*

「鉄旅日記」2022年新春 初日(東京-湯瀬温泉)その1 ‐松戸、神立、友部、水戸、いわき(常磐線) 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

公開日: : 旅話, 旅話 2022年

鉄旅日記2022年1月8日・・・松戸駅、神立駅、友部駅、水戸駅、いわき駅(常磐線)

2022・1・8 5:30 松戸(まつど)駅(常磐線/新京成電鉄 千葉県)

起床は3:40過ぎ。大汗をかいていた。直前まで見ていた夢は覚えているようで覚えていない。それは夢のせいじゃない。

速やかに支度にかかり筋トレ。普段は40分かけるところを30分で終える。

順調に支度を終えて、毎朝の祈り。天は暗い。

酔いつぶれて路傍で寝込む女性が二人。酔いから覚めて快活な若者たちが彼女たちの上に自らの上着を重ねていた。

駅へ向かう道では酔眼の男とすれ違う。そんな金町早朝事情。

毎年ささやかなクリスマスイルミネーションが灯る金町駅。あの頃はそれなりに心も沸き立った。

年をまたげば雪景が見られた借家横の金蓮院。今朝も行ってくるよと山門に頭を下げている。

5:24金町発我孫子行に乗る。

重い荷物を背負った山岳武装の人々を見かける。江戸川堤の雪景もまた闇の中。

そしてひと駅。松戸で5:30発勝田行に乗り換える。

徐々に感染者を増やす新型コロナウイルス騒動。気にしない。多くの旅行者を乗せた列車は北へ向かう。

6:39  神立(かんだつ)駅(常磐線 茨城県)

顔を上げると我孫子を過ぎていて、大きな明かりに照らされた操車場に差し掛かる。そんなことを記しているうちに利根川渡河には気づかず取手。東の空が茜を帯始めたのは土浦。

ひと駅先の神立で下りて次のいわき行を待つ。

かつての西口を覚えている。古い駅舎があり、ささやかな商店街は味のある駅前風景を造っていた。

やがて駅は建て代わり、商店街は更地になる。通るたびにその光景をいくぶん悲しげに眺めてきた。

ここなら明かりが少なく、朝焼けが撮れるかもしれないと思い東口へ。

朝焼けは地平線のように帯を引いていた。その下にはかつて西口で見たような飲食店街。5軒の連なり。そのささやかさがオレには好ましい。

一応見ておくかと向かった西口駅前は車窓から見たまま。

ただし土浦方向には歓楽街が見える。驚いちゃ神立の人々に失礼かもしれないが、スナック横丁もある。

町歩きに満足して6:42発いわき行に乗る。

その頃には朝焼けの帯は光を拡げていた。日の出は東京よりも早い。

7:16  友部(ともべ)駅(常磐線/水戸線 茨城県)

底冷えのするときわ路。やはり東京より冷え込みは厳しく、日の光を待望。もう少し車内を温めてほしい。

高浜駅の手前で霞ヶ浦を望む。一昨日の雪が残り、霜が下りて冬枯れた関東平野は美しかった。

石岡駅では構内の改装が行われていて、鹿島鉄道の跡は完全に消失していた。

やがて水戸線の線路が合流してくる。

友部で6分の停車。馴染みとなった駅と駅前風景を撮りに降りる。

太陽はまさに希望。一日を始めていく若者たちが送りの車から降りてくる。

宿場町、友部。その町並と雰囲気は健在。

7:40  水戸(みと)駅(常磐線/水郡線/水戸線/鹿島臨海鉄道 茨城県)

千波湖は一見に値する。スマホの表示じゃ土浦ー4度。

氷ってはいないかと目を凝らすと、湖面にさざ波。さすがに凍りつくほどの冷気は関東じゃ持続しない。

水戸で7分の停車。水戸ご老公一行に挨拶にいく。

9:22  いわき駅(常磐線/磐越東線 福島県)

大甕と日立で学生たちは席を立つ。海側に目を移せば青い太平洋。

十王に着いて、ふと気づくと水戸まであった雪はない。それだけで景色が春めいて見える。

磯原やがて勿来。再び三度の太平洋。寒空の下で波に乗る姿も見える。東京五輪で決まった大技が脳裏に浮かぶ。

浜通りに雪はなく、東京から続く快晴。いわきFCのJリーグ昇格を祝う横断幕から先の街を写す。

駅は改装中。初めて下り立った時の重厚な駅舎に勝る様式があるとは思えないが、人それぞれ好みによる。

原ノ町行は9:22発。乗り換え時間8分。

スーパーマーケット成城石井.com https://www.seijoishii.com/

ホテルズドットコム(Hotels.com)予約キャンペーン https://jp.hotels.com/?rffrid=aff.hcom.JP.014.000

関連記事

「鉄旅日記」2014年春 初日(東京-紀伊勝浦)その1-熱田、尾頭橋、八田、四日市、亀山、一身田、津、高茶屋、松阪(東海道本線、関西本線、紀勢本線) 【青春18きっぷで、紀伊半島へ】

