*

「鉄旅日記」2015年春 最終日その1(宇治-東京)-宇治、山城多賀、玉水、上狛、木津、加茂、貴生川(奈良線/関西本線/草津線) 【朝に宇治を出て、近江鉄道に乗る一日】

公開日: : 最終更新日:2025/06/03 旅話, 旅話 2015年

鉄旅日記2015年3月22日その1・・・宇治駅、山城多賀駅、玉水駅、上狛駅、木津駅、加茂駅、貴生川駅(奈良線/関西本線/草津線)

2015・3・22 5:55 宇治(うじ)駅(奈良線 京都府)
美しい街だ。朝早すぎて平等院への立ち入りが叶わなかったのは残念だったが、宇治川を取り巻く雅な眺めは見飽きることがない。
宇治橋では何度も立ち止まったよ。
ここで暮らすのもワルくないだろう。

奈良線に乗って初めて宇治川の流れを見た時の衝撃を憶えている。
そしてその日の衝撃は今朝に引き継がれ、きっとこのまま忘れずに生き続けていくことだろう。

センバツには立命館宇治が龍谷大平安とともに顔を見せている。その活躍を期待している。

宇治の朝







山城多賀(やましろたが)駅(奈良線 京都府)にて

6:39 玉水(たまみず)駅(奈良線 京都府)
春が、ほぼ完璧な姿となった。

ひとつ手前の山城多賀駅で降りてつまらない県道を歩いてここまできた。
建設事務所だかで呑み屋の文字を見かけただけで、何もない道中だった。
犬を散歩させる人と、あともう一人とすれ違う。

玉川繁栄会の歓迎門が立つ玉水駅前。
国道へとつながる門の先に出店は見られない。

駅構内には昭和28年に南山城水害が町を襲った記憶を留める記念石が置かれている。
京都人には珍しく大きな声で喋るオバサンが駅の外にいる。
京都というより、山城の国なのだろうな、ここは。

上狛(かみこま)駅(奈良線 京都府)にて

上狛~木津間(徒歩)

7:18 木津(きづ)駅(関西本線/奈良線/学研都市線 京都府)
ひとつ手前の上狛駅で降りる。

山背古道の表示に後ろ髪をひかれつつ、まずは走る。
約20分後に木津を出る加茂行に乗らなきゃならなかった。

木津川は地図で見るより近かった。
徳川家康はここを通過したのち、現在の学研都市線に沿って大坂夏の陣へと向かったようだ。

木津は今に至るも交通の要衝に変わりはないが、渺々としたまま発展の計画から漏れ続け、最近改装された駅周辺も2年前と変わらず何もない。
ただ、このあたりを流れる木津川は護岸工事が施されることもなく太古に近い姿を見せているのかもしれない。

渡河後、また走って学研都市線の踏切で鉄路を眺めて遊んだ。

2013年撮影

7:32 加茂(かも)駅(関西本線 京都府)
加茂族というのがいたらしい。
最近顔を合わせていない同じ姓を持つ友人はその末裔にあたるのか。

駅の案内板じゃ、このあたりの歴史は奈良時代で終わっている。

大規模な高層住宅が建つが、駅前風景は木津からさらに鄙びた。
関西本線はこの先、紀勢本線と合流する亀山まで非電化の閑散区間となり、運行も1時間におおよそ1本。
そして、ここで列車の乗り換えを強制される。

9:07 貴生川(きぶかわ)駅(草津線/信楽高原鉄道/近江鉄道本線 滋賀県)
携帯ゲーム機とアイドル写真を見つめ薄笑いを浮かべているおかしな青年には心を曇らされた。
腹筋運動をするように体を前後に揺らし、おもむろに鼻をほじったりする。
どこから来てどこへ行くのか。
利用者の少ないローカル線に乗ると謎めいた者をよく見かける。

関西本線では、笠置まで見えていた渓谷美が殊の外よかった。
あのあたりで夕暮れを迎えるイメージができつつある。
ビールを売ってる店があるかが心配ではあるけれど。

柘植で草津線に乗り換える。
乗り換え時間は僅か。
駅の外に出る時間はなかった。
そして草津線の鄙びた風景にも魅せられた。

近江鉄道に乗るためにここ貴生川で降りる。
水口観光を謳う駅前には何もなく、京進塾のみが記憶されている。
台風被害で運休していた信楽高原鉄道が動いている。
またひとつイメージが膨らんだ。

関連記事

「鉄旅日記」2007年如月 初日(東京-天王寺)-東京、名古屋、大垣、米原、草津、柘植、京都、木津、京橋、天王寺(東海道新幹線/東海道本線/草津線/奈良線/学研都市線/大阪環状線) 【初日天王寺、2日目奈良。宿泊地だけを決めて、心のままに移動した記録でございます。】

鉄旅日記2007年2月10日・・・東京駅、名古屋駅、大垣駅、米原駅、草津駅、柘植駅、京都駅、木津駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2018年師走 2日目(津-松阪-伊勢奥津-鳥羽-神島)その3-神島にて・・・八代神社、神島灯台、監的哨、ニワの浜、神島山海荘あじさい 【伊勢のいくつもの終着駅に降りまして、神島で2018年最後の満月を眺めたのでございます。】

