「鉄旅日記」2017年冬 初日(東京-会津若松)その2-会津荒海、会津田島、会津下郷、塔のへつり、湯野上温泉、西若松(会津鉄道) 【会津へ。会津へ行きたかったのでございます。】
鉄旅日記2017年12月2日・・・会津荒海駅、会津田島駅、会津下郷駅、塔のへつり駅、湯野上温泉駅、西若松駅(会津鉄道)
12:28 会津荒海(あいづあらかい)駅(会津鉄道 福島県)
下今市からフリーとなった3両の特急列車の乗客は、鉄道会社が気の毒になるほどわずかだった。
風のない日差しの下ではまるで春を生きるよう。
「御蔵入り天領の詩」と駅名標に記されているのは、ここが天領だったことを指すのか。
会津西街道も荒海宿に至り、ようやく商店街のような造りを形成してきて、消防役場をはじめ人の気配を感じ、さっきから鶏が一定の間隔を置いて鳴いている。
比較的新しそうな駅舎内に人の匂いはなく、たまに避難に来るのであろう鳥たちの糞に所々汚れている。


カラスの鳴き声が周囲にこだまして、こうした場所では人以外に実に多くの生き物がいることを実感する。
やってきた会津田島行。
乗り込んだ車両にはただのひとりの乗客もいなかった。
13:19 会津田島(あいづたじま)駅(会津鉄道 福島県)
汽笛が聞こえる駅はいい。
大きな駅はいい。
「あぁ賑やかそうな町に着いた」と思わせる駅はいい。

米沢、村上、新発田といった諸侯が通った会津西街道。
当時と今の街道事情の違いは興味深い。
街道を行く車の量は増えていた。

喜多方ラーメンが食べられたらうれしいと思い降りた町。
会津ラーメンとソースカツ丼の幟を出した店が気になったけど、値段も高く、喜多方ラーメンに占められたオレの脳を翻意させる魅力は感じられず、どっかりと腰を落ち着けるほどの時間もなく、コンビニでビールを買ってフリースペースで駅前風景を眺めていた。
2歳くらいのかわいらしい幼児が、ぬいぐるみを抱いてトコトコと歩いてくる。
彼の姿が一番オレの目を奪ったよ。
13:45 会津下郷(あいづしもごう)駅(会津鉄道 福島県)
列車行き違いで4分停車。

周囲の山々に雪が見えてきた。
おむすびを連想させる三角の山がいくつかあり、目を引く。
ああいう造形となった理由があるのだろう。
会津の山並みは目に優しい。

ボックスシートの客車を走らせる会津鉄道。
このサービスはうれしい。
14:16 塔のへつり
土産物屋で酒をあたためてもらい、南会津の大川にできた険しい断崖を眺めている。


冬の寒い一日。
川辺の名所を訪ねる人は多くないが、この青空の下、これはおつだ。
ご主人の好意でお試しの品をつまませてもらっている。
ささやかだが、お礼の意味も込めて、土産に犬の置物と天狗の面を買う。
吊り橋を渡れば対岸の散歩も楽しめるが、やめておいた。
やっぱり酒がいい。
数年前にたまたま見たテレビ番組でその存在を知り、会津鉄道に乗るのならと計画に組み込んだ今日。
肌寒くはあるけど、心からこの時間を楽しんでいる。
この楽しみ方以上は、たぶんオレにはない。
塔のへつり(とうのへつり)駅(会津鉄道 福島県)にて

14:57 湯野上温泉(ゆのかみおんせん)駅(会津鉄道 福島県)
大川の岸は塔のへつりに劣らぬ渓谷美を見せ続け、やがて大内宿への最寄り駅に到着。
「藁葺き屋根のある駅」としてその筋には知られた駅は、鄙びた駅かと思いきや、脇には足湯に浸かる人々がいて、わずかながらも喧騒と呼べるものがある。


なるほど、ここも会津。
周囲には見事な風景が展開されている。


15:25 西若松(にしわかまつ)駅(会津鉄道 福島県)
目覚めると街の入口に着いていた。
鶴ヶ城の最寄り駅で、ここから歩く。
従って街中はこのあたりかと思いきや、楽天トラベルでは西若松でヒットする宿は出てこなかった。
いよいよ会津へ。
40年前に家族で泊まった東山温泉はその先にある。
西若松という響きに、道理も何もなくたまらない旅情を感じていたが、橋上に改札口がある駅の構造はだいぶイメージを外していた。

