*

「鉄旅日記」2022年新春 初日(東京-湯瀬温泉)その2 ‐竜田、原ノ町、鹿島、仙台、小牛田、一ノ関(常磐線/東北本線) 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

公開日: : 旅話, 旅話 2022年

鉄旅日記2022年1月8日・・・竜田駅、原ノ町駅、鹿島駅、仙台駅、小牛田駅、一ノ関駅(常磐線/東北本線)

9:59  竜田(たつた)駅(常磐線 福島県)

日差しは気温を押し上げ、車内はうららか。時に現れるいわきの海はまぶしく、心地のいい眠気に任せて目を閉じる。

行き違い3分の停車。閑散として見える駅前風景に新しい居酒屋が2軒加わった。

乗車率はワルくなく、車内は黒っぽい。オレもその原因のひとつ。黒は冬の色。

富岡に着いて、新たな防潮堤の上を車が走る。

10:50  原ノ町(はらのまち)駅(常磐線 福島県)

10:44着。乗客は圧倒的に旅行者。いわきからの面々が同じ車両にあり、真横で聞いていたクセの強い訛りが向かいから聞こえてくる。

浜通りには変わらず雪の跡もなく、駅前を車が流れ、10月には閉鎖していたNEWDAYSは開いていた。

発車が近づき、尺八による野馬追歌が流れてくる。

仙台行発10:51。

11:00  鹿島(かしま)駅(常磐線 福島県)

進行方向に白い駅が見えて、正面に目を移せば右田浜4kmの表示。

列車行き違い4分の停車。常磐線で旅をするなら馴染みとなる停車駅。

確か晴れた日の駅を写すのは初めてになる。

12:45  仙台(せんだい)駅(東北・北海道新幹線/東北本線/仙山線/常磐線/仙台市地下鉄南北線/仙台市地下鉄東西線/仙台空港線 宮城県)

新地にわずかな雪の跡を見る。

心地のいい眠りは断続的に続き、目覚めると長町。

喪中で年賀状の交換はできなかったが、この街に暮らす後輩がいる。この先会うことはないだろうが、ここまで続く縁とは思わなかった。結婚式には参加している。

結婚式に参加したと言えば、鹿嶋に暮らす友人から奥さんを亡くしたとの便りをもらったのは一昨年の暮れ。

その奥さんはオレも知ってる。ひどい人見知りだが、オレには早々に心を開いてくれた可憐な女性だった。驚き、そして悲しんだ。

仙台には雪の跡がある。今日の東京と同じような状態と言える。駅は北陸物産展で賑わい、昼時らしく駅そばの客も絶え間がない。大判きつねうどん、美味しゅうございました。

その混雑は小牛田行の車内にも及び、珍しく立っている。

正月明けの3連休。コロナ騒動で生まれた言葉だが、人流は盛ん。でもこれでいい。

2年にわたった騒動のオチは、殺人ウイルスの進化系は感染力こそ旺盛だが、毒性を弱めたもの。それ以外になく、そうした人類の共通認識が待たれる。

今やもうその段階に入っている。

13:37  小牛田(こごた)駅(東北本線/石巻線/陸羽東線 宮城県)

松島で若干空いて席を得た。

愛宕を過ぎて品井沼あたりから積雪量がにわかに増えて、やがて一面の雪景色。仙台地域とはちょっとした差なのだろうが、こうした地域性を見たく思っていた。

小牛田着13:30。もはや数えきれないほど小牛田には降りたことがあり、冬も経験しているが、雪景は初めてになる。

ホームの先には新雪が積もっていた。

14:41  一ノ関(いちのせき)駅(東北・北海道新幹線/東北本線/大船渡線 岩手県)

雪景色とは人の気持ちを落ち着ける効果を持つのか、小牛田を出て石巻線、陸羽東線の線路を見送ってからすぐに記憶をなくし、去年4月に降りた新田駅では、予告通り東北本線最古の駅舎が撤去され、新駅舎に建て替わった様をうっすらと記憶。

次に目覚めると花泉。懐かしい町だ。なぜか花泉周辺の積雪量は少なかった。

一ノ関はおろか東北の雪景には馴染みがない。ようやくそのことに気づいたのは一ノ関に着いてから。

14:33着。馴染みの駅や駅前を写し、昭和23年に東北を襲ったアイオン台風による洪水位を示した警告板を記録。

14:43発、盛岡行。常磐線や仙台からの列車で見かけた顔を多く乗せて、列車は真っ白な世界を北へ向かっている。

ホテルズドットコム(Hotels.com)予約キャンペーン https://jp.hotels.com/?rffrid=aff.hcom.JP.014.000 

スーパーマーケット成城石井.com http://www.seijoishii.com/

関連記事

「鉄旅日記」2021年春 初日(東京-米内沢)その5‐比立内、阿仁合、阿仁前田温泉、合川、米内沢(秋田内陸縦貫鉄道) 【大人の休日倶楽部パスで東北へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。続くコロナ禍ではございますが、約半年の辛抱の時を過ぎて、天候にも苛まれながら秋田内陸縦貫鉄道に乗りに行きました。】

鉄旅日記2021年4月17日・・・比立内駅、阿仁合駅、阿仁前田温泉駅、合川駅、米内沢駅(秋田内陸縦

記事を読む

「車旅日記」1997年夏 最終日(鳴子-米沢-東京)-鳴子サンハイツ、瀬見駅、羽前中山駅、萬世大路記念碑公園、栗子トンネル、松川駅、里白石駅、常陸大子駅、我孫子、東京町田【男鹿半島を目指した夏。友と過ごし、旧友と再会したみちのく旅でございます。】

