「鉄旅日記」2017年夏【私鉄王国で過ごす夏】3日目(姫路-十三)その3-高速神戸、湊川神社、神戸三宮、甲陽園、夙川、西宮北口、宝塚、箕面、石橋、北千里、十三(阪急電鉄神戸高速線/阪急電鉄神戸本線/阪急電鉄甲陽線/阪急電鉄今津線/阪急電鉄宝塚本線/阪急電鉄箕面線/阪急電鉄千里線)
公開日:
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最終更新日:2020/09/12
旅話 2017年
鉄旅日記2017年8月12日
15:54 高速神戸(こうそくこうべ)駅(阪神電鉄神戸高速線/阪急電鉄神戸高速線 兵庫県)
思いがけず湊川神社に詣でることができた。
地下駅を降りて地上へと上がると、湊川神社の入口に出る。
そこからは神戸駅も見えて、気持ちが引かれたけれど、ここじゃ駅より楠公。
敬虔に、大切な存在の幸せと社業の発展を祈り、楠木正成の墓所では冥福をお祈りし、かつ彼の人生を讃えた。
彼は神として、心置きなくここにいる。
もしくはすべてを見ている。
そう信じてる。
気づけば神戸の空は晴れている。
湊川神社にて
16:10 神戸三宮(こうべさんのみや)駅(阪神電鉄/阪急電鉄神戸本線/阪急電鉄神戸高速線 兵庫県)
これより阪急。
阪急阪神フリーきっぷ1200円。
果てしなくおトクだ。
都内を走る私鉄も見習うべきだ。
神戸の繁栄よ、永遠であれ。
知人はいないが、震災の痛みは伝わっている。
車寅次郎が最後にいた街でもある。
16:35 甲陽園こうようえん)駅(阪急電鉄甲陽線 兵庫県)
阪急電車に乗って、高所から神戸を見下ろす。
晴れ渡った空の下、港都神戸は白く美しい。
夙川での乗り換えはすぐで、さらに六甲に分けいった先、坂の町に終着駅があった。
奥行きはなく、左右へと家路をとる人々。
品がよく、女性はお洒落で、大阪の喧しさはなく、みんなどことなく幸せに見える。
甲陽園駅前風景
16:50 夙川(しゅくがわ)駅(阪急電鉄神戸本線/阪急電鉄甲陽線 兵庫県)
どこも坂の町。
六甲山が見える町は品を纏う。
甲陽園から、ターミナル駅の夙川に戻る。
マクドナルドをはじめ、ありきたりの店が並んでいる。
でも六甲山が見える。
ただそれだけで、部外者のオレを、何かを見た気にさせる。
列車が去ってホームから人の姿がなくなると、静寂を一瞬持った。
17:08 西宮北口(にしのみやきたぐち)駅(阪急電鉄神戸本線/阪急電鉄今津線 兵庫県)
階段を上がると驚いた。
すべての通路が一ヶ所に集約された改札フロアは広く、中央に待ち合わせ場所があり、ミストが吹かれている。
阪急の中心駅であり、阪神への連絡駅でもあり、縦横に行き交う人の流れが途切れることはない。
街は、夜の客を待ち構えていた。
大きな街だった。
これより宝塚へ向かう今津線、小説「阪急電車」で描かれた路線に入る。
17:30 宝塚(たからづか)駅(阪急電鉄宝塚本線/阪急電鉄今津線 兵庫県)
数ある駅の中でも、最も格調高い駅と言える。
近鉄山田線、宇治山田駅と競うことになるだろう。
8年前に福知山線で初めて降りた時には、「ここが宝塚か」と、街の優雅なたたずまいに魅せられた。
こうして再訪があるとは思わなかった。
あの時はまだ工事中だったJR駅とは連絡通路でつながっている。
梅田方面への乗り換え客はさして多くない。
宝塚(たからづか)駅(福知山線 兵庫県)にて
18:17 箕面(みのお)駅(阪急電鉄箕面線 大阪府)
滝道の裾、空気のきれいな街。
ここに終着駅がある。
参道では、もみじの天婦羅をあげている。
20年前に友人のT夫妻が夜景を見に連れていってくれた山が見えている。
そこに観光ホテルが聳えている。
大阪のキタやミナミの喧騒はなく、気質は神戸人に似てるのかもしれない。
足が痛くて早めに切り上げることも考えたけど、こんな街に出会えば、また気持ちも新た。
これから通る豊中にも降りてみたくなった。
箕面駅前風景
18:31 石橋(いしばし)駅(阪急電鉄宝塚本線/阪急電鉄箕面線 大阪府)
駅構内からは表が伺えない造りだった。
降りてみて、三方に伸びる商店街と賑わいに仰天した。
大阪とは、やっぱりたいした都会だ。
それにしても並ぶ商品が、たこ焼きぺちゃ焼き串揚げと、ことのほか油っぽい。
高架から見る大阪平野は、建物の高さもおおよそ揃っていて美しく見える。
石橋駅前風景
19:22 北千里(きたせんり)駅(阪急千里線 大阪府)
十三に出て、京都本線に乗り換える。
3駅目の淡路で、さらに千里線に乗り換える。
終着駅の北千里へ。
開業50年の駅なのか。
高架駅だし、まさかオレより年寄だとは思っていなかった。
駅正面に見えたのが千里ニュータウンという理解で、間違いはないか。
こうした駅前では、お約束的に場を占めているイオンの明かりがまぶしい。
イオン、たいしたものだな。
震災後に進出した釜石は、その後元気になっただろうか。
ミュージシャンの綾香さんによく似た発声をした路上歌手が、10数人のギャラリーを集めてのびのびと歌っていた。
歌い終わると丁寧に頭を下げて大きな拍手を得ている。
挑戦してるな。
頑張ってる若者は美しい。
オレもこの夏前から挑戦を始めた。
facebooKの友達はいつの間にか600人を数えるが、彼等の多くが、インターネットビジネスに打ってでることを訴えかけてくる。
十三(じゅうそう)駅(阪急電鉄神戸本線/阪急電鉄宝塚本線/阪急電鉄京都本線 大阪府)にて
十三の街並
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