*

「鉄旅日記」2017年夏 3日目(姫路-十三)その3-高速神戸、湊川神社、神戸三宮、甲陽園、夙川、西宮北口、宝塚、箕面、石橋、北千里、十三(阪急電鉄神戸高速線/神戸本線/甲陽線/今津線/宝塚本線/箕面線/千里線) 【私鉄王国で過ごす夏】

公開日: : 最終更新日:2025/05/24 旅話, 旅話 2017年

鉄旅日記2017年8月12日・・・高速神戸駅、神戸三宮駅、甲陽園駅、夙川駅、西宮北口駅、宝塚駅、箕面駅、石橋駅、北千里駅、十三駅(阪急電鉄神戸高速線/神戸本線/甲陽線/今津線/宝塚本線/箕面線/千里線)

15:54 高速神戸(こうそくこうべ)駅(阪神電鉄神戸高速線/阪急電鉄神戸高速線 兵庫県)
思いがけず湊川神社に詣でることができた。
地下駅を降りて地上へと上がると、湊川神社の入口に出る。

そこからは神戸駅も見えて、気持ちが引かれたけれど、ここじゃ駅より楠公。

敬虔に、大切な存在の幸せと社業の発展を祈り、楠木正成の墓所では冥福をお祈りし、かつ彼の人生を讃えた。

彼は神として、心置きなくここにいる。
もしくはすべてを見ている。
そう信じてる。

気づけば神戸の空は晴れている。

湊川神社にて

16:10 神戸三宮(こうべさんのみや)駅(阪神電鉄/阪急電鉄神戸本線/阪急電鉄神戸高速線 兵庫県)
これより阪急。

阪急阪神フリーきっぷ1200円。
果てしなくおトクだ。
都内を走る私鉄も見習うべきだ。

神戸の繁栄よ、永遠であれ。

知人はいないが、震災の痛みは伝わっている。

車寅次郎が最後にいた街でもある。

16:35 甲陽園こうようえん)駅(阪急電鉄甲陽線 兵庫県)
阪急電車に乗って、高所から神戸を見下ろす。

晴れ渡った空の下、港都神戸は白く美しい。

夙川での乗り換えはすぐで、さらに六甲に分けいった先、坂の町に終着駅があった。

奥行きはなく、左右へと家路をとる人々。

品がよく、女性はお洒落で、大阪の喧しさはなく、みんなどことなく幸せに見える。

甲陽園駅前風景

16:50 夙川(しゅくがわ)駅(阪急電鉄神戸本線/阪急電鉄甲陽線 兵庫県)
どこも坂の町。

六甲山が見える町は品を纏う。

甲陽園から、ターミナル駅の夙川に戻る。
マクドナルドをはじめ、ありきたりの店が並んでいる。

でも六甲山が見える。

ただそれだけで、部外者のオレを、何かを見た気にさせる。

列車が去ってホームから人の姿がなくなると、静寂を一瞬持った。

17:08 西宮北口(にしのみやきたぐち)駅(阪急電鉄神戸本線/阪急電鉄今津線 兵庫県)
階段を上がると驚いた。

すべての通路が一ヶ所に集約された改札フロアは広く、中央に待ち合わせ場所があり、ミストが吹かれている。

阪急の中心駅であり、阪神への連絡駅でもあり、縦横に行き交う人の流れが途切れることはない。

街は、夜の客を待ち構えていた。
大きな街だった。

これより宝塚へ向かう今津線、小説「阪急電車」で描かれた路線に入る。

17:30 宝塚(たからづか)駅(阪急電鉄宝塚本線/阪急電鉄今津線 兵庫県)
数ある駅の中でも、最も格調高い駅と言える。
近鉄山田線、宇治山田駅と競うことになるだろう。

