*

「鉄旅日記」2015年春【浜名湖周辺で遊ぶ一日】その1-掛川、掛川市役所前、西掛川、天竜二俣、西気賀、寸座、浜名湖佐久米、三ケ日、新所原(天竜浜名湖鉄道)

公開日: : 最終更新日:2024/05/28 旅話, 旅話 2015年

鉄旅日記2015年3月28日その1・・・掛川駅、掛川市役所前駅、西掛川駅、天竜二俣駅、西気賀駅、寸座駅、浜名湖佐久米駅、三ケ日駅、新所原駅(天竜浜名湖鉄道)

掛川(かけがわ)駅(東海道新幹線/東海道本線/天竜浜名湖鉄道 静岡県)にて


掛川市役所前(かけがわしやくしょまえ)駅(天竜浜名湖鉄道 静岡県)にて

掛川市役所前~西掛川間(徒歩)

2015・3・28 9:53 西掛川(にしかけがわ)駅(天竜浜名湖鉄道 静岡県)
掛川を降りると、街へ出ていく群れは小さく、新幹線改札へは列ができている。

駅正面に見える掛川城を見て思う。
豊臣秀吉が徳川家康封じのために東海道に配した布石は、「決断の地、小山」で、当時この街の城主だった山内一豊の一言により崩壊した。

金曜日の夜、掛川に喧騒はあったのだろうか。
ちらほらと並ぶ飲食店からは週末の掛川の夜に対して想像力を刺激されることはなく、ひたすら線路に沿って歩いた。

掛川市役所前駅はまさに市役所前にあった。
駅へと連なる小山を踏みしめ駆け上がった先が市役所の敷地で、大人げないことをしたと恥じたが目撃者はいなかった。

春の小川でケータイを構える。
二つの川が合流する地点だった。

西掛川駅は小高い場所に位置していて麓には桜木を従え、街の片隅でひっそりとたたずんでいた。

掛川駅からたいした距離を歩いちゃいないが、掛川の街はもう見えなくなっていた。

10:44 天竜二俣(てんりゅうふたまた)駅(天竜浜名湖鉄道 静岡県)
ここから二俣城址は見えないが、そこらの森のひとつがかつての堅城なのだろう。
武田信玄の大軍を阻み、やがて落ち、武田勝頼の代になり、争奪戦の上で徳川家康の手に再び復した城だ。

転車台、給水塔などの鉄道遺産ほか登録有形文化財にあふれた駅でその筋には人気があり、その筋の姿がある。

駅前は鉄道公園以外に記すものはなく、煙草が吸えることを確認して列車に戻った。

天浜線はなかなか混み合っている。
天竜川をじきに渡る。

西気賀(にしきが)駅(天竜浜名湖鉄道 静岡県)にて

西気賀~寸座間(徒歩)

寸座(すんざ)駅(天竜浜名湖鉄道 静岡県)にて

寸座~浜名湖佐久米間(徒歩)

12:11 浜名湖佐久米(はまなこさくめ)駅(天竜浜名湖鉄道 静岡県)
一旦満員となった天浜線はフルーツパークで空く。
運転手の前にできた行列は列車の定時運行とオレの計画を曇らす。

西気賀駅で降りる。
ここもまた文化財的な駅でフレンチレストランが空いたスペースを埋め、一緒に降りた二人のご婦人が客となった。

浜名湖の細江に沿うくねくねとした362号国道を歩く。
概して眺めはいい。

上り坂の途中にある寸座駅には坂上田村麻呂と徳川家康がちょっと腰掛けた伝説の石が残る。

寸座峠の下りにかかり右手にあるドライブインで土産を求める。
ソーメンを二束。
愛する者への土産を選ぶという行為がとても尊いものに感じる。

カモメ群れ飛ぶこの駅には「かとれあ」という喫茶と食事ができる店が入っていて、「かもめ餅」を売っている。

ホームに上がると東名高速道路が視界を横切り浜名湖の景観を損ねている。
何度か寄ったことのある浜名湖サービスエリアはここから近く、寸座で見えた橋のあたりが該当するらしい。

12:41 三ヶ日(みっかび)駅(天竜浜名湖鉄道 静岡県)
数分の停車。
みかんの産地として全国区の知名度を誇る町は、国道の表示にも現れる。
東名高速道路にはこの町の名を冠したパーキングエリアもあったっけな。

ここにもまた開業当初の風情を残す駅が文化財として残り、アメリカンな喫茶店が入っている。
駅の空きスペースを利用したこうした試みは好ましい。

どうでもいいが、みかんと聞いて、この冬はひとつも口にしなかったことを思う。

桜はまだどこも五分咲きだ。

9年前に泊まった尾奈を過ぎると一面のミカン畑が広がり、トンネルを抜けるとまた浜名湖が姿を見せた。


13:08 新所原(しんじょはら)駅(東海道本線/天竜浜名湖鉄道 静岡県)
予想より多くの客を乗せたまま終点へ。
改札を出て町へ向かう者の姿はなく、ことごとくがJRへと乗り換えて行く。

改札で売られていた浜名湖の鰻は高くて今日のオレには手が出ない。

JR駅は改装中だった。
以前に寄った駅を記録したものはなく、記憶にもない。

関連記事

「鉄旅日記」2019年弥生Part.3【明知鉄道、名鉄築港線。その2線に乗るために、東海道を下っていったのでございます。】最終日(多治見-東京)その1-多治見、瑞浪、明智、岩村、極楽、恵那(中央本線/明知鉄道)

