*

「車旅日記」2000年夏Part.2【友を訪ねて備後福山へ。長門宇部へ。2000㎞に及ぶ長大な旅路でございました。】初日(東京-琵琶湖志賀)デニーズ青砥店、方南町、日野駅、道の駅信州蔦木宿、峠の茶屋

公開日: : 最終更新日:2024/04/13 旅話, 旅話 2000年

車旅日記200年8月11~12日・・・デニーズ青砥店、方南町、日野駅、道の駅信州蔦木宿、峠の茶屋
2000・8・11 20:35 6号国道‐デニーズ青砥店 3㎞
旅立ちの冒頭には必ず同じようなことを書く。
つまり不安について。

金町トヨタレンタカーでは面倒な事故の対応に、店員が少しナーバスになっていた。
契約者にぶつけられた相手が無理を言っているらしい。

6号国道に出るといつもより交通量が多く感じられた。

車を止める場所には気を遣う。
オレの場合、過去の例からみて圧倒的に対物の危険が多い。

不安が払拭されるにはそれなりの時間がいる。
東京圏内にいるうちは諦めている。

特殊だよ、ここらは。
ひとりで不安でいると尚更すべてが凶器に見えたりする。

100㎞がめどになる。
それを過ぎて路上で一夜を明かせば気分も変わる。

今オレがここにいる理由だが、今回は初めて連れがいる。
彼を待っている。
職場の後輩だ。

今連絡が入り、到着にはまだ1時間ほどかかりそうだ。
彼とはそれぞれの車で、明後日の朝まで一緒に過ごし、それからオレは福山、宇部の友人を訪ね、彼は琵琶湖で釣り糸を垂らしたりして気楽に過ごした後、親戚が暮らす徳島に渡るつもりでいる。

1時間もここで時間をつぶすのか。
人物観察をするには客入りが芳しくない。
過去を思い出すにも旅立ちの不安が収まらず、うまくいきそうにない。

台風9号がどこらあたりを通るのか。
まあそれはいい。

相棒にとってはどうかは分からないが、オレには長い夜になりそうだ。
30分が経過した。

地図を眺めるのは飽きないが、それでもつぶせる時間には限りがある。
55分経過。

アイスコーヒーが底をついてきた。
もう1杯必要だが、今は飯以外のものを腹に入れたくない。

やはりひとりの方が気楽か。
店は当初より混雑している。
普段見かける人種に混じって、下町の連中が発する雑な方言が聞こえてくる。

相棒がやってきた。。

22:45出発。

23:53 環状7号線-方南町 32㎞
大渋滞中。
数メートル進むのもままならない。

バックミラー越に見る後ろの相棒は陽気さを保っているようだが、オレはクソ東京に苛立っている。

5、6年前に当時の恋人を送るためにこのあたりを通る時には、一度もこんな目に遭わなかった。

2000・8・12 1:12 日野駅 59㎞
相棒と外で煙草を吸う。
今夜は心強い。
少しじゃなく、かなりだ。

これより峠道。

5:22 20号国道‐信州蔦木宿(道の駅) 195㎞
7月にもここに寄っている。

相棒と一緒だからか、いつもより感受性が鈍っているかもしれない。
だけど楽しいよ。
何の説明もいらない。

8:26 20号国道‐信州蔦木宿(道の駅)
あれから3時間。
でもずいぶん長く感じている。

途中、東名を走行中の友から連絡が入った。
それが約1時間前。

奥さんを乗せた彼が千葉の自宅を出て、ハイウェイに乗ってから10時間以上にもなるというのに、まだ浜名湖近辺だという。
今回の夏休みはかなりスケールの大きいものらしい。

明日、彼を福山の実家に訪ねる。

9:46 152号国道‐峠の茶屋 223㎞
見晴らしのいい場所で朝食。

別の友人から連絡が入ったようだ。

23:10 レイクサイド琵琶湖某リゾートクラブ 590㎞
志賀駅前で食事。

ご主人から、このあたりに暮らす人々は、織田信長の比叡山焼き討ちで逃れた人々の末裔との話を聞く。
歴史好きのオレをうならせる話だった。

今日のすべてが終わって、ほっとしている。

福山に帰る友は、もう着いただろうか。

関連記事

「鉄旅日記」2015年夏【日本最南端の終着駅、枕崎までの往復旅】2日目(新南陽-鹿児島中央)その1-新南陽、新山口、阿知須、宇部新川、小野田港、下関、八幡、陣原(山陽本線/宇部線/小野田線/鹿児島本線)

鉄旅日記2015年8月13日その1・・・新南陽駅、新山口駅、阿知須駅、宇部新川駅、小野田港駅、下関駅

記事を読む

「鉄旅日記」2018年神無月【北陸へ。信州へ。友を訪ねての巡礼旅でございます】最終日(松本-辰野-天竜峡-岡谷-東京)その3-勝沼ぶどう郷、大月(中央本線)

