*

「車旅日記」2004年秋【瀬戸内から山陰へ。そんな旅がしたかったのでございます。】番外編(京都で過ごす日)-四条大宮駅、嵯峨駅前駅、嵯峨嵐山駅、京福嵐山駅、阪急嵐山駅、京都駅

公開日: : 最終更新日:2023/04/27 旅話, 旅話 2004年

車旅日記番外編2004年11月23日
2004・11・23 嵯峨嵐山(さがあらしやま)駅(山陰本線 京都府)
堀川を下ル。
二条商店街を右入ル。
大宮通りを下ル。

京福電鉄四条大宮駅に着いた。
ここにこんな駅があることを知らずに歩いてきた。
駅は嵐山に向かう京都人であふれている。

京都とはまさに素晴らしい街。
こうして手軽に風光明媚な場所にいける。

路面を走る親しみ深い鉄路を往き、嵯峨駅前で降りて、ここまでを歩く。
費用は僅かに200円。

京福電鉄も満員だったが、こっちからも大勢の客が降りてきた。
駅では繰り返し「いい日旅立ち」を流している。

好きな女性に会いに、京都にはもう何度も来ているが、嵐山は初めてになる。

恋から解き放たれて、これからオレと京都の新たな関係が始まる。

それにしても凄い人の数だ。
嵐山にはもう一線、阪急電車が乗り入れているが、それでもさばききれないほどの人であふれている。

ここにオレの居場所はあるだろうか。

四条大宮(しじょうおおみや)駅(京福電鉄嵐山線 京都府)2020年7月26日撮影

嵯峨駅前(さがえきまえ)駅(京福電鉄嵐山線 京都府)2020年7月26日撮影(現在、嵐電嵐山駅に改称)

13:09 阪急嵐山(はんきゅうあらしやま)駅(阪急電鉄嵐山線 京都府)
京福嵐山駅はまるで歌舞伎座のようだった。

駅前の混雑は3日前よりも増してひどい。
渡月橋を渡る。

この駅は少しばかり雑踏を離れた民家の中にある。
人声が絶えた。

嵐山は、オレみたいな男にも優しい場所で、紅葉はことのほか美しい。

ひとまず桂へ。
そして河原町へ。

小豆色の阪急電車がやってきた。
11月にしては暑い。

2020年7月26日撮影

京福嵐山(けいふくあらしやま)駅(京福電鉄嵐山線 京都府)2020年7月26日撮影

渡月橋からの眺め 2020年7月26日撮影

17:43 京都(きょうと)駅(東海道・山陽新幹線/東海道本線/山陰本線/奈良線/湖西線/近鉄京都線 京都府)
19:16発のぞみ号を予約している。
出町柳からここまでも散々歩いた。
立つことは考えたくない。

昨日と同じ店にいる。
ひとりで気軽にビールを飲めるこの店を気に入っている。

昨夜、オレの数少ない居場所に行ったら、彼女がいた。
予期せぬ出来事だった。
マスターに頼まれて特別に働いていたのだという。

てっきりもうこの街にはいないと思っていた。
変わらぬ姿に安心もしたし、オレはもう2、3年前のオレではないことを自身知った。

彼女との間に明確な別れを意味する言葉を交わした記憶はないが、つまりもう彼女とのことは過去のものとして、気持ちを整理できていることに気づいた。

彼女はとうにオレとのことは過去にしている。
これでいい。

代わりに、オレと京都は遠くなると思ったよ。
そう、昨夜あの時は。

でも。
烏丸五条で見上げた月。
薄暮の嵐山。
オレの好きな京都を見ると、気持ちが揺らぐ。

鴨川では恋人たちが相変わらず規則正しく寄り添い、欧州女性は寝ころびながら本のページを捲り、親子は水生昆虫採りに夢中で、連れ立って走る一団の姿もある。

皆一様に11月末に訪れた暖かな一日を心から楽しんでいた。

そんな鴨川も9月の台風では河川敷は水没して、水は四条大橋に限りなく迫ったという。

彼女に用があって京都にいた頃は、東は八坂神社、西は堀川、北は下鴨神社、南は九条通りに限定されていたのが、今回は嵐山へ。
そして鞍馬へ。

皮肉なことに彼女との別れを意識した日に、京都はより多くの姿を見せてくれた。

でもオレが本当にいたいと思っている場所は、いつも変わらない。
京都タワーを目の前にした京都駅烏丸口。

夕暮れ近くなると燦燦と輝く巨大なクリスマス・ツリー。
女性たちはケータイを向けて、「きれい!」と友達と見せっこをしている。

新幹線ホームは大勢の旅行客で混雑していた。
相生駅で信号機故障が発生したとのことで遅れが生じているらしい。

ただ新大阪発ののぞみ号に影響はなく、鞄の中にささやかな荷物をひとつ増やして京都を離れる。

東京に戻ったら、また本来考えるべきことを考えてしっかり生きていこう。
そしていつかラヴ・トレインがやってくる停車場にいこう。

八条口(2020年7月26日撮影)

関連記事

「車旅日記」2004年秋【瀬戸内から山陰へ。そんな旅がしたかったのでございます。】2日目(宇野-下津井-新見-津山-城崎)走行距離377㎞ その2-月田駅、津山駅、智頭駅、餘部駅、鎧駅、レイセニット城崎

