「鉄旅日記」2020年如月 最終日(釜石-東京)その4‐安積永盛、鏡石、須賀川、新白河、黒磯、宇都宮(東北本線) 【東日本大震災で被害を受けた大船渡に泊まりにまいりました。山田線完全乗車も目指しておりましたが・・。】
鉄旅日記2020年2月24日・・・安積永盛駅、鏡石駅、須賀川駅、新白河駅、黒磯駅、宇都宮駅(東北本線)
17:00 安積永盛(あさかながもり)駅(東北本線/水郡線 福島県)
郡山からひと駅。
郡山の貨物駅を眺めているうちに到着した。
この古めかしい駅舎を写したかった。
以前も同じことをしたが、もう日が暮れていて、満足な姿を残していない。
郡山という都会と比較すれば駅前風景に大きな差はあり、商店も見当たらないが、酒の広告看板が掛かったこの古風な駅舎は好きだ。




やってきた列車に乗る。
郡山まで乗っていた新白河行。
このまま2つ先の鏡石までいく。
17:18 鏡石(かがみいし)駅(東北本線 福島県)
到着後3分で下り列車がやってくる。
その列車で須賀川までひと駅戻るため滞在時間は3分。
駅は地域の役割も担っていて、併設された施設には売店もある。
駅前からは放射状に道が伸びていて、広々とした風景を目にした。


安積永盛も鏡石も夕暮れが似合う。
17:42 須賀川(すかがわ)駅(東北本線 福島県)
20年以上振りにこの駅に寄った。
壁の塗り替えくらいはしただろうが、駅舎は変わっていないのだろう。
便所のドア付近を見てそう思った。
繁華街は駅から遠く、わずかな時間ではとても行き来できない。
17:30の時報は「帰ってきたウルトラマン」の主題歌だった。


須賀川は円谷英二さん所縁の地で、繁華街にはウルトラマンや怪獣の像が至るところにあると聞いた。
駅には須賀川と、ウルトラマンが住まうM78星雲が姉妹都市として提携したとある。

大人の真面目な冗談だ。
たいして関心はないが、スマホは向けた。
昨年の台風で釈迦堂川が溢れて被害が出たと聞いて、心を痛めた。
去年はそんな報せが多かった。
もうたくさんだ。
18:14 新白河(しんしらかわ)駅(東北・北海道新幹線/東北本線 福島県)
乗り継ぎ時間4分。
同じホームの先に止まっている黒磯行へと歩いていく。

新白河~黒磯間は、間に4駅を挟むに過ぎない。
以前は郡山から黒磯行だったのが、上り下りとも新白河で乗り換えが必要になった。
鉄道好きにはその理由は明確だろうが、オレは興味がない。
ただ、便利になっていく世の中で、以前より明らかに不便になったことに新鮮な気持ちになった。
この新白河での乗り換えをもう何度も行っているが、未だにこの事実はオレには当たり前のことではない。
18:57 黒磯(くろいそ)駅(東北本線 栃木県)
乗り換え時間19分。
かつて駅そばがあった場所はただの壁になっていた。
すでに一日を終えたかのような黒磯駅前。
風の冷たさを感じた。


ジャンボ鶴田がディック・マードックからUN王座を奪回し、ジャイアント馬場が大木金太郎とのW王座戦に勝利した街。
黒磯は日本プロレス史に燦然とした地位を得ている。
今日7本目の酒と夕食の惣菜パンを2つ。
そんな時間を過ごしていた。
19:59 宇都宮(うつのみや)駅(東北・北海道新幹線/東北本線/日光線/烏山線 栃木県)
乗り継ぎ時間9分。
この列車は熱海までいく。

