*

「鉄旅日記」2012年春 その2-富士宮、身延、鰍沢口、市川大門、南甲府、石和温泉、山梨市、塩山、甲斐大和、四方津、梁川、上野原、国分寺、武蔵境(身延線、中央本線) 【青春18きっぷで、相模・駿河・甲斐途中下車旅】

公開日: : 最終更新日:2025/06/17 旅話, 旅話 2012年

鉄旅日記2012年3月20日その2・・・富士宮駅、身延駅、鰍沢口駅、市川大門駅、南甲府駅、石和温泉駅、山梨市駅、塩山駅、甲斐大和駅、四方津駅、梁川駅、上野原駅、国分寺駅、武蔵境駅(身延線、中央本線)

12:59 富士宮(ふじのみや)駅(身延線 静岡県)
富士駅で乗り換え。

肝心の富士山は雲に隠れている。
仕方がない。

ジャック・ブリスコ×ザ・デストロイヤーのNWA世界戦が行われた町は今、どこからか焼きそばの匂いが漂う街として名を馳せている。

本町のアーケードを歩いてきたよ。

じきに列車が来るんで行くが、ここじゃ、麓じゃ、いつも富士山とは縁がない。

14:14 身延(みのぶ)駅(身延線 山梨県)
去年の台風被害で止まっていた身延線が開通したのは3日前のことだという。
知らなかったな。

前回が何年前だったか覚えていないが、2両の座席は埋まっている。

釜無川に沿い、身延山久遠寺の麓で静かな時をしばし過ごした。

行き交う車の量もすくない静謐な場所だ。

14:55 鰍沢口(かじかざわ)駅(身延線 山梨県)
沿線風景に変化は見られない。

無人駅で甲州の山並みに目をやる。

あれは南アルプスになるのか。

煙った山々を望む。

15:02 市川大門(いちかわだいもん)駅(身延線 山梨県)
武田信玄の弟、一条信龍が甲斐に侵攻した織田軍に捕らわれ斬られた町。
それからしばらくして甲斐の国は滅びた。

