*

「鉄旅日記」2018年師走 最終日(神島-鳥羽港-伊良湖岬-三河田原-豊橋-東京)その3-三河田原、新豊橋、豊橋、東静岡、沼津(豊橋鉄道渥美線/東海道本線) 【伊勢のいくつもの終着駅に降りまして、神島で2018年最後の満月を眺めたのでございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/10 旅話, 旅話 2018年

鉄旅日記2018年12月24日・・・三河田原駅、新豊橋駅、豊橋駅、東静岡駅、沼津駅(豊橋鉄道渥美線/東海道本線)

13:39 三河田原(みかわたわら)駅(豊橋鉄道渥美線 愛知県)
この駅には9月以来2度目になる。

あの時は伊良湖岬からこの駅への再訪など思いもよらず、今日たどった海上ルートの存在さえ知らなかった。

伊良湖岬からバスに揺られて約1時間。
観光地化した乾いた界隈を抜けると渥美半島平野を走り、しばらくすると海岸線に出る。

豊橋鉄道が終着駅をここに決めた理由は今もよくはつかめないが、田原市として大合併時代にスタートしたのであろう市政を統べる役所はこの近くにある。

線路を敷いた当時、この先は人煙まれだったのだろうか。

岬に吹いていた強風はこの地にまで至り、駅の自動ドアを無能にしている。

14:24 新豊橋(しんとよはし)駅(豊橋鉄道渥美線 愛知県)にて

14:41 豊橋(とよはし)駅(東海道新幹線/東海道本線/飯田線/名鉄本線 愛知県)
三河田原で記した後すぐに眠りに落ちた。

空いた車内に眠りを妨げる要素はなく、目を覚ました時には行程の半分を過ぎていて、高師駅では中学生くらいかと思われる6名の若者が乗り込んできた。

今じゃひとりで暮らしているが、子供や若者を愛する気持ちになれた人生を素晴らしく思いたい。

新豊橋駅前はクリスマスイベントの真っ最中だったが、隙間の時間帯だったからか人の姿はなく、豊橋駅構内でサンタさんの帽子をかぶった女子高生と思われるかわいらしいケーキ売の声は、オレが通りすぎた時は空しく響いていた。
イベントには人が集まり、ケーキも売れるといい。

豊橋も9月以来。
初めて豊橋に降りて以来今年まで10数年。

毎年のように顔を付き合わせてきたのによそよしい付き合いをしてきたが、9月に遊び、伊良湖への道を知った今後は、また変わった付き合い方ができるだろう。

興津行に乗っている。
横に長い静岡県を抜けるには鈍行列車で3時間強を要する。

17:03 東静岡(ひがししずおか)駅(東海道本線 静岡県)
興津行の次は島田発の熱海行。

その熱海行をどの駅で待つか。
島田興津間で縁のない駅は東静岡だけだった。

巨大な高架駅で、駅前に巨大な駐車場を持つ駅であることは何べんも通りすぎて知っていた。

長いエスカレーターを上がり、改札が見えるとまるでテーマパークのような清潔さに好感を持った。

有人改札でもたもたしていた母親が悪気なく子供たちを遊ばせる姿にも打たれ、高速で真下を走り去る東海道新幹線の姿に子供の姿を想った。
ここに連れてくれば、喜んでしばらく離れないだろう。

静岡芸術劇場などが入る県立の複合文化施設、グランシップ静岡がある出口に下りて駅前の夕景を写した。
なかなか素敵な作品に上がった。


18:05 沼津(ぬまづ)駅(東海道本線/御殿場線 静岡県)
雨上がりの駅前だった。

快晴の東海路をたどっていた身に、それは驚きをもたらした。

降った雨はどうやら冷たくはなく、寒さを感じることはなかった。

クリスマスのデコレーションが施された駅前。
家路をたどる人々が過ぎていく光景に心をあたためる。

皆にあたたかな家が待つことを願う。
今日はクリスマスイブ。

関連記事

「鉄旅日記」2006年晩秋 初日-掛川、尾奈(東海道本線/天竜浜名湖鉄道)/リステル浜名湖 【浜名湖へ。そして飯田線に乗って、友に会いにいったのでございます。】

鉄旅日記2006年11月3日・・・掛川駅、尾奈駅(東海道本線/天竜浜名湖鉄道)/リステル浜名湖 2

記事を読む

「車旅日記」2000年春 最終日(郡山‐茂木‐下館‐東京)郡山スターホテル、新白河駅、黒羽くらしの館、茂木駅、下館駅、みつかいどうロードパーク、葛飾金町 【一年のブランクを経て、旅再開。出発場所は東京町田から、下町葛飾へと変わっております。】

車旅日記2000年5月7日 2000・5・7 8:35 郡山スターホテル510号室 最後の朝がやっ

記事を読む

「鉄旅日記」2019年如月 最終日(安中-東京)その1-安中、松井田、西松井田、横川、軽井沢、大屋(信越本線/しなの鉄道) 【週末パスで東京から伊豆。そして上州、信州へ。友人は言ったものでございます。何気に大層な移動距離だと。】

