*

「鉄旅日記」2020年盛夏 2日目(防府-肥前鹿島)その5‐筑豊直方、直方、筑前大分、城戸南蔵院前、柚須(筑豊電気鉄道/筑豊本線/篠栗線) 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/04 旅話, 旅話 2020年

鉄旅日記2020年8月14日・・・筑豊直方駅、直方駅、筑前大分駅、城戸南蔵院前駅、柚須駅(筑豊電気鉄道/筑豊本線/篠栗線)

15:38 筑豊直方(ちくほうのおがた)駅(筑豊電気鉄道 福岡県)にて

16:07  直方(のおがた)駅(筑豊本線/平成筑豊鉄道伊田線 福岡県)
車両先頭で「ちくてつ」が行く線路を眺めていたら、電車に乗りたいとせがんだ最愛の存在を思い出した。

オレがいなくても元気でいることと思う。それでいいんだ。あえて悲しい想像をすることもない。

ただこうして九州でひとり楽しむオレが罪深く思えることがある。筑豊の何気ない景色がそんなことを思わせる。

筑豊の象徴ともいえる遠賀川を渡る。終着駅が近い。

小さな男の子と紳士の運転士さんとのやりとりに心を潤し会話を交わし、町を写す間に時間は過ぎて、予定していた列車は行ってしまった。折尾に出て鹿児島本線で博多に向かう予定を変更して、篠栗線経由で博多に向かう。

壮絶なアーケード街を写した。よくぞ生き残っている。いつか直方にも泊まることがあるだろう。

筑豊炭田群が閉山して相当な歳月が経ち、最早何もないと知りつつ、どうしてこうまで筑豊を目指すのだろう。何を見たくて何度も筑豊を目指したのだろう。

オレの前世が天草にあると鑑定師から聞いた。筑豊にもあるのかもしれない。

直方駅前の横断歩道で待つと、例外なく筑豊ナンバーの車は停車して歩行を促す。東京では稀だ。

山口で暮らす友人から筑豊ナンバーの車は大阪の和泉ナンバーと共に荒っぽいと聞いたことがあるが、荒くれた男たちもまた最早去ったのかもしれない。

つらつら思う。やはりオレの前世はこっちにもあるのだろう。

かつても書いた。地元直方に永遠の凱旋を果たした元大関「魁皇」像。

今日も写して帰る。

16:49  筑前大分(ちくぜんおおいた)駅(篠栗線 福岡県)
列車行き違い4分の停車。

何気ない暮らしを上から見下ろす。まるで神社のように、こうして石段を上がる先にある駅をいつも好ましく思う。

ひとつ手前の桂川から先、現在は原田線との呼称の「筑豊本線」線路は草蒸していた。

まだ博多は遠いと思わせる山の中。

発車するとさらに山深くなる。そして長いトンネルをくぐる。

やはり博多はまだ遠い。

17:09  城戸南蔵院前(きどなんぞういんまえ)駅(篠栗線 福岡県)
駅の上屋と城を模したような壁。ただ者ではないと思わせる駅舎の後ろ姿を見てとっさに降りる。

篠栗四国霊場というものがあり、南蔵院はその札所にあたる。

前方の山には巡礼者ではなく観光客の列ができている。駅の案内所でも案内を請う女性客があった。

発車。次の筑前山手を過ぎると、かつて見た鳴渕ダムの姿を認めた。

さらに次の篠栗が博多の入口。城戸南蔵院前に着くまでは線名になっている篠栗で降りるつもりでいたが、これでいい。

篠栗から町が始まったが、田園風景も見られる。

17:31  柚須(ゆす)駅(篠栗線 福岡県)
列車行き違い3分の停車。一番端に改札口があり急ぐ。

改札を出ると薄暗い自転車置き場。振り返ってみても改札口があるだけで、柚須駅を示す表示はない。

写すものもなく急いで列車に戻る。地図を見ると徒歩圏内に福岡空港がある。

降りていながら駅を写さなかった例は他にもいくつかあるが、駅名は思い出せない。

博多まではあと2駅。

関連記事

「鉄旅日記」2015年春【名鉄電車2DAYフリーきっぷで行く、中京旅】最終日その1(岩倉-東京)-岩倉、御嵩、犬山、新鵜沼、鵜沼、名電各務原、各務ヶ原、新那加、那珂、名鉄岐阜(名鉄犬山線/名鉄広見線/名鉄各務原線)

鉄旅日記2015年3月8日その1・・・岩倉駅、御嵩駅、犬山駅、新鵜沼駅、鵜沼駅、名電各務原駅、各務ヶ

記事を読む

「鉄旅日記」2020年文月 3日目(萩-三次)その5‐備後落合、備後庄原、三次(芸備線)【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

鉄旅日記2020年7月25日・・・備後落合駅、備後庄原駅、三次駅(芸備線) 17:10  備

記事を読む

「車旅日記」2003年晩秋【紀伊半島に焦がれる日々。南海道を往くのは2度目でございます。】初日(奈良-高野山-南紀白浜)走行距離204㎞ -橿原かっぱ寿司、橋本駅、九度山駅、高野山大伽藍、高野山金剛峰寺、龍神、南紀白浜

車旅日記2003年11月22日・・・橿原かっぱ寿司、橋本駅、九度山駅、高野山大伽藍、高野山金剛峰寺、

記事を読む

2020年盛夏【二人でどこへ行こう。決めたのは甲府でございました。帰りは高尾の名店街で過ごした日帰り旅をSNS風に綴ります。】-高尾、四方津、塩山、甲府、甲斐大和(中央本線)

