「鉄旅日記」2020年如月【東日本大震災で被害を受けた大船渡に泊まりにまいりました。山田線完全乗車も目指しておりましたが・・。】初日(東京-大船渡)その1‐金町、北千住、上野、宇都宮、黒磯(常磐線/東北本線)
鉄旅日記2020年2月22日・・・金町駅、北千住駅、上野駅、宇都宮駅、黒磯駅(常磐線/東北本線)
2020・2・22 4:30 金町(かなまち)駅(常磐線 東京都)
小雨の中の旅立ち。
コンビニからカラオケ屋へと移動する若い女性たち。
24時間明かりをつけた店ではわずかな客を相手に退屈な時を過ごし、営業効果を疑いもするが、もはやこの町の早朝の風景には欠かせないのだと思い直している。
防犯効果もそりゃ少しはあるだろう。
新型コロナウイルス騒動に揺れる世界。
ネットニュースで中国と日本の友情を伝える報道に接して人間の本質について考え、そして肯定する。
他の報道はたいていの場合、言ってみればどうでもいい。
4:44 北千住(きたせんじゅ)駅(常磐線/東武伊勢崎線/東京メトロ千代田線/東京メトロ日比谷線/つくばエクスプレス 東京都)
始発列車は松戸発北千住行。
乗り換え時間3分。
毎回ほぼ同じ数だけの乗客を乗せて上野に向かう。
これも人の習性として説明がつく一現象なのだろう。
くだらない行動をする哀れな人に昨日接した。
悲しみ、憤り。
負念とはなかなか消えないものだと思う。
隣のご婦人のくしゃみは花粉によるものだろう。
暖かかったこの冬は例年より飛散が早いという。
新型コロナウイルスの報道が隣人の行為に注意を払わせる。
5:00 上野(うえの)駅(東北・北海道新幹線/上越新幹線/北陸新幹線/東北本線/山手線/京浜東北・根岸線/高崎線/常磐線/上野東京ライン/東京メトロ銀座線/東京メトロ日比谷線 東京都)
ちょうど2週間前に恋人と待ち合わせたNewDaysの前を通りかかる。
オレの到着を待つ間にガチャガチャをしていたというお茶目な女性だ。
彼女はそこで得た小さな缶バッジたちをリュックにくっつけて、二人は水上に向かった。
東北本線始発は5:10発。
列車はすでに入線していて、暖かな中にいる。
新型コロナウイルス騒動による乗客減は今のところ感じていない。
6:59 宇都宮(うつのみや)駅(東北・北海道新幹線/東北本線/日光線/烏山線 栃木県)
大宮を過ぎてから徐々に眠りに落ちて、東鷲宮、栗橋、野木、自治医大、石橋は到着のアナウンスを聞いた記憶もない。
宇都宮の手前で大きな市場を目にして、市場にまつわる記憶がいくつか蘇る。
どれもろくでもないものだった。
大きなスキー板を抱えた若者たちがいる。
暖冬の今年。
彼等はどこを目指すのだろうか。
宇都宮着6:51。
乗り継ぎ時間は8分。
接続の黒磯行は6:59発。
毎年ダイヤ改正が行われても不動のまま、長いこと続いている。
7:54 黒磯(くろいそ)駅(東北本線 栃木県)
関東平野はなかなか尽きない。
矢板を過ぎると不意に風景が狭まり、ここが平野の果てかと思い、やがて短いトンネルをくぐる。
すぐに風景は元の通りに開けて、関東平野。
視界をたまに新幹線高架がよぎる。
スキー青年たちは那須塩原で降りていった。
ハンターマウンテン塩原か。
仕事を終えて家に帰り、夕食を済ませてから夜通し運転して日帰りスキーを楽しんだ20代の頃。
四半世紀も前のことになるのか。
塩原でのそんな一日もまだ思い出すことができる。
次の新白河行への乗り継ぎ時間5分。
これも不動。
黒磯を過ぎると、幽玄という言葉が思い浮かぶ那珂川を渡る。
いよいよ関東平野も尽きようとしている。
ただ上越線で越後に向かうようなダイナミックさはなく、あたりは低い丘に囲まれている。
雨は上がっている。
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