鉄旅日記2019年3月24日・・・多治見駅、瑞浪駅、明智駅、岩村駅、極楽駅、恵那駅(中央本線/明知鉄

記事を読む

「鉄旅日記」2020年盛夏【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】最終日(門司港-東京)その2‐若松渡場、戸畑渡場、戸畑、下関(若戸渡船/鹿児島本線)

鉄旅日記2020年8月16日・・・若松渡場、戸畑渡場、戸畑駅、下関駅(若戸渡船/鹿児島本線)

記事を読む

「鉄旅日記」2019年長月【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】初日(東京-盛岡)その3-盛岡、上米内、区界(東北本線/山田線)

鉄旅日記2019年9月21日・・・盛岡駅、上米内駅、区界駅(東北本線/山田線) 17:39 盛岡(も

記事を読む

「鉄旅日記」2015年春【ひらパーGo!Go!チケットで行く、京阪旅】初日その3(東京-宇治)-中書島、伏見桃山、桃山御陵前、桃山、JR藤森、木幡、黄檗、京阪黄檗、京阪宇治(京阪本線/奈良線/京阪宇治線)

鉄旅日記2015年3月21日その2・・・中書島駅、伏見桃山駅、桃山御陵前駅、桃山駅、JR藤森駅、木幡

記事を読む

「鉄旅日記」2013年夏【青春18きっぷで、鹿児島県志布志へ】初日(東京-徳山)穂積、姫路、英賀保、金光、福山、天神川、徳山(東海道本線、山陽本線)

鉄旅日記2013年8月10日・・・穂積駅、姫路駅、英賀保駅、金光駅、福山駅、天神川駅、徳山駅(東海道

記事を読む

「鉄旅日記」2009年晩秋【陰陽を行き来した3日間。この国の秋は美しゅうございました。】2日目(倉敷-和田山)その2-郡家、若桜、智頭、京口、福崎、寺前、和田山(因美線/智頭急行/播但線)

鉄旅日記2009年11月22日・・・郡家駅、若桜駅、智頭駅、京口駅、福崎駅、寺前駅、和田山駅(因美線

記事を読む

「鉄旅日記」2020年初秋【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】初日(東京-高松)その5 ‐岡山、児島、高松(本四備讃線/予讃本線)/児島の民話

鉄旅日記2020年9月19日・・・岡山駅、児島駅、高松駅(本四備讃線/予讃本線)/児島の民話

記事を読む

「鉄旅日記」2008年初夏【まほろばの路から紀州へ。紀伊半島で過ごした短い夏の記憶でございます。】初日(東京-和歌山)その1-浜松、豊橋、大垣、京都、六地蔵、城陽、京終、帯解、天理、桜井(東海道本線/奈良線/桜井線)

鉄旅日記2008年7月19日・・・浜松駅、豊橋駅、大垣駅、京都駅、六地蔵駅、城陽駅、京終駅、帯解駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2020年卯月【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】最終日(新津-東京)その1‐新津、馬下、津川、喜多方(磐越西線)

鉄旅日記2020年4月5日・・・新津駅、馬下駅、津川駅、喜多方駅(磐越西線) 2020・4・5 5:

記事を読む

「鉄旅日記」2006年如月【鉄道旅に目覚め、1泊2日で房総半島にまいりました。】最終日-安房勝山、君津、木更津、上総亀山、蘇我(内房線/久留里線/京葉線)

鉄旅日記2006年2月5日・・・安房勝山駅、君津駅、木更津駅、上総亀山駅、蘇我駅(内房線/久留里線/

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2020年晩秋【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】初日(東京-砺波)その1 ‐金町、東京、黒部宇奈月温泉、新黒部(常磐線/北陸新幹線/富山地方鉄道本線)

鉄旅日記2020年11月21日・・・金町駅、東京駅、黒部宇奈月温泉駅

「鉄旅日記」2020年神無月【ツレと筑波山を訪ねたのでございます。関東に暮らす身にとりまして、高所に上がりますと平野の果てに浮かぶ筑波山はいつか登るべき山でございました。】-北千住駅、つつじヶ丘駅、女体山、男体山、筑波山頂駅、宮脇駅、筑波山神社、沼田バス停、つくば駅(つくばエクスプレス/筑波山シャトル/筑波山ロープウェイ/筑波山ケーブルカー)

鉄旅日記2020年10月4日・・・北千住駅、つつじヶ丘駅、女体山、男

「鉄旅日記」2020年初秋【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】最終日(高松-東京)その2 ‐茶屋町、岡山、倉敷、倉敷市、水島、常盤、栄、三菱自工前(宇野線/伯備線/水島臨海鉄道)/倉敷センター街、阿智神社、倉敷美観地区

鉄旅日記2020年9月22日・・・茶屋町駅、岡山駅、倉敷駅、倉敷市駅

「鉄旅日記」2020年初秋【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】最終日(高松-東京)その1 ‐高松港3番乗場、直島宮浦海の駅、宇野港、宇野駅(高松→直島宮浦フェリー/直島宮浦→宇野フェリー)

鉄旅日記2020年9月22日・・・高松港3番乗場、直島宮浦海の駅、宇

「鉄旅日記」2020年初秋【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】3日目(高松)その2 ‐金刀比羅宮、善通寺駅、高松港公園、八十場駅、白峰宮、天皇寺、磯禅師墓

車旅日記2020年9月21日・・・金刀比羅宮、善通寺駅、高松港公園、

→もっと見る

    PAGE TOP ↑