「鉄旅日記」2019年弥生Part.3 初日(東京-多治見)その2-西小坂井、三河三谷、愛知御津、三河安城、共和(東海道本線) 【明知鉄道、名鉄築港線。その2線に乗るために、東海道を下っていったのでございます。】
鉄旅日記2019年3月23日・・・西小坂井駅、三河三谷駅、愛知御津駅、三河安城駅、共和駅(東海道本線)
13:07 西小坂井(にしこざかい)駅(東海道本線 愛知県)
浜松で乗り継ぎ、豊橋で各駅停車に乗り換える。
豊橋から飯田線、名鉄本線と別れていく車窓風景を見るのが好きで、いつも目を離さない。
その眺めは、今年はもうすでに2度目になる。
快速通過待ちで6分停車。
この駅は豊橋を出て最初の駅になる。
商店などない、ごくささやかな駅前風景だった。


新快速列車にはたくさんの東海人が乗り込んだことだろうが、各駅停車の乗客はほんのわずか。
三河地域は運行本数も少ない。
冬の名残のような寒さに見舞われた列島。
でもオレは恋人に「ちょうどいい」と書き送った。
ちょうど一週間前の土曜日。
彼女との初めてのデートに、薄着姿にマフラーを巻いて会いに行った。
今さらタフな男を気どるような年齢じゃないが、一張羅のジャケットのうまい着こなし方はあれしか知らない。
13:29 三河三谷(みかわみや)駅(東海道本線 愛知県)
「歓迎三谷温泉」の電飾看板が迎える改札口に駅員の姿はなく、花冷えの駅や町にも人の姿は少ない。


三河とはこういう国か。
駅前の酒屋は品薄で、商品棚にもガラスケースの中にも大きな空白ができている。
犬を可愛がるご主人は呑気な様子でテレビドラマを楽しんでいた。
行ったり来たりするのは最近の旅の中では珍しい。
豊橋方面に2駅引き返す。
途中駅の三河大塚駅にはかつて降りている。
13:43 愛知御津(あいちみと)駅(東海道本線 愛知県)
左手に見えた小高い御津山には展望台があるようで、そこに上がれば三河湾が見渡せるだろう。
駅に灯っていた灯に少し心をほころばせる。
滞在5分で再び名古屋方面へ。
これで豊橋~蒲郡間のすべての駅に降りたことになる。


ボックス席での東海旅。
酒を飲みながらのんびりした気分でいたが、蒲郡から声の大きな若者集団が乗り込んできた。
ベトナムカンボジアあたりを連想させる顔だ。
聞き馴染みのない言葉にグローバル化しているこの国の実情を認識する。
ワルくないと思っている。
彼等はなかなかにお洒落だ。
それにいい匂いをさせている。
これからまだ時間の許す限り愛知県内の駅に降りていく。
14:47 三河安城(みかわあんじょう)駅(東海道新幹線/東海道本線 愛知県)
東海道新幹線との連絡駅は周囲をマンションに囲まれている。
その住人の食糧庫にあたる店舗があるかとざっと見渡してみたが、駅周辺には見当たらない。
人の姿は見かけるが、人の気配が希薄だと感じた新幹線駅。
JRが運営するコンビニ以外には何もなく、改札の外はがらんとしていた。
そう言えば、在来線の新快速列車はこの駅を通過していく。


三河の空を眺めながらビールを飲んでいた。
いつの間にか空は晴れ、冷たい風もおそらく東へ去った。
ホームにできた日溜まりの下に待ち客が集まっている。
15:30 共和(きょうわ)駅(東海道本線 愛知県)
次の元号になってもおかしくないような駅名を持つ町。
ここは大府市。
駅前にレコード屋の名を冠したCDショップがあり、懐かしさに思わず店内を覗き見る。
「金メダルのまち」とも謳い、いずれも五輪王者でレスリングの吉田沙保里選手、柔道の吉田秀彦選手といった格闘競技出身者が名を連ねている。
いずれもこの町にゆかりを持つらしい。
大都市名古屋の匂いはまだ伝わらず、小さな駅前風景だった。