山梨県が最強軍団を擁する地域として一番輝いた時代が430年ほど前にあった。
駅名を聞いて、そんなことを思っていたよ。

南アルプスがいよいよ近い。

竜宮城のようなこの駅舎は何に由来するものだろう。

15:33 南甲府(みなみこうふ)駅(身延線 山梨県)
数多くの駅を辿ってきた身延線の旅もそろそろお開き。

甲府が近づき乗客が増え、気づけば風景が家並みに埋め尽くされている。

大きくカーブを切ると座席正面に富士山が頭を出した。

富士宮じゃ悪かったなってところか。
おかしみのある姿だったよ。

南甲府駅は威容だった。

16:27 石和温泉(いさわおんせん)駅(中央本線 山梨県)
甲府駅で乗り換え。

海から山へ。
日本は美しい。
今日が春初日。

南アルプスに囲まれた駅前の温泉街をぶらぶらと歩く。
「週末は山梨で」という色褪せたポスターに惹かれ、ああそれもワルくないなと思う。

まるでかくれんぼのように時折富士山が頭を出す。

中央本線を辿る経験はそう多くない。
ひとりじゃ初めてだ。

16:44 山梨市(やまなしし)駅(中央本線 山梨県)
盆地の街が高原のような爽やかさに満ちた春初日。

甲斐の山々から雪の覆いがとれるまであとどれくらいの日数が必要だろう。

夕日に赤く染まる峰々が生命力に満ちている。

17:13 塩山(えんざん)駅(中央本線 山梨県)
予定に齟齬が生じ、ここで30分の停車。

前回ここに下りたのとは反対側、つまり富士山側の生活に分け入った。

空気からだろうが、山間の国々を歩くと清潔という言葉を思い出す。

東京が近いことは知っているが、しばし忘れたい。

早く家に帰りたいとも思うが、それ以外のことはしばし忘れたい。

17:51 甲斐大和(かいやまと)駅(中央本線 山梨県)
こうしてまたこんな時間が訪れる。

人が集まる駅という空間にいるが、ここにはオレ以外誰もいない。

そして穏やかに日が暮れていこうとしている。
この武田家終焉の地で。

ナントかの日が暮れて。。
大好きなメロディーが流れる中を駅に下りて、ヤマザキのお店で酒をあっためてもらい、さっきからこうしてる。
たまらなく好きだ。

そして帰る場所を想う。
ようやく人生が素晴らしくなってきた。

18:44 四方津(しおつ)駅(中央本線 山梨県)
甲州街道沿いの小さな駅で特急の通過待ちによる途中下車。

ほんのりとした灯に包まれたいい駅だった。

思い返す。
かつてのオレが車で甲州街道を上下していた。

18:59 上野原(うえのはら)駅(中央本線 山梨県)
かつて富士見パノラマスキー場に行って大雪に降られ、中央道は通行止めとなり、遅々として進まない甲州街道を夜を継いで帰ってきたことがある。

最悪これくらいにはどこそこに着くだろうという最悪の予想をことごとく塗り替えていく悪夢のような帰り道だった。

翌日の昼頃に渋滞も解消し、食事を摂れる店を探してこの穴倉のような駅に寄ったんだ。

穴倉、、そう思わせる面白い構造の駅だ。
山梨は景色に変化があって素晴らしい。

故あって甲府行に乗る。
まだ旅を終わらせる時間じゃない。

19:13 梁川(やながわ)駅(中央本線 山梨県)
2駅戻る。

甲州街道を走る車の音だけが聞こえる駅。

駅員の姿はなく、単独での入山に注意を呼び掛ける表示の他に目を引くものはない。

20:19 国分寺(こぶんじ)駅(中央本線 東京都)
昔香る街は丸井の街。

そして今じゃオレの馴染みとなった地域に向けて、西武線がここ国分寺から線路を伸ばしている。

駅を出ると様々な客引きがコンサート会場でのダフ屋のように陣取りをしている。

正真正銘初めて訪れた東京の街。
オレにはやることがまだまだたくさんある。

20:37 武蔵境(むさしさかい)駅(中央本線 東京都)
高架化完成まであと一息。
そんな状態の駅。

当然暗いが、武蔵野の風情というものがあの美術館らしきあたりにはあった。

街の奥行きはたいしてなく、平日祝日ということもあって人波はおとなしいものだった。

ここからも是政に向けて西武線が走っている。

街がきれいになるのはいいが、中央本線が地べたを走ってる頃にこの駅に降りてみたかった。

ここ武蔵境から西武線が分岐していく様を見るのがオレは好きだった。

関連記事

「鉄旅日記」2022年如月 初日(東京-常陸大子)その4 ‐鹿島神宮その2、大洗、水戸(鹿島臨海鉄道)/塚原卜伝生誕地 【十二橋駅~潮来駅、鹿島神宮西の一之鳥居~鹿島神宮、棚倉を歩く旅。】

鉄旅日記2022年2月5日・・・鹿島神宮駅、大洗駅、水戸駅(鹿島臨海鉄道)/塚原卜伝生誕地

記事を読む

「鉄旅日記」2011年夏【みちのくひとり旅】初日(東京-秋田)-保谷、高崎、長岡、新津、新発田、村上、鼠ヶ関、酒田、上浜、秋田(西武池袋線/高崎線/上越線/信越本線/羽越本線)

鉄旅日記2011年8月13日・・・保谷駅、高崎駅、長岡駅、新津駅、新発田駅、村上駅、鼠ヶ関駅、酒田駅

記事を読む

「鉄旅日記」2019年長月 最終日(宮古-東京)その3‐白石、郡山、黒磯、宇都宮(東北本線) 【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】

鉄旅日記2019年9月23日・・・白石駅、郡山駅、黒磯駅、宇都宮駅(東北本線) 15:49 白石(

記事を読む

「鉄旅日記」2020年晩秋 初日(東京-砺波)その1 ‐金町、東京、黒部宇奈月温泉、新黒部(常磐線/北陸新幹線/富山地方鉄道本線) 【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】

鉄旅日記2020年11月21日・・・金町駅、東京駅、黒部宇奈月温泉駅、新黒部駅(常磐線/北陸新幹線

記事を読む

「鉄旅日記」2016年夏 3日目(小樽-富良野)その2-深川、増毛、留萌、北一已、深川、旭川、美瑛、千代ヶ丘、富良野(留萌本線/函館本線/富良野線) 【じきに廃線を迎える留萌~増毛に用がありました】

