「鉄旅日記」2019年霜月 最終日(北上-東京)その3‐仙台、国見、愛子、山形(仙山線) 【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】
鉄旅日記2019年11月4日・・・仙台駅、国見駅、愛子駅、山形駅(仙山線)
14:39 仙台(せんだい)駅(東北・北海道新幹線/東北本線/仙山線/仙石線/仙台市地下鉄南北線/仙台市地下鉄東西線 宮城県)
乗り換え時間17分。
一昨日も寄った「駅そば」へ。
少し味が薄く感じた。
眠ってばかりいたからか、旅の醍醐味を忘れている。
これから山形へ行く。
仙山線に乗るんだ。
あの奥羽山脈を今日三度越えて山形へ行くんだ。
青森県の陸奥湾に突き出る夏泊半島から那須連峰へ至る全長500㎞に及ぶ奥羽山脈。
宮城側からも山形側からも、これまでに何度もあの壁を目にしてきた。
仙山線に乗る。
今日で何度目になるのかもはや数えようとも思わないが、特別なことではある。

仙台を通るのは今年6度目になる。
もはや特別なことではない。
14:40愛子行に乗る。
14:59 国見(くにみ)駅(仙山線 宮城県)
仙山線は国境に向けて徐々に上がり続けている。
列車行き違い4分の停車。
この駅もそんな坂の途中にあり、ホームは傾斜している。



駅前について特に記すものもないが、こうして駅に降りていくのがオレの喜び。
車窓の眺めに住宅の連なりが途切れて視界が開けると、段丘状の景観が覗く。
それなりに素晴らしい。
15:16 愛子(あやし)駅(仙山線 宮城県)
ここで15分、次の山形行を待つ。
子をあやすの文字が入れ替わり、愛子になったと駅名由来にはある。
仙台からはかなり上がってきて風が冷たい。
仙山国境の紅葉に期待している。
およそ15年前に仙台駅で愛子行という表示を見て、道理も何もなく惹かれて、翌日に車で寄ったことがある。
当時と変わらず駅前に記すものはなく、大木と言える枝垂れ桜にも記憶はなかった。
その枝垂れ桜の見事さが、愛子駅を「東北の駅100選」に入選させた。
駅舎は建て替わっている。



国見駅でもそうだったが、構内踏切がある。
駅周辺禁煙を告げる愛子駅長の言が貼られていたが、駅員の姿は見かけなかった。
16:29 山形(やまがた)駅(山形新幹線/奥羽本線/仙山線/左沢線 山形県)
陸前白沢と熊ヶ根の間に、通る度に驚嘆する鉄橋と流れがある。
広瀬川の源流だろう。
その流れは蛇行を繰り返し細流となりながら作並、奥新川、面白山高原と進む内にも顔を見せる。
色づくにはまだ早いが、季節によらず見事な渓谷美を見せてくれる。
面白山高原から長いトンネルを抜けると山寺。
ホームにはたくさんの人々。
向かいに座っていた中国人一行もその中に加わった。
大きな声で喋っていたかと思えば、いつの間にか眠っている。
視覚的にも賑やかな一団だった。
列車行き違いでほんの少しだけホームに降りる時間がある。
視線を少し上げると山寺こと立石寺が見える。
そのうちあそこに登る計画を立てるだろう。

