*

「鉄旅日記」2019年霜月 最終日(北上-東京)その3‐仙台、国見、愛子、山形(仙山線) 【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/06 旅話, 旅話 2019年

鉄旅日記2019年11月4日・・・仙台駅、国見駅、愛子駅、山形駅(仙山線)

14:39 仙台(せんだい)駅(東北・北海道新幹線/東北本線/仙山線/仙石線/仙台市地下鉄南北線/仙台市地下鉄東西線 宮城県)
乗り換え時間17分。

一昨日も寄った「駅そば」へ。
少し味が薄く感じた。

眠ってばかりいたからか、旅の醍醐味を忘れている。

これから山形へ行く。
仙山線に乗るんだ。
あの奥羽山脈を今日三度越えて山形へ行くんだ。

青森県の陸奥湾に突き出る夏泊半島から那須連峰へ至る全長500㎞に及ぶ奥羽山脈。
宮城側からも山形側からも、これまでに何度もあの壁を目にしてきた。

仙山線に乗る。
今日で何度目になるのかもはや数えようとも思わないが、特別なことではある。

仙台を通るのは今年6度目になる。
もはや特別なことではない。

14:40愛子行に乗る。

14:59 国見(くにみ)駅(仙山線 宮城県)
仙山線は国境に向けて徐々に上がり続けている。

列車行き違い4分の停車。
この駅もそんな坂の途中にあり、ホームは傾斜している。


駅前について特に記すものもないが、こうして駅に降りていくのがオレの喜び。

車窓の眺めに住宅の連なりが途切れて視界が開けると、段丘状の景観が覗く。
それなりに素晴らしい。

15:16 愛子(あやし)駅(仙山線 宮城県)
ここで15分、次の山形行を待つ。
子をあやすの文字が入れ替わり、愛子になったと駅名由来にはある。

仙台からはかなり上がってきて風が冷たい。
仙山国境の紅葉に期待している。

およそ15年前に仙台駅で愛子行という表示を見て、道理も何もなく惹かれて、翌日に車で寄ったことがある。
当時と変わらず駅前に記すものはなく、大木と言える枝垂れ桜にも記憶はなかった。

その枝垂れ桜の見事さが、愛子駅を「東北の駅100選」に入選させた。
駅舎は建て替わっている。


国見駅でもそうだったが、構内踏切がある。
駅周辺禁煙を告げる愛子駅長の言が貼られていたが、駅員の姿は見かけなかった。

16:29 山形(やまがた)駅(山形新幹線/奥羽本線/仙山線/左沢線 山形県)
陸前白沢と熊ヶ根の間に、通る度に驚嘆する鉄橋と流れがある。
広瀬川の源流だろう。

その流れは蛇行を繰り返し細流となりながら作並、奥新川、面白山高原と進む内にも顔を見せる。
色づくにはまだ早いが、季節によらず見事な渓谷美を見せてくれる。

面白山高原から長いトンネルを抜けると山寺。
ホームにはたくさんの人々。
向かいに座っていた中国人一行もその中に加わった。

大きな声で喋っていたかと思えば、いつの間にか眠っている。
視覚的にも賑やかな一団だった。

列車行き違いでほんの少しだけホームに降りる時間がある。
視線を少し上げると山寺こと立石寺が見える。
そのうちあそこに登る計画を立てるだろう。

青天に雨雲が浮かび、湿りがあった。
霞城公園が見えれば山形。

懐かしい気持ちが不意に込み上げてくる。
意外だった。

乗換時間6分で山形線米沢行に乗る。

関連記事

「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 最終日(熱海-東京)その3 ‐相原、相模原、東神奈川、京急東神奈川、鶴見、京急鶴見(横浜線/京浜東北線) 【金沢シーサイドライン、根岸線、湘南モノレール、横須賀線、大雄山線、鶴見線、南武線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】

鉄旅日記2022年3月6日・・・相原駅、相模原駅、東神奈川駅、京急東神奈川駅、鶴見駅、京急鶴見駅(

記事を読む

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 初日(東京-焼津)その1 ‐金町、東京、三島(常磐線/東海道本線) 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

鉄旅日記2022年3月19日・・・金町駅/東京駅/三島駅(常磐線/東海道本線) 2022・3

記事を読む

「車旅日記」2006年皐月 2日目(黒磯-仙台)その2-末続駅、双葉駅、原ノ町駅、相馬駅、亘理駅、岩沼駅、名取駅、ホテルイーストワン仙台 【東京から出かける最後の車旅。関東、東北を2,265㎞走った記録でございます。】

