*

「鉄旅日記」2012年夏 【青春18きっぷで、北海道途中下車旅】4日目(岩見沢-羽後本荘)-岩見沢、札幌、銭函、小樽、倶知安、蘭越、長万部、中ノ沢、五稜郭、上磯、釜谷(函館本線、江差線)

公開日: : 最終更新日:2020/08/22 旅話 2012年

鉄旅日記2012年8月14日
2012・8・14 岩見沢(いわみざわ)駅(函館本線/室蘭本線 北海道)
素敵な朝だ。
なんて素晴らしい朝だろう。

気候の話であり、
空気の話であり、
空の話であり、
気持ちの話でもある。
岩見沢で迎えた朝を忘れないだろう。

鉄道の歴史では重要な位置にいるという岩見沢駅構内は大きく、新装なった新駅舎も様々な時代を経てもなお、格を受け継いでいる。

一般的には有名な街ではない。
オレの中では小学生の頃に駒大岩見沢が甲子園で旋風を巻き起こしたことに遡る。

プロレス興行ではジャイアント馬場×クロー攻撃を得意とする妖獣バロン・フォン・ラシクが組まれたことを後に知った。

三条レンガ通りあたりに繁華街があり昨夜の人出は芳しいものじゃなかったが、入った店での味噌チャーシュー麺は今まで食べたどの味噌ラーメンより美味かった。

街をさらに進むと川に出てそのあたりに行政機能が固まっている。
これは地図で得た知識だ。

岩見沢の鉄道開業には空知炭鉱群の存在があり、通りにそんなことを記したチラシが貼ってあった。
一度調べてみたい歴史ではある。

空が広い。
かつて感動しながら旭川への道を走った記憶が蘇った。

6:50 札幌(さっぽろ)駅(函館本線/千歳線/学園都市線 北海道)
さっきから思い出している記憶がある。
車窓からテレビ塔が見えてさらに蘇る。
あれも夏だった。

北海道の通勤通学者と遭遇して、ここで大規模な入れ替えがあったが、小樽行は満席状態。

札幌の手前2駅くらいからが札幌だった。
高層マンションが隙間なく建ち並ぶ様は世界的に見ても屈指の街であるに違いない。

そして走り出して3駅目の発寒中央で札幌を抜けた。

7:29 銭函(ぜにばこ)駅(函館本線 北海道)
銭函で海を見る。
海辺という予備知識は持っていなかったから嬉しかったよ。

札幌通勤圏でもあり、観光地でもあり、場末を漂わせる古い駅舎を持つ町でもある。

ラーメン焼き肉ホルモンって、昔はあったよな。
岩見沢でも、そんな看板を掲げている店に入りそうになった。
でも味を信用するつもりにはなれない。

駅構内に置かれた銭函をカメラに収め、夏の日差しの中へ。

銭函を出ると日本海に沿い浅里へ。
「石狩挽歌」に同名の浜の名が出てくる。

8:04 小樽(おたる)駅(函館本線 北海道)
テーマパークのような小樽築港から南小樽。

やがて高架になり目を下に移すと繁華街が見える。
地図で見ると寿司屋通りのあたりか。
そこは観光地区とは違う街区で、小樽という街の大きさを感じた。

ランプに彩られた重厚な小樽駅を出て、駅前の風景に心を奪われてケータイをかざす。
海へと伸びる坂道の先に帆柱が見えた。

こんな晴天は年にいくらもない。
人生でもそうはないと思わせる空だ。

小樽にもいつか泊まりにこなきゃならないと思う。

9:28 倶知安(くっちゃん)駅(函館本線 北海道)
10数分の停車。

登山客、観光客が乗り降りする羊蹄山が聳える町。
駅を出て右前方にその偉容を目に捉えた時、やはりオレには知らないことが山ほどあると思い知り、北の大地で初めて名前と位置の確認ができた名山との遭遇に心が沸いた。
山はいつ来ても見えるわけじゃない。

