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「鉄旅日記」2022年水無月 最終日(中山平温泉-東京)その3 ‐勝田、水戸、友部、宍戸(常磐線/水戸線)【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

公開日: : 旅話, 旅話 2022年

鉄旅日記2022年6月12日・・・勝田駅、水戸駅、友部駅、宍戸駅(常磐線/水戸線)

17:12  勝田(かつた)駅(常磐線/ひたちなか海浜鉄道湊線 茨城県)

原ノ町には定刻より20分遅れで到着。接続の水戸行が発車を遅らせて待っていて、乗り換えが済むとあわただしく出る。

水田を眺め、川を渡れば下流に目を向ける。

浪江駅前は少しずつ何かが増えている印象を受けるが、かつて寄った双葉駅は大きく変わり、駅前には雑然と物が置かれている。

大野~夜ノ森間では人っ子ひとり見かけない。富岡の手前カーブの先には太平洋。なかなかの眺め。竜田駅からも海が望める。昨日はそれを知らずにいた。

木戸から海と接近するかのように互いに歩み寄るが、次のJヴィレッジ周辺は鬱蒼として緑が濃い。ふと下を覗くと緑の先に水の流れがある。

広野駅前には日立の新築ビルが建つ。日曜日でもあり人の気配を感じないが、常磐線沿線企業として福島を盛り上げようとしているのかもしれない。木戸もそうだが広野も古い駅舎をよく保っている。

末続は懐かしく、久ノ浜もまたしかり。四ツ倉に向かう中でわずかだが海辺に沿う。岩場が見えて鳥居が確認できる。

途中線路内に人立ち入りで停車の影響もあり、いわきには14分遅れで到着。17分の停車時間がある予定で酒の補給と土産をあたるつもりでいたが叶わない。

梅雨寒から一転して久々の青空。日立で見る海もまた青。

ここで列車増結6分の停車。

所定の作業は済んだが水戸駅のホームが埋まっているとのことでさらに遅れ。

17:33  水戸(みと)駅(常磐線/水戸線/水郡線/鹿島臨海鉄道 茨城県)

ダイヤはここから正常になる。

恋人への土産はここで。思いがけなく茨城産。昨日の石岡の記憶がある。オレの中で矛盾はない。でも今となれば浪江焼きそばという手もあったとほんの少しの後悔。

青空がうれしい。春は冴えないまま梅雨入り。

コロナ禍はだいぶ下火になった。外国人旅行客の姿も徐々に見かけるようになるだろう。仙台駅の賑わいはすさまじかった。

あの梅雨空が嘘のような青空。

17:52  友部(ともべ)駅(常磐線/水戸線 茨城県)

水戸線へ乗り換え。ひとつ先に降りたい駅がある。

ホームのはじまで移動して昨日と同じ景色を写す。

昨日見たのは筑波山ではなかった。だからといって値が下がるものではない。

18:05  宍戸(ししど)駅(水戸線 茨城県)

小山方面の先に筑波山が頭を出している。一昨年に恋人と登ってから、あの山はオレの中で存在を変えている。

振り返れば満月へと向かう月が出ている。久々に月にも祈れた。

宍戸藩という水戸藩の支藩があったことを天狗党始末記で知った。駅から250メートルほどの場所に城跡の土塁が残るとのこと。

天狗騒動に際して、時の藩主松平頼徳が水戸藩主徳川慶篤の命で水戸に向かうが、藩政を牛耳る市川三左衛門によって阻止され、図らずも銃火を交える事態へ。

さらに成行から天狗党と合流する羽目になり、天狗党追討の幕府軍とも戦うという複雑な日々を過ごして那珂湊をはじめ水戸周辺を転戦。

やがて天狗党とは別れ降伏が認められるが、待っていたのは切腹の命。その過酷な処分が天狗党の悲劇にもつながる。

幕末水戸藩が藩主の命では制御できなかった事実は大東亜戦争における関東軍の暴走を思い起こさせる。

そんな物思いにふけるためにここにいた。

夕日が水田を照らす様がことのほか美しい。高浜駅への停車の折には見惚れた。

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