「鉄旅日記」2020年晩秋 2日目(砺波-武生)その5‐福井、新福井、勝山、福井口(えちぜん鉄道勝山永平寺線) 【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】
鉄旅日記2020年11月22日・・・福井駅、新福井駅、勝山駅、福井口駅(えちぜん鉄道勝山永平寺線)
13:06 福井(ふくい)駅(北陸本線/越美北線/えちぜん鉄道勝山永平寺線/えちぜん鉄道三国芦原線 福井県)にて

13:17 新福井(しんふくい)駅(えちぜん鉄道勝山永平寺線/えちぜん鉄道三国芦原線 福井県)
金沢から乗り継ぎ5分で大阪行サンダーバードに乗り福井へ。小松、加賀温泉、芦原温泉と停車して乗車時間約50分。
金沢から延伸される北陸新幹線は芦原温泉には止まるのだろう。高架は真横にあった。
えちぜん鉄道の福井駅は工事中。駅は高架となり、すべてが新しくなっている。
福井鉄道との共通フリー切符を購入して、鉄道での所要時間1分の新福井駅まで歩く。徒歩3分ほど。

政治家の街頭演説や小さな子の泣き声が風に乗ってやってくる昼下がり。ふと孤独感や寂しさを感じるひとときというのがある。そんなひととき。
高架ホームから銀色のドームや都会の風景が見える。
次の福井口まで線路は高架となり、福井口を過ぎれば三国芦原線と分岐する。

14:49 勝山(かつやま)駅(えちぜん鉄道勝山永平寺線 福井県)
恐竜王国は子供の声にあふれている。福井ザウルスと呼ばれる種が発見され、恐竜博物館は銀色に輝いている。
街は最低限の機能だけを備えて太平の中にいる。オレが勝山を訪ねたのはもう20年近い昔。おそらく恐竜の話は当時にはなく、ストーブが置かれた駅は朽ちそうなまでに歴史を重ねていた。
当時、現在も付き合いを保つ友人が市内で入院していて、その事実を琵琶湖の畔で聞き、見舞いがてら訪ねた。
若かった。駅は変わり、オレも変わった。その変化を楽しんでいる。
九頭竜川に架かる勝山橋を渡る。たもとに酒屋がある。そこで引き返した。




駅は、駅の歴史を伝え、広場に恐竜の置物を配置して、駅舎内ではカフェが営業している。最愛の存在は恐竜が好きと聞く。連れてきたら喜ぶだろう。恋人も勧めてみたら?と言ってくれる。





終着駅にはたまらない魅力を感じている。旅の終わりがあり、そこから始まる旅もある。たどり着いた終着駅が心を溶かしてくれるような場所であるといい。そう願いながらいつも列車に揺られている。


先の友人は現在も隣町の大野で暮らし、サクラマスを釣り上げた写真をたまにSNSに上げている。2年前には再会も果たした。
勝山永平寺線の九頭竜川に沿う車窓風景は、日本の車窓100選に数えられていると車掌さんの案内にあった。沿線では熊の目撃情報が寄せられている。
列車は永平寺口に着く。20年近く前の勝山行当時、ここから山門近くまで支線が延びていた。
15:43 福井口(ふくいぐち)駅(えちぜん鉄道勝山永平寺線/えちぜん鉄道三国芦原線 福井県)
永平寺口で若干の乗客の入れ替えがあったが、車内の子供たちを眺めているうちに福井に近づく。勝山からは約50分。
ここで三国芦原線に乗り換え。えちぜん鉄道のもうひとつの終着駅に向かう。


