*

「鉄旅日記」2014年秋 その1-日進、宮原、加茂宮、北大宮、大宮公園、土呂、東鷲宮、鷲宮、栗橋、古河、新古河、野木、間々田、岩舟(川越線/東北本線/両毛線) 【休日おでかけパスで、関東ローカル旅】

公開日: : 最終更新日:2025/06/04 旅話, 旅話 2014年

鉄旅日記2014年11月3日その1・・・日進駅、宮原駅、加茂宮駅、北大宮駅、大宮公園駅、土呂駅、東鷲宮駅、鷲宮駅、栗橋駅、古河駅、新古河駅、野木駅、間々田駅、岩舟駅(川越線/東北本線/両毛線)

日進~土呂間(徒歩)
日進駅(にっしん)駅(川越線 埼玉県)にて

宮原(みやはら)駅(高崎線 埼玉県)にて

加茂宮(かものみや)駅(埼玉新都市交通 埼玉県)にて

北大宮(きたおおみや)駅(東武野田線 埼玉県)にて

大宮公園(おおみやこうえん)駅(東武野田線 埼玉県)にて

2014・11・3 7:21 土呂(とろ)駅(東北本線 埼玉県)
朝一番の西武線で出かける。
随分と星が出ていたっけな。

歩き始める駅は川越線日進駅。
旧街道の面影を感じる駅前で、昭和的な懐かしさを感じる。

約15分の北上。
生暖かい風から冷たい風に変わる。
高層マンションとイトーヨーカ堂。
そんな風景がやけに増えた。
何の変哲もない道を往くと宮原駅の入口はすぐに分かった。

大宮へと続く中山道の脇に広がる東口に僅かな繁華を見て今度は南へ。
街の風景に変わりはないが、時に鄙も混じる。

新幹線の高架に沿う加茂宮駅で小休止。
これといった感慨はない。

やがて通りに大宮アルディージャのフラッグがはためく頃になると街も華やいでくる。
北大宮駅はそんな華やぎに隠れるように存在する小さな駅だった。
駅前通りも狭い。
駅は東武ストアを併設し、頭には集合住宅を乗っけている。
そこから大宮公園は遠くない。

氷川神社、NACK5スタジアム、県営球場には寄らず、池を左に見ながら公園を抜けて大宮公園駅へ。
黒い造作の木造駅舎に感動した。
駅前風景で覚えているのは日本海庄屋があったことくらいだが。

「かえで」、「しで」の盆栽通りを1キロ歩けば土呂駅に着く。
80分の徒歩行だった。
それでこうして朝からビールを飲んでいる。

鷲宮(わしのみや)駅(東武伊勢崎線 埼玉県)にて

8:53 東鷲宮(ひがしわしのみや)駅(東北本線 埼玉県)
鷲宮で60分を過ごしている。
空の広い何もない道を東武伊勢崎線鷲宮駅まで往復する。

東武ストアが撤退したスペースが活用されることもないまま放っておかれている鷲宮駅。
まるで巨大な倉庫跡のようだった。
寂しいくらいにガランとしている。

JR駅周辺には百観音温泉と上品な女性が経営する喫茶店だけがある。
中学生の自転車通学者がヘルメットを着用している地域だ。

東鷲宮駅は上りホームが高架になっている。
階段を上がっていくと最初に見えたのはきれいな秋空だった。
そう言えば道々に柿が生っていたっけ。

9:14 栗橋(くりはし)駅(東北本線 埼玉県)
埼玉の東の外れの町に静御前の墓が伝わっている。
どうやら真偽は定かじゃないらしい。
源義経を愛し、鎌倉で悲しい目にも遭い、喜怒哀楽の果てに病んだ彼女。
きっと年も若かったのだろう。
哀れに思う。