鉄旅日記2018年12月23日・・・八代神社、神島灯台、監的哨、ニワの浜、神島山海荘あじさい 14

記事を読む

「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 初日(東京-熱海)その5 ‐逗子、北鎌倉、平塚、国府津(横須賀線/東海道本線) 【金沢シーサイドライン、根岸線、湘南モノレール、大雄山線、鶴見線、南武線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】

鉄旅日記2022年3月5日・・・逗子駅、北鎌倉駅、平塚駅、国府津駅(横須賀線/東海道本線)

記事を読む

「鉄旅日記」2008年初秋 2日目(羽咋-福井)その2-松任、小松、あわら湯のまち、三国港、福大前西福井、田原町、福井(北陸本線/えちぜん鉄道三国芦原線/福井鉄道福武線) 【秋になると北陸に行きたくなるものでございます。能登半島をはじめ、いくつもの終着駅へと行き着いたのでございます。】

鉄旅日記2008年9月14日・・・松任駅、小松駅、あわら湯のまち駅、三国港駅、福大前西福井駅、田原町

記事を読む

「鉄旅日記」2021年師走 最終日(古川-東京)その2 ‐川渡温泉、鳴子御殿湯、鳴子温泉(陸羽東線)/東鳴子温泉神社 【特急乗り放題の大人の休日倶楽部パスで冬の国へ。山田線完全乗車と鳴子温泉郷を始めとした陸羽東線沿線を歩くことが目的でございました。】

鉄旅日記2021年12月5日・・・川渡温泉駅、鳴子御殿湯駅、鳴子温泉駅(陸羽東線)/東鳴子温泉神社

記事を読む

「鉄旅日記」2020年盛夏 2日目(防府-肥前鹿島)その2‐厚狭、美祢、長門湯本、長門市(美祢線) 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】

鉄旅日記2020年8月14日・・・厚狭駅、美祢駅、長門湯本駅、長門市駅(美祢線) 7:34&

記事を読む

「鉄旅日記」2019年霜月 2日目(五所川原-北上)その3‐黒石、弘前、津軽新城、青森(弘南鉄道弘南線/奥羽本線) 【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】

鉄旅日記2019年11月3日・・・黒石駅、弘前駅、津軽新城駅、青森駅(弘南鉄道弘南線/奥羽本線)

記事を読む

「鉄旅日記」2021年皐月 初日-浜金谷駅、金谷港、勝浦駅(内房線/外房線)/遠見岬神社/旅館松の家 【ツレと房総に出かけました。宿泊地は勝浦でございます。房総横断鉄道に乗り、養老渓谷でも思い出深い時を過ごしたのでございます。】

鉄旅日記2021年5月22日・・・浜金谷駅、金谷港、勝浦駅(内房線/外房線)/遠見岬神社/旅館松の

記事を読む

「鉄旅日記」2012年初冬 初日(東京-長野)-吹上、北鴻巣、長野、豊野、新井、高田、春日山(高崎線、長野新幹線、信越本線) 【週末パスで、上越途中下車旅&高田で友人の結婚式に参加】

鉄旅日記2012年12月8日・・・吹上駅、北鴻巣駅、長野駅、豊野駅、新井駅、高田駅、春日山駅(高崎線

記事を読む

「鉄旅日記」2020年盛夏 初日(東京-防府)その1‐金町、東京、広島(常磐線/京浜東北線/東海道・山陽新幹線) 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】

鉄旅日記2020年8月13日・・・金町駅、東京駅、広島駅(常磐線/京浜東北線/東海道・山陽新幹線)

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 初日(東京-焼津)その3 ‐新金谷、千頭、アプトいちしろ、長島ダム(大井川鐡道本線/大井川鐡道井川線) 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

鉄旅日記2022年3月19日・・・新金谷駅、千頭駅、アプトいちしろ駅

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 初日(東京-焼津)その2 ‐静岡、金谷、新金谷、代官町、日切、合格、門出(東海道本線/大井川鐡道本線) 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

鉄旅日記2022年3月19日・・・静岡駅、金谷駅、新金谷駅、代官町駅

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 初日(東京-焼津)その1 ‐金町、東京、三島(常磐線/東海道本線) 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

鉄旅日記2022年3月19日・・・金町駅/東京駅/三島駅(常磐線/東

「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 最終日(熱海-東京)その6 ‐向河原、津田山、久地、宿河原、中野島、稲城長沼、府中本町(南武線) 【金沢シーサイドライン、根岸線、湘南モノレール、横須賀線、大雄山線、相模線、鶴見線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】

鉄旅日記2022年3月6日・・・向河原駅、津田山駅、久地駅、宿河原駅

「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 最終日(熱海-東京)その5 ‐川崎新町、八丁畷、矢向、平間(浜川崎支線/南武線)/ガス橋 【金沢シーサイドライン、根岸線、湘南モノレール、横須賀線、大雄山線、相模線、鶴見線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】

鉄旅日記2022年3月6日・・・川崎新町駅、八丁畷駅、矢向駅、平間駅

→もっと見る

    PAGE TOP ↑