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「鉄旅日記」2020年弥生 初日(東京-高山)その1‐金町、東京、高尾、藤野(常磐線/中央本線) 【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/05 旅話, 旅話 2020年

鉄旅日記2020年3月20日・・・金町駅、東京駅、高尾駅、藤野駅(常磐線/中央本線)

2020・3・20 4:29 金町(かなまち)駅(常磐線 東京都)
彼岸を過ぎて春。
ホームに立ち、あたたかくなってきた風に当たっていると、不意に20年前の京都で見た夜桜を思い出した。

あの頃からたいして変わっていない。
そう思う。

ただ31歳だったオレは51歳になり、世界は新型コロナウイルス騒動で未曾有の混乱の中にある。
東京五輪の開催は危ぶまれ、憶測やデマが行き交う。

どれもたいした問題じゃない。

これからどうありたいか。
考えるのはそれのみ。

誇り高く生きていくにはどうあるべきか。
それだけだよ。

重い冬着は借家に置き、ブーツはスニーカーになり、人々の装いも軽く、春の一番列車は終点北千住に到着する。

あいみょんが歌った北千住。
オレにとっては身近な街だが、流行り歌に登場するとはと、なにがしかの感慨は持ったものだ。

常磐線上野行は4:52に日暮里に着き、4:55の京浜東北線大船行に乗り換えて、東京駅には5:07に到着する。

5:14 東京(とうきょう)駅(東海道・山陽新幹線/東北・北海道新幹線/上越新幹線/北陸新幹線/東海道本線/中央本線/山手線/京浜東北・根岸線/横須賀線/総武線快速/京葉線/成田エクスプレス/上野東京ライン/東京メトロ丸の内線 東京都)
秋葉原で大船行の座席は埋まる。
東京駅に到着すると、人々が階段に殺到して足早に下りていく。

青春18きっぷ使用期間にあたる春の3連休。
オレもその切符を携えてこれから甲州路を往く。

雨上がりの東京。
丸ビルと新丸ビルを写して振り向くと、ほの暗い東京駅が眠たげに見える。

改札口には人気もなく、春の宵はまだ覚めやらず、空に雨雲の姿はなく、一番星が光る。

今日はよく晴れて、あたたかくなるなと、中央線ホームへの長いエスカレーターを上がる。

6:28 高尾(たかお)駅(中央本線/京王高尾線 東京都)
東京駅から約1時間で終点高尾へ。

国立に近づくにつれて切なく懐かしい思いにとらわれ、駅に到着して振り向くと、市民に慕われながらも中央線の高架化によって撤去された駅舎の後ろ姿が見えた。

市民の要望により復活が決まったとの夕刊記事を見て、あの人と喜びあったのはまだ練馬にいた頃。

そうか。
もう出来上がっていたのか。

また降りにこよう。
そう思う。

京王線への乗り換え口の改札を抜ける。
京王線高架沿いの狭い道を抜けた先のロータリーに出る。



山の気が漂う東京最果ての町。
3連休初日の朝の人通りは少なかった。

6:30発大月行に乗る。

6:56 藤野(ふじの)駅(中央本線 神奈川県)
かつて木曽に向かう途中に車で寄ったことがある。

町田から相模湖を抜けて、甲州街道に出る長い旅路の果てにたどり着いた駅には、駅名を象徴するかのように藤棚が置かれ、藤の花が咲き乱れていたように記憶している。

その駅のたたずまいに、さらに旅心は上がった。
それはもう20年以上前のこと。
そんな駅にこうして降りられることを幸運に思う。


駅がある高台から見下ろして、相模湖と見たのは正確には相模川で、橋の姿とともに記憶に残る。


藤棚はまだ季節には早く枯れているが、健在だった。

この中央本線の旅情を心から愛している。

松本行の列車は狭い谷間を進んでいく。
車でも列車でも楽しめる甲州路。

空は晴れ渡っている。

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