駅前商店街を外れると田舎町だ。
さっきから鄙を感じている。

江戸時代には宿場とともに関所があったという。

新古河(しんこが)駅(東武日光線 埼玉県)にて

渡良瀬川にて

10:34 古河(こが)駅(東北本線 茨城県)
この街は元から常陸国だろうか。
東北本線中、唯一の茨城県の駅は文化都市の玄関口だった。

文学館、歴史博物館やらが案内表示に現れ、駅は賑わい、常磐線の街とは色合いを異にしている。
渡良瀬川を渡った先にある新古河駅までを往復する。

渡良瀬川一帯は埼玉、茨城、栃木、群馬4県の境で、新古河駅は埼玉県に属しているようだ。
駅前には大きな鰻屋があるだけで、一日を通して閑散としていそうな一帯だった。

堤防を歩くと昭和の台風で決壊した地点を伝える碑があった。
渡良瀬遊水地へ足を伸ばすのはあまりに遠くて諦めた。
それでもここ古河にも60分の滞在。

11:03 野木(のぎ)駅(東北本線 栃木県)
町制施行記念館に教えられる。
曰く、「夢なき人生に成長なし」。

歩くアテの見えない駅前にセブン-イレブンがある。
すっかりコンビニ飯に慣らされてしまったが、唐揚棒もアメリカンドックも本当に美味くて、しかも安い。
駅前の噴水広場でビールと煙草を楽しむ。

予報通りよく晴れているが風が強い。
関東平野は果てることなく続き、人々の暮らしもこの広大な平野で、果ては見えない。

11:21 間々田(ままだ)駅(東北本線 栃木県)
「決断の街」小山のひとつ手前。
駅前の歴史案内には関ヶ原と平将門の文字が目立つ。

天下分け目の合戦へと大返しをした覇王徳川家康の決断と分岐点となった地、小山。
そして日光へと続く道。

案内板に記されている過去と現在とで、おそらく間々田に課せられた地理的な役割は変わっていないだろう。
ただ、戦乱は今じゃ歴史書にだけ存在し、日光へと向かう道は他に便利なものが整備されたことにより、400年前のようにこの町が再び表舞台に登場する機会を想像できない。

退屈した気持ちで下り列車を待っている。

12:40 岩舟(いわふね)駅(両毛線 栃木県)
小山で両毛線に乗り換える。

今日はあたたかいな。
風が収まる気配はないが、弱まる時はとても心地よく、日差しはさんさんと降り注いでいる。

特に目につくものがない場所に駅があり、列車は止まり、降りて途方に暮れている。
岩舟観音というのが進行方向右手の岩山に祀られているようだ。
車内から稜線の端に突兀とした奇岩が見えた。

上州へ向かうこの路線には東武伊勢崎線同様にブラジル人をはじめ様々な人種が乗り込んでいる。
4月には太田で道を聞かれ、さっきの小山では年若い二人の女性に、今ここに停車している列車がどこまで行くのかを聞かれた。
彼女たちは伊勢崎に行きたいらしいが、残念だが次のは桐生までしか行かない。

関連記事

「鉄旅日記」2015年春【浜名湖周辺で遊ぶ一日】その1-掛川、掛川市役所前、西掛川、天竜二俣、西気賀、寸座、浜名湖佐久米、三ケ日、新所原(天竜浜名湖鉄道)

鉄旅日記2015年3月28日その1・・・掛川駅、掛川市役所前駅、西掛川駅、天竜二俣駅、西気賀駅、寸座

記事を読む

「鉄旅日記」2013年夏 2日目(徳山-南宮崎)その1-徳山、長府、西小倉、城野、行橋、新田原、中津、中山香、高城、佐志生、熊崎、上臼杵、臼杵(山陽本線、日豊本線) 【青春18きっぷで、鹿児島県志布志へ】

鉄旅日記2013年8月11日その1・・・徳山駅、長府駅、西小倉駅、城野駅、行橋駅、新田原駅、中津駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2015年春 初日その2(東京-宇治)-香里園、寝屋川市、門真市、守口市、淀屋橋、天満橋、中之島、樟葉(京阪本線/京阪中之島線) 【ひらパーGo!Go!チケットで行く、京阪旅】

鉄旅日記2015年3月21日その2・・・香里園駅、寝屋川市駅、門真市駅、守口市駅、淀屋橋駅、天満橋駅

記事を読む

「鉄旅日記」2008年初夏 2日目(和歌山-松阪)その1-和歌山市、和歌山、海南、西御坊、御坊、紀伊田辺、白浜(紀勢本線/紀州鉄道) 【まほろばの路から紀州へ。紀伊半島で過ごした短い夏の記憶でございます。】

鉄旅日記2008年7月20日・・・和歌山市駅、和歌山駅、海南駅、西御坊駅、御坊駅、紀伊田辺駅、白浜駅

記事を読む

「鉄旅日記」2021年春 最終日(松本-東京)その2 ‐神城、千国、南小谷、小滝(大糸線)【週末パスで信濃へ。妙高高原駅で引き返し、松本の友人を訪ね、大糸線を旅して思い出の白馬へ。先の旅から一週間後のことでございました。】

