「鉄旅日記」2020年弥生 初日(東京-高山)その1‐金町、東京、高尾、藤野(常磐線/中央本線) 【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】
鉄旅日記2020年3月20日・・・金町駅、東京駅、高尾駅、藤野駅(常磐線/中央本線)
2020・3・20 4:29 金町(かなまち)駅(常磐線 東京都)
彼岸を過ぎて春。
ホームに立ち、あたたかくなってきた風に当たっていると、不意に20年前の京都で見た夜桜を思い出した。
あの頃からたいして変わっていない。
そう思う。
ただ31歳だったオレは51歳になり、世界は新型コロナウイルス騒動で未曾有の混乱の中にある。
東京五輪の開催は危ぶまれ、憶測やデマが行き交う。
どれもたいした問題じゃない。
これからどうありたいか。
考えるのはそれのみ。
誇り高く生きていくにはどうあるべきか。
それだけだよ。
重い冬着は借家に置き、ブーツはスニーカーになり、人々の装いも軽く、春の一番列車は終点北千住に到着する。
あいみょんが歌った北千住。
オレにとっては身近な街だが、流行り歌に登場するとはと、なにがしかの感慨は持ったものだ。
常磐線上野行は4:52に日暮里に着き、4:55の京浜東北線大船行に乗り換えて、東京駅には5:07に到着する。
5:14 東京(とうきょう)駅(東海道・山陽新幹線/東北・北海道新幹線/上越新幹線/北陸新幹線/東海道本線/中央本線/山手線/京浜東北・根岸線/横須賀線/総武線快速/京葉線/成田エクスプレス/上野東京ライン/東京メトロ丸の内線 東京都)
秋葉原で大船行の座席は埋まる。
東京駅に到着すると、人々が階段に殺到して足早に下りていく。
青春18きっぷ使用期間にあたる春の3連休。
オレもその切符を携えてこれから甲州路を往く。
雨上がりの東京。
丸ビルと新丸ビルを写して振り向くと、ほの暗い東京駅が眠たげに見える。


改札口には人気もなく、春の宵はまだ覚めやらず、空に雨雲の姿はなく、一番星が光る。

今日はよく晴れて、あたたかくなるなと、中央線ホームへの長いエスカレーターを上がる。
6:28 高尾(たかお)駅(中央本線/京王高尾線 東京都)
東京駅から約1時間で終点高尾へ。
国立に近づくにつれて切なく懐かしい思いにとらわれ、駅に到着して振り向くと、市民に慕われながらも中央線の高架化によって撤去された駅舎の後ろ姿が見えた。
市民の要望により復活が決まったとの夕刊記事を見て、あの人と喜びあったのはまだ練馬にいた頃。
そうか。
もう出来上がっていたのか。
また降りにこよう。
そう思う。
京王線への乗り換え口の改札を抜ける。
京王線高架沿いの狭い道を抜けた先のロータリーに出る。




山の気が漂う東京最果ての町。
3連休初日の朝の人通りは少なかった。
6:30発大月行に乗る。
6:56 藤野(ふじの)駅(中央本線 神奈川県)
かつて木曽に向かう途中に車で寄ったことがある。
町田から相模湖を抜けて、甲州街道に出る長い旅路の果てにたどり着いた駅には、駅名を象徴するかのように藤棚が置かれ、藤の花が咲き乱れていたように記憶している。
その駅のたたずまいに、さらに旅心は上がった。
それはもう20年以上前のこと。
そんな駅にこうして降りられることを幸運に思う。