倶知安は町だった。
隣席の情報だと支庁があるという。

駅前を人々が行き交い、おそらくアテがあるのだろう。
タクシーが数多く集まり運転手たちが陽気に喋り、ホテルも3軒は確認した。

こうして人生が続けられていくことに肯定的でいられる最たる時間がそこにあった。
それまでは眠っていたんだ。
平凡な風景と風と太陽のせいでさ。

10:16 蘭越(らんこし)駅(函館本線 北海道)
ここでも10数分の停車。

ビールというのは地域によって値段が違うもんなんだな。

蘭越も町だった。
高校があり、通りに出て酒屋を見つけると走ったよ。
そこには元気な子供が4人いて、「蘭越のおばさん」にまとわりついていた。

あれも夏の光景だ。
お盆の頃に子供が集まる風景。
悪くないな。

跨線橋から羊蹄山、ニセコ岳ほかいろいろ見えた。
北海道の次回の計画はまた練り直そう。
その作業もまた楽しい。

長万部(おしゃまんべ)駅(函館本線/室蘭本線 北海道)にて

13:26 中ノ沢(なかのさわ)駅(函館本線 北海道)
長万部では海を見た。
2日前は暗かったからあそこが海だとは思わなかった。

若い女性が靴を脱いで海に入っていた。
いいよな、ああいう光景は。
昨日紅葉山まで一緒だった女性に似てる気がしたけど、駅ですれ違ったら違っていた。

ビールと長万部名物のかに飯弁当を食べて、一駅4.6キロ40分の徒歩行。
暑いけど、体調と年齢を心配したけど、なんてことないな。
オレはまだまだいける。

達磨駅の隣に中ノ沢屋という自給自足的な掘っ立て小屋式宿が並んでいる。
駅ノートによれば近くのチャンポン屋は美味しいらしい。

函館行、混んでるなあ。
長万部での乗り継ぎは今後も課題になる。

五稜郭(ごりょうかく)駅(函館本線/江差線 北海道)にて

16:49 上磯(かみいそ)駅(江差線 北海道)
立ちっぱなしの函館本線。
オレをそんな目に遭わせた数人とはおそらく木古内で再会するだろう。

函館本線の景色は飽きさせない。
太平洋、駒ケ岳、大沼。
そう言えば流山温泉で下りたあの少年たちは一昨日も会ったよな。

五稜郭で下りて一服。
江差線ではどうにか座ることができた。

この線の中心駅上磯で数分の停車。
北海道にしては面白みに欠ける駅舎だった。

上磯は町だった。
最初にスナックの入った建物が目に入る。
木古内を小さくしたような感じだが、函館に近いからか若干洗練されてたようだ。

夏休みだから、さっきの少年たちもそうだが、ボーイスカウトだかの大会でもあるのか、その手の集団をよく見かける。

そして函館山が遠くなる。

17:22 釜谷(かまや)駅(江差線 北海道)
北海道にさよならを。
函館山にさよならを。
ここで数分の停車。

津軽海峡函館松前線の海岸線が好きなんだ。
よく思い出す風景の中に挙げられる。

集落も途切れることはないが、ここには達磨の待合室があるだけで通りに出ても商店はなく、行き交う車もまばらだった。

素敵な夏の日。
長万部でも祭の準備ができていた。
夕張でも開催は明日なのだろう。

関連記事

「鉄旅日記」2012年春【青春18きっぷで、相模・駿河・甲斐途中下車旅】その1-新子安、石川町、山手、磯子、根岸、大磯、二宮、鴨宮、早川、根府川、伊東、熱海、函南、東田子の浦(京浜東北線、根岸線、東海道本線、伊東線)

鉄旅日記2012年3月20日その1 2012・3・20 5:57 新子安(しんこやす)駅(

記事を読む

「鉄旅日記」2012年晩秋【休日おでかけパスで、相模線途中下車旅】保土ヶ谷、大船、香川、北茅ヶ崎、厚木、社家、相武台下、原当麻、下溝、片倉、八王子、猿橋、西八王子、武蔵小金井、東小金井(横須賀線、東海道本線、相模線、横浜線、中央本線)

鉄旅日記2012年11月17日 2012・11・17 12:41 保土ヶ谷(ほどがや)駅(

記事を読む

「鉄旅日記」2012年春【青春18きっぷで、ダム湖に水没する鉄路へ】その2-川原湯温泉、岩島、群馬藤岡、高麗川、拝島、昭島、中神、武蔵溝ノ口、武蔵中原、鹿島田、尻手(吾妻線、八高線、青梅線、南武線)