車旅日記2006年5月3日・・・末続駅、双葉駅、原ノ町駅、相馬駅、亘理駅、岩沼駅、名取駅、ホテルイー

記事を読む

「鉄旅日記」2012年夏【青春18きっぷで、北海道途中下車旅】3日目(室蘭-岩見沢)-室蘭、苫小牧、鵡川、静内、様似、追分、夕張、新夕張、清水沢(室蘭支線、室蘭本線、日高本線、石勝線、夕張支線)

鉄旅日記2012年8月13日・・・室蘭駅、苫小牧駅、鵡川駅、静内駅、様似駅、追分駅、夕張駅、新夕張駅

記事を読む

「鉄旅日記」2003年冬 初日(宇部-博多)その1-山口宇部空港、宇部新川、宇部、下関、小倉、折尾、飯塚、博多(宇部線/山陽本線/鹿児島本線/筑豊本線/篠栗線) 【ご縁と別れがあり、34歳の誕生日を北九州で迎えた日の記憶でございます。】

鉄旅日記2003年2月15日・・・山口宇部空港、宇部新川駅、宇部駅、下関駅、小倉駅、折尾駅、飯塚駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2005年秋 最終日(小諸-東京)その1-小諸、軽井沢、横川(しなの鉄道) 【軽井沢で挙式する身内を祝うために、初めて鉄道で旅をいたしました。】

鉄旅日記2005年11月7日・・・小諸駅、軽井沢駅、横川駅(しなの鉄道) 2005・11・7 東京

記事を読む

「鉄旅日記」2016年春 最終日(水沢-東京)その2-気仙沼、一ノ関、小牛田、大河原、福島、安積永盛、久喜(大船渡線、東北本線) 【東日本大震災被災地へ】

鉄旅日記2016年3月6日その2・・・気仙沼駅、一ノ関駅、小牛田駅、大河原駅、福島駅、安積永盛駅、久

記事を読む

「鉄旅日記」2009年秋 最終日(新庄-東京)その2-女川、渡波、松島海岸、本塩釜、仙台、駒ヶ嶺、原ノ町、桃内、いわき、石岡(石巻線/仙石線/常磐線) 【女川を目指した旅。ここには震災前の女川の姿が残されております。】

鉄旅日記2009年10月11日・・・女川駅、渡波駅、松島海岸駅、本塩釜駅、仙台駅、駒ヶ嶺駅、原ノ町駅

記事を読む

「鉄旅日記」2009年秋 最終日(若松-東京)若松、折尾、黒崎、黒崎駅前、戸畑、小串、長門市、益田、津和野、山口、新山口(筑豊本線/鹿児島本線/山陰本線/山口線) 【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】

鉄旅日記2009年9月23日・・・若松駅、折尾駅、黒崎駅、黒崎駅前駅、戸畑駅、小串駅、長門市駅、益田

記事を読む

「鉄旅日記」2020年文月 初日(東京-香住)その3‐米原、京都、梅小路京都西、丹波口、花園(東海道本線/山陰本線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

鉄旅日記2020年7月23日・・・米原駅、京都駅、梅小路京都西駅、丹波口駅、花園駅(東海道本線/山

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年皐月 初日(東京-磐梯熱海)その1 ‐金町、上野、宇都宮(常磐線/東北本線) 【日光線全駅乗降を果たし、猪苗代湖畔に遊び、磐梯熱海の湯につかり、国定忠治を訪ねた旅でございます。】

鉄旅日記2022年5月7日・・・金町駅、上野駅、宇都宮駅(常磐線/東

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 最終日(静岡-東京)その5 ‐東浦和、東川口、吉川、吉川美南、南流山(武蔵野線) 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】/江戸川堤菜の花絶景

2022年3月21日・・・東浦和駅、東川口駅、吉川駅、吉川美南駅、南

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 最終日(静岡-東京)その4 ‐西国分寺、北府中、新小平、青梅街道、北朝霞、朝霞台(武蔵野線) 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

鉄旅日記2022年3月21日・・・西国分寺駅、北府中駅、新小平駅、青

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 最終日(静岡-東京)その3 ‐南甲府、金手、甲府、八王子、京王八王子(身延線/中央本線)/甲府城跡 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

鉄旅日記2022年3月21日・・・南甲府駅、金手駅、甲府駅、八王子駅

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 最終日(静岡-東京)その2 ‐十島、鰍沢口、甲斐住吉、国母、常永(身延線) 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

鉄旅日記2022年3月21日・・・十島駅、鰍沢口駅、甲斐住吉駅、国母

→もっと見る

    PAGE TOP ↑