8年前に福知山線で初めて降りた時には、「ここが宝塚か」と、街の優雅なたたずまいに魅せられた。

こうして再訪があるとは思わなかった。

あの時はまだ工事中だったJR駅とは連絡通路でつながっている。

梅田方面への乗り換え客はさして多くない。

宝塚(たからづか)駅(福知山線 兵庫県)にて

18:17 箕面(みのお)駅(阪急電鉄箕面線 大阪府)
滝道の裾、空気のきれいな街。
ここに終着駅がある。

参道では、もみじの天婦羅をあげている。

20年前に友人のT夫妻が夜景を見に連れていってくれた山が見えている。
そこに観光ホテルが聳えている。

大阪のキタやミナミの喧騒はなく、気質は神戸人に似てるのかもしれない。

足が痛くて早めに切り上げることも考えたけど、こんな街に出会えば、また気持ちも新た。

これから通る豊中にも降りてみたくなった。

箕面駅前風景

18:31 石橋(いしばし)駅(阪急電鉄宝塚本線/阪急電鉄箕面線 大阪府)
駅構内からは表が伺えない造りだった。

降りてみて、三方に伸びる商店街と賑わいに仰天した。

大阪とは、やっぱりたいした都会だ。

それにしても並ぶ商品が、たこ焼きぺちゃ焼き串揚げと、ことのほか油っぽい。

高架から見る大阪平野は、建物の高さもおおよそ揃っていて美しく見える。

石橋駅前風景

19:22 北千里(きたせんり)駅(阪急千里線 大阪府)
十三に出て、京都本線に乗り換える。
3駅目の淡路で、さらに千里線に乗り換える。

終着駅の北千里へ。

開業50年の駅なのか。

高架駅だし、まさかオレより年寄だとは思っていなかった。

駅正面に見えたのが千里ニュータウンという理解で、間違いはないか。

こうした駅前では、お約束的に場を占めているイオンの明かりがまぶしい。
イオン、たいしたものだな。

震災後に進出した釜石は、その後元気になっただろうか。

ミュージシャンの綾香さんによく似た発声をした路上歌手が、10数人のギャラリーを集めてのびのびと歌っていた。

歌い終わると丁寧に頭を下げて大きな拍手を得ている。

挑戦してるな。
頑張ってる若者は美しい。

オレもこの夏前から挑戦を始めた。

facebooKの友達はいつの間にか600人を数えるが、彼等の多くが、インターネットビジネスに打ってでることを訴えかけてくる。

十三(じゅうそう)駅(阪急電鉄神戸本線/阪急電鉄宝塚本線/阪急電鉄京都本線 大阪府)にて

十三の街並

関連記事

「鉄旅日記」2003年冬 最終日(博多-宇部)その1-博多そして小倉 【ご縁と別れがあり、34歳の誕生日を北九州で迎えた日の記憶でございます。】

鉄旅日記2003年2月16日 2003・2・16日の記憶 日曜日の朝だった。 34歳の誕生日に目覚

記事を読む

2018年初秋 初日(東京-桑名)その4-新瀬戸、瀬戸市、高蔵寺、新守山、勝川、枇杷島、蟹江、桑名(愛知環状鉄道/中央本線/東海交通事業常北線/東海道本線/関西本線) 【JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ」でめぐる東海旅】

鉄旅日記2018年9月15日・・・新瀬戸駅、瀬戸市駅、高蔵寺駅、新守山駅、勝川駅、枇杷島駅、蟹江駅、

記事を読む

「車旅日記」1996年秋【夏をあきらめきれず、秋。再び夏のルートへと向かったのでございます。】最終日(鳴子温泉‐米沢‐東京) 鳴子サンハイツ、鳴子温泉駅、芦沢駅、赤湯駅、米沢郊外、磐梯、猪苗代湖、新白河駅、氏家、春日部、三軒茶屋、東京町田

車旅日記1996年11月3日 1996・11・3 9:09 鳴子サンハイツ 拝啓 その後、元気です

記事を読む

「鉄旅日記」2012年春 その1-新子安、石川町、山手、磯子、根岸、大磯、二宮、鴨宮、早川、根府川、伊東、熱海、函南、東田子の浦(京浜東北線、根岸線、東海道本線、伊東線) 【青春18きっぷで、相模・駿河・甲斐途中下車旅】

鉄旅日記2012年3月20日その1・・・新子安駅、石川町駅、山手駅、磯子駅、根岸駅、大磯駅、二宮駅、

記事を読む

「車旅日記」1998年夏 最終日(鳴子温泉-高畠ー郡山-東京)-鳴子サンハイツ、潟沼、瀬見駅、道の駅むらやま、羽前中山駅、高畠、道の駅七ヶ宿、道の駅安達、郡山文化センター前、須賀川駅、西那須野三島セブンイレブン、与板ラーメンとん太、築地電通前、東京町田 【20代最後の旅でございます。青森港から北海道上陸を目指して北へ向かったのでございますが・・・。】