鉄旅日記2019年2月10日・・・安中駅、松井田駅、西松井田駅、横川駅、軽井沢駅、大屋駅(信越本線/

記事を読む

「車旅日記」1998年春 最終日(鳴子温泉-郡山-東京)-鳴子サンハイツ、川渡温泉駅、槻木駅、道の駅安達、郡山文化センター前、那須公営パーキング、黒磯PA、佐野SA、大井PA、東京町田 【下北半島を目指した春。男の旅は北を目指すものと思っていた20代後半。高倉健さんの影響でございましょうか。】

車旅日記1998年5月4日 1998・5・4 8:47 鳴子サンハイツ 連休中初めての日差しだ。

記事を読む

「鉄旅日記」2018年師走 最終日(神島-鳥羽港-伊良湖岬-三河田原-豊橋-東京)その1-神島山海荘あじさい、神島漁港、菅島漁港、鳥羽城址(城山公園)、旧鳥羽小学校(鳥羽市営定期船) 【伊勢のいくつもの終着駅に降りまして、神島で2018年最後の満月を眺めたのでございます。】

鉄旅日記2018年12月24日・・・神島山海荘あじさい、神島漁港、菅島漁港、鳥羽城址(城山公園)、旧

記事を読む

「鉄旅日記」2019年長月 最終日(宮古-東京)その1‐宮古、岩手船越、浪板海岸、吉里吉里(三陸鉄道リアス線) 【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】

鉄旅日記2019年9月23日・・・宮古駅、岩手船越駅、浪板海岸駅、吉里吉里駅(三陸鉄道リアス線)

記事を読む

「鉄旅日記」2003年冬 初日(宇部-博多)その2-博多の夜 【ご縁と別れがあり、34歳の誕生日を北九州で迎えた日の記憶でございます。】

鉄旅日記2003年2月15日 2003・2・15 サンシティ博多フレックス21 507号 とうとう

記事を読む

「鉄旅日記」2015年春 最終日その1(宇治-東京)-宇治、山城多賀、玉水、上狛、木津、加茂、貴生川(奈良線/関西本線/草津線) 【朝に宇治を出て、近江鉄道に乗る一日】

鉄旅日記2015年3月22日その1・・・宇治駅、山城多賀駅、玉水駅、上狛駅、木津駅、加茂駅、貴生川駅

記事を読む

「鉄旅日記」2018年秋 初日(松戸-流山-潮来-銚子-東金-松戸)その2-湖北、下総松崎、成田、香取、延方、北浦、佐原、大戸(我孫子支線/成田線/鹿島線) 【サンキューちばフリーパスでめぐる上総下総安房旅】

鉄旅日記2018年9月22日・・・湖北駅、下総松崎駅、成田駅、香取駅、延方駅、佐原駅、大戸駅(我孫子

記事を読む

「鉄旅日記」2009年皐月【四国へ、途中下車の旅】最終日(観音寺-東京)-観音寺、宇多津、岡山、瀬戸、高槻、山崎、名古屋、豊橋、掛川、熱海、金町(予讃本線/瀬戸大橋線/山陽本線/東海道本線)

鉄旅日記2009年5月6日・・・観音寺駅、宇多津駅、岡山駅、瀬戸駅、高槻駅、山崎駅、名古屋駅、豊橋駅

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 最終日(静岡-東京)その2 ‐十島、鰍沢口、甲斐住吉、国母、常永(身延線) 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

鉄旅日記2022年3月21日・・・十島駅、鰍沢口駅、甲斐住吉駅、国母

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 最終日(静岡-東京)その1 ‐新静岡、静岡、由比、富士、芝川(東海道本線/身延線)/駿府城址 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

鉄旅日記2022年3月21日・・・新静岡駅、静岡駅、由比駅、富士駅、

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 2日目(焼津-静岡)その3 ‐尾盛、千頭、金谷、静岡(大井川鐡道井川線/大井川鐡道本線/東海道本線)/くれたけインプレミアム静岡駅前 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

2022年3月20日・・・尾盛駅、千頭駅、金谷駅、静岡駅(大井川鐡道

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 2日目(焼津-静岡)その2 ‐奥大井湖上、接岨峡温泉(大井川鐡道井川線) 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

2022年3月20日・・・奥大井湖上駅、接岨峡温泉駅(大井川鐡道井川

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 2日目(焼津-静岡)その1 ‐焼津、金谷、千頭、井川(東海道本線/大井川鐡道本線/大井川鐡道井川線)/焼津温泉やいづマリンパレス 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

鉄旅日記2022年3月20日・・・焼津駅、金谷駅、千頭駅、井川駅(東

→もっと見る

    PAGE TOP ↑