*

「鉄旅日記」2015年夏 最終日(広島-東京)-広島、向洋、東岡山、高島、守山(山陽本線、東海道本線) 【日本最南端の終着駅、枕崎までの往復旅】

公開日: : 最終更新日:2025/05/29 旅話, 旅話 2015年

鉄旅日記2015年8月15日その2・・・広島駅、向洋駅、東岡山駅、高島駅、守山駅(山陽本線、東海道本線)

2015・8・16 0:27 ホテル28広島7014号
広島の繁華街にいる。
平和大通りの脇だ。
この場所は想定外だが、望んではいた。

それにしても、この時間にも関わらず、この人の多さはどうだ。

街路は嬌声で溢れ、想像を絶した都会の夜に不意に放り込まれたような気分でいる。
今夜はカープの試合があったことも多少は影響しているのだろうが、広島という街をまったく理解していなかったことを深夜の光景を通して見せつけられた。

繁華街は妖しく危険な匂いに満ちて、広島ヤクザが闊歩し、呼び込み連中には浮わついたところはなく、近寄りがたいオーラを放っている。
思わず身の危険を感じたくなる街だった。

そんな街で迷い、未熟な若者のように事前準備の大切さを痛感した夜だった。

広島の街並


6:22 広島(ひろしま)駅(山陽新幹線/山陽本線/呉線/芸備線/可部線 広島県)
あれから数時間。
明け放たれた8月16日の朝にも数時間前の嬌声が残っていた。
こんなに朝早くにこれほどの往来がある街を他に知らない。
日曜日の街というのは、この時間じゃどこだってまだ眠ってるものだ。

通りで見かけた若い連中はたいてい朝まで騒いでいた輩で、危険なムードが体臭のように漂っている。
原爆ドーム周辺では連中の痴態が見られないことを願う。

そんな街で、本来の気質はどうか知らないが、大声を上げている手合を見れば、接近を避けて駅へ向かった。
8月の広島が喪に服しているという想像は馬鹿げたものだろうが、かつて同じ8月に原爆で焼かれた広島がこれなら、やはり今この国は平和なのだろう。

路面電車が走っていることもあって、道幅が広いことがよりこの街を大きく見せているが、それでなくても大きな街だった。

6:41 向洋(むかいなだ)駅(山陽本線/呉線 広島県)
どっしりとした古い駅舎だった。
駅の理想形を見た思いでいる。
人が集まる場所というのは、あのようにでっかくて、あたたかい構えじゃなきゃ。
オレはそう思うんだ。

駅前のこじんまりとした広場にはこれまた古い商店が並びレトロな景観を作っている。
駅と向かい合わせの雑貨屋はすでに店を開けていた。

車窓から(糸崎~尾道)


9:51 東岡山(ひがしおかやま)駅(山陽本線/赤穂線 岡山県)
住宅街が広がっている。
コンビニが一軒ある。

車窓から眺めたままの風景だ。
比較的大きな工場も見えた。

新装された町に残る昔ながらの日本家屋風駅舎に「岡山」という土地を感じている。
他に感慨めいたものが湧き上がってくることはなかった。

これまで眠っていることの多かった区間だが、ここで山陽本線と赤穂線は分岐する。

10:18 高島(たかしま)駅(山陽本線/赤穂線 岡山県)
ひと駅戻る。

団地と平屋家屋が並ぶ駅前。
ここに商店が適当な間隔で散らばっていれば昭和的な賑わいの風景にもなり得るが、何も見当たらず、たんに廃れて見える。

コンビニに寄って食糧を調達。

次にやってきた相生行の混雑ぶりに面食らっている。
ここから相生までは閑散区間で、乗降は多くない。
乗客の荷物の大きさから推し量ると、大半はこのまま阪神地区に雪崩れ込むことだろう。

並行する新幹線も相当な混雑が記録されているのだろう。

車窓から見る明石海峡大橋(舞子駅あたり)

13:54 守山(もりやま)駅(東海道本線 滋賀県)
関西地区上空に暗雲が垂れ込めている。

蝉の声に耳をとられていた。
空を眺め、オレはきっとこの同じ関西のどこか別の場所で、今と似たような感慨に耽ったことがある。
そう思いながらベンチに座っている。

オレの人生が京都を中心とする関西地区と馴染みになってからもう15年になる。
友達は作れなかったが、恋はした。
愛も交わしたんだ。

東京のどこかじゃなくて、こうして近江平野を眺めながら当時からのことを思い返せば、少なくともつまらない人生ではなかったと確信できる。

宿場町の風情を残す草津を挟んで、南草津、守山、野洲と同じような駅前風景が続く。

高層の集合住宅が天を衝き、住民の食を賄う総合雑貨屋が大きく場所を占める。
飲食店はほとんど見かけることはない。
関東では埼玉県の鴻巣、吹上、行田といったところが挙げられるベッドタウンの見本のような町並だ。

