「鉄旅日記」2020年晩秋 2日目(砺波-武生)その4‐七尾、金丸、宝達、宇野気、本津幡(七尾線) 【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】
鉄旅日記2020年11月22日・・・七尾駅、金丸駅、宝達駅、宇野気駅、本津幡駅(七尾線)
10:36 七尾(ななお)駅(七尾線 石川県)
駅前に出て、しばらく街歩き。
リボン通りにつながる小路にささやかな歓楽街があった。飲み屋、スナックに交ざってブティックや魚屋なども見られる。






古い街並にひかれるのは前世の影響か。オレにはいくつもの前世があったと鑑定師は一様に伝えてくる。
そしてここ七尾でも晩秋の空を写す。

のと鉄道発車ホームにもシンパシーを感じてスマホを向ける。

輪島や蛸島へと、穴水から先へ鉄路がつながっていた在りし日の能登半島を想う。
10:59 金丸(かねまる)駅
行き違い3分の停車。


下りホームにある駅舎へと階段をかけ上がり、かけ下りると、男の子が駆けてきて、大きな声でバイバイと車掌さんに手を振る。
おにぎりの里の平和な一風景。能登平野ともいうべき平らな風景を写す。

11:23 宝達(ほうだつ)駅(七尾線 石川県)
行き違い3分の停車。ここでも下りホームへと駆ける。

帰りの七尾線もこうして多くの降りたことのない駅で数分の停車をしていく。オレにはこれが何よりありがたく、行きで述べたようにこの金沢行のダイヤを見た時は内心狂喜した。一体いくつの駅で降りられるのだろうと。
女子高生仲良し4人組をここでも見かける。穏やかな日曜日。
駅前には商売を畳んだと思われる商店が肩を並べていた。

11:39 宇野気(うのけ)駅(七尾線 石川県)
行きに続き、再び行き違い3分の停車。行きには叶わなかった駅の正面を写せる。
ここには町があり、和倉温泉行の特急「かがりび」が停車した。
常駐駅員さんの姿があり、駅前にはタクシーが並び、哲学者の西田幾多郎の銅像が立っている。


西田幾多郎博士はかほく市の出身とのこと。
11:49 本津幡(ほんつばた)駅(七尾線 石川県)
行き違い3分の停車。この上り列車で、三度下りホームへと向かう。
古い木造駅舎が立っていた。町が続き、やがて金沢へと至る沿線の構えが整ってきたように感じる。


津幡は古くから能登半島への分岐点として栄えた宿場町で、石川県内の町としては一番の人口を誇り、七尾線の駅は本津幡、中津幡、津幡と続く。
一様に髪を短くした津幡高校の女子生徒。ソフトボール部員だろうか。津幡駅に着いてホームで待っていた少女が、先に乗っていた友達を車内に確認すると笑顔で駆け出す。車内で彼女を待つ少女たちもきっとはじけるように笑っている。
無垢な笑顔は乳幼児だけのものじゃないのだと知った。忘れているが、あの頃はきっとこのオレも、時にはそんなふうに笑っていたのだろう。
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