駅がある高台から見下ろして、相模湖と見たのは正確には相模川で、橋の姿とともに記憶に残る。



藤棚はまだ季節には早く枯れているが、健在だった。

この中央本線の旅情を心から愛している。
松本行の列車は狭い谷間を進んでいく。
車でも列車でも楽しめる甲州路。
空は晴れ渡っている。
関連記事
-
-
「鉄旅日記」2022年盛夏 2日目(伊那市-高松)その3 ‐相生、岡山、坂出、高松(山陽本線/本四備讃線/予讃本線)【讃州高松に時空の友を訪ねて。小海線、津山線、播但線、山陰本線の駅旅も印象深い旅でございます。】
鉄旅日記2022年8月12日・・・相生駅、岡山駅、坂出駅、高松駅(山陽本線/本四備讃線/予讃本線)
-
-
「鉄旅日記」2013年春 初日(東京-和歌山)その1-米原、弁天町、大正、芦原橋、今宮、杉本町、堺市、東羽衣、鳳(東海道本線、大阪環状線、阪和線、東羽衣支線) 【爆弾低気圧襲来日、青春18きっぷで西へ】
鉄旅日記2013年4月7日その1・・・米原駅、弁天町駅、大正駅、芦原橋駅、今宮駅、杉本町駅、堺市駅、
-
-
「鉄旅日記」2019年年始 最終日(一ノ関-東京)その1-一ノ関、陸中門崎、千厩、猊鼻渓、気仙沼(大船渡線) 【雪が見たくて北へ向かいました。そして初めて仙台空港線に乗ったのでございます。】
鉄旅日記2019年1月6日・・・一ノ関駅、陸中門崎駅、千厩駅、猊鼻渓駅、気仙沼駅(大船渡線) 20
-
-
「鉄旅日記」2019年師走 初日(東京-酒田)その4‐矢島、前郷、金浦、酒田(由利高原鉄道鳥海山ろく線/羽越本線) 【由利高原鉄道鳥海山ろく線に乗りにいきました。初冬の日本海は荒々しく、美しゅうございました。】
鉄旅日記2019年12月7日・・・矢島駅、前郷駅、金浦駅、酒田駅(由利高原鉄道鳥海山ろく線/羽越本線
-
-
「鉄旅日記」2015年春 最終日その2(宇治-東京)-水口、水口石橋、水口城南、八日市、近江八幡、高宮、多賀大社前、彦根(近江鉄道本線/八日市線/多賀線) 【朝に宇治を出て、近江鉄道に乗る一日】
鉄旅日記2015年3月22日その2・・・水口駅、水口石橋駅、水口城南駅、八日市駅、近江八幡駅、高宮駅
-
-
「車旅日記」1998年春 3日目(津軽SA-十和田湖-酒田駅-鳴子温泉)-津軽SA、温川、十和田湖休屋、長木渓谷、道の駅鷹巣、道の駅琴丘、道の駅西目、象潟駅、酒田駅、道の駅戸沢、鳴子サンハイツ 【下北半島を目指した春。男の旅は北を目指すものと思っていた20代後半。高倉健さんの影響でございましょうか。】
車旅日記1998年5月3日 1998・5・3 5:45 東北自動車道-津軽SA 1087km 聞き
-
-
「鉄旅日記」2019年長月 2日目(盛岡-宮古)その3-陸中野田、久慈、陸中八木、八戸(三陸鉄道リアス線/八戸線) 【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】
鉄旅日記2019年9月22日・・・陸中野田駅、久慈駅、陸中八木駅、八戸駅(三陸鉄道リアス線/八戸線)
-
-
「鉄旅日記」2020年弥生 2日目(高山-速星)その2‐中滑川、滑川、猪谷、宇奈月温泉、宇奈月、寺田(富山地方鉄道本線) 【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】
鉄旅日記2020年3月21日・・・中滑川駅、滑川駅、宇奈月温泉駅、宇奈月駅、寺田駅(富山地方鉄道本線
-
-
「鉄旅日記」2009年秋 5日目(松浦-若松)その2-宇美、西戸崎、香椎、福間、赤間、折尾、若松(鹿児島本線/香椎線/筑豊本線) 【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】
鉄旅日記2009年9月22日・・・宇美駅、西戸崎駅、香椎駅、福間駅、赤間駅、折尾駅、若松駅(鹿児島本
-
-
「鉄旅日記」2019年霜月 初日(東京-五所川原)その1‐金町、北千住、上野、宇都宮、黒磯、新白河(常磐線/東北本線) 【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】
鉄旅日記2019年11月2日・・・金町駅、北千住駅、上野駅、宇都宮駅、黒磯駅、新白河駅(常磐線/東北
