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「鉄旅日記」2009年皐月【四国へ、途中下車の旅】5日目(宇和島-観音寺)-宇和島、卯之町、八幡浜、千丈、伊予大洲、伊予市、松山、伊予北条、今治、伊予小松、伊予西条、新居浜、関川、伊予土居、箕浦、観音寺(予讃本線)

公開日: : 最終更新日:2025/06/18 旅話, 旅話 2009年

鉄旅日記2009年5月5日・・・宇和島駅、卯之町駅、八幡浜駅、千丈駅、伊予大洲駅、伊予市駅、松山駅、伊予北条駅、今治駅、伊予小松駅、伊予西条駅、新居浜駅、関川駅、伊予土居駅、箕浦駅、観音寺駅(予讃本線)

2009・5・5 6:53 宇和島(うわじま)駅(予讃本線/予土線 愛媛県)
街中を歩く。

闘牛場にもお城にも行けなかったけど、きさいやロードをはじめ繁華街をよく歩いた。

駅を出て左手の小高い所で光っていたのは愛媛女子短大。
そろそろ改札の時間。
売店は商売を始めている。

今夜、彼女にコンタクトをとろう。

この松山行に乗り込んだ者はほとんどいない。

東京には雨の予報が出ている。



7:45 卯之町(うのまち)駅(予讃本線 愛媛県)
3分停車。

吉田で海を見る。
あそこは吉田湾でいいのか。

トンネルをいくつも抜け、急勾配を上がっていく。
遥か上から海を見下ろす場所にきてもミカン畑は続いている。

ここには売店もあり、駅前の感じもいい。

高校生がそこそこ乗り込んできた。

8:20 八幡浜(やわたはま)駅(予讃本線 愛媛県)
隣で勉強していた少女をはじめ学生たちはみんなここで降りていった。

港は駅からは少し離れている。

駅前通りを少し行きつ戻りつしたくらいじゃたどり着けない。
須崎での時間があれば、行ったけど。

特急宇和海待ち合わせのため19分停車。

8:31 千丈(せんじょう)駅(予讃本線 愛媛県)
2分の停車。

ミカン畑の麓。
人々は高地で暮らしている。

車掌がしゃがんで一服していた。

長いトンネルに入った。

9:35 伊予大洲(いよおおず)駅(予讃本線/内子線 愛媛県)
暖かくて気持ちのいい日だ。

「男はつらいよ」第19作で車寅次郎が恋をした街、水郷大洲は伊予の小京都。
富士山に登れば大洲盆地が一望できるという。

とのまち商店街を肱川まで。
お城は川縁に立っている。
戦後の復元らしいが、元の姿を忠実に模したものだ。

伊予鉄高島屋があり、お城に近いあたりにスナックが集まる小路がある。

肱川に沿って予讃本線は走りだし、前方に富士山を見たのち、内子線と分岐した。

五郎駅を過ぎる。
打ち捨てられたホームがあった。

ビール片手のおばちゃんがなかなかやかましい。

11:13 伊予市(いよし)駅(予讃本線/内子線 愛媛県)
伊予鉄の終着駅、郡中港駅が通りを挟んで隣接している。

港に行ったら祭りの最中。
近くの者たちが主役を囲んでいる。
小さな街だった。
それにしても未だに国鉄通りとは。

大洲から肱川と並走して、やがて肱川が海になるのを見届け、広大な九州四国海峡を見張らす。

秘境駅としてマニアに知られた串、下灘。
日本一海に近い駅か。
でもそれはどうかな?
大村線千綿駅の方が近いよ。
たぶんだけど。

串から可愛らしい女性が乗ってきた。
集落はあるんだ。

暑くなってきた。
2本目のビール。
今日はきっとすすむ。

12:52 松山(まつやま)駅(予讃本線 愛媛県)
予讃本線を通るすべての列車は松山に止まる。

何年ぶりになるのか。
久し振りに着いた松山は大きく感じた。

昼食をとってから大手町、西堀端と歩いてお城が見える地点を探した。
あんなに高い場所にあったのか。

最初の松山入りでは歩いて登ったものだ。
大好きな街だけど、今回はこれでいい。
必ずまたくる。

駅員の若いのが坊っちゃんとマドンナに扮して、いい顔してた。

松山坊っちゃんスタジアムは他にいくつかの球場を従えて、ひとつ手前の市坪にある。

13:50 伊予北条(いよほうじょう)駅(予讃本線 愛媛県)
松山市北条地区。

観光船が出ている鹿島という島が印象的な町。
夏は海水浴場にもなる。

その背後に伊予の二見という二つの尖った大岩。
夏の陽射しじゃないが、南国の春を感じている。
南風だよ。

駅前のスナックからおばちゃんの歌声が聞こえた。

そんな町の昼下がりにオレは居合わせた。

15:36 今治(いまばり)駅(予讃本線 愛媛県)
ドアが開くと気持ちのいい風が入ってくる。
うとうとした。
