「鉄旅日記」2019年霜月 最終日(北上-東京)その2‐新庄、鳴子温泉、小牛田(陸羽東線) 【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】
鉄旅日記2019年11月4日・・・新庄駅、鳴子温泉駅、小牛田駅(陸羽東線)
11:19 新庄(しんじょう)駅(山形新幹線/奥羽本線/陸羽東線/陸羽西線 山形県)
10:46着。
3年振りの新庄には晩秋の気配が漂い、通りを行く老人が「寒い」とこぼす。

3年前にここで乗り継いで秋田に向かった記憶は、目の前に座った二人の眼鏡美人の姿と合わせて濃厚だ。
東西南北に鉄路が延びる新庄駅は魅力的だが、山形新幹線の終着駅にして自動改札化は遅れている。
「駅そば」があれば寄っていたが、残念ながらない。
それにしても腹が暴れて難儀している。
酒はやめられないけれど。
街には出ずに、乗換時間を食事に費やした。
かつてはつながっていた奥羽本線の線路は、ここ新庄で分断されている。
その様が見えるベンチに座っていた。


福島~新庄間の奥羽本線は通称山形線。
山形新幹線を通すため、線路幅を在来線仕様の狭軌から標準軌へと改める工事が行われたが、新庄から先の奥羽本線は狭軌のまま残され、新庄駅はこのような構造になった。
当初は仙山線の上を走ることを想定していたという山形新幹線。
地域活性化のためという山形県の強い要望により、現在のルートになったとのこと。
11:21鳴子温泉行に乗る。
さらにその先の小牛田に出て、北上でいったん離れた東北本線に乗る。
アジア系の旅行者が鳴子の地図を広げている。
彼等の旅の目的にもなるほど紅葉は有名なのか。
12:30 鳴子温泉(なるこおんせん)駅(陸羽東線 宮城県)
乗り継ぎ時間6分。
かつては馴染みだった鳴子の風景も今じゃ懐かしい。
そして当時よりもこの風景を愛している。


瀬見温泉を過ぎると眠りに落ち、目覚めたのは中山平温泉。
鳴子峡の手前だった。
トンネルが続く一帯で、車窓から紅葉の鳴子峡を拝めるのはほんの数秒。
鮮やかに色づいた紅葉の中、トンネルから頭を出した陸羽東線の図柄はポスターに印刷され、毎年のように都内の駅を飾る。
その刹那に列車は速度を落とし、見上げた大深沢橋の上では人々が鈴なりになっていた。
47号国道に架かる大深沢橋は、鳴子峡の景色を引き締める重要な役割を担っていて、かつて何度も車で走っている。
駅は賑わい、中国人の会話が聞こえてくる。
鳴子に向かう道は上下ともに混雑していた。
13:32 小牛田(こごた)駅(東北本線/石巻線/陸羽東線 宮城県)
新庄から小牛田までをつなぐ陸羽東線。
「奥の細道湯けむりライン」と謳い、途中に温泉の名を持つ駅を5駅持つ。
瀬見温泉、赤倉温泉、中山平温泉、鳴子温泉、川渡温泉。
鉄道路線図の中で際立ち、壮観の思いで眺める。
鳴子を過ぎると景色は平板になる。
そう言えば、初めて訪ねた時の鳴子温泉駅の駅名は鳴子だった。
鳴子御殿湯、有備館。
降りてみたい駅がいくつかあって、以前のように車でひと駅ごとに回ろうかなどと思ううちに眠りに落ちて、西大崎、東大崎でその眠りは完璧なまでに深まった。
小牛田駅前には酒屋がある。
一昨日得た知識だ。
酒飲みのオレには最重要ともいえる情報だ。
でも今日はいい。

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