*

「鉄旅日記」2013年如月【休日おでかけパスで、上総下総途中下車旅】その2-久留里、上総亀山、横田、木更津、巌根、袖ヶ浦、長浦、姉ヶ崎、八幡宿、浜野(久留里線、外房線)

公開日: : 最終更新日:2020/08/29 旅話 * 結婚後2013年

鉄旅日記2013年2月17日その2
17:32 久留里(くるり)駅(久留里線 千葉県)
総武本線で蘇我で乗り換え、外房線で木更津で乗り換える。

ここが再訪を望んでいた駅なんだ。
「関八州古戦録」では、久留里城に拠った里見一族が、攻め寄せてくる小田原北条氏に何度も手痛い目に遭わせている。

駅前地図を眺めるとその久留里城跡がある。
でも車窓からはその存在を掴めず、歩いていくだけの時間も設けていない。

町があったと記憶していたが、記憶と同規模の町はここにはなかった。
がらんとしたロータリーがあって、その先線路と並行する道に灯が連なっている。

あそこまでいけばそれっぽいものは見られたのかもしれないが、いずれにしろ久留里線沿線に町はなかった。

18:05 上総亀山(かずさかめやま)駅(久留里線 千葉県)
変わらない悠久の終着駅。

ひとりになるにはいい場所だ。
ゴミ箱もあれば便所もきれいだ。

かつて訪れたのは1月だった。
何年前かはもう忘れた。
亀山湖を見ようと彷徨った挙句に辿り着けず、今回はまたこうして再訪して暗闇に浮かぶ駅を眺める。

酒を飲んで煙草を吸った。
それだけだ。
それだけをやりにここにきたんだよ。

18:56 横田(よこた)駅(久留里線 千葉県)
真っ暗だったよ。

タクシー会社の存在だけは確認したのか?
とにかく真っ暗だったんだ。
駅前通りも真っ暗なんだ。

19:24 木更津(きさらづ)駅(外房線/久留里線 千葉県)
帰ってきたスタン・ハンセンが全日本プロレスに初登場した街。

「ダンプガイ」阿修羅・原をウエスタン・ラリアットでKOした強烈な印象を残すデビューだった。
オレにとっちゃ歴史的な出来事だ。
あれから木更津の名はそう多くは聞かない。
千葉より南にプロレス興行がいくことも今じゃ稀だ。

東京湾横断道路に三井アウトレット。
昔は潮干狩り。
駅から海は見えないが、海が近くにあることを空気が教えてくれる。

千葉にはそんな町がいくつかある。

19:42 巌根(いわね)駅(外房線 千葉県)
人通りの絶えた内房の町。

寿司屋、焼鳥屋、他に飲み屋が一軒。
コンビニまで歩き煙草を吸う。

ここらあたりにはまだ旅先の風情がある。
快速列車に見捨てられていることを恨む看板が駅前に立つ。

一日が終わった町で感慨にふける。

19:57 袖ヶ浦(そでがうら)駅(外房線 千葉県)
袖ヶ浦の空は広い。
駅横の空地はまるで空港滑走路のようだ。

臨海工場の煙突が雲のような煙を上げ、商店の見当たらない駅前からおそらく2、3分の距離のところにホテル割烹のネオンサインが見える。

20:09 長浦(ながうら)駅(外房線 千葉県)
海辺にちなんだ駅名が続く内房の道。

だんだん都会が近づいてくる予感は、ラブホテルや品のない構造物を目にすることからたいてい始まる。
煙突も近づいてくる。

上りの乗客は少ない。

20:22 姉ヶ崎(あねがさき)駅(外房線 千葉県)
おそらく去年と同じ列車に乗り合わせているのだろう。
姉ヶ崎にいるのはこれで3度目になる。

都会的な駅前だが閑散としている。
日曜日の内房には祭のあとの儚さのようなものが漂う。

臨海道路も混雑する季節ではない。

20:40 八幡宿(やわたじゅく)駅(外房線 千葉県)
駅名にひかれていた。
降りた町は廃れていた。

房総へ至る宿場町だったのだろう。
今は巨大臨海工業地帯に組み込まれているが、鉄道はその経済的余波かつ夜景を主とする景観美を、車窓風景として取り込むことはできなかった。

20:59 浜野(はまの)駅(外房線 千葉県)
コンビニ以外に何もない駅だった。
町の姿に対してのオレの予測が外れ続けて久しい。
想像以上にこの国は廃れていっているのかもしれない。

千葉まで3、4駅に位置している八幡宿、浜野の姿をポジティブに表現する言葉を持たない。
人の集まる場所は、もう少しだけでも賑やかであってほしいとオレは思ってる。

これからも様々な駅から、その町や街が辿った変遷から、この国を見ていきたいと思う。

関連記事

「鉄旅日記」2013年春【爆弾低気圧襲来日、青春18きっぷで西へ】最終日(和歌山-東京)その1-打田、妙寺、高野口、橋本、五条、吉野口、法隆寺、平城山、木津、京田辺、四條畷、住道(和歌山線、関西本線、学研都市線)

鉄旅日記2013年4月7日その1 早朝、和歌山(わかやま)駅(紀勢本線/阪和線/和歌山線/

記事を読む

「鉄旅日記」2013年夏【青春18きっぷで、鹿児島県志布志へ】2日目(徳山-南宮崎)その2-津久見、日代、浅海井、狩生、佐伯、直見、宗太郎、南延岡、南日向、東都農、佐土原、南宮崎(日豊本線)