車旅日記2004年11月21日 2004・11・21 15:05 月田駅(11月20日の京都駅より

記事を読む

「鉄旅日記」2008年初夏【まほろばの路から紀州へ。紀伊半島で過ごした短い夏の記憶でございます。】2日目(和歌山-松阪)その1-和歌山市、和歌山、海南、西御坊、御坊、紀伊田辺、白浜(紀勢本線/紀州鉄道)

鉄旅日記2008年7月20日・・・和歌山市駅、和歌山駅、海南駅、西御坊駅、御坊駅、紀伊田辺駅、白浜駅

記事を読む

「鉄旅日記」2014年夏【青春18きっぷで、中国ぶらぶら旅】4日目(米子-呉)その1-米子、安来、来待、西出雲、弘南、温泉津、波子、浜田、石見川本(山陰本線/三江線)

鉄旅日記2014年8月16日その1・・・米子駅、安来駅、来待駅、西出雲駅、弘南駅、温泉津駅、波子駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2017年夏【私鉄王国で過ごす夏】3日目(姫路-十三)その2-新開地、湊川、鈴蘭台、三木上の丸、三木城址、三木、粟生、神鉄三田、ウッディタウン中央、横山、有馬口、有馬温泉、鵯越(神戸電鉄有馬線/神戸電鉄粟生線/神戸電鉄三田線/神戸電鉄公園都市線)

鉄旅日記2017年8月13日・・・新開地駅、湊川駅、鈴蘭台駅、三木上の丸駅、三木駅、粟生駅、神鉄三田

記事を読む

「鉄旅日記」2012年初冬【週末パスで、上越途中下車旅&高田で友人の結婚式に参加】初日(東京-長野)-吹上、北鴻巣、長野、豊野、新井、高田、春日山(高崎線、長野新幹線、信越本線)

鉄旅日記2012年12月8日・・・吹上駅、北鴻巣駅、長野駅、豊野駅、新井駅、高田駅、春日山駅(高崎線

記事を読む

「鉄旅日記」2013年春【青春18きっぷで、関東途中下車旅】その1-赤羽、岡本、烏山、大金、宝積寺、氏家、石橋、自治医大、小金井、小山(東北本線、烏山線)

鉄旅日記2013年3月31日その1・・・赤羽駅、岡本駅、烏山駅、大金駅、宝積寺駅、氏家駅、石橋駅、自

記事を読む

「鉄旅日記」2019年霜月【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】初日(東京-五所川原)その2‐郡山、福島、仙台、品井沼、松島(東北本線)

鉄旅日記2019年11月2日・・・郡山駅、福島駅、仙台駅、品井沼駅、松島駅(東北本線) 9:25 郡

記事を読む

「鉄旅日記」2018年弥生【青春18きっぷを握り、目指したのはまたしても会津。練馬から旅立つ最後の旅でございます。】最終日(会津若松-新潟-吉田-三条-東京)その3-燕三条、北三条、三条、長岡、水上、高崎(弥彦線/信越本線/上越線)

鉄旅日記2018年3月4日・・・燕三条駅、北三条駅、三条駅、長岡駅、水上駅、高崎駅(弥彦線/信越本線

記事を読む

「鉄旅日記」2006年如月【房総半島から1週間。常磐線に乗って、下っていったのでございます。】その1-取手、土浦、勝田、阿字ヶ浦、那珂湊、日立、大津港(常磐線/茨城交通)

鉄旅日記2006年2月11日 2006・2・11 いわき東急イン618号室 出発は遅れた。 2

記事を読む

「鉄旅日記」2019年霜月【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】初日(東京-五所川原)その1‐金町、北千住、上野、宇都宮、黒磯、新白河(常磐線/東北本線)

鉄旅日記2019年11月2日・・・金町駅、北千住駅、上野駅、宇都宮駅、黒磯駅、新白河駅(常磐線/東北

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2020年弥生【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】最終日(速星-東京)その3‐多治見、金山、豊橋、御厨(太多線/中央本線/東海道本線)

鉄旅日記2020年3月22日・・・多治見駅、金山駅、豊橋駅、御厨駅(太

「鉄旅日記」2020年弥生【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】最終日(速星-東京)その2‐猪谷、高山、久々野、古井、美濃川合(高山本線/太多線)

鉄旅日記2020年3月22日・・・猪谷駅、高山駅、久々野駅、古井駅、美

「鉄旅日記」2020年弥生【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】最終日(速星-東京)その1‐速星、越中八尾、楡原(高山本線)

鉄旅日記2020年3月22日・・・速星駅、越中八尾駅、楡原駅(高山本線

「鉄旅日記」2020年弥生【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】2日目(高山-速星)その5‐府中鵜坂、西富山、速星(高山本線)

鉄旅日記2020年3月21日・・・府中鵜坂駅、西富山駅、速星駅(高山本

「鉄旅日記」2020年弥生【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】2日目(高山-速星)その4‐富山大学前、丸ノ内、南富山駅前、南富山、電鉄富山駅前、富山(富山地方鉄道市内線)

鉄旅日記2020年3月21日・・・富山大学前電停、丸ノ内電停、南富山駅

→もっと見る

    PAGE TOP ↑