*

2018年秋 最終日(松戸-五井-大原-安房鴨川-松戸)その2-養老渓谷、上総中野、大多喜、国吉、大原(小湊鉄道/いすみ鉄道) 【サンキューちばフリーパスでめぐる上総下総安房旅】

公開日: : 最終更新日:2025/05/10 旅話, 旅話 2018年

鉄旅日記2018年9月23日・・・養老渓谷駅、上総中野駅、大多喜駅、国吉駅、大原駅(小湊鉄道/いすみ鉄道)

12:14 養老渓谷(ようろうけいこく)駅(小湊鉄道 千葉県)
沿線中に現れた一大観光地。








駅に着いて酒の看板が見えた時はうれしかった。
飯にもありつけるだろう。
牛久や鶴舞で調達できるつもりでいたけど叶わなかったんだ。

人の出入りは更新され、車も入ってくる。
鮎の塩焼きを楽しみ、人々は様々。
足湯に浸かり、ソフトクリームをなめ、子供たちは元気に走り回る。

歩いていける場所があればと思っていたけど、養老渓谷はそんなに甘いものじゃないようだ。
そうしてさっきから座って酒を飲んでいる。

44分に上りが出る。
それに乗って2、3駅戻ろうかと思っていたが、どうやらトロッコ列車らしい。
この列はこれが目当てだったか。

それじゃオレの席はないな。
あと1時間ここにいて、次のを待つよ。

サザンオールスターズの楽曲をオルゴールにしたものが繰り返し流れるみんなの広場。
休日とはいいものだ。

愛しいものを思わないわけじゃないが、身勝手に今を生きている。
切ないメロディが流れてくれば、そりゃ切なくもなる。

もっともそんなオレを身勝手だと言う人間は、ここにはいないけど。

13:57 上総中野(かずさなかの)駅(いすみ鉄道/小湊鉄道 千葉県)
秋空の下にいる。
夏はまだ日差しの中にいる。

泣き止まない男の子に胸が苦しくなる。
酒が過ぎたせいか泣きそうだ。

まるで悠久の時を続けそうな上総中野駅前。



学生たちがいたかつての平日。
ドンツキの宿屋は開いていて、昼食を終えた中年夫婦が出てくるところに出くわし、あぁ営業していてよかったと、この土地のために思った。

あとは何もない駅前。

いすみ鉄道に乗り換えている。
この里山が未来への土産だと考える小湊鉄道の態度を支持したい。

この国の郷愁を姿にすると、おそらくまだ当分はこの風景を指す。

14:32 大多喜(おおたき)駅(いすみ鉄道 千葉県)
10分の停車。
房総の小京都を謳う大多喜。



町の地図を見ると観光通りに店が隙間なく並んでいる。
復興天守閣は車内から見える。

徳川家康はなぜ腹臣とも言うべき本多平八郎をこの場所に据えたのか。
海上から房総半島に上がり、江戸を脅かす勢力があったのだろうか。

あるいは長く房総を治め、大坂冬の陣の年に改易となった里見一族への抑えが必要だったのか。

観光地の入口には大手門が立ち、ライダーの往来が見られる。
以前から注目を浴びていたのかは知らないが、房総の内陸を旅してきた身からすれば、奇跡のような町にいる。

14:53 国吉(くによし)駅(いすみ鉄道 千葉県)
15分の停車。
控え目な物売りが客の動静を伺い、購入の意思を伝えると素朴に感謝を伝えてくる。

二人の男の子を連れた母親に自然と目がいき、この町に何があるのか知らずに列車に戻った。

これまでの人生の集大成が見える旅だ。
本当の集大成はまだ少なくとも30年後の話。

49年の集大成がこれならいい。
未来を生きる子供たちを愛せているんだ。
これならいいよ。

それに見渡すところの老若男女。
みんな抱き締めてあげられるよ。

15:22 大原(おおはら)駅(外房線/いすみ鉄道 千葉県)
人間愛に満ちた一両編成のいすみ鉄道を降りて日常のようなJR線に乗ると、観光色は消えて、まさに日常に戻る。

あの列車に乗っていたのなら、その意味が分かるだろう。

ただ、そんな在り方では生きられない現実がある。

鉄道は間違いなく生き残るべきだ。


関連記事

「鉄旅日記」2020年睦月 最終日(鷹ノ巣-東京)その3‐余目、三瀬、羽前水沢、間島(陸羽西線/羽越本線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】

鉄旅日記2020年1月13日・・・余目駅、三瀬駅、羽前水沢駅、間島駅(陸羽西線/羽越本線) 14:

記事を読む

「鉄旅日記」2019年霜月 2日目(五所川原-北上)その4‐小柳、筒井、八戸、盛岡、北上(青い森鉄道/東北・北海道新幹線/東北本線) 【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】