車旅日記1998年8月14日 1998・8・16 8:26 鳴子サンハイツ 5日目。 一番遅い出発

記事を読む

「鉄旅日記」2020年晩秋 2日目(砺波-武生)その5‐福井、新福井、勝山、福井口(えちぜん鉄道勝山永平寺線) 【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】

鉄旅日記2020年11月22日・・・福井駅、新福井駅、勝山駅、福井口駅(えちぜん鉄道勝山永平寺線)

記事を読む

「鉄旅日記」2014年春 その1-水海道、三妻、下妻、大田郷、下館、久下田、茂木、真岡、大和、新治、水戸(関東鉄道常総線/真岡鐵道/水戸線) 【ときわ路パスで、常陸ローカル旅】

鉄旅日記2014年4月27日その1・・・水海道駅、三妻駅、下妻駅、大田郷駅、下館駅、久下田駅、茂木駅

記事を読む

「鉄旅日記」2016年春 最終日(石巻-東京)その1-石巻、西塩釜、下馬、塩釜、岩切、利府、伊達、郡山、白河(仙石線、東北本線、利府支線) 【下北半島から東日本大震災被災地へ】

鉄旅日記2016年3月21日その1・・・石巻駅、西塩釜駅、下馬駅、塩釜駅、岩切駅、利府駅、伊達駅、郡

記事を読む

「鉄旅日記」2008年初秋 初日(東京-羽咋)その1-東京、大垣、米原、長浜、敦賀、鯖江、西鯖江、大聖寺、加賀温泉(東海道本線/北陸本線) 【秋になると北陸に行きたくなるものでございます。能登半島をはじめ、いくつもの終着駅へと行き着いたのでございます。】

鉄旅日記2008年9月13日・・・東京駅、大垣駅、米原駅、長浜駅、敦賀駅、鯖江駅、西鯖江駅、大聖寺駅

記事を読む

「鉄旅日記」2019年年始 初日(東京-一ノ関)その2-新津、新発田、坂町、小国、今泉、西米沢~上杉家御廟~上杉神社~南米沢(信越本線/羽越本線/米坂線) 【雪が見たくて北へ向かいました。そして初めて仙台空港線に乗ったのでございます。】

鉄旅日記2019年1月5日・・・新津駅、新発田駅、坂町駅、小国駅、今泉駅、西米沢駅、南米沢駅(信越本

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年皐月 初日(東京-磐梯熱海)その3 ‐黒磯、泉崎、白河、郡山(東北本線) 【日光線全駅乗降を果たし、猪苗代湖畔に遊び、磐梯熱海の湯につかり、国定忠治を訪ねた旅でございます。】

鉄旅日記2022年5月7日・・・黒磯駅、泉崎駅、白河駅、郡山駅(東北

「鉄旅日記」2022年皐月 初日(東京-磐梯熱海)その2 ‐文挟、鹿沼、鶴田、宇都宮(日光線) 【日光線全駅乗降を果たし、猪苗代湖畔に遊び、磐梯熱海の湯につかり、国定忠治を訪ねた旅でございます。】

鉄旅日記2022年5月7日・・・文挟駅、鹿沼駅、鶴田駅、宇都宮駅(日

「鉄旅日記」2022年皐月 初日(東京-磐梯熱海)その1 ‐金町、上野、宇都宮(常磐線/東北本線) 【日光線全駅乗降を果たし、猪苗代湖畔に遊び、磐梯熱海の湯につかり、国定忠治を訪ねた旅でございます。】

鉄旅日記2022年5月7日・・・金町駅、上野駅、宇都宮駅(常磐線/東

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 最終日(静岡-東京)その5 ‐東浦和、東川口、吉川、吉川美南、南流山(武蔵野線) 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】/江戸川堤菜の花絶景

2022年3月21日・・・東浦和駅、東川口駅、吉川駅、吉川美南駅、南

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 最終日(静岡-東京)その4 ‐西国分寺、北府中、新小平、青梅街道、北朝霞、朝霞台(武蔵野線) 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

鉄旅日記2022年3月21日・・・西国分寺駅、北府中駅、新小平駅、青

→もっと見る

    PAGE TOP ↑