*

「鉄旅日記」2019年弥生Part.3 初日(東京-多治見)その2-西小坂井、三河三谷、愛知御津、三河安城、共和(東海道本線) 【明知鉄道、名鉄築港線。その2線に乗るために、東海道を下っていったのでございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/10 旅話, 旅話 2019年

鉄旅日記2019年3月23日・・・西小坂井駅、三河三谷駅、愛知御津駅、三河安城駅、共和駅(東海道本線)

13:07 西小坂井(にしこざかい)駅(東海道本線 愛知県)
浜松で乗り継ぎ、豊橋で各駅停車に乗り換える。

豊橋から飯田線、名鉄本線と別れていく車窓風景を見るのが好きで、いつも目を離さない。
その眺めは、今年はもうすでに2度目になる。

快速通過待ちで6分停車。
この駅は豊橋を出て最初の駅になる。

商店などない、ごくささやかな駅前風景だった。

新快速列車にはたくさんの東海人が乗り込んだことだろうが、各駅停車の乗客はほんのわずか。
三河地域は運行本数も少ない。

冬の名残のような寒さに見舞われた列島。
でもオレは恋人に「ちょうどいい」と書き送った。

ちょうど一週間前の土曜日。
彼女との初めてのデートに、薄着姿にマフラーを巻いて会いに行った。

今さらタフな男を気どるような年齢じゃないが、一張羅のジャケットのうまい着こなし方はあれしか知らない。

13:29 三河三谷(みかわみや)駅(東海道本線 愛知県)
「歓迎三谷温泉」の電飾看板が迎える改札口に駅員の姿はなく、花冷えの駅や町にも人の姿は少ない。

三河とはこういう国か。

駅前の酒屋は品薄で、商品棚にもガラスケースの中にも大きな空白ができている。
犬を可愛がるご主人は呑気な様子でテレビドラマを楽しんでいた。

行ったり来たりするのは最近の旅の中では珍しい。
豊橋方面に2駅引き返す。
途中駅の三河大塚駅にはかつて降りている。

13:43 愛知御津(あいちみと)駅(東海道本線 愛知県)
左手に見えた小高い御津山には展望台があるようで、そこに上がれば三河湾が見渡せるだろう。

駅に灯っていた灯に少し心をほころばせる。

滞在5分で再び名古屋方面へ。
これで豊橋~蒲郡間のすべての駅に降りたことになる。

ボックス席での東海旅。
酒を飲みながらのんびりした気分でいたが、蒲郡から声の大きな若者集団が乗り込んできた。

ベトナムカンボジアあたりを連想させる顔だ。
聞き馴染みのない言葉にグローバル化しているこの国の実情を認識する。

ワルくないと思っている。

彼等はなかなかにお洒落だ。
それにいい匂いをさせている。

これからまだ時間の許す限り愛知県内の駅に降りていく。

14:47 三河安城(みかわあんじょう)駅(東海道新幹線/東海道本線 愛知県)
東海道新幹線との連絡駅は周囲をマンションに囲まれている。
その住人の食糧庫にあたる店舗があるかとざっと見渡してみたが、駅周辺には見当たらない。

人の姿は見かけるが、人の気配が希薄だと感じた新幹線駅。
JRが運営するコンビニ以外には何もなく、改札の外はがらんとしていた。
そう言えば、在来線の新快速列車はこの駅を通過していく。

三河の空を眺めながらビールを飲んでいた。

いつの間にか空は晴れ、冷たい風もおそらく東へ去った。
ホームにできた日溜まりの下に待ち客が集まっている。

15:30 共和(きょうわ)駅(東海道本線 愛知県)
次の元号になってもおかしくないような駅名を持つ町。

ここは大府市。
駅前にレコード屋の名を冠したCDショップがあり、懐かしさに思わず店内を覗き見る。

「金メダルのまち」とも謳い、いずれも五輪王者でレスリングの吉田沙保里選手、柔道の吉田秀彦選手といった格闘競技出身者が名を連ねている。
いずれもこの町にゆかりを持つらしい。

大都市名古屋の匂いはまだ伝わらず、小さな駅前風景だった。

刈谷までが三河で、境川を越えて大府市に入ると尾張。
列車の運行本数が増えてきた。

三河地域は徳川御三家のひとつ尾張藩の版図ではなく、同じ愛知県でありながらまったく別の国柄と言われる。
厳密には、方言も違うらしい。

織田信長と徳川家康の関係性、あるいはその前の織田家と駿河遠江の今川家に挟まれた地域性から、三河人は我慢を強いられてきた。
三河岡崎出身の徳川家康の苦労話には、必ずそうした事情が描かれている。

恋人から便りが届いた。

関連記事

「車旅日記」2005年冬 2日目(都城-人吉)走行距離284㎞ その1-都城駅、西都城駅、財部駅、霧島神宮駅、国分駅、錦江駅、鹿児島駅 【どこへ行こうか。まっさきに浮かんだのが、昨夏に旅した南九州でございました。】

車旅日記2005年2月12日・・・都城駅、西都城駅、財部駅、霧島神宮駅、国分駅、錦江駅、鹿児島駅

記事を読む

「鉄旅日記」2020年文月 最終日(三次-東京)その5‐京福嵐山、阪急嵐山、嵐電嵯峨、トロッコ嵯峨、嵯峨嵐山、京都(京福電鉄嵐山本線/東海道新幹線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