こちらはなかなかに混んでいる。
関連記事
-
-
「鉄旅日記」2006年晩秋 2日目・最終日-尾奈、新所原、豊橋、本長篠、鳥居、三河槇原、中部天竜、佐久間、大嵐、伊那小沢、天竜峡、松本(天竜浜名湖鉄道/東海道本線/飯田線/中央本線) 【浜名湖へ。そして飯田線に乗って、友に会いにいったのでございます。】
鉄旅日記2006年11月4日/11月5日・・・尾奈駅、新所原駅、豊橋駅、本長篠駅、鳥居駅、三河槇原駅
-
-
「鉄旅日記」2020年卯月 初日(東京-新津)その5‐小国、坂町、新津(米坂線/羽越本線) 【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】
鉄旅日記2020年4月4日・・・小国駅、坂町駅、新津駅(米坂線/羽越本線) 17:50 小国(おぐ
-
-
「鉄旅日記」2019年長月 最終日(宮古-東京)その3‐白石、郡山、黒磯、宇都宮(東北本線) 【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】
鉄旅日記2019年9月23日・・・白石駅、郡山駅、黒磯駅、宇都宮駅(東北本線) 15:49 白石(
-
-
「車旅日記」2003年夏 2日目(札幌-北見)走行距離431㎞ -岩見沢駅、砂川駅、旭川駅、白滝PA、遠軽駅、サロマ湖、網走刑務所、網走駅、北見東急イン 【北海道初上陸。2,300㎞を移動した5日間の記録でございます。】
鉄旅日記2003年8月14日・・・岩見沢駅、砂川駅、旭川駅、白滝PA、遠軽駅、サロマ湖、網走刑務所、
-
-
「鉄旅日記」2020年盛夏 3日目(肥前鹿島-門司港)その4‐南風崎、ハウステンボス、早岐(大村線)/小佐々弾正・甚五郎塚 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】
鉄旅日記2020年8月15日・・・南風崎駅、ハウステンボス駅、早岐駅(大村線)/小佐々弾正・甚五郎
-
-
「鉄旅日記」2020年弥生 初日(東京-高山)その6‐渚、高山(高山本線)/うま宮 【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】
鉄旅日記2020年3月20日・・・渚駅、高山駅(高山本線)/うま宮 17:54 渚(なぎさ)駅(高
-
-
「鉄旅日記」2021年秋 初日(東京-飯坂温泉)その4 ‐福島、卸町、東福島、桑折、飯坂温泉(阿武隈急行/東北本線/福島交通飯坂線) 【4度目の緊急事態宣言明け。これ以降そのようなものが発令されることはございませんでした。阿武隈急行、峠駅、立石寺。お宿は飯坂温泉。秋の東北を満喫すべく常磐線に乗りました。】
鉄旅日記2021年10月9日・・・福島駅、卸町駅、東福島駅、桑折駅、飯坂温泉駅(阿武隈急行/東北本
-
-
「鉄旅日記」2021年夏 初日(東京-上田)その2 ‐湯檜曽、水上、越後湯沢、六日町(上越線/北越急行ほくほく線) 【4度目の緊急事態宣言前。飯山線に乗りたくて旅を思い立ちました。湯檜曽駅で夏の第一声を聞き、信越路を歩いた記録でございます。】
鉄旅日記2021年7月10日・・・湯檜曽駅、水上駅、越後湯沢駅、六日町駅(上越線/北越急行ほくほく
-
-
「鉄旅日記」2020年盛夏 最終日(門司港-東京)その5‐岩国、五日市、広電五日市、広島(山陽本線/東海道・山陽新幹線) 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】
鉄旅日記2020年8月16日・・・岩国駅、五日市駅、広電五日市駅、広島駅(山陽本線/東海道・山陽新
-
-
「鉄旅日記」2019年師走 最終日(酒田-東京)その2‐小波渡、五十川、府屋、あつみ温泉(羽越本線) 【由利高原鉄道鳥海山ろく線に乗りにいきました。初冬の日本海は荒々しく、美しゅうございました。】
鉄旅日記2019年12月8日・・・小波渡駅、五十川駅、府屋駅、あつみ温泉駅(羽越本線) 8:59