さて、これでどこに寄ることもなく東京に帰る。
広島を出てから8時間。
これからオレの家までもざっと8時間。

ちょうど中間点は米原あたりになる。

関連記事

「鉄旅日記」2022年盛夏 最終日(大津-東京)その2 ‐大垣、尾張一宮、清洲(東海道本線)/清洲城【讃州高松に時空の友を訪ねて。小海線、津山線、播但線、山陰本線の駅旅も印象深い旅でございます。】

鉄旅日記2022年8月15日・・・大垣駅、尾張一宮駅、清洲駅(東海道本線)/清洲城 9:10

記事を読む

「鉄旅日記」2008年初夏 初日(東京-和歌山)その2-畝傍、高田、大和高田、近鉄郡山、郡山、王寺、五条、和歌山(桜井線/近鉄大阪線/近鉄橿原線/和歌山線) 【まほろばの路から紀州へ。紀伊半島で過ごした短い夏の記憶でございます。】

鉄旅日記2008年7月19日・・・畝傍駅、高田駅、大和高田駅、近鉄郡山駅、郡山駅、王寺駅、五条駅、和

記事を読む

「鉄旅日記」2021年夏 最終日(上田-東京)その3 ‐十日町、越後川口、渋川、敷島(飯山線/上越線) 【4度目の緊急事態宣言前。飯山線に乗りたくて旅を思い立ちました。湯檜曽駅で夏の第一声を聞き、信越路を歩いた記録でございます。】

鉄旅日記2021年7月11日・・・十日町駅、越後川口駅、渋川駅、敷島駅(飯山線/上越線) 1

記事を読む

「車旅日記」1997年梅雨明け【疲れきっていた若き日々。またしても向かうのは北でございました。】(東京-鳴子温泉-東京)2日目~最終日-いわき久ノ浜パーキング、亘理、名取、松山町、鳴子サンハイツ、町田

車旅日記1997年7月20日 7:03 6号国道‐いわき久ノ浜パーキング 太陽光線で目が覚める。

記事を読む

「鉄旅日記」2014年春 初日(東京-西舞鶴)その2-東雲、宮津、天橋立、豊岡、国府、和田山、梁瀬、福知山、西舞鶴(北近畿タンゴ鉄道宮津線/山陰本線) 【青春18きっぷで、丹後若狭から北陸、信州へ】

鉄旅日記2014年3月21日その2・・・東雲駅、宮津駅、天橋立駅、豊岡駅、国府駅、和田山駅、梁瀬駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2016年春 初日(東京-下北)その1-郡山、安達、苦竹、東仙台、花泉、石越(東北本線、仙石線) 【下北半島から東日本大震災被災地へ】

鉄旅日記2016年3月19日その1・・・郡山駅、安達駅、苦竹駅、東仙台駅、花泉駅、石越駅(東北本線、

記事を読む

「車旅日記」1996年黄金週間【友を訪ねて大阪へ。そして約束の地、金沢へ。夢を見ながら国道を走った日々でございます。】3日目 いよいよ金沢へ‐その2(R8→北陸道)敦賀、尼御前SA、金沢駅

車旅日記1996年5月5日 18:11 8号国道‐敦賀 琵琶湖ともお別れ。 8号国道を飛ばした。

記事を読む

「鉄旅日記」2022年水無月 初日(東京-中山平温泉)その2 ‐いわき、竜田、原ノ町、鹿島、新地、仙台(常磐線)【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

鉄旅日記2022年6月11日・・・いわき駅、竜田駅、原ノ町駅、鹿島駅、新地駅、仙台駅(常磐線)

記事を読む

「鉄旅日記」2019年長月 2日目(盛岡-宮古)その1-盛岡、仙北町、花巻、遠野、足ヶ瀬(東北本線/釜石線) 【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】

鉄旅日記2019年9月22日・・・盛岡駅、仙北町駅、花巻駅、遠野駅、足ヶ瀬駅(東北本線/釜石線)

記事を読む

「車旅日記」2004年夏 4日目(鹿児島-田原坂-長崎)走行距離384㎞その2-田原坂古戦場跡、大牟田駅、肥前山口駅、長崎ニューポート 【九州を一周してみよう。そう思いたった、真夏の日々でございます。】

車旅日記2004年8月14日・・・田原坂古戦場跡、大牟田駅、肥前山口駅、長崎ニューポート 2004

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    PAGE TOP ↑