*

「鉄旅日記」2019年年始 初日(東京-一ノ関)その3-米沢、福島、仙台、一ノ関(奥羽本線/東北本線) 【雪が見たくて北へ向かいました。そして初めて仙台空港線に乗ったのでございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/10 旅話, 旅話 2019年

鉄旅日記2019年1月5日・・・米沢駅、福島駅、仙台駅、一ノ関駅(奥羽本線/東北本線)

17:34 米沢(よねざわ)駅(山形新幹線/奥羽本線/米坂線 山形県)
雪はさらに激しさを増し、夜空は暗さを増す。


吹雪のような駅前から先へ行く理由が見つからず、酒とつまみを購入して、すでに入線している17:44発福島行に乗り込み、穏やかな時間を過ごしている。

米沢城址のお堀は結氷していた。
上杉神社に近づくと新年の参拝客に囲まれた。

道々戊辰戦争での米沢藩について考えていた。
歴史は武勇の家の誉れを会津藩に与えて、武士の時代は終わった。

新年明けて5日目。
雪の米沢。
得がたい記憶ができた。

川中島合戦が再現される川辺を見ておきたかったけど、夜が下りた雪中行軍は断念して正解だった。

だけど、また米沢に行く理由が生まれた。

この雪は福島へと下る途中で消えるだろう。

18:38 福島(ふくしま)駅(東北・北海道新幹線/東北本線/奥羽本線/阿武隈急行/福島交通飯坂線 福島県)
かつて車で立ち寄ったことのある峠駅では、「峠の力餅」の売り子が現れ、乗客の数名が殺到した。

停車時間はない。
JR自体が文化を守る運動に熱心ではないのだと感じる。

車窓から何かが見える区間じゃない。
スマホに目を落としているうちに福島盆地へと下りてきた。

福島盆地にも雪は残り、うっすらと積もっていた。

18:35発仙台行は4分の遅れ。

20:01 仙台(せんだい)駅(東北・北海道新幹線/東北本線/仙山線/仙石線/仙台市地下鉄南北線/仙台市地下鉄東西線/仙台空港線 宮城県)
20:00発一ノ関行は、乗ってきた19:56着仙台行の到着遅れにより2分の発車遅れ。
いずれにしても乗り換え時間はわずかしかない。

仙台にはもはや雪はなく、米沢のことが嘘のように感じる。

こんな時間帯に旅行者然としているのはオレのみで、多くの仙台人に紛れたこの夜を喜ぶ気持ちでいる。

明日はここ仙台で少し時間をとっている。

21:35 一ノ関(いちのせき)駅(東北・北海道新幹線/東北本線/大船渡線 岩手県)にて



22:45 一関グリーンホテル
福島から仙台そして一関。
道中は長かった。

酒を飲むことに疲れ始めた新年。
その事態を歓迎している。

こうして心身ともに必然を迎えて今年は成就。
そんな流れの中にいるが、一関は遠かった。

一関の夜は3年前に知っていた。
もっとも便所を借りて駅前風景を一瞥したに過ぎない。

もっとも今夜もそれに近い。
ホテルは近く、スナック街に足を踏み入れ、コンビニで用を済ませ、懐かしげな顔をしたレジの女性を素敵だと感じて店を出る。

街の明かりはすぐに尽きて、駅に戻るようにこのホテルに入った。

オレと一関の縁は深い。
遡れば20年以上前に行き着く。

人と街を同列に考えるのはアリだろう。
オレは友人のその後を見つめるように街との再会を果たしてきた。

素敵な女性を見かけた一関。
オレももう今年で50歳。
そんな印象のまま街を離れられることもまた素敵だ。

明日の朝、日が上る前の街を正確に描写してここを離れる。

米沢で買っておいた米沢牛炭火焼特上カルビ弁当1600円。
たまらなく美味しかったよ。

【Facebookへの投稿より】
新年明けましておめでとうございます!
皆さまにおかせられましては平和なお正月をお過ごしになられた事と存じます。
本年における皆さまのご多幸を心よりお祈り申し上げます。

新年初旅は、一番列車で東京葛飾を出まして、トンネルのムコウの雪国に身を震わせ、大穀倉地帯の越後平野まで来ますと雪はないのだと感心して、反転するように米沢へと向かったのでございます。

米沢は深い雪の中で現在もしんしんと降り積もっております。
謙信公からはじまる上杉家廟所に参り、また城址公園の中にある上杉神社に詣でました。

幕末、同じ東北の中で武勇の誉れは会津藩、庄内藩へと与えられましたが、高校野球における龍谷大平安、松山商業、広島商業、中京大中京といった古豪に与えられ続ける名誉を、米沢の街はまとっておりました。

福島盆地へと下り、現在仙台へ向かう列車に乗っております。

関連記事

「鉄旅日記」2021年春 最終日(松本-東京)その2 ‐神城、千国、南小谷、小滝(大糸線)【週末パスで信濃へ。妙高高原駅で引き返し、松本の友人を訪ね、大糸線を旅して思い出の白馬へ。先の旅から一週間後のことでございました。】

鉄旅日記2021年4月25日・・・神城駅、千国駅、南小谷駅、小滝駅(大糸線) 7:53 神城

記事を読む

「鉄旅日記」2020年盛夏 3日目(肥前鹿島-門司港)その3‐諫早、松原、千綿(大村線) 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】

