*

「鉄旅日記」2020年如月 初日(東京-大船渡)その5‐奇跡の一本松、陸前高田、大船渡(大船渡線)/居酒屋膳/やきとり香善 【東日本大震災で被害を受けた大船渡に泊まりにまいりました。山田線完全乗車も目指しておりましたが・・。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/05 旅話, 旅話 2020年

鉄旅日記2020年2月22日・・・奇跡の一本松駅、陸前高田駅、大船渡駅(大船渡線)/居酒屋膳/やきとり香善

18:20 奇跡の一本松(きせきのいっぽんまつ)駅(大船渡線 岩手県)にて



19:10 陸前高田居酒屋膳
奇跡の一本松は夜に隠れていた。

かつての高田松原。
当時の道の駅に寄ったことがある。

広い駐車場に車を止めた。
それだけを覚えている。

現在の陸前高田の町明かりはほんのわずかしかない。
あとは人々の暮らしの跡、更地。

おそらく旧駅舎を模したのであろう新駅舎が建っていた。
オレにはうれしい復興のひとこまだ。

次のBRTを待つ間、膳という居酒屋で一杯やっている。
このお金の落とし方はオレにとって理想的だ。

串焼きも何もかもが美味しい店だ。
看板にしているラーメンもきっといけるだろう。
理想的だ。

そしてお客も次々に入ってくる。
理想的だ。

オレはそろそろ出よう。

19:50 陸前高田(りくぜんたかだ)駅(大船渡線 岩手県)
濡れた街路にわずかな明かりが映り、初春のような風が吹いていた。

居酒屋から歩いて5分。
スーパーの付属施設のカフェや本屋は閉まり、行き交う車も最早少なく、BRTは無人の広野を行くがごとく盛へ向かう。

かつての町明かりを知る人々は今も悪い夢から覚めていないのかもしれない。
オレも悲しいよ。

だけど、あの居酒屋や並びの寿司屋があるんだ。

きっと陸前高田に泊まる旅を近々計画するだろう。

21:01 大船渡やきとり香善
かつての大船渡駅の写真や街の姿が貼られていた。

ここは夢横町。
美味しい焼鳥を出してくれる店でゆっくりしている。



店内からは大きな笑い声が聞こえてくる。
あの頃の町が戻ることはないが、そんなことはないのかもしれないとふと思う。

戦後の復興の方が険しかっただろう。
東京が形になったのは戦後何年のことだろう。
陸前高田も大船渡も、あれからまだ9年という言葉を投げてあげるべきなのかもしれない。

答えはない。
ただ、津波に飲まれた大船渡の映像は忘れられないし、忘れるべきじゃない。

星神「どんどろ」は、鑑定師の話じゃ岩手弁を話すという。
あの震災を悔い、見守っていることだろう。

そしてオレが得たこの地との縁を思う。
この地を巡る日は不思議と晴れないが、いつか晴れる日がくるだろう。

もしかしたら、その日に大願成就を感じるのかもしれない。

22:46 ルートイン大船渡711号
風を感じる大船渡。
7階の外を大風が掠めている。

昨年9月に真横から仰ぎ見たセメント工場の夜景がきれいだった。
あの日オレはあそこから歩いてきたんだよ。

大船渡の町中にちらほらと集合住宅が建ち始めていた。
当たり前だが、震災後初めて訪ねた4年前より町は回復を続けている。

余所者が多くを語る必要はない。
こうしてたまに訪ねて、見合うだけのお金を落としていけばいい。

オレは日本全国どこの町も愛しているよ。

【Facebookへの投稿より】
三陸を旅しております。
石巻、南三陸町、気仙沼、陸前高田、大船渡。

今夜は大船渡に宿泊いたしております。

9年前の大震災による津波は、人の暮らす土地を荒れ地に変え、その喪失を目の前にすると茫然となります。

でも人々は逞しい。
笑顔も素敵です。

三陸の土地土地で食したものは、たいへん美味しゅうございました。

関連記事

「鉄旅日記」2020年卯月 最終日(新津-東京)その2‐会津若松、郡山富田、喜久田、郡山(磐越西線) 【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】

鉄旅日記2020年4月5日・・・会津若松駅、郡山富田駅、喜久田駅、郡山駅(磐越西線) 9:07 会

記事を読む

「鉄旅日記」2018年師走 最終日(神島-鳥羽港-伊良湖岬-三河田原-豊橋-東京)その3-三河田原、新豊橋、豊橋、東静岡、沼津(豊橋鉄道渥美線/東海道本線) 【伊勢のいくつもの終着駅に降りまして、神島で2018年最後の満月を眺めたのでございます。】

