「鉄旅日記」2020年盛夏 初日(東京-防府)その3‐三滝、横川、宮島口フェリー乗場、宮島フェリー乗場、広電宮島口、宮島口(可部線/山陽本線/JR西日本宮島フェリー) 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】
鉄旅日記2020年8月13日・・・三滝駅、横川駅、宮島口フェリー乗場、宮島フェリー乗場、広電宮島口駅、宮島口駅(可部線/山陽本線/JR西日本宮島フェリー)
11:36 三滝(みたき)駅(可部線 広島県)
行き違い2分の停車。
行きに印象を深くした川辺の駅。



駅舎はなく、構内踏切を渡って外に出るには2分は短い。逡巡する内に下りあき亀山行が入ってきた。
発車して先に見えるトンネルをくぐると、鉄橋を渡り、開けた視界の先に新幹線高架が接近する。


11:50 横川(よこがわ)駅(山陽本線/可部線 広島県)
山陽本線への乗り換えのため11分の滞在。駅のホームからスナックが列なる雑居ビルが見えた。
少しは賑やかな町なのかと思いながら改札口に近づくと、仰天するほどの繁華な街が裾を広げていた。
路面電車の広島電鉄終着駅があり、ガタゴト電車はここから広島港へ向かう路線と、江波方面に向かう路線に分かれる。



これまでに知らずにいた広島の繁華。圧倒される思いで駅周辺を写し、ビールを購入して岩国行に乗る。




新井口、五日市と広島電鉄に沿う車窓。おそらく昼間のこの風景を見るのは10年以上振りになるだろう。
やがて到着した廿日市駅。変貌した後ろ姿を確認した。
12:15 宮島口フェリー(みやじまぐちフェリー)乗場(JR西日本宮島フェリー 広島県)にて




12:35 宮島フェリー(みやじまフェリー)乗場(JR西日本宮島フェリー 広島県)にて


13:17 広電宮島口(ひろでんみやじまぐち)駅(広島電鉄宮島線 広島県)にて


13:25 宮島口(みやじまぐち)駅(山陽本線 広島県)
岩国行に乗って、宮島口駅には12:12に着いている。
フェリー乗場へと歩いていく。10年以上前に立ち寄った乗場は簡素とも言えるものだったが、巨大なまでに建て替わっていた。青春18きっぷは宮島航路でも有効。
直近では船は12:20に出る。恋人を連れたノーマスクの若者が自信に満ちた表情で乗り込み、屈託なくしゃべり、笑顔を浮かべている。
先頭に陣取りこれより向かう宮島を写す。この区間の最大の見せ場とも言える、海上に立つ世界遺産厳島神社の大鳥居には覆いがかかっていて、拝むことは叶わなかった。





瀬戸内海景の見事さよ。右に左に移動して写す。



たどってきた道を振り返れば遥かなる本州。


宮島には12:30に着いた。
灼熱の参道を歩き、大急ぎで参拝を済ませ、大急ぎで桟橋に戻る。まったく、オレらしい旅だ。


島では神の使いとして扱われる鹿の姿があちこちに。鹿の鳴き声を初めて聞いたよ。お腹を空かせていたのか切なくさせるような声だった。


平家一門や厳島合戦を想ったのはここに戻ってからだった。海の青は鮮やかで、厳島神社の舞台は潮が引き、能舞台は時代に錆びて、不意に人間国宝が現れたかのような空気をそこに生んでいた。



ロープウェー乗場がある。そこへ上がれば陶晴賢を見事におびき寄せて滅ぼした、1555年秋の毛利元就渾身の合戦場に出るのだろう。
恋人とあらためて来よう。最愛の存在も連れてきたい。
帰りは宮島を13:05に出て、行きと同じく10分で宮島口に戻る。13:15着。宮島での滞在時間は35分。
暑さに疲れた船内で、ひとりデッキにもたれ、宮島口の船着き場を真っ直ぐに見据えながら、優しいことを想っていた。

