「鉄旅日記」2017年春【近鉄に乗る日々】2日目(新大宮-大阪難波)その4-柏原、道明寺、河内長野、古市、畝傍御陵前、田原本、西田原本、新王寺、近鉄王寺(道明寺線/長野線/南大阪線/橿原線/田原本線/生駒線)
鉄旅日記2017年3月18日・・・柏原駅、道明寺駅、河内長野駅、古市駅、畝傍御陵前駅、田原本駅、西田原本駅、新王寺駅、近鉄王寺駅(近鉄道明寺線/長野線/南大阪線/橿原線/田原本線/生駒線)
17:35 柏原(かしわら)駅(関西本線/近鉄道明寺線 大阪府)
JR関西本線のホームの端を間借りしてる近鉄。
穏やかに暮れかかる日曜日の大阪郊外都市。
とても静かだ。
タイガース的色彩の粉焼き屋が駅前に陣取り、たこ焼きと一緒にじゃんじゃん焼いてる。
SPEED的顔立ちのお姉さんが鉄板相手に格闘し、オレと目が合うと、「さあいかがですかぁ」と声を張り上げる。
JR職員は大阪的コテコテの善人だった。
彼のような男はなかなか他の地域じゃ見かけないが、大阪では何人も遇ってる。
それにしても、行きの列車に乗っていた卑猥で喧しい連中は、どこの国の人間だったのか?
柏原の街並
車窓から見る大和川
17:49 道明寺(どうみょうじ)駅(近鉄南大阪線/近鉄道明寺線 大阪府)
駅前に大坂夏の陣の碑が立っている。
駅の桜が開こうとしている。
駅は大和川沿いにあり、500年前の合戦に思いを馳せる。
5月6日、後藤又兵衛隊が奮闘の末に壊滅した小松山は、今オレの目に見えているのだろうか。
周辺の道も含めて、ターミナル駅とは思えないとても小さな駅だった。
18:30 河内長野(かわちながの)駅(近鉄長野線/南海高野線 大阪府)
道明寺から古市まで戻り、近鉄長野線に乗り換えて、南海線と交わる終着駅へ。
荒っぽい人種が暮らす地域というイメージがあるが、それらしい風体の男を見かけることもなく、駅前ロータリーを一周して高野街道の碑を写す。
大阪には、おはぎを売る専門店「おはぎ屋」というものがあるんだなぁ。
ビール。
お供はなぜか駅で売っていた沖縄ドーナツ。
同じ南河内でも、金剛山も、たまたま車窓から見えた道路標識に記されていた千早赤阪も、ここからは遠い。
心で楠公、楠木正成を偲ぶ。
関東はじめ全国から10数万人もの鎌倉武士が集まって、こんな偏狭な地域で悪戦苦闘したとは、当時の日本も奥深い。
その後オレの知る限りでは歴史に登場することはない。
19:06 古市(ふるいち)駅(近鉄南大阪線/近鉄長野線 大阪府)
2度通り過ぎて、ここは街だと3度目に降りたら、列車から目に入る範囲は都会だった。
またビール。
ここは古市古墳群と呼ばれる古代の主要地だが、これまで知らずにいた。
河内長野から古市に戻る途中、富田林で降りる機会があったが諦めた。
ほぼ自動改札化を済ませた近鉄で、5分未満の下車はこのフリー切符では分が悪い。
繁華に見えた駅前を眺めて心残りを感じる。
途中、東京スカイツリーと見紛うような異様な巨大塔が見えた。
PL大平和祈念塔らしい。
高校野球から少し遠ざかったPL教団。
とても残念に思っている。
PL学園は富田林にあることを思い出した。
19:40 畝傍御陵前(うねびごりょうまえ)駅(近鉄橿原線 奈良県)
古市から近鉄南大阪線で橿原神宮前まで戻り、橿原線に乗り換えて大和八木方面へ。
神域まで戻ってきた。
飛鳥調の駅舎はここ大和でなきゃ許されない。
暗闇の中で誇らしげに近鉄駅名が光っていた。
神武天皇は実在の人物なのか。
史跡案内には彼の古墳があった。
ここでも数分の滞在で、そしてまた昨日のような時間帯に、大和八木の光に一瞬包まれる。
田原本(たわらもと)駅(近鉄橿原線 奈良県)にて
20:04 西田原本(にしたわらもと)駅(近鉄田原本線 奈良県)
橿原線田原本駅で降りてロータリーを跨ぐと田原本線の終着駅が光っている。
距離感は昨日確認していた。
近鉄とタッグを組んだファミマを除いて商店はすべて閉まり、街灯に夜を預けている。
旧大和鉄道だったか、田原本線は元々は別線で、桜井まで敷かれていた鉄路がここで途切れ、このような終着駅になったという。
田原本は桃太郎生誕地を謳っている。
やがて岡山に出て、吉備団子を携えて鬼ヶ島に向かったのだろうか。
話を聞いてみたら面白いかもしれない。
新王寺(しんおうじ)駅(近鉄田原本線 奈良県)にて
田原本線で新王寺に出る。