車旅日記1997年8月16日 1997・8・16 8:18 鳴子サンハイツ 拝啓 残暑お見舞い申し

記事を読む

「車旅日記」1996年黄金週間【友を訪ねて大阪へ。そして約束の地、金沢へ。夢を見ながら国道を走った日々でございます。】最終日 北陸より東京へ‐その2(R8→R18→R19)直江津駅、新井、豊野町、長野駅、道の駅信州新町、道の駅大岡村

車旅日記1996年5月6日 6:58 直江津駅 恋する女よ、いつの間にか日本海とさよならしていたよ

記事を読む

「鉄旅日記」2009年秋 3日目(大分-佐賀)その1-大分、中判田、豊後竹田、宮地、肥後大津、水前寺、辛島町、熊電上熊本、上熊本(豊肥本線/熊本市電) 【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】

鉄旅日記2009年9月20日・・・大分駅、中判田駅、豊後竹田駅、宮地駅、肥後大津駅、水前寺駅、辛島町

記事を読む

「鉄旅日記」2014年夏 2日目(津山-鳥取)その2-金川、弓削、亀甲、美作滝尾、三浦、美作加茂、知和、智頭、用瀬、津ノ井、大岩、岩美、鳥取(津山線、因美線、山陰本線) 【青春18きっぷで、中国ぶらぶら旅】

鉄旅日記2014年8月14日その2・・・金川駅、弓削駅、亀甲駅、美作滝尾駅、三浦駅、美作加茂駅、知和

記事を読む

「鉄旅日記」2018年卯月 その3-佐和、友部、下館、騰波ノ江、下妻、石下(常磐線/水戸線/関東鉄道常総線) 【ときわ路パスでめぐる常陸旅でございます。】

鉄旅日記2018年4月25日・・・佐和駅、友部駅、下館駅、騰波ノ江駅、下妻駅、石下駅(常磐線/水戸線

記事を読む

「車旅日記」2005年冬 最終日(人吉-熊本空港)走行距離240㎞ その2-上天草、三角駅、肥後長浜駅、宇土駅、上熊本駅、肥後大津駅、熊本空港駅、東京葛飾金町 【どこへ行こうか。まっさきに浮かんだのが、昨夏に旅した南九州でございました。】

車旅日記2005年2月13日・・・上天草、三角駅、肥後長浜駅、宇土駅、上熊本駅、肥後大津駅、熊本空港

記事を読む

「鉄旅日記」2006年晩夏-伊勢崎、桐生、西桐生、下仁田、上州富岡、高崎(高崎線/両毛線/上信電鉄) 【ふと誘われるように、上州へ向かう列車に乗ったのでございます。】

鉄旅日記2006年9月2日・・・伊勢崎駅、桐生駅、西桐生駅、下仁田駅、上州富岡駅、高崎駅(高崎線/両

記事を読む

「鉄旅日記」2019年師走 最終日(酒田-東京)その4‐水上、高崎、籠原(上越線/高崎線) 【由利高原鉄道鳥海山ろく線に乗りにいきました。初冬の日本海は荒々しく、美しゅうございました。】

鉄旅日記2019年12月8日・・・水上駅、高崎駅、籠原駅(上越線/高崎線) 18:36 水上(みな

記事を読む

「鉄旅日記」2020年初秋 初日(東京-高松)その5 ‐岡山、児島、高松(本四備讃線/予讃本線)/児島の民話 【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】

鉄旅日記2020年9月19日・・・岡山駅、児島駅、高松駅(本四備讃線/予讃本線)/児島の民話

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年新春 初日(東京-湯瀬温泉)その3 ‐盛岡、渋民、八幡平、湯瀬温泉(IGRいわて銀河鉄道/花輪線) 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月8日 盛岡駅、渋民駅、八幡平駅、湯瀬温泉駅(I

「鉄旅日記」2022年新春 初日(東京-湯瀬温泉)その2 ‐竜田、原ノ町、鹿島、仙台、小牛田、一ノ関(常磐線/東北本線) 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月8日・・・竜田駅、原ノ町駅、鹿島駅、仙台駅、小

「鉄旅日記」2022年新春 初日(東京-湯瀬温泉)その1 ‐松戸、神立、友部、水戸、いわき(常磐線) 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月8日・・・松戸駅、神立駅、友部駅、水戸駅、いわ

2021年神無月~2022年如月【SNSへの投稿より】写真をお楽しみいただけますと幸いでございます。ー下高井戸商店街、辻清人先生、紅葉の頃、金町夕景、今年も暮れゆく東京、金町睦月如月、柴又

2021年10月30日 母校を訪ねるのは卒業以来30年振りでご

「鉄旅日記」2021年師走 最終日(古川-東京)その4 ‐立小路、赤倉温泉、村山、さくらんぼ東根(陸羽東線/奥羽本線/山形新幹線) 【特急乗り放題の大人の休日倶楽部パスで冬の国へ。山田線完全乗車と鳴子温泉郷を始めとした陸羽東線沿線を歩くことが目的でございました。】

鉄旅日記2021年12月5日・・・立小路駅、赤倉温泉駅、村山駅、さく

→もっと見る

    PAGE TOP ↑