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「鉄旅日記」2019年霜月 初日(東京-五所川原)その1‐金町、北千住、上野、宇都宮、黒磯、新白河(常磐線/東北本線) 【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/07 旅話, 旅話 2019年

鉄旅日記2019年11月2日・・・金町駅、北千住駅、上野駅、宇都宮駅、黒磯駅、新白河駅(常磐線/東北本線)

2019・11・2 4:29 金町(かなまち)駅(常磐線 東京都)
星がきれいだったよ。

空気は乾き、秋は冬の気配をまとい、仕込み中の駅そば前で大男たちがふざけあい、一番列車がやってくる時間にもかかわらず、角には客引きの男が立つ。

町を離れ北へ向かう。
恋人との仲はおかしくなりかけたけど、あれでおかしくなるような接触はしていなかったわけだ。

ハロウィーンで男たちが取っ捕まり、彼女はコスプレ写真を寄越す。
その姿はとても美しかった。

昨日のラグビーワールドカップでは、オールブラックスことニュージーランドはウェールズを破り三位を確保した。

4:43 北千住(きたせんじゅ)駅(常磐線/東武伊勢崎線/東京メトロ千代田線/東京メトロ日比谷線/つくばエクスプレス 東京都)
一番列車へと続く列はそれなりに長く、皆一様に上野に向かう。

この季節の上野という響きには郷愁を感じる。
ふと見渡した車内には中高年の男たちの姿が目立つ。

今じゃオレもその年齢層に属しているわけだが、冬に向かう町での彼等の姿には季節に感じるのと同じ物悲しさを感じる。

早くも春が待ち遠しい。

5:01 上野(うえの)駅(東北・北海道新幹線/上越新幹線/北陸新幹線/東北本線/山手線/京浜東北・根岸線/高崎線/常磐線/上野東京ライン/東京メトロ銀座線/東京メトロ日比谷線 東京都)
上野駅の大きさを今さら驚くこともないが、15両もの列車がいくつも止められる閑散とした早朝のホームに広大無辺さを感じている。

ここからいくつもの列車を乗り継ぎ青森に向かう。
北に向かう玄関口に漂う哀愁を感じている。

この駅はオレが子供の頃から感じていた存在感を失うことなく巨きい。

発車ベルが鳴り、にわかにざわめきがやってきた。

東京の日常にあまり見かけない背骨の曲がった老人の姿がある。

ちびりちびりと酒を飲み、スマホに目を落としているうちに彼の姿はなくなっていた。

6:58 宇都宮(うつのみや)駅(東北・北海道新幹線/東北本線/日光線/烏山線 栃木県)
いくつもの町を過ぎて人々は移ろい、北へ向かうにつれて冷気は増し、関東平野は晴れ渡る。

宇都宮に着く頃には車内も混雑して、ホームでは人波に揉まれた。

東京へ向かう人々は晴れ晴れとして飲み物や食料を買い込み、北へ向かう列車は一番端のホームで陽を一身に浴びていた。

東はまぶしく、目を細めた。

7:55 黒磯(くろいそ)駅(東北本線 栃木県)
途中急病人の発生により黒磯行に数分の遅れが発生。
1分遅れで新白河行は発車。

宇都宮までの車内を埋めていた高校生たちがこの列車に乗り移ることはなく、まばらな乗客を乗せて北へ向かう列車。

進行方向左に目を移せば奥州へと続く山並が見える。
赤い鉄橋を写したかったが、気づいた時にはもう遅かったよ。

陽を浴びたすすきが黄金色に輝く様に、過ぎてきた50年分の秋を感じている。

8:22 新白河(しんしらかわ)駅(東北・北海道新幹線/東北本線 福島県)
乗り換え時間は4分。
ホーム車止めの先に郡山行が止まっている。

景色に目を向けるでもなく、乗り移る。

乗り合わせた老婦人連が白河城に歓声を上げている。
石垣が素晴らしいらしい。
さすがに知識の宝庫だ。

これから先は台風19号による被害で、しばらく前まで不通になっていた区間になる。

あの晩はオレもよくは眠れなかった。
大変な夜が明けたら、世界が変わっていた。

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