鉄旅日記2018年12月24日・・・三河田原駅、新豊橋駅、豊橋駅、東静岡駅、沼津駅(豊橋鉄道渥美線/

記事を読む

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 最終日(静岡-東京)その5 ‐東浦和、東川口、吉川、吉川美南、南流山(武蔵野線) 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】/江戸川堤菜の花絶景

2022年3月21日・・・東浦和駅、東川口駅、吉川駅、吉川美南駅、南流山駅(武蔵野線)/江戸川堤菜

記事を読む

2020年盛夏【二人でどこへ行こう。決めたのは甲府でございました。帰りは高尾の名店街で過ごした日帰り旅をSNS風に綴ります。】-高尾、四方津、塩山、甲府、甲斐大和(中央本線)

鉄旅日記2020年8月9日・・・高尾駅、四方津駅、塩山駅、甲府駅、甲斐大和駅(中央本線) 長

記事を読む

「鉄旅日記」2020年文月 最終日(三次-東京)その3‐清音、倉敷、岡山、熊山、姫路(伯備線/山陽本線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

鉄旅日記2020年7月26日・・・清音駅、倉敷駅、岡山駅、熊山駅、姫路駅(伯備線/山陽本線)

記事を読む

「鉄旅日記」2018年水無月-松戸、八柱、新八柱、くぬぎ山、新鎌ヶ谷、北習志野、京成津田沼、ユーカリが丘、勝田台、東葉勝田台(新京成線/京成本線/山万ユーカリが丘線)【地元からひと駅先の松戸からは、新京成線が出ております。】

鉄旅日記2018年6月3日・・・松戸駅、八柱駅、新八柱駅、くぬぎ山駅、新鎌ヶ谷駅、北習志野駅、京成津

記事を読む

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 初日(東京-焼津)その1 ‐金町、東京、三島(常磐線/東海道本線) 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

鉄旅日記2022年3月19日・・・金町駅/東京駅/三島駅(常磐線/東海道本線) 2022・3

記事を読む

「車旅日記」1996年1月【旅を友として生きていくと決めた27歳。年頭の誓いでございます。】-町田、伊勢原駅、山北駅、沼津駅、富士駅、道の駅富士川、吉原駅、田子の浦

車旅日記1996年1月1日 1996・1・1 20:43 東京町田 始動だ。 久し振りに動かした筋

記事を読む

鉄旅日記」2012年初冬 最終日(長野-東京)その2-小諸、岩村田、佐久平、中込、臼田、小海、野辺山、清里、大月(小海線、中央本線) 【週末パスで、甲信越途中下車旅】

鉄旅日記2012年12月9日その2・・・小諸駅、岩村田駅、佐久平駅、中込駅、臼田駅、小海駅、野辺山駅

記事を読む

「車旅日記」1996年黄金週間【友を訪ねて大阪へ。そして約束の地、金沢へ。夢を見ながら国道を走った日々でございます。】3日目 いよいよ金沢へ‐その1(R1→湖岸道路)伏見、山科西野、大津駅、瀬田駅、守山、彦根

車旅日記1996年5月5日 1996・5・5 11:36 1号国道‐伏見 黄金週間の混雑は古都の上

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「車旅日記」2001年黄金週間 初日その3(東京-京都)-桂川PAから四条烏丸へ。恋焦がれた女性に会いにいく男の話でございます。【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月3日・・・桂川PA 24:58 名神自動

「車旅日記」2001年黄金週間 初日その2(東京-京都)-初狩PA、諏訪湖SA、恵那峡SA、養老SA、多賀SA【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月3日・・・初狩PA、諏訪湖SA、恵那峡SA、養

「車旅日記」2001年黄金週間 初日その1(東京-京都)-金町、高円寺駅、調布駅、日野駅、弁天島温泉天下茶屋 【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月3日・・・金町、高円寺駅、調布駅、日野駅、弁天

「鉄旅日記」2001年初桜【京都の女性に恋をしていた頃がございました。そんなある3月の記憶でございます。】

鉄旅日記2001年3月31日 2001・3・31の記憶(京都編

「鉄旅日記」2001年如月誕生日その2【京都の女性に恋をしていた頃がございました。その日に京都にいたのでございます。】

鉄旅日記2001年2月17日 2001・2・17の記憶(京都編

→もっと見る

    PAGE TOP ↑