鉄旅日記2020年7月26日・・・京福嵐山駅、阪急嵐山駅、嵐電嵯峨駅、トロッコ嵯峨駅、嵯峨嵐山駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2012年春 その1-保谷、稲毛、都賀、四街道、久住、下総神崎、松岸、銚子(総武本線、成田線) 【青春18きっぷで、銚子へ、房総へ。】

鉄旅日記2012年3月12日その1・・・保谷駅、稲毛駅、都賀駅、四街道駅、久住駅、下総神崎駅、松岸駅

記事を読む

「鉄旅日記」2017年春【近鉄に乗る日々】最終日(JR難波-東京)その1-JR難波、八尾、奈良、笠置、伊賀上野、上野市、伊賀神戸、伊勢中川、近鉄長島、長島(関西本線/伊賀鉄道/近鉄大阪線/近鉄名古屋線)

鉄旅日記2017年3月20日・・・JR難波駅、八尾駅、奈良駅、笠置駅、伊賀上野駅、上野市駅、伊賀神戸

記事を読む

「鉄旅日記」2020年弥生 最終日(速星-東京)その3‐多治見、金山、豊橋、御厨(太多線/中央本線/東海道本線) 【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】

鉄旅日記2020年3月22日・・・多治見駅、金山駅、豊橋駅、御厨駅(太多線/中央本線/東海道本線)

記事を読む

「鉄旅日記」2011年夏【みちのくひとり旅】初日(東京-秋田)-保谷、高崎、長岡、新津、新発田、村上、鼠ヶ関、酒田、上浜、秋田(西武池袋線/高崎線/上越線/信越本線/羽越本線)

鉄旅日記2011年8月13日・・・保谷駅、高崎駅、長岡駅、新津駅、新発田駅、村上駅、鼠ヶ関駅、酒田駅

記事を読む

「鉄旅日記」2021年師走 最終日(古川-東京)その4 ‐立小路、赤倉温泉、村山、さくらんぼ東根(陸羽東線/奥羽本線/山形新幹線) 【特急乗り放題の大人の休日倶楽部パスで冬の国へ。山田線完全乗車と鳴子温泉郷を始めとした陸羽東線沿線を歩くことが目的でございました。】

鉄旅日記2021年12月5日・・・立小路駅、赤倉温泉駅、村山駅、さくらんぼ東根駅(陸羽東線/奥羽本

記事を読む

「鉄旅日記」2022年新春 初日(東京-湯瀬温泉)その3 ‐盛岡、渋民、八幡平、湯瀬温泉(IGRいわて銀河鉄道/花輪線) 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月8日 盛岡駅、渋民駅、八幡平駅、湯瀬温泉駅(IGRいわて銀河鉄道/花輪線)

記事を読む

「鉄旅日記」2022年如月 初日(東京-常陸大子)その3 ‐鹿島神宮(鹿島線)・・・その1‐天狗党墓/鹿島神宮西の一之鳥居/大船津稲荷神社/鎌足神社/龍神社/鹿島神宮 【十二橋駅~潮来駅、鹿島神宮西の一之鳥居~鹿島神宮、棚倉を歩く旅。】

鉄旅日記2022年2月5日・・・鹿島神宮駅(鹿島線)/天狗党墓/鹿島神宮西の一之鳥居/大船津稲荷神

記事を読む

「鉄旅日記」2018年春 初日(東京-飯田)その1-国立、高尾、宮田、伊那八幡、三河東郷、新城、三河一宮(中央本線/飯田線)【伊那谷へ。長篠へ。安曇野へ。木曽へ。青春18きっぷを握ったそんな旅でございます。】

鉄旅日記2018年4月7日・・・国立駅、高尾駅、宮田駅、伊那八幡駅、三河東郷駅、新城駅、三河一宮駅(

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年文月 ツレと訪ねた佐久海ノ口温泉~諏訪湖旅でございます。初日(東京-佐久海ノ口) ‐甲府、小淵沢、清里、野辺山、佐久海ノ口(中央本線/小海線)【Facbookへの投稿より振り返ります。】

鉄旅日記2022年7月23日・・・甲府駅、小淵沢駅、清里駅、野辺山駅

「鉄旅日記」2022年水無月 最終日(中山平温泉-東京)その4 ‐土浦、ひたち野うしく、亀有(常磐線)【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】/葛西神社~江戸川堤葛飾情緒

鉄旅日記2022年6月12日・・・土浦駅、ひたち野うしく駅、亀有駅(

「鉄旅日記」2022年水無月 最終日(中山平温泉-東京)その3 ‐勝田、水戸、友部、宍戸(常磐線/水戸線)【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

鉄旅日記2022年6月12日・・・勝田駅、水戸駅、友部駅、宍戸駅(常

「鉄旅日記」2022年水無月 最終日(中山平温泉-東京)その2 ‐小牛田、松島、高城町、陸前浜田、榴ヶ岡、仙台(東北本線/仙石線)【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

鉄旅日記2022年6月12日・・・小牛田駅、松島駅、高城町駅、陸前浜

「鉄旅日記」2022年水無月 最終日(中山平温泉-東京)その1 ‐中山平温泉、鳴子温泉(陸羽東線)/旅館三之丞湯【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

鉄旅日記2022年6月12日・・・中山平温泉駅、鳴子温泉駅(陸羽東線

→もっと見る

    PAGE TOP ↑