鉄旅日記2018年10月8日・・・勝沼ぶどう郷駅、大月駅(中央本線) 17:25 勝沼ぶどう郷(か

記事を読む

「鉄旅日記」2019年師走【由利高原鉄道鳥海山ろく線に乗りにいきました。初冬の日本海は荒々しく、美しゅうございました。】初日(東京-酒田)その4‐矢島、前郷、金浦、酒田(由利高原鉄道鳥海山ろく線/羽越本線)

鉄旅日記2019年12月7日・・・矢島駅、前郷駅、金浦駅、酒田駅(由利高原鉄道鳥海山ろく線/羽越本線

記事を読む

「鉄旅日記」2016年春【下北半島から東日本大震災被災地へ】最終日(石巻-東京)その2-久田野、新白河、豊原、白坂、黒磯、西那須野、那須塩原、矢板(東北本線)

鉄旅日記2016年3月21日その2・・・久田野駅、新白河駅、豊原駅、白坂駅、黒磯駅、西那須野駅、那須

記事を読む

「鉄旅日記」2018年卯月【ときわ路パスでめぐる常陸旅でございます。】その1-取手、竜ケ崎、佐貫、岩間、赤塚、大洗、鹿島神宮(常磐線/関東鉄道竜ヶ崎線/鹿島臨海鉄道)

鉄旅日記2018年4月25日・・・取手駅、竜ケ崎駅、佐貫駅、岩間駅、赤塚駅、大洗駅、鹿島神宮駅(常磐

記事を読む

「車旅日記」2000年春【一年のブランクを経て、旅再開。出発場所は東京町田から、下町葛飾へと変わっております。】4日目(鳴子温泉‐米沢‐猪苗代‐郡山)鳴子サンハイツ、道の駅むらやま、金渓ワイン、日布峠、こたかもりドライブイン、郡山スターホテル

車旅日記2000年5月6日 2000・5・6 7:19 鳴子サンハイツ 1011㎞ 低調な朝だ。

記事を読む

「車旅日記」1998年夏【伊那、木曽から志賀高原へ。気乗りのしない旅で選んだ行き先は、初夏の信濃路でございました。】2日目(木曽-野麦峠-信州新町-志賀高原湯田中)-道の駅日義 木曾駒高原、木曽福島駅、木曽福島タイムリー、開田村、野麦峠扇屋、奈川渡ダム、道の駅信州新町

車旅日記1998年7月19日 1998・7・19 6:28 19号国道‐日義 木曽駒高原(道の駅)

記事を読む

「鉄旅日記」2013年夏【青春18きっぷで、鹿児島県志布志へ】4日目(隼人-岩国)その1-隼人、鹿児島、鹿児島中央、上伊集院、薩摩松元、川内、出水、新水俣、新八代(日豊本線、鹿児島本線、肥薩おれんじ鉄道)

鉄旅日記2013年8月13日その1・・・隼人駅、鹿児島駅、鹿児島中央駅、上伊集院駅、薩摩松元駅、川内

記事を読む

「鉄旅日記」2009年秋【女川を目指した旅。ここには震災前の女川の姿が残されております。】初日(東京-新庄)松戸、取手、友部、上菅谷、常陸太田、高萩、いわき、郡山、福島、米沢、山形、新庄(常磐線/水郡線/水郡線常陸太田支線/磐越東線/東北本線/奥羽本線)

鉄旅日記2009年10月10日・・・松戸駅、取手駅、友部駅、上菅谷駅、常陸太田駅、高萩駅、いわき駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2009年秋【女川を目指した旅。ここには震災前の女川の姿が残されております。】最終日(新庄-東京)その2-女川、渡波、松島海岸、本塩釜、仙台、駒ヶ嶺、原ノ町、桃内、いわき、石岡(石巻線/仙石線/常磐線)

鉄旅日記2009年10月11日・・・女川駅、渡波駅、松島海岸駅、本塩釜駅、仙台駅、駒ヶ嶺駅、原ノ町駅

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2020年卯月【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】初日(東京-新津)その2‐水戸、いわき、原ノ町、鹿島(常磐線)

鉄旅日記2020年4月4日・・・水戸駅、いわき駅、原ノ町駅、鹿島駅(常

「鉄旅日記」2020年卯月【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】初日(東京-新津)その1‐松戸、土浦、友部(常磐線)

鉄旅日記2020年4月4日・・・松戸駅、土浦駅、友部駅(常磐線) 20

「鉄旅日記」2020年弥生【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】最終日(速星-東京)その4‐藤枝、静岡、熱海、上野、北千住(東海道本線/常磐線)

鉄旅日記2020年3月22日・・・藤枝駅、静岡駅、熱海駅、上野駅、北千

「鉄旅日記」2020年弥生【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】最終日(速星-東京)その3‐多治見、金山、豊橋、御厨(太多線/中央本線/東海道本線)

鉄旅日記2020年3月22日・・・多治見駅、金山駅、豊橋駅、御厨駅(太

「鉄旅日記」2020年弥生【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】最終日(速星-東京)その2‐猪谷、高山、久々野、古井、美濃川合(高山本線/太多線)

鉄旅日記2020年3月22日・・・猪谷駅、高山駅、久々野駅、古井駅、美

→もっと見る

    PAGE TOP ↑