そして13:27発の大野浦行をここで待っている。人気はなく静まりかえっている。




購入して口に含んだ水はやけに甘く感じた。
関連記事
-
-
「車旅日記」2005年春 初日(松本-富山)走行距離317㎞ その1-新宿駅、松本駅、明科駅、聖高原駅、冠着駅、姨捨駅、篠ノ井駅、川中島駅、飯山駅 【松本から富山へ。今にして思えば、なぜこの旅を思い立ったのか思い出せないのでございます。】
車旅日記2005年4月29日・・・新宿駅、松本駅、明科駅、聖高原駅、冠着駅、姨捨駅、篠ノ井駅、川中島
-
-
「車旅日記」2006年皐月 4日目(大曲-青森)その1-大曲グランドホテル、角館駅、羽後中里駅、阿仁合駅、鷹ノ巣駅、大館駅、碇ヶ関駅、大鰐温泉駅、黒石駅 【東京から出かける最後の車旅。関東、東北を2,265㎞走った記録でございます。】
車旅日記2006年5月5日・・・大曲グランドホテル、角館駅、羽後中里駅、阿仁合駅、鷹ノ巣駅、大館駅、
-
-
「鉄旅日記」2018年秋 初日(松戸-流山-潮来-銚子-東金-松戸)その1-松戸、北松戸、馬橋、流山、小金城趾、幸谷、新松戸、北小金、南柏、北柏、我孫子(常磐線/流鉄流山線) /萬満寺/近藤勇陣屋跡【サンキューちばフリーパスでめぐる上総下総安房旅】
鉄旅日記2018年9月22日・・・松戸駅、北松戸駅、馬橋駅、流山駅、小金城趾駅、幸谷駅、新松戸駅、北
-
-
「鉄旅日記」2020年盛夏 初日(東京-防府)その2‐新白鳥、古市橋、梅林、可部、あき亀山(可部線) 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】
鉄旅日記2020年8月13日・・・新白島駅、古市橋駅、梅林駅、可部駅、あき亀山駅(可部線)
-
-
「鉄旅日記」2022年皐月 最終日(磐梯熱海-東京)その2 ‐国定(両毛線)/国定忠治墓(養寿寺)【日光線全駅乗降を果たし、猪苗代湖畔に遊び、磐梯熱海の湯につかり、国定忠治を訪ねた旅でございます。】
鉄旅日記2022年5月8日・・・国定駅(両毛線)/国定忠治墓(養寿寺) 14:06 
-
-
「車旅日記」2004年春 2日目(紋別-釧路)走行距離367㎞その1-紋別港、サロマ湖三里浜オートキャンプ場、芭露駅跡、サロマ湖ワッカ原生花園、網走市鉄道記念館、網走監獄、網走駅、北浜駅、浜小清水駅 【旭川に下りて、思う存分に北の大地を走った旅の記録でございます】
車旅日記2004年5月2日・・・紋別港、サロマ湖三里浜オートキャンプ場、芭露駅跡、サロマ湖ワッカ原生
-
-
「鉄旅日記」2017年春【近鉄に乗る日々】初日(東京-新大宮)その1-近鉄富田、富田、近鉄四日市、湯の山温泉、伊勢若松、平田町、鈴鹿市、鳥羽、賢島(名古屋線/湯の山線/鈴鹿線/山田線/鳥羽線/志摩線)
鉄旅日記2017年3月18日・・・近鉄富田駅、富田駅、近鉄四日市駅、湯の山温泉駅、伊勢若松駅、平田町
-
-
「鉄旅日記」2020年文月 2日目(香住-東萩)その5‐都野津、江津、西浜田、東萩(山陰本線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】
鉄旅日記2020年7月24日・・・都野津駅、江津駅、西浜田駅、東萩駅(山陰本線) 18:27
-
-
「鉄旅日記」2020年晩秋 2日目(砺波-武生)その4‐七尾、金丸、宝達、宇野気、本津幡(七尾線) 【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】
鉄旅日記2020年11月22日・・・七尾駅、金丸駅、宝達駅、宇野気駅、本津幡駅(七尾線) 1
-
-
「鉄旅日記」2012年春 その2-恵那、瑞浪、土岐市、多治見、千種、鶴舞、金山、天竜川、袋井(中央本線、東海道本線) 【青春18きっぷで、名古屋往復】
鉄旅日記2012年3月25日その2・・・恵那駅、瑞浪駅、土岐市駅、多治見駅、千種駅、鶴舞駅、金山駅、