<a href="//ck.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/r

記事を読む

「鉄旅日記」2013年春【青春18きっぷで、甲斐駿河途中下車旅】その2-源道寺、入山瀬、下部温泉、塩之沢、甲斐常葉、市川大門、甲府、新府、穴山、東山梨、東所沢(身延線、中央本線)

鉄旅日記2013年3月3日その2 12:23 源道寺(げんどうじ)駅(身延線 静岡県)

記事を読む

「鉄旅日記」2013年夏【青春18きっぷで、鹿児島県志布志へ】2日目(徳山-南宮崎)その1-徳山、長府、西小倉、城野、行橋、新田原、中津、中山香、高城、佐志生、熊崎、上臼杵、臼杵(山陽本線、日豊本線)

鉄旅日記2013年8月11日その1 2013・8・11 5:30 徳山(とくやま)駅(山陽

記事を読む

「鉄旅日記」2013年夏【青春18きっぷで、鹿児島県志布志へ】4日目(隼人-岩国)その1-隼人、鹿児島、鹿児島中央、上伊集院、薩摩松元、川内、出水、新水俣、新八代(日豊本線、鹿児島本線、肥薩おれんじ鉄道)

鉄旅日記2013年8月13日その1 2013・8・13 5:04 隼人(はやと)駅(日豊本

記事を読む

「鉄旅日記」2013年夏【青春18きっぷで、鹿児島県志布志へ】3日目(南宮崎-隼人)その2-宮崎、清武、田野、山之口、西都城、餅原、都城、京町温泉、えびの、吉松(日豊本線、吉都線)

鉄旅日記2013年8月12日その2 13:30 宮崎(みやざき)駅(日豊本線/日南線/宮崎

記事を読む

「鉄旅日記」2013年夏【青春18きっぷで、鹿児島県志布志へ】初日(東京-徳山)穂積、姫路、英賀保、金光、福山、天神川、徳山(東海道本線、山陽本線)

鉄旅日記2013年8月10日 2013・8・10 11:55 穂積(ほづみ)駅(東海道本線

記事を読む

「鉄旅日記」2013年夏【青春18きっぷで、鹿児島県志布志へ】4日目(隼人-岩国)その2-熊本、久留米、鳥栖、吉塚、長者原、古賀、東郷、赤間、幡生(鹿児島本線、山陽本線)

鉄旅日記2013年8月13日その2 13:00 熊本(くまもと)駅(九州新幹線/鹿児島本線

記事を読む

「鉄旅日記」2013年春【爆弾低気圧襲来日、青春18きっぷで西へ】初日(東京-和歌山)その2-和泉府中、東岸和田、日根野、熊取、りんくうタウン、関西空港、紀三井寺、黒江、紀伊中ノ島、和歌山(阪和線、関西空港支線、紀勢本線)

鉄旅日記2013年4月7日その2 17:42 和泉府中(いずみふちゅう)駅(阪和線 大阪府

記事を読む

「鉄旅日記」2013年夏【青春18きっぷで、鹿児島県志布志へ】3日目(南宮崎-隼人)その1-南宮崎、伊比井、北郷、飫肥、日向大束、志布志、油津、日南、木花、田吉、宮崎空港(日南線、宮崎空港線)

鉄旅日記2013年8月12日その1 2013・8・12 5:30 南宮崎(みなみみやざき)駅(日豊

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

「車旅日記」2004年秋【瀬戸内から山陰へ。そんな旅がしたかったのでございます。】初日(東京-京都-丹波-赤穂-宇野)走行距離275㎞-金町駅、東京駅、京都駅、二条駅、馬堀駅、古市駅、竜野駅、播州赤穂駅、宇野港

車旅日記2004年11月20日 2004・11・20 5:0

「鉄旅日記」2009年秋【女川を目指した旅。ここには震災前の女川の姿が残されております。】最終日(新庄-女川-仙台-東京)その2-女川、渡波、松島海岸、本塩釜、仙台、駒ヶ嶺、原ノ町、桃内、いわき、石岡(石巻線/仙石線/常磐線)

鉄旅日記2009年10月11日 2009・10・11 11:

「鉄旅日記」2009年秋【女川を目指した旅。ここには震災前の女川の姿が残されております。】最終日(新庄-女川-仙台-東京)その1-新庄、最上、鳴子温泉、岩出山、北浦、小牛田、鹿又、石巻(陸羽東線/石巻線)

鉄旅日記2009年10月11日 2009・10・11 5:5

「鉄旅日記」2009年秋【女川を目指した旅。ここには震災前の女川の姿が残されております。】初日(東京-いわき-米沢-新庄)松戸、取手、友部、上菅谷、常陸太田、高萩、いわき、郡山、福島、米沢、山形、新庄ニューグランドホテル(常磐線/水郡線/水郡線常陸太田支線/磐越東線/東北本線/奥羽本線)

鉄旅日記2009年10月10日 2009・10・10 6:5

「鉄旅日記」2009年秋【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】最終日(若松-下関-益田-新山口-東京)若松、折尾、黒崎、黒崎駅前、戸畑、小串、長門市、益田、津和野、山口、新山口(筑豊本線/鹿児島本線/山陰本線/山口線)

鉄旅日記2009年9月23日 2009・9・23 6:09 

→もっと見る

    PAGE TOP ↑