鉄旅日記2021年4月25日・・・神城駅、千国駅、南小谷駅、小滝駅(大糸線) 7:53 神城

記事を読む

「鉄旅日記」2006年晩秋 初日-掛川、尾奈(東海道本線/天竜浜名湖鉄道)/リステル浜名湖 【浜名湖へ。そして飯田線に乗って、友に会いにいったのでございます。】

鉄旅日記2006年11月3日・・・掛川駅、尾奈駅(東海道本線/天竜浜名湖鉄道)/リステル浜名湖 2

記事を読む

2018年初秋 初日(東京-桑名)その4-新瀬戸、瀬戸市、高蔵寺、新守山、勝川、枇杷島、蟹江、桑名(愛知環状鉄道/中央本線/東海交通事業常北線/東海道本線/関西本線) 【JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ」でめぐる東海旅】

鉄旅日記2018年9月15日・・・新瀬戸駅、瀬戸市駅、高蔵寺駅、新守山駅、勝川駅、枇杷島駅、蟹江駅、

記事を読む

「車旅日記」1996年1月【旅を友として生きていくと決めた27歳。年頭の誓いでございます。】-町田、伊勢原駅、山北駅、沼津駅、富士駅、道の駅富士川、吉原駅、田子の浦

車旅日記1996年1月1日 1996・1・1 20:43 東京町田 始動だ。 久し振りに動かした筋

記事を読む

「鉄旅日記」2009年初夏 【上信越ひとり旅】最終日(長岡-東京)-長岡、東三条、吉田、新潟、新津、会津若松、郡山、磐城石川、磐城塙、玉川村、常陸大宮、金町(信越本線/弥彦線/越後線/磐越西線/水郡線/常磐線)

鉄旅日記2009年7月20日・・・長岡駅、東三条駅、吉田駅、新潟駅、新津駅、会津若松駅、郡山駅、磐城

記事を読む

「鉄旅日記」2021年師走 最終日(古川-東京)その4 ‐立小路、赤倉温泉、村山、さくらんぼ東根(陸羽東線/奥羽本線/山形新幹線) 【特急乗り放題の大人の休日倶楽部パスで冬の国へ。山田線完全乗車と鳴子温泉郷を始めとした陸羽東線沿線を歩くことが目的でございました。】

鉄旅日記2021年12月5日・・・立小路駅、赤倉温泉駅、村山駅、さくらんぼ東根駅(陸羽東線/奥羽本

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 初日(東京-熱海)その5 ‐逗子、北鎌倉、平塚、国府津(横須賀線/東海道本線) 【金沢シーサイドライン、根岸線、湘南モノレール、大雄山線、鶴見線、南武線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】

鉄旅日記2022年3月5日・・・逗子駅、北鎌倉駅、平塚駅、国府津駅(

「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 初日(東京-熱海)その4 ‐鎌倉、久里浜、京急久里浜、衣笠、東逗子(横須賀線) 【金沢シーサイドライン、根岸線、湘南モノレール、大雄山線、鶴見線、南武線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】

鉄旅日記2022年3月5日・・・鎌倉駅、久里浜駅、京急久里浜駅、衣笠

「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 初日(東京-熱海)その3 ‐洋光台、港南台、本郷台、大船、湘南江の島、片瀬江ノ島、江ノ島(根岸線/湘南モノレール) 【金沢シーサイドライン、横須賀線、御殿場線、大雄山線、鶴見線、南武線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】

鉄旅日記2022年3月5日・・・洋光台駅、港南台駅、本郷台駅、大船駅

「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 初日(東京-熱海)その2 ‐八景島、金沢八景、杉田、新杉田(金沢シーサイドライン/京浜急行本線) 【根岸線、湘南モノレール、横須賀線、大雄山線、鶴見線、南武線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】

鉄旅日記2022年3月5日・・・八景島駅、金沢八景駅、杉田駅、新杉田

「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 初日(東京-熱海)その1 ‐金町、桜木町、関内、新杉田(常磐線/京浜東北・根岸線) 【金沢シーサイドライン、湘南モノレール、横須賀線、大雄山線、鶴見線、南武線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】

鉄旅日記2022年3月5日・・・金町駅、桜木町駅、関内駅、新杉田駅(

→もっと見る

    PAGE TOP ↑