鉄旅日記2019年11月3日・・・小柳駅、筒井駅、八戸駅、盛岡駅、北上駅(青い森鉄道/東北・北海道新

記事を読む

「鉄旅日記」2020年文月 初日(東京-香住)その6‐上川口、養父、豊岡、香住(山陰本線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

鉄旅日記2020年7月23日・・・上川口駅、養父駅、豊岡駅、香住駅(山陰本線) 18:35&

記事を読む

「鉄旅日記」2020年文月 3日目(萩-三次)その5‐備後落合、備後庄原、三次(芸備線)【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

鉄旅日記2020年7月25日・・・備後落合駅、備後庄原駅、三次駅(芸備線) 17:10  備

記事を読む

「鉄旅日記」2022年皐月 初日(東京-磐梯熱海)その4 ‐関都、猪苗代湖畔、上戸、磐梯熱海(磐越西線)/志田浜~上戸浜/伊東園ホテル磐梯向滝【日光線全駅乗降を果たし、猪苗代湖畔に遊び、磐梯熱海の湯につかり、国定忠治を訪ねた旅でございます。】

鉄旅日記2022年5月7日・・・関都駅、猪苗代湖畔駅、上戸駅、磐梯熱海(磐越西線)/志田浜~上戸浜

記事を読む

「鉄旅日記」2005年秋 最終日(小諸-東京)その1-小諸、軽井沢、横川(しなの鉄道) 【軽井沢で挙式する身内を祝うために、初めて鉄道で旅をいたしました。】

鉄旅日記2005年11月7日・・・小諸駅、軽井沢駅、横川駅(しなの鉄道) 2005・11・7 東京

記事を読む

「鉄旅日記」2018年春 最終日(飯田-東京)その2-安曇沓掛、信濃常盤、細野、海ノ口、信濃大町、信濃松川、安曇追分、南松本(大糸線/篠ノ井線)【伊那谷へ。長篠へ。安曇野へ。木曽へ。青春18きっぷを握ったそんな旅でございます。】

鉄旅日記2018年4月8日・・・安曇沓掛駅、信濃常盤駅、細野駅、海ノ口駅、信濃大町駅、信濃松川駅、安

記事を読む

「車旅日記」2006年皐月 5日目(青森-安達)その2-宮古駅、吉里吉里駅、盛駅、大船渡駅、気仙沼駅、女川駅、石巻駅、利府駅、道の駅あだち 【東京から出かける最後の車旅。関東、東北を2,265㎞走った記録でございます。】

車旅日記2006年5月6日・・・宮古駅、吉里吉里駅、盛駅、大船渡駅、気仙沼駅、女川駅、石巻駅、利府駅

記事を読む

「鉄旅日記」2021年師走 最終日(古川-東京)その3 ‐瀬見温泉(陸羽東線)/湯前神社/山神社 【特急乗り放題の大人の休日倶楽部パスで冬の国へ。山田線完全乗車と鳴子温泉郷を始めとした陸羽東線沿線を歩くことが目的でございました。】

鉄旅日記2021年12月6日・・・瀬見温泉駅(陸羽東線)/湯前神社/山神社 11:37 瀬見

記事を読む

「鉄旅日記」2020年盛夏 最終日(門司港-東京)その2‐若松渡場、戸畑渡場、戸畑、下関(若戸渡船/鹿児島本線) 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】

鉄旅日記2020年8月16日・・・若松渡場、戸畑渡場、戸畑駅、下関駅(若戸渡船/鹿児島本線)

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2023年新春 初日(東京-泉佐野)その1 ‐金町、東京、三島、沼津(常磐線/東海道本線)【南海各支線、水間鉄道、阪堺電気軌道、泉北高速鉄道、信楽高原鉄道、、、関西乗り鉄旅でございます。】

鉄旅日記2023年1月7日・・・金町駅、東京駅、三島駅、沼津駅(常磐

「鉄旅日記」2001年祇園会【京都の女性に恋をしていた頃がございました。そんなある宵宵々山の記憶でございます。】

鉄旅日記2001年7月15日 2001・7・15の記憶(京都編

「車旅日記」2001年黄金週間 最終日その2(京都-東京)-朝日村栄荘、道の駅親不知ピアパーク、道の駅能生、小千谷駅、月夜野情報サービスセンター、道の駅おかべ、葛飾金町【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月5日・・・朝日村栄荘、道の駅親不知ピアパーク、

「車旅日記」2001年黄金週間 最終日その1(京都-東京)-八坂神社石段下、志賀、道の駅河野、福岡の湯、道の駅ウェーブパークなめりかわ【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月5日・・・八坂神社石段下、志賀、道の駅河野、福

「車旅日記」2001年黄金週間 2日目その2(京都-志賀-京都)-祇園まで彼女をさらいに行ったのでございますが・・・【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月4日 大津方面に向かう161号国道は渋滞

→もっと見る

    PAGE TOP ↑