近鉄王寺(きんてつおうじ)駅(近鉄生駒線 奈良県)にて
終点新王寺で降りて、改札正面に見える近鉄王寺駅へ(JR関西本線王寺駅との接続駅)。
近鉄王寺駅から出る生駒線に乗り継ぎ、終点生駒へ向かう。
夜の心斎橋
生駒で近鉄奈良線に乗り換えて、大阪難波で降りる。
そして心斎橋へ。
関連記事
-
-
「鉄旅日記」2011年夏【みちのくひとり旅】最終日(花巻-東京)-花巻、平泉、一ノ関、仙台、白石、福島、郡山、矢吹、黒磯、宝積寺、古河、蓮田、西川口(東北本線)
鉄旅日記2011年8月17日・・・花巻駅、平泉駅、一ノ関駅、仙台駅、白石駅、福島駅、郡山駅、矢吹駅、
-
-
「鉄旅日記」2018年師走 最終日(神島-鳥羽港-伊良湖岬-三河田原-豊橋-東京)その1-神島山海荘あじさい、神島漁港、菅島漁港、鳥羽城址(城山公園)、旧鳥羽小学校(鳥羽市営定期船) 【伊勢のいくつもの終着駅に降りまして、神島で2018年最後の満月を眺めたのでございます。】
鉄旅日記2018年12月24日・・・神島山海荘あじさい、神島漁港、菅島漁港、鳥羽城址(城山公園)、旧
-
-
「車旅日記」1996年黄金週間【友を訪ねて大阪へ。そして約束の地、金沢へ。夢を見ながら国道を走った日々でございます。】3日目 いよいよ金沢へ‐その1(R1→湖岸道路)伏見、山科西野、大津駅、瀬田駅、守山、彦根
車旅日記1996年5月5日 1996・5・5 11:36 1号国道‐伏見 黄金週間の混雑は古都の上
-
-
「鉄旅日記」2019年長月 初日(東京-盛岡)その2-郡山、福島、曽根田、仙台、一ノ関(東北本線) 【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】
鉄旅日記2019年9月21日・・・郡山駅、福島駅、曽根田駅、仙台駅、一ノ関駅(東北本線) 11:0
-
-
「鉄旅日記」2014年春【青春18きっぷで、丹後若狭から北陸、信州へ】2日目(西舞鶴-魚津)その1-西舞鶴、東舞鶴、若狭高浜、小浜、上中、十村、木ノ本、余呉、高月、永原、敦賀(舞鶴線/小浜線/北陸本線/湖西線)
鉄旅日記2014年3月22日その1・・・西舞鶴駅、東舞鶴駅、若狭高浜駅、小浜駅、上中駅、十村駅、木ノ
-
-
「車旅日記」2005年春【松本から富山へ。今にして思えば、なぜこの旅を思い立ったのか思い出せないのでございます。】最終日(富山-岩瀬浜-糸魚川-松本)走行距離218㎞ その1-アパホテル富山駅前、城川原駅、岩瀬浜駅、東富山駅、中滑川駅、滑川駅、魚津駅、石田駅、電鉄黒部駅、入善駅
車旅日記2005年4月30日・・・アパホテル富山駅前、城川原駅、岩瀬浜駅、東富山駅、中滑川駅、滑川駅
-
-
「鉄旅日記」2019年長月 最終日(宮古-東京)その3‐白石、郡山、黒磯、宇都宮(東北本線) 【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】
鉄旅日記2019年9月23日・・・白石駅、郡山駅、黒磯駅、宇都宮駅(東北本線) 15:49 白石(
-
-
「鉄旅日記」2018年師走 初日(東京-桑名-阿下喜-西藤原-四日市-内部-西日野-津)その1-金町、西桑名、楚原、阿下喜、麻生田、丹生川(常磐線/三岐鉄道北勢線/三岐鉄道三岐線) 【伊勢のいくつもの終着駅に降りまして、神島で2018年最後の満月を眺めたのでございます。】
鉄旅日記2018年12月22日・・・金町駅、西桑名駅、楚原駅、阿下喜駅、麻生田駅、丹生川駅(常磐線/
-
-
「鉄旅日記」2020年如月 初日(東京-大船渡)その5‐奇跡の一本松、陸前高田、大船渡(大船渡線)/居酒屋膳/やきとり香善 【東日本大震災で被害を受けた大船渡に泊まりにまいりました。山田線完全乗車も目指しておりましたが・・。】
鉄旅日記2020年2月22日・・・奇跡の一本松駅、陸前高田駅、大船渡駅(大船渡線)/居酒屋膳/やきと
-
-
「車旅日記」2006年皐月【東京から出かける最後の車旅。関東、東北を2,265㎞走った記録でございます。】5日目(青森-八戸-気仙沼-女川-安達)その2-宮古駅、吉里吉里駅、盛駅、大船渡駅、気仙沼駅、女川駅、石巻駅、利府駅、道の駅あだち
車旅日記2006年5月6日・・・宮古駅、吉里吉里駅、盛駅、大船渡駅、気仙沼駅、女川駅、石巻駅、利府駅