「鉄旅日記」2019年霜月【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】初日(東京-五所川原)その2‐郡山、福島、仙台、品井沼、松島(東北本線)
鉄旅日記2019年11月2日・・・郡山駅、福島駅、仙台駅、品井沼駅、松島駅(東北本線)
9:25 郡山(こおりやま)駅(東北・北海道新幹線/東北本線/磐越東線/磐越西線/水郡線 福島県)
乗り換え時間22分。
改札を抜けて「あさか」そばへ。
最近の馴染みのコースとなり、楽しみにしている味だ。
そして期待が裏切られることもない。
郡山在住の友人Eさんに台風の後に電話したら、数日をおいて絵葉書が届いた。
古風なやりとりに、かつてのよかった頃を思い出した。
磐越東線はちょうど3週間前の台風19号の影響により未だに不通で、この先の本宮もまた甚大な被害を受けている。
10:25 福島(ふくしま)駅(東北・北海道新幹線/山形新幹線/東北本線/奥羽本線/阿武隈急行/福島交通飯坂線 福島県)
新幹線ホームの発車音は「栄冠は君に輝く」。
夏の甲子園のテーマ曲。
作曲をした故古関裕而さんは福島市生まれとのこと。
ヒグラシの声とともに、オレにとっては懐かしい夏を偲ぶ大切なメロディー。
馴染みのない新幹線口からは奥羽山脈が見える。
あの一角にかつて家族で訪れた土湯温泉もある。
駅の手前、荒川河川敷は泥沼と化していた。
台風19号に続く豪雨の影響はしばらく残る。
地元葛飾の江戸川河川敷もまた姿を変えて、おそらく旧に復することはない。
11:08 仙台(せんだい)駅(東北・北海道新幹線/東北本線/仙山線/仙石線/仙台市地下鉄南北線/仙台市地下鉄東西線 宮城県)
やまびこ号で福島仙台間22分。
在来線ばかり利用してきた身には驚異的な速さだ。
乗車率は100%を超えて、座席は得られず景色を眺めていた。
新幹線目線の風景は一見に値する。
名取川、広瀬川を過ぎて、山上のテレビ塔に懐かしさを覚える。
駅そば「杜」の大判きつねそばのキツネは肉厚で、薄口の汁もなかなか美味。
その汁は、そば、キツネ、ネギがよそわれた器にウォーターサーバーから注がれていた。
番号札を渡され、とてもシステマティックかつ現代的な「駅そば」だった。
恋人に「萩の月」を買う。
賞味期限前に会う口実ができた。
11:48 品井沼(しないぬま)駅(東北本線 宮城県)
品井沼干拓の際に掘られた排水路が、「元禄潜穴」として遺されていることが旧跡案内に記されている。
「元禄潜穴」は小牛田方面へ向かう右手に見かけたよ。
駅は改装中。
日本家屋風の様子のいい駅舎があったはずだが、間に合わなかったか。
とても残念だ。
田園に気持ちのいい風が吹いている。
12:09 松島(まつしま)駅(東北本線 宮城県)
仙台方面に2駅戻る。
1駅目の愛宕には降りたことがある。
松島の地名の由来には諸説あるらしい。
その説には聖徳太子や鳥羽天皇、北条政子が登場する。
松島駅開業は昭和31年。
案外新しい。
そしてこの駅は二代目松島駅とのこと。
初代は愛宕駅近くにあったらしい。
東北本線開業当時、岩切~品井沼間は山寄りを走っていた。
その途中に利府駅があり、利府支線はその山岳ルートの名残りと言える。
利府から先は廃線となり、かつて訪ねたことのある利府駅は今じゃ終着駅。
その先に線路が延びていたことを当時は知らない。
ここは景勝地からは離れ、駅前には旅館とラーメン屋がそれぞれ一軒。
高城川に架かる高架橋を往く仙石線の鉄道風景はとてもレトロ的だった。
松島にはいくつか記憶があるが、ここに来ない限り思い出すこともないほどの過去になった。
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