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「鉄旅日記」2020年盛夏【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】初日(東京-防府)その2‐新白鳥、古市橋、梅林、可部、あき亀山(可部線)

公開日: : 旅話, 旅話 2020年

鉄旅日記2020年8月13日・・・新白島駅、古市橋駅、梅林駅、可部駅、あき亀山駅(可部線)

10:09  新白島(しんはくしま)駅(山陽本線/可部線/アストラムライン 広島県)
お好み焼きの都会、広島が生んだおたふくソースの看板に、ここが広島であることを実感する。

この駅の開業は5年前で、アストラムラインとの接続を目的として誕生した。都会が変わるのは東京に限った話じゃない。

広島は何年振りになるのか。この聞きなれない交通機関の開業は1994年とのこと。オレの記憶には存在していない。

新たな街区に降りて見渡す街を写す。

初めて可部線に乗る。

発車すると旧太田川を渡る。そして今、川辺に沿って。

10:26  古市橋(ふるいちばし)駅(可部線 広島県)

三滝駅を出ると太田川から離れ、単線は町中を往く。小さな駅に止まり、また先を往く。

行き違い3分の停車。降りた駅前には都会を小さくしたような町があった。構内踏切がある駅で行動を急かされる。

次の大町はアストラムラインとの接続駅。新白島で地上にいた広島高速交通広島新交通1号線は空中へと道を変えていた。

10:37  梅林(ばいりん)駅(可部線 広島県)

地元道に沿って可部線は往く。

行き違い3分の停車。駅を出ると踏切へと通じる路地だった。

小さな駅前風景を写して、また構内踏切を渡り列車へ。

10:47  可部(かべ)駅(可部線 広島県)

ひと駅前の中島駅手前で太田川を渡る。

行き違い2分の停車。

線名にもなっているこの路線の中心駅は、かつて三段峡まで延びていた頃の途中駅であり、ここ可部から先が廃線となった際は終着駅となり、今またさらに2駅先まで線路が延びて途中駅となった。こうしたケースは稀なのだろう。

慌ただしく駅を写して戻る。

10:57  あき亀山(あきかめやま)駅(可部線 広島県)

可部線3代目の終着駅。2003年に可部~三段峡間が廃線となったが、同じ線区を利用して新たに開業したのは3年前。廃線前に存在した安芸亀山駅とは約3.4kmほど離れているとのこと。

オレとあと一人の男を除いてここに到着する者はなかった。

仮囲いに覆われたロータリーから一歩も出ることなく、折り返しの広島行に乗る。

駅に貼ってあった周辺案内によれば可部は鋳物の町で、3週間前に降りた上下駅周辺のように白壁の町並を名所として挙げている。

折り返しの列車で可部に差し掛かる。なんと可部にはさっき降りた反対口にも駅舎があり、そっちに町がある。オレと可部との一期一会はそのような幕が下りた。

可部線と、7月豪雨により不通区間が生じた芸備線は接近する区間がある。かつて地図を見て、可部線での折り返し列車でそこを歩く計画を考えたことがある。

そんな頃、芸備線で広島に着いた数日後に土砂崩れが可部線を襲った報道に接した。心を痛めたその惨事を今もまだこうして記憶している。

行きに降りた梅林から周辺の景色に人や車が多く参加しだした。

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