刈谷までが三河で、境川を越えて大府市に入ると尾張。
列車の運行本数が増えてきた。
三河地域は徳川御三家のひとつ尾張藩の版図ではなく、同じ愛知県でありながらまったく別の国柄と言われる。
厳密には、方言も違うらしい。
織田信長と徳川家康の関係性、あるいはその前の織田家と駿河遠江の今川家に挟まれた地域性から、三河人は我慢を強いられてきた。
三河岡崎出身の徳川家康の苦労話には、必ずそうした事情が描かれている。
恋人から便りが届いた。
関連記事
-
-
「鉄旅日記」2015年春 初日その2(東京-岩倉)-三河高浜、碧南、高浜港、亀崎、半田、知多半田、内海、富貴、河和(名鉄三河線/武豊線/名鉄河和線/名鉄知多新線) 【名鉄電車2DAYフリーきっぷで行く、中京旅】
鉄旅日記2015年3月7日その2・・・三河高浜駅、碧南駅、高浜港駅、亀崎駅、半田駅、知多半田駅、内海
-
-
「車旅日記」1998年夏 最終日(鳴子温泉-高畠ー郡山-東京)-鳴子サンハイツ、潟沼、瀬見駅、道の駅むらやま、羽前中山駅、高畠、道の駅七ヶ宿、道の駅安達、郡山文化センター前、須賀川駅、西那須野三島セブンイレブン、与板ラーメンとん太、築地電通前、東京町田 【20代最後の旅でございます。青森港から北海道上陸を目指して北へ向かったのでございますが・・・。】
車旅日記1998年8月14日 1998・8・16 8:26 鳴子サンハイツ 5日目。 一番遅い出発
-
-
「車旅日記」2004年秋 2日目(宇野-城崎)走行距離377㎞ その1-宇野駅、児島駅、下津井港、倉敷駅、総社駅、備中高梁駅、新見駅 【瀬戸内から山陰へ。そんな旅がしたかったのでございます。】
車旅日記2004年11月21日・・・宇野駅、児島駅、下津井港、倉敷駅、総社駅、備中高梁駅、新見駅
-
-
「鉄旅日記」2020年晩秋 2日目(砺波-武生)その3‐羽咋、能登部、徳田、七尾、和倉温泉(七尾線) 【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】
鉄旅日記2020年11月22日・・・羽咋駅、能登部駅、徳田駅、七尾駅、和倉温泉駅(七尾線)
-
-
「車旅日記」1996年黄金週間【友を訪ねて大阪へ。そして約束の地、金沢へ。夢を見ながら国道を走った日々でございます。】初日(東京-大阪茨木 R246→R1→名神高速)その2-掛川、磐田駅、浜松、音羽町、岡崎、知立、名古屋渋滞、佐屋町、弥冨町
車旅日記1996年5月3日 6:25 1号国道‐掛川 あれから1時間か。 始まるよ、これから。
-
-
「鉄旅日記」2020年卯月 初日(東京-新津)その4‐置賜、高畠、米沢(奥羽本線) 【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】
鉄旅日記2020年4月4日・・・置賜駅、高畠駅、米沢駅(奥羽本線) 15:32 置賜(
-
-
「鉄旅日記」2016年春 最終日(石巻-東京)その1-石巻、西塩釜、下馬、塩釜、岩切、利府、伊達、郡山、白河(仙石線、東北本線、利府支線) 【下北半島から東日本大震災被災地へ】
鉄旅日記2016年3月21日その1・・・石巻駅、西塩釜駅、下馬駅、塩釜駅、岩切駅、利府駅、伊達駅、郡
-
-
「鉄旅日記」2018年神無月 初日(東京-米原-福井-越前大野)その2-越前花堂、花堂、越前大野(越美北線)/越前大野城【北陸へ。信州へ。友を訪ねての巡礼旅でございます】
鉄旅日記2018年10月6日・・・越前花堂駅、花堂駅、越前大野駅(越美北線)/越前大野城 16:3
-
-
「鉄旅日記」2020年初秋 初日(東京-高松)その5 ‐岡山、児島、高松(本四備讃線/予讃本線)/児島の民話 【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】
鉄旅日記2020年9月19日・・・岡山駅、児島駅、高松駅(本四備讃線/予讃本線)/児島の民話
-
-
「鉄旅日記」2003年冬 最終日(博多-宇部)その1-博多そして小倉 【ご縁と別れがあり、34歳の誕生日を北九州で迎えた日の記憶でございます。】
鉄旅日記2003年2月16日 2003・2・16日の記憶 日曜日の朝だった。 34歳の誕生日に目覚