熱海到着は日付が変わろうとする約4時間後。
客は何度も入れ替わるだろう。
大層な行程だ。
宇都宮は餃子の街であり、大谷石の街であり、カクテルの街だという。
宇都宮と縁を持ったのは2年前。
この旅でオレは遠く三陸との縁を深めてきた。
関連記事
-
-
「鉄旅日記」2012年春 その2-猿田、旭、八日市場、八街、成東、本納、茂原、千倉、佐貫町、姉ヶ崎、市川(総武本線、東金線、内房線、外房線) 【青春18きっぷで、銚子へ、房総へ。】
鉄旅日記2012年3月12日その2・・・猿田駅、旭駅、八日市場駅、八街駅、成東駅、本納駅、茂原駅、千
-
-
「鉄旅日記」2021年春 最終日(米内沢-東京)その2 ‐小砂川、女鹿、象潟、秋田(羽越本線/秋田新幹線)/三崎峠 【大人の休日倶楽部パスで東北へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。続くコロナ禍ではございますが、約半年の辛抱の時を過ぎて、天候にも苛まれながら秋田内陸縦貫鉄道に乗りに行きました。】
鉄旅日記2021年4月18日・・・小砂川駅、女鹿駅、象潟駅、秋田駅(羽越本線/秋田新幹線)/三崎峠
-
-
「鉄旅日記」2009年晩秋 2日目(倉敷-和田山)その1-倉敷、足立、生山、上菅、伯耆溝口、伯耆大山、赤碕、浦安、松崎、浜村、末恒、湖山、鳥取(伯備線/山陰本線) 【陰陽を行き来した3日間。この国の秋は美しゅうございました。】
鉄旅日記2009年11月22日・・・倉敷駅、足立駅、生山駅、上菅駅、伯耆溝口駅、伯耆大山駅、赤碕駅、
-
-
「鉄旅日記」2018年如月 初日(東京-直江津)その3-梓橋、姨捨、北長野、三才、直江津(大糸線/篠ノ井線/しなの鉄道/えちごトキめき鉄道)【冬の町を見たくて、週末パスを買いました。】
鉄旅日記2018年2月10日・・・梓橋駅、姨捨駅、北長野駅、三才駅、直江津駅(大糸線/篠ノ井線/しな
-
-
「鉄旅日記」2021年春【週末パスで信濃へ。妙高高原駅で引き返し、松本の友人を訪ね、大糸線を旅して思い出の白馬へ。先の旅から一週間後のことでございました。】最終日(松本-東京)その3 ‐南小谷、白馬大池、信濃森上、白馬(大糸線)
鉄旅日記2021年4月25日・・・南小谷駅、白馬大池駅、信濃森上駅、白馬駅(大糸線) 11:
-
-
「鉄旅日記」2020年文月 最終日(三次-東京)その2‐万能倉、神辺、井原、吉備真備(福塩線/井原鉄道)【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】
鉄旅日記2020年7月26日・・・万能倉駅、神辺駅、井原駅、吉備真備駅(福塩線/井原鉄道)
-
-
「鉄旅日記」2009年秋 2日目(新山口-大分)その2-香春、田川伊田、田川後藤寺、日田、豊後森、豊後中村、野矢、由布院、大分(日田彦山線/久大本線) 【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】
鉄旅日記2009年9月19日・・・香春駅、田川伊田駅、田川後藤寺駅、日田駅、豊後森駅、豊後中村駅、野
-
-
「車旅日記」2005年初夏 2日目(山形-新潟)走行距離313㎞ その1-アパホテル山形駅前大通、羽前山辺駅、寒河江駅、左沢駅、柴橋駅、天童駅、村山駅、新庄駅、羽前前波駅 【長岡、会津、庄内。戊辰戦争ゆかりの地を巡りたかったのだと記憶しております。】
車旅日記2005年7月17日・・・アパホテル山形駅前大通、羽前山辺駅、寒河江駅、左沢駅、柴橋駅、天童
-
-
「鉄旅日記」2016年春 最終日(石巻-東京)その1-石巻、西塩釜、下馬、塩釜、岩切、利府、伊達、郡山、白河(仙石線、東北本線、利府支線) 【下北半島から東日本大震災被災地へ】
鉄旅日記2016年3月21日その1・・・石巻駅、西塩釜駅、下馬駅、塩釜駅、岩切駅、利府駅、伊達駅、郡
-
-
「鉄旅日記」2013年夏 3日目(南宮崎-隼人)その1-南宮崎、伊比井、北郷、飫肥、日向大束、志布志、油津、日南、木花、田吉、宮崎空港(日南線、宮崎空港線) 【青春18きっぷで、鹿児島県志布志へ】
鉄旅日記2013年8月12日その1・・・南宮崎駅、伊比井駅、北郷駅、飫肥駅、日向大束駅、志布志駅、油
