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「鉄旅日記」2013年夏【青春18きっぷで、鹿児島県志布志へ】4日目(隼人-岩国)その2-熊本、久留米、鳥栖、吉塚、長者原、古賀、東郷、赤間、幡生(鹿児島本線、山陽本線)

公開日: : 最終更新日:2020/08/29 旅話 2013年

鉄旅日記2013年8月13日その2
13:00 熊本(くまもと)駅(九州新幹線/鹿児島本線/豊肥本線/三角線 熊本県)
新幹線の通り道に位置する駅が変貌を遂げている。
数年前に上熊本で天を仰ぎ、今日また宇土駅に目をやった際にはひどくがっかりした。

熊本駅は姿形とも以前と変わりがないように見えるが、新しくなっているようにも見える。
堂々とした勇姿はかつてこの国を治めた加藤清正を思わせる。

駅前には高層マンションが進出して、空地は埋まり、多くの人が行き交っていた。

14:31 久留米(くるめ)駅(九州新幹線/鹿児島本線/久大本線 福岡県)
5分の停車。

新幹線開業により生まれ変わった久留米駅。
かつての重厚な姿を惜しく思うが、これはこれでなかなかエレガントだ。
既視感がある。
室蘭駅を思い出した。

熊本を出て、玉名を出ると清流菊池川を渡る。
大牟田までは概してタイクツな風景が続き、今は一面の平野の中を走っている。
筑後平野か。
さっき筑後川を渡った。

14:56 鳥栖(とす)駅(鹿児島本線/長崎本線 佐賀県)
7月にイタリアの伊達男デルピエロがやってきたベストアメニティスタジアムが目の前にある。
その試合は僅かだけど目にした。
相手をしたサガン鳥栖の現在の順位は知らない。
9年前にここを訪れた際はJ2にいた筈だ。

古い街に忽然と現れたその威容には大いなる違和感と多少の滑稽さを伴っていたが、今日のスタジアムには違和感も滑稽さも感じない。
チームもJ1に上がったし、あれから垢もついて街に馴染んだのだろう。

鳥栖駅の姿は偉容だ。
長いことあの姿でいるのだろう。
新幹線は鳥栖を通るが、ここではない新駅に止まる。
それはどこにあるかと駅前周辺地図を見たけど、見当たらなかった。

JR九州名物かしわうどんの味は知っている。
9年前もこの駅で食べた。
そして今日も。
汁まで飲み干す美味さだ。

15:35 吉塚(よしづか)駅(鹿児島本線/篠栗線 福岡県)
博多からひと駅。
博多とのそんな距離感に相応しい駅と駅前風景で、車がひっきりなしに行き交っている。

ここで、ちょっとした遠回りをする。
桂川から筑豊本線につながる篠栗線に乗り換える。
3駅先の長者原で香椎線に乗り換えて、5駅先の香椎で再び鹿児島本線に乗り換える。
長者原というターミナル駅が見たくてそうする。

15:56 長者原(ちょうじゃばる)駅(香椎線/篠栗線 福岡県)
福岡市東区粕屋町。
周辺には商店はおろかコンビニも見当たらない。
唖然として、口の渇きを覚えた。

高架駅から住宅だらけの郊外風景が眺めている。
飲み屋の一軒もなければ、オレは暮らしていくことができない。

香椎線と篠栗線が十字に交差する駅の構造には、周辺の町には見られないダイナミックさがある。
香椎線に乗り換える。

16:40 古賀(こが)駅(鹿児島本線 福岡県)
香椎で鹿児島本線に乗り換えて5駅目。

そうか。
今日は海峡花火大会か。
それで列車は遅れてるし、浴衣姿の筑前娘を多く見かけるわけか。

かつて東京から大分まで一般国道だけを使って車旅をした際に、下関でたまたま目にした壮大な花火大会。
関門海峡を挟んで、本州側の下関と、九州側の門司でバンバン打ち上げるんだ。
あれほどの壮観はオレの人生では他に見当たらない。

ここ古賀は福岡市ではなく、自前の市政を敷いている。
駅前にマンションが建ち並び、菓子屋に美容室。
どこにでもある街だが、機関車を思わせる駅はとても印象に残る。

17:06 東郷(とうごう)駅(鹿児島本線 福岡県)
ここは宗像市という。

途中の福間駅もまた変貌していた。
この旅でもよく見かけたどことなく冷たそうな外観になっていた。
現代建築をそう感じてしまうオレには何か欠陥でもあるのだろうか。

以前の駅舎には「駅そば」が入っていたけど、追い出されてはいないか気がかりだ。

風景に緑が加わったけど、九州を連想させるものはここには見られない。
駅前も普通だ。
とても背の高い公団住宅が目を引くだけで、商店の類は見当たらない。

赤間(あかま)駅(鹿児島本線 福岡県)にて
数分の停車。

18:54 幡生(はたぶ)駅(山陽本線/山陰本線 山口県)
門司、下関で乗り換え。
下関で乗ったのは山陰本線で、ひと駅目の山陽本線との分岐駅でまた降りる。

門司では待ち時間がそれなりに多く、ホームの「駅そば」でかしわうどんとおいなりさんの500円セットを注文。
おいなりさんは味がないに等しい超薄口だった。

行きにも気づいたことだけど、放火によって失われた下関駅舎は工事中で覆いがかかっていた。
現在、折尾駅も門司港駅も改装中で全容は見られない筈だ。
再建なった時にはまた来よう。
特に下関が懐かしい。

新山口行きに乗る。
毎年8月13日が海峡花火大会なんだな。
海峡に向かう列が長府でも続いている。

浴衣姿の女子は筑州も長州もみんなキュートだ。
褒めてあげたいよ。
工場横の味気ない幡生駅に花が咲いたようだった。

埴生の手前の空が夕焼けに染まった。
海も時に覗いた。
そして海峡に向かう列は埴生に着くと収束していた。

今夜、新山口、徳山と乗り換えて、岩国に泊まる。

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