鉄旅日記2020年8月15日・・・諫早駅、松原駅、千綿駅(大村線) 11:37 

記事を読む

「鉄旅日記」2020年盛夏 2日目(防府-肥前鹿島)その1‐防府、新山口、宇部、小野田(山陽本線)/防府天満宮 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】

鉄旅日記2020年8月14日・・・防府駅、新山口駅、宇部駅、小野田駅(山陽本線)/防府天満宮

記事を読む

「車旅日記」1996年黄金週間【友を訪ねて大阪へ。そして約束の地、金沢へ。夢を見ながら国道を走った日々でございます。】最終日 北陸より東京へ‐その3(R20)諏訪湖、韮崎、道の駅甲斐大和

車旅日記1996年5月6日 16:28 諏訪湖 松本市内を通過して塩尻峠を下りていく。 塩尻峠は

記事を読む

「鉄旅日記」2007年皐月 3日目(福山-岡山)-福山、三原、呉、広島、三次、備後落合、東城、岡山(山陽本線/呉線/芸備線/伯備線) 【夜汽車で東京を離れ、山陰山陽へ。鉄旅最初の長旅でございました。】

鉄旅日記2007年5月5日・・・福山駅、三原駅、呉駅、広島駅、三次駅、備後落合駅、東城駅、岡山駅(山

記事を読む

「鉄旅日記」2021年春 初日(東京-松本)その1 ‐金町、神田、吉祥寺、国立(常磐線/中央本線) 【週末パスで信濃へ。妙高高原駅で引き返し、松本の友人を訪ね、大糸線を旅して思い出の白馬へ。先の旅から一週間後のことでございました。】

鉄旅日記2021年4月24日・・・金町駅、神田駅、吉祥寺駅、国立駅(常磐線/中央本線) 20

記事を読む

「鉄旅日記」2020年弥生 2日目(高山-速星)その1‐高山、打保、猪谷、富山、電鉄富山(高山本線) 【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】

鉄旅日記2020年3月21日・・・高山駅、打保駅、猪谷駅、富山駅、電鉄富山駅(高山本線) 2020

記事を読む

「鉄旅日記」2012年春 その1-新子安、石川町、山手、磯子、根岸、大磯、二宮、鴨宮、早川、根府川、伊東、熱海、函南、東田子の浦(京浜東北線、根岸線、東海道本線、伊東線) 【青春18きっぷで、相模・駿河・甲斐途中下車旅】

鉄旅日記2012年3月20日その1・・・新子安駅、石川町駅、山手駅、磯子駅、根岸駅、大磯駅、二宮駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2018年春 初日(東京-飯田)その2-野田城、長篠城、大海、三河大野、浦川、門島、桜町、飯田(飯田線) 【伊那谷へ。長篠へ。安曇野へ。木曽へ。青春18きっぷを握ったそんな旅でございます。】

鉄旅日記2018年4月7日・・・野田城駅、長篠城駅、大海駅、三河大野駅、浦川駅、門島駅、桜町駅、飯田

記事を読む

「鉄旅日記」2017年春【近鉄に乗る日々】2日目(新大宮-大阪難波)その1-近鉄奈良、新田辺、三山木、JR三山木、狛田、下狛、新祝園、祝園、学園前、学研奈良登美ヶ丘(奈良線/京都線/けいはんな線)

鉄旅日記2017年3月18日・・・近鉄奈良駅、新田辺駅、三山木駅、JR三山木駅、狛田駅、下狛駅、新祝

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年皐月 ツレと訪ねた下部温泉~富士宮~田子の浦旅でございます。初日(東京-下部温泉) ‐市川大門、下部温泉(身延線)【Facbookへの投稿より振り返ります。】

鉄旅日記2022年5月28日・・・市川大門駅、下部温泉駅(身延線)

「鉄旅日記」2022年皐月 最終日(磐梯熱海-東京)その3 ‐駒形、前橋大橋、高崎、本庄(両毛線/高崎線)【日光線全駅乗降を果たし、猪苗代湖畔に遊び、磐梯熱海の湯につかり、国定忠治を訪ねた旅でございます。】

鉄旅日記2022年5月8日・・・駒形駅、前橋大島駅、高崎駅、本庄駅(

「鉄旅日記」2022年皐月 最終日(磐梯熱海-東京)その2 ‐国定(両毛線)/国定忠治墓(養寿寺)【日光線全駅乗降を果たし、猪苗代湖畔に遊び、磐梯熱海の湯につかり、国定忠治を訪ねた旅でございます。】

鉄旅日記2022年5月8日・・・国定駅(両毛線)/国定忠治墓(養寿寺

「鉄旅日記」2022年皐月 最終日(磐梯熱海-東京)その1 ‐磐梯熱海、新白河、小山(磐越西線/東北本線)【日光線全駅乗降を果たし、猪苗代湖畔に遊び、磐梯熱海の湯につかり、国定忠治を訪ねた旅でございます。】

鉄旅日記2022年5月8日・・・磐梯熱海駅、新白河駅、小山駅(磐越西

「鉄旅日記」2022年皐月 初日(東京-磐梯熱海)その4 ‐関都、猪苗代湖畔、上戸、磐梯熱海(磐越西線)/志田浜~上戸浜/伊東園ホテル磐梯向滝【日光線全駅乗降を果たし、猪苗代湖畔に遊び、磐梯熱海の湯につかり、国定忠治を訪ねた旅でございます。】

鉄旅日記2022年5月7日・・・関都駅、猪苗代湖畔駅、上戸駅、磐梯熱

→もっと見る

    PAGE TOP ↑