青天に雨雲が浮かび、湿りがあった。
霞城公園が見えれば山形。
懐かしい気持ちが不意に込み上げてくる。
意外だった。
乗換時間6分で山形線米沢行に乗る。

関連記事
-
-
「車旅日記」1996年黄金週間【友を訪ねて大阪へ。そして約束の地、金沢へ。夢を見ながら国道を走った日々でございます。】3日目 金沢を後にして‐その3(R8→北陸道)小矢部、富山駅、有磯海SA
車旅日記1996年5月5日 22:15 8号国道‐小矢部 恋する女よ。 あれからオレはまだ走ってい
-
-
「鉄旅日記」2018年師走 最終日(神島-鳥羽港-伊良湖岬-三河田原-豊橋-東京)その1-神島山海荘あじさい、神島漁港、菅島漁港、鳥羽城址(城山公園)、旧鳥羽小学校(鳥羽市営定期船) 【伊勢のいくつもの終着駅に降りまして、神島で2018年最後の満月を眺めたのでございます。】
鉄旅日記2018年12月24日・・・神島山海荘あじさい、神島漁港、菅島漁港、鳥羽城址(城山公園)、旧
-
-
「鉄旅日記」2018年如月 最終日(直江津-東京)その1-直江津、土底浜、犀潟、虫川大杉、六日町、塩沢(信越本線/北越急行ほくほく線/上越線) 【冬の町を見たくて、週末パスを買いました。】
鉄旅日記2018年2月11日・・・直江津駅、土底浜駅、犀潟駅、虫川大杉駅、六日町駅、塩沢駅(信越本線
-
-
「鉄旅日記」2007年皐月 最終日(岡山-東京)-岡山、長船、明石、米原、大垣、沼津、平塚、北千住、東京葛飾(山陽本線/赤穂線/東海道本線)【夜汽車で東京を離れ、山陰山陽へ。鉄旅最初の長旅でございました。】
鉄旅日記2007年5月6日・・・岡山駅、長船駅、明石駅、米原駅、大垣駅、沼津駅、平塚駅、北千住駅(山
-
-
「鉄旅日記」2020年晩秋 初日(東京-砺波)その1 ‐金町、東京、黒部宇奈月温泉、新黒部(常磐線/北陸新幹線/富山地方鉄道本線) 【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】
鉄旅日記2020年11月21日・・・金町駅、東京駅、黒部宇奈月温泉駅、新黒部駅(常磐線/北陸新幹線
-
-
「車旅日記」2004年春 最終日(稚内-旭川空港)走行距離353㎞その1-稚内サンホテル、稚内公園、ノシャップ岬、サロベツ原生花園、サロベツ河畔、パンケ沼、下沼駅、幌延駅、雄信内駅 【旭川に下りて、思う存分に北の大地を走った旅の記録でございます】
車旅日記2004年5月5日・・・稚内サンホテル、稚内公園、ノシャップ岬、サロベツ原生花園、サロベツ河
-
-
「鉄旅日記」2019年如月 初日(東京-安中)その3-高麗川、丹荘、児玉、高崎、安中(八高線/信越本線) 【週末パスで東京から伊豆。そして上州、信州へ。友人は言ったものでございます。何気に大層な移動距離だと。】
鉄旅日記2019年2月9日・・・高麗川駅、丹荘駅、児玉駅、高崎駅、安中駅(八高線/信越本線) 18
-
-
「鉄旅日記」2021年春 最終日(米内沢-東京)その2 ‐小砂川、女鹿、象潟、秋田(羽越本線/秋田新幹線)/三崎峠 【大人の休日倶楽部パスで東北へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。続くコロナ禍ではございますが、約半年の辛抱の時を過ぎて、天候にも苛まれながら秋田内陸縦貫鉄道に乗りに行きました。】
鉄旅日記2021年4月18日・・・小砂川駅、女鹿駅、象潟駅、秋田駅(羽越本線/秋田新幹線)/三崎峠
-
-
「車旅日記」1997年夏 最終日(鳴子-米沢-東京)-鳴子サンハイツ、瀬見駅、羽前中山駅、萬世大路記念碑公園、栗子トンネル、松川駅、里白石駅、常陸大子駅、我孫子、東京町田【男鹿半島を目指した夏。友と過ごし、旧友と再会したみちのく旅でございます。】
車旅日記1997年8月16日 1997・8・16 8:18 鳴子サンハイツ 拝啓 残暑お見舞い申し
-
-
「鉄旅日記」2015年春 初日その1(東京-岩倉)-蒲郡、三河鳥羽、吉良吉田、西尾、桜町前、新安城、知立、猿投、赤池、豊田市、新豊田(名鉄蒲郡線/名鉄西尾線/名鉄本線/名鉄三河線/名鉄豊田線) 【名鉄電車2DAYフリーきっぷで行く、中京旅】
鉄旅日記2015年3月7日その1・・・蒲郡駅、三河鳥羽駅、吉良吉田駅、西尾駅、桜町前駅、新安城駅、知