関連記事
-
-
「鉄旅日記」2022年如月 初日(東京-常陸大子)その1 ‐金町、我孫子、新木、成田、佐原(常磐線/我孫子支線/成田線) 【十二橋駅~潮来駅、鹿島神宮西の一之鳥居~鹿島神宮、棚倉を歩く旅。】
鉄旅日記2022年2月5日・・・金町駅、我孫子駅、新木駅、成田駅、佐原駅(常磐線/我孫子支線/成田
-
-
「鉄旅日記」2012年初冬 初日(東京-長野)-吹上、北鴻巣、長野、豊野、新井、高田、春日山(高崎線、長野新幹線、信越本線) 【週末パスで、上越途中下車旅&高田で友人の結婚式に参加】
鉄旅日記2012年12月8日・・・吹上駅、北鴻巣駅、長野駅、豊野駅、新井駅、高田駅、春日山駅(高崎線
-
-
「鉄旅日記」2017年夏 初日(東京-大垣)その1-保谷、品川、三島、静岡、浜松、鷲津、豊橋、岐阜、蘇原、美濃太田(東海道本線/高山本線)【私鉄王国で過ごす夏】
鉄旅日記2017年8月11日・・・保谷駅、品川駅、三島駅、静岡駅、浜松駅、鷲津駅、豊橋駅、岐阜駅、蘇
-
-
「鉄旅日記」2009年秋 5日目(松浦-若松)その1-松浦、有田、伊万里、唐津、筑前前原、姪浜、天神、西鉄福岡、博多(松浦鉄道/筑肥線/福岡市地下鉄空港線) 【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】
鉄旅日記2009年9月22日・・・松浦駅、有田駅、伊万里駅、唐津駅、筑前前原駅、姪浜駅、天神駅、西鉄
-
-
「鉄旅日記」2017年冬 初日(東京-会津若松)その3-七日市、塩川、姥堂、会津若松(只見線/磐越西線)/鶴ヶ城 【会津へ。会津へ行きたかったのでございます。】
鉄旅日記2017年12月2日・・・七日市駅、塩川駅、姥堂駅、会津若松駅(只見線/磐越西線)/鶴ヶ城
-
-
「鉄旅日記」2020年文月 最終日(三次-東京)その5‐京福嵐山、阪急嵐山、嵐電嵯峨、トロッコ嵯峨、嵯峨嵐山、京都(京福電鉄嵐山本線/東海道新幹線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】
鉄旅日記2020年7月26日・・・京福嵐山駅、阪急嵐山駅、嵐電嵯峨駅、トロッコ嵯峨駅、嵯峨嵐山駅、
-
-
「車旅日記」1996年1月【旅を友として生きていくと決めた27歳。年頭の誓いでございます。】-町田、伊勢原駅、山北駅、沼津駅、富士駅、道の駅富士川、吉原駅、田子の浦
車旅日記1996年1月1日 1996・1・1 20:43 東京町田 始動だ。 久し振りに動かした筋
-
-
「鉄旅日記」2012年夏 【青春18きっぷで、北海道途中下車旅】4日目(岩見沢-羽後本荘)-岩見沢、札幌、銭函、小樽、倶知安、蘭越、長万部、中ノ沢、五稜郭、上磯、釜谷(函館本線、江差線)
鉄旅日記2012年8月14日・・・岩見沢駅、札幌駅、銭函駅、小樽駅、倶知安駅、蘭越駅、長万部駅、中ノ
-
-
「鉄旅日記」2008年初夏 2日目(和歌山-松阪)その2-串本、新宮、尾鷲、紀伊長島、三瀬谷、多気、松阪(紀勢本線)【まほろばの路から紀州へ。紀伊半島で過ごした短い夏の記憶でございます。】
鉄旅日記2008年7月20日・・・串本駅、新宮駅、尾鷲駅、紀伊長島駅、三瀬谷駅、多気駅、松阪駅(紀勢
-
-
「鉄旅日記」2019年長月 初日(東京-盛岡)その1-金町、水戸、上菅谷、常陸大子(常磐線/水郡線) 【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】
鉄旅日記2019年9月21日・・・金町駅、水戸駅、上菅谷駅、常陸大子駅(常磐線/水郡線) 2019