鉄旅日記2016年8月12日・・・深川駅、増毛駅、留萌駅、北一已駅、深川駅、旭川駅、美瑛駅、千代ヶ丘

記事を読む

「鉄旅日記」2022年水無月 最終日(中山平温泉-東京)その1 ‐中山平温泉、鳴子温泉(陸羽東線)/旅館三之丞湯【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

鉄旅日記2022年6月12日・・・中山平温泉駅、鳴子温泉駅(陸羽東線)/旅館三之丞湯 202

記事を読む

「車旅日記」2000年夏Part.2 初日(東京-琵琶湖志賀)デニーズ青砥店、方南町、日野駅、道の駅信州蔦木宿、峠の茶屋 【友を訪ねて備後福山へ。長門宇部へ。2000㎞に及ぶ長大な旅路でございました。】

車旅日記200年8月11~12日・・・デニーズ青砥店、方南町、日野駅、道の駅信州蔦木宿、峠の茶屋

記事を読む

「鉄旅日記」2006年晩秋 2日目・最終日-尾奈、新所原、豊橋、本長篠、鳥居、三河槇原、中部天竜、佐久間、大嵐、伊那小沢、天竜峡、松本(天竜浜名湖鉄道/東海道本線/飯田線/中央本線) 【浜名湖へ。そして飯田線に乗って、友に会いにいったのでございます。】

鉄旅日記2006年11月4日/11月5日・・・尾奈駅、新所原駅、豊橋駅、本長篠駅、鳥居駅、三河槇原駅

記事を読む

「鉄旅日記」2008年初秋 初日(東京-羽咋)その2-新西金沢、野町、加賀一の宮、西金沢、羽咋(北陸本線/北陸鉄道石川線/七尾線) 【秋になると北陸に行きたくなるものでございます。能登半島をはじめ、いくつもの終着駅へと行き着いたのでございます。】

鉄旅日記2008年9月13日・・・新西金沢駅、野町駅、加賀一の宮駅、西金沢駅、羽咋駅(北陸本線/北陸

記事を読む

「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 初日(東京-熱海)その3 ‐洋光台、港南台、本郷台、大船、湘南江の島、片瀬江ノ島、江ノ島(根岸線/湘南モノレール) 【金沢シーサイドライン、横須賀線、御殿場線、大雄山線、鶴見線、南武線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】

鉄旅日記2022年3月5日・・・洋光台駅、港南台駅、本郷台駅、大船駅、湘南江の島駅、片瀬江ノ島駅、

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

2022年初秋【SNSへの投稿より】両国散歩-両国駅、吉良邸跡、回向院、鼠小僧供養墓、国技館、旧国技館(日大講堂)跡、隅田川、両国物語

【2022年9月8日 両国散歩】 お得意先を訪ね、お昼時に町に

「鉄旅日記」2022年晩夏 「ツレとの房総日帰り旅」鋸山に登り、木更津で夏の名残を惜しんだのでございます。 ‐浜金谷、君津、木更津(内房線)/鋸山ロープウェー【Facbookへの投稿より振り返ります。】

鉄旅日記2022年8月27日・・・浜金谷駅、君津駅、木更津駅(内房線

2022年晩夏【SNSへの投稿より】写真をお楽しみいただけますと幸いでございます。ー金町夕景~金蓮院、葛西神社、江戸川堤

【2022年8月21日】 拙宅の裏には弘法大師ゆかりの金蓮院と

「鉄旅日記」2022年盛夏 最終日(大津-東京)その4 ‐舞阪、高塚、静岡(東海道本線)【讃州高松に時空の友を訪ねて。小海線、津山線、播但線、山陰本線の駅旅も印象深い旅でございます。】

鉄旅日記2022年8月15日・・・舞阪駅、高塚駅、静岡駅(東海道本線

「鉄旅日記」2022年盛夏 最終日(大津-東京)その3 ‐稲沢、名古屋、豊橋、二川(東海道本線)【讃州高松に時空の友を訪ねて。小海線、津山線、播但線、山陰本線の駅旅も印象深い旅でございます。】

2022年8月15日・・・稲沢駅、名古屋駅、豊橋駅、二川駅(東海道本

→もっと見る

    PAGE TOP ↑