「鉄旅日記」2012年夏 【青春18きっぷで、北海道途中下車旅】4日目(岩見沢-羽後本荘)-岩見沢、札幌、銭函、小樽、倶知安、蘭越、長万部、中ノ沢、五稜郭、上磯、釜谷(函館本線、江差線)
鉄旅日記2012年8月14日・・・岩見沢駅、札幌駅、銭函駅、小樽駅、倶知安駅、蘭越駅、長万部駅、中ノ沢駅、五稜郭駅、上磯駅、釜谷駅(函館本線、江差線)
2012・8・14 岩見沢(いわみざわ)駅(函館本線/室蘭本線 北海道)
素敵な朝だ。
なんて素晴らしい朝だろう。
気候の話であり、
空気の話であり、
空の話であり、
気持ちの話でもある。
岩見沢で迎えた朝を忘れないだろう。
鉄道の歴史では重要な位置にいるという岩見沢駅構内は大きく、新装なった新駅舎も様々な時代を経てもなお、格を受け継いでいる。
一般的には有名な街ではない。
オレの中では小学生の頃に駒大岩見沢が甲子園で旋風を巻き起こしたことに遡る。
プロレス興行ではジャイアント馬場×クロー攻撃を得意とする妖獣バロン・フォン・ラシクが組まれたことを後に知った。
三条レンガ通りあたりに繁華街があり昨夜の人出は芳しいものじゃなかったが、入った店での味噌チャーシュー麺は今まで食べたどの味噌ラーメンより美味かった。
街をさらに進むと川に出てそのあたりに行政機能が固まっている。
これは地図で得た知識だ。
岩見沢の鉄道開業には空知炭鉱群の存在があり、通りにそんなことを記したチラシが貼ってあった。
一度調べてみたい歴史ではある。
空が広い。
かつて感動しながら旭川への道を走った記憶が蘇った。


6:50 札幌(さっぽろ)駅(函館本線/千歳線/学園都市線 北海道)
さっきから思い出している記憶がある。
車窓からテレビ塔が見えてさらに蘇る。
あれも夏だった。
北海道の通勤通学者と遭遇して、ここで大規模な入れ替えがあったが、小樽行は満席状態。
札幌の手前2駅くらいからが札幌だった。
高層マンションが隙間なく建ち並ぶ様は世界的に見ても屈指の街であるに違いない。
そして走り出して3駅目の発寒中央で札幌を抜けた。

7:29 銭函(ぜにばこ)駅(函館本線 北海道)
銭函で海を見る。
海辺という予備知識は持っていなかったから嬉しかったよ。
札幌通勤圏でもあり、観光地でもあり、場末を漂わせる古い駅舎を持つ町でもある。
ラーメン焼き肉ホルモンって、昔はあったよな。
岩見沢でも、そんな看板を掲げている店に入りそうになった。
でも味を信用するつもりにはなれない。
駅構内に置かれた銭函をカメラに収め、夏の日差しの中へ。
銭函を出ると日本海に沿い浅里へ。
「石狩挽歌」に同名の浜の名が出てくる。


8:04 小樽(おたる)駅(函館本線 北海道)
テーマパークのような小樽築港から南小樽。
やがて高架になり目を下に移すと繁華街が見える。
地図で見ると寿司屋通りのあたりか。
そこは観光地区とは違う街区で、小樽という街の大きさを感じた。
ランプに彩られた重厚な小樽駅を出て、駅前の風景に心を奪われてケータイをかざす。
海へと伸びる坂道の先に帆柱が見えた。
こんな晴天は年にいくらもない。
人生でもそうはないと思わせる空だ。
小樽にもいつか泊まりにこなきゃならないと思う。


9:28 倶知安(くっちゃん)駅(函館本線 北海道)
10数分の停車。
登山客、観光客が乗り降りする羊蹄山が聳える町。
駅を出て右前方にその偉容を目に捉えた時、やはりオレには知らないことが山ほどあると思い知り、北の大地で初めて名前と位置の確認ができた名山との遭遇に心が沸いた。
山はいつ来ても見えるわけじゃない。
倶知安は町だった。
隣席の情報だと支庁があるという。
駅前を人々が行き交い、おそらくアテがあるのだろう。
タクシーが数多く集まり運転手たちが陽気に喋り、ホテルも3軒は確認した。
こうして人生が続けられていくことに肯定的でいられる最たる時間がそこにあった。
それまでは眠っていたんだ。
平凡な風景と風と太陽のせいでさ。


10:16 蘭越(らんこし)駅(函館本線 北海道)
ここでも10数分の停車。
ビールというのは地域によって値段が違うもんなんだな。
蘭越も町だった。
高校があり、通りに出て酒屋を見つけると走ったよ。
そこには元気な子供が4人いて、「蘭越のおばさん」にまとわりついていた。
あれも夏の光景だ。
お盆の頃に子供が集まる風景。
悪くないな。
跨線橋から羊蹄山、ニセコ岳ほかいろいろ見えた。
北海道の次回の計画はまた練り直そう。
その作業もまた楽しい。


長万部(おしゃまんべ)駅(函館本線/室蘭本線 北海道)にて


13:26 中ノ沢(なかのさわ)駅(函館本線 北海道)
長万部では海を見た。
2日前は暗かったからあそこが海だとは思わなかった。
若い女性が靴を脱いで海に入っていた。
いいよな、ああいう光景は。
昨日紅葉山まで一緒だった女性に似てる気がしたけど、駅ですれ違ったら違っていた。
ビールと長万部名物のかに飯弁当を食べて、一駅4.6キロ40分の徒歩行。
暑いけど、体調と年齢を心配したけど、なんてことないな。
オレはまだまだいける。
達磨駅の隣に中ノ沢屋という自給自足的な掘っ立て小屋式宿が並んでいる。
駅ノートによれば近くのチャンポン屋は美味しいらしい。
函館行、混んでるなあ。
長万部での乗り継ぎは今後も課題になる。


五稜郭(ごりょうかく)駅(函館本線/江差線 北海道)にて

16:49 上磯(かみいそ)駅(江差線 北海道)
立ちっぱなしの函館本線。
オレをそんな目に遭わせた数人とはおそらく木古内で再会するだろう。
函館本線の景色は飽きさせない。
太平洋、駒ケ岳、大沼。
そう言えば流山温泉で下りたあの少年たちは一昨日も会ったよな。
五稜郭で下りて一服。
江差線ではどうにか座ることができた。
この線の中心駅上磯で数分の停車。
北海道にしては面白みに欠ける駅舎だった。
上磯は町だった。
最初にスナックの入った建物が目に入る。
木古内を小さくしたような感じだが、函館に近いからか若干洗練されてたようだ。
夏休みだから、さっきの少年たちもそうだが、ボーイスカウトだかの大会でもあるのか、その手の集団をよく見かける。
そして函館山が遠くなる。

17:22 釜谷(かまや)駅(江差線 北海道)
北海道にさよならを。
函館山にさよならを。
ここで数分の停車。
津軽海峡函館松前線の海岸線が好きなんだ。
よく思い出す風景の中に挙げられる。
集落も途切れることはないが、ここには達磨の待合室があるだけで通りに出ても商店はなく、行き交う車もまばらだった。
素敵な夏の日。
長万部でも祭の準備ができていた。
夕張でも開催は明日なのだろう。


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