鉄旅日記2012年4月1日その2 14:07 川原湯温泉(かわらゆおんせん)駅(吾妻線 群

記事を読む

「鉄旅日記」2012年夏【青春18きっぷで、北海道途中下車旅】3日目(室蘭-岩見沢)-室蘭、苫小牧、鵡川、静内、様似、追分、夕張、新夕張、清水沢(室蘭支線、室蘭本線、日高本線、石勝線、夕張支線)

鉄旅日記2012年8月13日 2012・8・13 6:12 室蘭(むろらん)駅(室蘭本線室

記事を読む

「鉄旅日記」2012年春【青春18きっぷで、名古屋往復】その2-恵那、瑞浪、土岐市、多治見、千種、鶴舞、金山、天竜川、袋井(中央本線、東海道本線)

鉄旅日記2012年3月25日その2 13:40 恵那(えな)駅(中央本線/明知鉄道 岐阜県

記事を読む

「鉄旅日記」2012年初冬【週末パスで、甲信越途中下車旅】最終日(長野-東京)その1-長野、信州中野、湯田中、安茂里、戸倉、上田、別所温泉、西上田、田中(長野電鉄、信越本線、しなの鉄道、上田交通)

鉄旅日記2012年12月9日その1 2012・12・9 6:10 長野(ながの)駅(長野新

記事を読む

「鉄旅日記」2012年夏【青春18きっぷで、福井・石川途中下車旅】初日(東京-富山)-大垣、田村、近江塩津、敦賀、越前花堂、美山、九頭竜湖、越前大野、福井、美川、金沢、津幡(東海道本線、北陸本線、越美北線)

鉄旅日記2012年8月25日 2012・8・25 12:40 大垣(おおがき)駅(東海道本

記事を読む

「鉄旅日記」2012年春【青春18きっぷで、名古屋往復】その1-新宿、塩崎、韮崎、日野春、富士見、青柳、奈良井、木曽福島、須原、中津川(中央本線)

鉄旅日記2012年3月25日その1 2012・3・25 5:14 新宿(しんじゅく)駅(山

記事を読む

「鉄旅日記」2012年初冬【週末パスで、上越途中下車旅&高田で友人の結婚式に参加】初日(東京-長野)-吹上、北鴻巣、長野、豊野、新井、高田、春日山(高崎線、長野新幹線、信越本線)

鉄旅日記2012年12月8日 2012・12・8 6:15 吹上(ふきあげ)駅(高崎線 埼

記事を読む

「鉄旅日記」2012年夏【青春18きっぷで、富山・岐阜途中下車旅】最終日(富山-東京)その1-富山、水橋、速星、千里、越中八尾、笹津、猪谷、飛騨古川、高山、久々野、下呂、白川口、上麻生、下麻生(北陸本線、高山本線)

鉄旅日記2012年8月26日その1 2012・8・26 6:22 富山(とやま)駅(北陸

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2018年神無月【北陸へ。信州へ。友を訪ねての巡礼旅でございます】2日目(越前大野-福井-米原-名古屋-松本)その2-平田、松本、食蔵BASARA(篠ノ井線)

鉄旅日記2018年10月7日 16:43 平田(ひらた)駅(

「鉄旅日記」2018年神無月【北陸へ。信州へ。友を訪ねての巡礼旅でございます】2日目(越前大野-福井-米原-名古屋-松本)その1-越前大野、南今庄、敦賀、武並(越美北線/北陸本線/東海道本線/中央本線)

鉄旅日記2018年10月7日 2018・10・7 6:40

「鉄旅日記」2018年神無月【北陸へ。信州へ。友を訪ねての巡礼旅でございます】初日(東京-米原-福井-越前大野)その2-越前花堂、花堂、越前大野、越前大野城(越美北線)

鉄旅日記2018年10月6日 16:33 花堂(なはんどう)

「鉄旅日記」2018年神無月【北陸へ。信州へ。友を訪ねての巡礼旅でございます】初日(東京-米原-福井-越前大野)その1-金町、大垣、米原、近江塩津、王子保、湯尾(常磐線/東海道本線/北陸本線)

鉄旅日記2018年10月6日 2018・10・6 4:28

2018年秋【サンキューちばフリーパスでめぐる上総下総安房旅】最終日(松戸-五井-大原-安房鴨川-松戸)その3-安房鴨川、江見、君津、千葉、西船橋(外房線/内房線/総武本線)

鉄旅日記2018年9月23日 16:22 安房鴨川(あわかも

→もっと見る

    PAGE TOP ↑