鉄旅日記2014年3月8日その1・・・熱田駅、尾頭橋駅、八田駅、四日市駅、亀山駅、一身田駅、津駅、高

記事を読む

「鉄旅日記」2009年秋 2日目(新山口-大分)その1-新山口、宇部、居能、雀田、長門本山、小野田、厚狭、新下関、下関、門司、小倉(山陽本線/宇部線/小野田線/長門本山支線/山陽本線/鹿児島本線) 【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】

鉄旅日記2009年9月19日・・・新山口駅、宇部駅、居能駅、雀田駅、長門本山駅、小野田駅、厚狭駅、新

記事を読む

「鉄旅日記」2020年卯月 最終日(新津-東京)その1‐新津、馬下、津川、喜多方(磐越西線) 【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】

鉄旅日記2020年4月5日・・・新津駅、馬下駅、津川駅、喜多方駅(磐越西線) 2020・4・5 5

記事を読む

「鉄旅日記」2020年文月 3日目(萩-三次)その5‐備後落合、備後庄原、三次(芸備線)【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

鉄旅日記2020年7月25日・・・備後落合駅、備後庄原駅、三次駅(芸備線) 17:10  備

記事を読む

「鉄旅日記」2019年弥生Part.2 その1-天王台、植田、泉、いわき、富岡(常磐線) 【青春18きっぷ常磐旅。この当時、常磐線は富岡止まりでございます。そしてこの季節、臨時駅の偕楽園駅に列車が止まります。】

鉄旅日記2019年3月10日・・・天王台駅、植田駅、泉駅、いわき駅、富岡駅(常磐線) 2019・3

記事を読む

「鉄旅日記」2020年睦月 最終日(鷹ノ巣-東京)その4‐中条、新発田、新津、長岡(羽越本線/信越本線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】

鉄旅日記2020年1月13日・・・中条駅、新発田駅、新津駅、長岡駅(羽越本線/信越本線) 17:3

記事を読む

「鉄旅日記」2009年秋 初日(東京-新山口)その2-廿日市、広電廿日市、宮島口、広電宮島口、大竹、岩国、徳山、新山口(山陽本線/岩徳線) 【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】

鉄旅日記2009年9月18日・・・廿日市駅、広電廿日市駅、宮島口駅、広電宮島口駅、大竹駅、岩国駅、徳

記事を読む

「鉄旅日記」2020年睦月 最終日(鷹ノ巣-東京)その2‐角館、大曲、峰吉川、新庄(田沢湖線/奥羽本線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】

鉄旅日記2023年1月13日・・・角館駅、大曲駅、峰吉川駅、新庄駅(田沢湖線/奥羽本線) 10:0

記事を読む

「鉄旅日記」2018年神無月 2日目(越前大野-福井-米原-名古屋-松本)その2-平田、松本、食蔵BASARA(篠ノ井線) 【北陸へ。信州へ。友を訪ねての巡礼旅でございます】

鉄旅日記2018年10月7日・・・平田駅、松本駅(篠ノ井線) 16:43 平田(ひらた)駅(篠ノ井

記事を読む

「鉄旅日記」2007年皐月 2日目(米子-福山)-松江、宍道、出雲横田、出雲坂根、備後落合、塩町、府中、福山(山陰本線/木次線/芸備線/福塩線)/福山城 【夜汽車で東京を離れ、山陰山陽へ。鉄旅最初の長旅でございました。】

鉄旅日記2007年5月4日・・・松江駅、宍道駅、出雲横田駅、出雲坂根駅、備後落合駅、塩町駅、府中駅、

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年新春 初日(東京-湯瀬温泉)その3 ‐盛岡、渋民、八幡平、湯瀬温泉(IGRいわて銀河鉄道/花輪線) 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月8日 盛岡駅、渋民駅、八幡平駅、湯瀬温泉駅(I

「鉄旅日記」2022年新春 初日(東京-湯瀬温泉)その2 ‐竜田、原ノ町、鹿島、仙台、小牛田、一ノ関(常磐線/東北本線) 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月8日・・・竜田駅、原ノ町駅、鹿島駅、仙台駅、小

「鉄旅日記」2022年新春 初日(東京-湯瀬温泉)その1 ‐松戸、神立、友部、水戸、いわき(常磐線) 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月8日・・・松戸駅、神立駅、友部駅、水戸駅、いわ

2021年神無月~2022年如月【SNSへの投稿より】写真をお楽しみいただけますと幸いでございます。ー下高井戸商店街、辻清人先生、紅葉の頃、金町夕景、今年も暮れゆく東京、金町睦月如月、柴又

2021年10月30日 母校を訪ねるのは卒業以来30年振りでご

「鉄旅日記」2021年師走 最終日(古川-東京)その4 ‐立小路、赤倉温泉、村山、さくらんぼ東根(陸羽東線/奥羽本線/山形新幹線) 【特急乗り放題の大人の休日倶楽部パスで冬の国へ。山田線完全乗車と鳴子温泉郷を始めとした陸羽東線沿線を歩くことが目的でございました。】

鉄旅日記2021年12月5日・・・立小路駅、赤倉温泉駅、村山駅、さく

→もっと見る

    PAGE TOP ↑