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「鉄旅日記」2015年春【朝に宇治を出て、近江鉄道に乗る一日】最終日その1(宇治-東京)-宇治、山城多賀、玉水、上狛、木津、加茂、貴生川(奈良線/関西本線/草津線)

公開日: : 最終更新日:2020/08/31 旅話 2015年

鉄旅日記2015年3月22日その1
2015・3・22 5:55 宇治(うじ)駅(奈良線 京都府)
美しい街だ。朝早すぎて平等院への立ち入りが叶わなかったのは残念だったが、宇治川を取り巻く雅な眺めは見飽きることがない。
宇治橋では何度も立ち止まったよ。
ここで暮らすのもワルくないだろう。

奈良線に乗って初めて宇治川の流れを見た時の衝撃を憶えている。
そしてその日の衝撃は今朝に引き継がれ、きっとこのまま忘れずに生き続けていくことだろう。

センバツには立命館宇治が龍谷大平安とともに顔を見せている。その活躍を期待している。

宇治の朝







山城多賀(やましろたが)駅(奈良線 京都府)にて

6:39 玉水(たまみず)駅(奈良線 京都府)
春が、ほぼ完璧な姿となった。

ひとつ手前の山城多賀駅で降りてつまらない県道を歩いてここまできた。
建設事務所だかで呑み屋の文字を見かけただけで、何もない道中だった。
犬を散歩させる人と、あともう一人とすれ違う。

玉川繁栄会の歓迎門が立つ玉水駅前。
国道へとつながる門の先に出店は見られない。

駅構内には昭和28年に南山城水害が町を襲った記憶を留める記念石が置かれている。
京都人には珍しく大きな声で喋るオバサンが駅の外にいる。
京都というより、山城の国なのだろうな、ここは。

上狛(かみこま)駅(奈良線 京都府)にて

上狛~木津間(徒歩)

7:18 木津(きづ)駅(関西本線/奈良線/学研都市線 京都府)
ひとつ手前の上狛駅で降りる。

山背古道の表示に後ろ髪をひかれつつ、まずは走る。
約20分後に木津を出る加茂行に乗らなきゃならなかった。

木津川は地図で見るより近かった。
徳川家康はここを通過したのち、現在の学研都市線に沿って大坂夏の陣へと向かったようだ。

木津は今に至るも交通の要衝に変わりはないが、渺々としたまま発展の計画から漏れ続け、最近改装された駅周辺も2年前と変わらず何もない。
ただ、このあたりを流れる木津川は護岸工事が施されることもなく太古に近い姿を見せているのかもしれない。

渡河後、また走って学研都市線の踏切で鉄路を眺めて遊んだ。

2013年撮影

7:32 加茂(かも)駅(関西本線 京都府)
加茂族というのがいたらしい。
最近顔を合わせていない同じ姓を持つ友人はその末裔にあたるのか。

駅の案内板じゃ、このあたりの歴史は奈良時代で終わっている。

大規模な高層住宅が建つが、駅前風景は木津からさらに鄙びた。
関西本線はこの先、紀勢本線と合流する亀山まで非電化の閑散区間となり、運行も1時間におおよそ1本。
そして、ここで列車の乗り換えを強制される。

9:07 貴生川(きぶかわ)駅(草津線/信楽高原鉄道/近江鉄道本線 滋賀県)
携帯ゲーム機とアイドル写真を見つめ薄笑いを浮かべているおかしな青年には心を曇らされた。
腹筋運動をするように体を前後に揺らし、おもむろに鼻をほじったりする。
どこから来てどこへ行くのか。
利用者の少ないローカル線に乗ると謎めいた者をよく見かける。

関西本線では、笠置まで見えていた渓谷美が殊の外よかった。
あのあたりで夕暮れを迎えるイメージができつつある。
ビールを売ってる店があるかが心配ではあるけれど。

柘植で草津線に乗り換える。
乗り換え時間は僅か。
駅の外に出る時間はなかった。
そして草津線の鄙びた風景にも魅せられた。

近江鉄道に乗るためにここ貴生川で降りる。
水口観光を謳う駅前には何もなく、京進塾のみが記憶されている。
台風被害で運休していた信楽高原鉄道が動いている。
またひとつイメージが膨らんだ。

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