南国の春風が疲れを癒してくれる。

街中からしまなみ海道が見えるんじゃないかと期待していたんだ。

見えたよ。
街に着いてから観光港も見えた。

来島海峡大橋。
あれができてから今治は橋の街を謳っている。

港にお城。
見所の多い街だ。

港まで続く新町銀座。
道を一本間に挟んでスナック街。
大きな街でよく歩いた。
1時間近くいたよ。


16:23 伊予小松(いよこまつ)駅(予讃本線 愛媛県)
12分の停車。

降りた駅に鉄動員の姿はないが、駅前には洒落た飲食店が2軒ほどあり、スナックもある。
町に奥行きはないが旅館があり、札所があり、お遍路さんと行き合う。

石鎚山への登山口でもある。
そんな町だった。

16:52 伊予西条(いよさいじょう)駅(予讃本線 愛媛県)
松山方面からの列車は多くはここを終点に走る。

風格のある大鉄道駅だ。
「瀬戸の花嫁」のメロディにのって、次に乗るのがやってきた。

ワンマンカーで運動帰りの学生で混んでいる。

水の街を謳う伊予西条。
市役所は遠い。
中心街はそっちにあるのだろう。

駅前にはビジネスホテルが2軒。
駅舎の横にテレビ塔が建っていて旭川駅を思い起こさせる。

駅のうどん屋には寄りたかったけど、仕方ないな。

17:31 新居浜(にいはま)駅(予讃本線 愛媛県)
並みいるビジネスホテルが進出している街だが、伊予西条の例に漏れず新居浜も中心街は駅から離れている。

ホテル連中もみんなそっちにいっている。
駅前にはきれいなうどん屋のみ。

途方に暮れたよ。

ここ新居浜から製紙工場を中心とした大工場地帯になる。

次に乗るのを待つ間に岡山行特急「しおかぜ」がやってきた。
明日、あれにはある区間乗るつもりでいる。

四国ではどこに行ってもツバメが舞っている。

18:03 関川(せきがわ)駅(予讃本線 愛媛県)
四国山脈に抱かれた村で、駅舎のない無人の駅で6分の停車。

農場が放つ臭いに長野の田舎を思い出す。

18:14 伊予土居(いよどい)駅(予讃本線 愛媛県)
この懐かしの駅で8分の停車。

変わってなかったな。
あの日、女性の事務員がいて快くホームに上がらせてもらったけど、今日はもう引き上げたのかもしれない。

時代と共に生きてきた旅館、食堂、タクシー会社。
そんな駅前風景。

予讃本線がいつの間にか電化されていることに気付いた。

18:47 箕浦(みのうら)駅(予讃本線 香川県)
そうか、この駅はこんな素晴らしい場所にあったんだな。

思い出したよ。

瀬戸内海に面していて、ぼんやりと島々が見える。
明るい時間帯なら壮観だ。

しばらく来ることはないだろうから、しっかり見ておこう。

懐かしの駅で、改札を挟んでこっち側の住人でいることがうれしい。

21:30 観音寺グランドホテル318号室
小さな街だった。

高校野球では全国制覇の街になった経験を持つ。

きれいな灯がともっていた。

中心街は探せない。
松山、今治、高松、高知、徳島。
街の中心は駅にはない。

歩いて、おでんの看板を出している店に入った。
常連で梅宮辰夫似のしぶいオッサンが入ってくるまで、女将とふたりだったよ。

彼はきっと長距離トラックの運転手だろう。
今夜も走るのかもしれない。
焼酎をずいぶん薄めて飲んでいた。

女将は大分の出身でちょっとした理由があり観音寺に居着いたという。
大分に残した娘さんたちとの再会は八幡浜で。
そんな話を聞いていた。

地元に溶け合えてうれしい。
2年前の岡山でもそうだった。
これで気持ちよく東京に帰ることができる。

明日宇多津に降りれば、四国完了だ。
次に四国を目指す理由を探そう。

そうしようと思ったのは確か旅の途中だったと思う。
ここ観音寺の駅から彼女にデートを申し込んだ。

万感の思いを込めた3年前は長浜駅。
あれから3年たって、進歩はないが人生は進んでいる。
こうした以上引き返すことはない。

今回も旅に出て良かったよ。
彼女からの返信で知ったけど、東京はどしゃ降りらしい。

半分の月を見てきて、箕浦あたりでも同じような月を見たけど、おでん屋を出て駅に向かう途中鼻を濡らすものがあった。
四国に雨が降る。
そして明日東京に帰る。

待っていてくれていたのなら、失望はさせない。

待ってくれていたわけじゃなかったなら、いつも土産を置く時にそうするように、常に抱えている愛を、オレと彼女を隔てているテーブルに下ろすだけだ。

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