鉄旅日記2020年8月9日・・・高尾駅、四方津駅、塩山駅、甲府駅、甲斐大和駅(中央本線) 長

記事を読む

「鉄旅日記」2021年春 初日(東京-米内沢)その4‐雫石、田沢湖、神代、角館(田沢湖線) 【大人の休日倶楽部パスで東北へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。続くコロナ禍ではございますが、約半年の辛抱の時を過ぎて、天候にも苛まれながら秋田内陸縦貫鉄道に乗りに行きました。】

鉄旅日記2021年4月17日・・・雫石駅、田沢湖駅、神代駅、角館駅(田沢湖線) 14:50

記事を読む

「車旅日記」1998年夏 最終日(鳴子温泉-高畠ー郡山-東京)-鳴子サンハイツ、潟沼、瀬見駅、道の駅むらやま、羽前中山駅、高畠、道の駅七ヶ宿、道の駅安達、郡山文化センター前、須賀川駅、西那須野三島セブンイレブン、与板ラーメンとん太、築地電通前、東京町田 【20代最後の旅でございます。青森港から北海道上陸を目指して北へ向かったのでございますが・・・。】

車旅日記1998年8月14日 1998・8・16 8:26 鳴子サンハイツ 5日目。 一番遅い出発

記事を読む

「鉄旅日記」2020年初秋 3日目(高松)その1 ‐片原町駅、瓦町駅、高松築港駅、玉藻公園(高松城跡)、一宮寺、滝宮天満宮、滝宮駅、満濃池 【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】

車旅日記2020年9月21日・・・片原町駅、瓦町駅、高松築港駅、玉藻公園(高松城跡)、一宮寺、滝宮

記事を読む

「鉄旅日記」2009年秋【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】最終日(若松-東京)若松、折尾、黒崎、黒崎駅前、戸畑、小串、長門市、益田、津和野、山口、新山口(筑豊本線/鹿児島本線/山陰本線/山口線)

鉄旅日記2009年9月23日・・・若松駅、折尾駅、黒崎駅、黒崎駅前駅、戸畑駅、小串駅、長門市駅、益田

記事を読む

「鉄旅日記」2015年春【名鉄電車2DAYフリーきっぷで行く、中京旅】初日その3(東京-岩倉)-太田川、常滑、中部国際空港、上小田井、西春、岩倉(名鉄常滑線/名鉄空港線/名鉄犬山線)

鉄旅日記2015年3月7日その3・・・太田川駅、常滑駅、中部国際空港駅、上小田井駅、西春駅、岩倉駅(

記事を読む

「鉄旅日記」2020年盛夏 3日目(肥前鹿島-門司港)その1‐肥前鹿島、肥前大浦、長里、湯江(長崎本線)/鹿島城跡 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】

鉄旅日記2020年8月15日・・・肥前鹿島駅、肥前大浦駅、長里駅、湯江駅(長崎本線)/鹿島城跡

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2021年秋 最終日(飯坂温泉-東京)その5 ‐仙台、鹿島、原ノ町、浪江、常陸多賀(常磐線) 【4度目の緊急事態宣言明け。これ以降そのようなものが発令されることはございませんでした。阿武隈急行、峠駅、立石寺。お宿は飯坂温泉。秋の東北を満喫すべく常磐線に乗りました。】

鉄旅日記2021年10月10日・・・仙台駅、鹿島駅、原ノ町駅、浪江駅

「鉄旅日記」2021年秋 最終日(飯坂温泉-東京)その4 ‐山寺(仙山線)/立石寺山門売店/高砂屋本舗 【4度目の緊急事態宣言明け。これ以降そのようなものが発令されることはございませんでした。阿武隈急行、峠駅、立石寺。お宿は飯坂温泉。秋の東北を満喫すべく常磐線に乗りました。】

鉄旅日記2021年10月10日・・・山寺駅(仙山線)/立石寺山門売店

「鉄旅日記」2021年秋 最終日(飯坂温泉-東京)その3 ‐米沢、赤湯、中川、山形、北山形(奥羽本線) 【4度目の緊急事態宣言明け。これ以降そのようなものが発令されることはございませんでした。阿武隈急行、峠駅、立石寺。お宿は飯坂温泉。秋の東北を満喫すべく常磐線に乗りました。】

鉄旅日記2021年10月10日・・・米沢駅、赤湯駅、中川駅、山形駅、

「鉄旅日記」2021年秋 最終日(飯坂温泉-東京)その2 ‐峠(奥羽本線)/力餅商店/峠の力餅売り/峠駅今昔物語 【4度目の緊急事態宣言明け。これ以降そのようなものが発令されることはございませんでした。阿武隈急行、峠駅、立石寺。お宿は飯坂温泉。秋の東北を満喫すべく常磐線に乗りました。】

鉄旅日記2021年10月10日・・・峠駅(奥羽本線)/力餅商店/峠の

「鉄旅日記」2021年秋 最終日(飯坂温泉-東京)その1 ‐飯坂温泉駅、福島駅(福島交通飯坂線/奥羽本線) 【4度目の緊急事態宣言明け。これ以降そのようなものが発令されることはございませんでした。阿武隈急行、峠駅、立石寺。お宿は飯坂温泉。秋の東北を満喫すべく常磐線に乗りました。】

鉄旅日記2021年10月10日・・・飯坂温泉駅、福島駅(福島交通飯坂

→もっと見る

    PAGE TOP ↑