*

「鉄旅日記」2017年春【近鉄に乗る日々】2日目(新大宮-大阪難波)その3-橿原神宮前、六田、吉野、近鉄御所、御所、尺土、二上山(吉野線/御所線/南大阪線)

公開日: : 最終更新日:2020/09/12 旅話 2017年

鉄旅日記2017年3月18日
13:28 橿原神宮前(かしはらじんぐうまえ)駅(近鉄橿原線/近鉄吉野線/近鉄南大阪線 奈良県)
河内山本に戻り、大阪線で昨夜降りた大和八木へ。
橿原線に乗り換えて、終点橿原神宮前へ。

国の始まり。
大和の始まり。
それがここだという。

奈良は今も古代の中にある。

それにしても複雑な構造をした駅だ。

改札を出ると由緒ありそうなホテルは目に入るが、街としての機能はごく乏しい。

いま吉野に向かう列車に乗っている。

飛鳥という駅を過ぎて、巨大な古墳が現れた。

現代の目で見れば、古代の王とは、とても身勝手な人種だが、当時からすれば、人間離れした存在だったらしい。
その事情は日本に限らない。

14:12 六田(むだ)駅(近鉄吉野線 奈良県)
数分の停車。

下市口あたりはよく覚えている。

かつて気持よく車を走らせた吉野川沿いの道。
曇り空の下を大王崎から奈良へと向かう途中だった。
この駅前も通ったのだろう。

近鉄は無人駅が少ない。
とても立派だと思う。
だから駅が荒れることもない。

吉野川が見えなくなると単なる田舎風景になる。

退屈に感じていたら、吉野神宮の手前で鉄橋を渡った。

吉野川はとても雄大な姿をしていた。

車窓から見る吉野川

14:32 吉野(よしの)駅(近鉄吉野線 奈良県)
歴史の雨が降った前回は11月だったか。
確か寒かった。

今日はあたたかい。
そしてあの日と同じように、駅前土産物通りを行ったり来たり。

麓じゃそれくらいしかやることがない。

あとは吉野という終着駅を感じるのみ。

ケーブル線にはいずれ乗ろう。
花の吉野を満喫しよう。

古くは大海人皇子、源義経、大塔宮護良親王、吉野朝廷。

時代を彩る反抗分子がこもった聖域がケーブルを上がった地にある。

そんな歴史的かつ地理的な宿命から解放されて、まさにこれから花の吉野の季節。



車窓から見る吉野川

16:09 近鉄御所(きんてつごせ)駅(近鉄御所線 奈良県)
吉野から大阪阿部野橋行きに乗り、橿原神宮前までの道を戻り、さらに5駅先の尺土で御所線に乗り換えて、終着駅へ。

葛城山から金剛山へ。
尊皇の山並みが霞んでいる。

商店街が寂れ、JR駅から活気が失われてから一体どれだけの月日が流れたのだろう。

眠りを覚ますかのように空ぶかしのバイカーが行き過ぎ、その爆音を口真似する少年たちが騒がしい。

西日に照らされた斜陽の街で、魔の時刻を何の感慨もなく車は上下する。

人は何を思い生きていくのだろう。

無常を思うのは、現代を生きる者たちの方が機会は多いだろう。
報道で、自分を害する行為が増加していることを日々知る。

御所(ごせ)駅(和歌山線 奈良県)にて

御所の街並

16:37 尺土(しゃくど)駅(近鉄南大阪線/近鉄御所線 奈良県)
尺度池公園で子供連れの家族が遊んでいる。
平和な風景だ。

ちいさな女の子がオレに微笑みかけ、コンニチハと応じる。
オレにもあんな反射神経があったのか。

池の背後に葛城山系。

あたりにコンビニすらないターミナル駅だけど、駅を出て風を浴びた時に、ここに降りたことが間違いじゃないことが分かったよ。

尺土池公園から眺める葛城山系

16:55 二上山(にじょうざん)駅(近鉄南大阪線 奈良県)
河内飛鳥と呼ばれる一帯がある。

二上山は黄泉の国の入口と信じられていて、推古天皇、孝徳天皇、大津皇子が眠っている。

天武天皇の第3皇子として生まれた大津皇子は、和歌にも秀でて、王族史上でも傑出した人物だったとされている。

その最期は憐れで、反逆の皇子として縊死の刑に服した。

麓に通じる道は心もとなく、山深い一帯だ。

古代、飛鳥から近いここ南河内は、今じゃ想像もつかない都会だったのかもしれない。

今オレの中で、神と天皇が一体となって、ちょっとした混乱を来している。

そんな大和での平和な一日。

二上山

関連記事

「鉄旅日記」2017年夏【私鉄王国で過ごす夏】2日目(大垣-姫路)その2-新今宮、天下茶屋、堺東、三国ヶ丘、上野芝、百舌鳥、百舌鳥八幡、金剛、千早口、高野山、極楽橋、新今宮、大阪、姫路(南海本線/南海高野線/阪和線/高野山ケーブル/大阪環状線/山陽本線)

鉄旅日記2017年8月12日 12:48 新今宮(しんいまみや)駅(関西本線/大阪環状線/

記事を読む

「鉄旅日記」2017年春【近鉄に乗る日々】2日目(新大宮-大阪難波)その1-近鉄奈良、新田辺、三山木、JR三山木、狛田、下狛、新祝園、祝園、学園前、学研奈良登美ヶ丘(奈良線/京都線/けいはんな線)

鉄旅日記2017年3月18日 2017・3・19 5:45 近鉄奈良(きんてつなら)駅(近

記事を読む

「鉄旅日記」2017年夏【私鉄王国で過ごす夏】2日目(大垣-姫路)その1-大垣、能登川、栗東、草津、石部、三雲、甲南、油日、甲賀、柘植(東海道本線/草津線)

鉄旅日記2017年8月12日 6:50 大垣(おおがき)駅(東海道本線//美濃赤坂支線/養

記事を読む

「鉄旅日記」2017年春【近鉄に乗る日々】2日目(新大宮-大阪難波)その4-柏原、道明寺、河内長野、古市、畝傍御陵前、田原本、西田原本、新王寺、近鉄王寺(道明寺線/長野線/南大阪線/橿原線/田原本線/生駒線)

鉄旅日記2017年3月18日 17:35 柏原(かしわら)駅(関西本線/近鉄道明寺線 大阪

記事を読む

「鉄旅日記」2017年夏【私鉄王国で過ごす夏】初日(東京-大垣)その2-郡上八幡、北濃、美濃白鳥、郡上八幡、関、美濃太田、岐阜(長良川鉄道/高山本線)

鉄旅日記2017年8月11日 16:53 郡上八幡(ぐじょうはちまん)駅(長良川鉄道 岐阜

記事を読む

「鉄旅日記」2017年春【近鉄に乗る日々】初日(東京-新大宮)その1-近鉄富田、富田、近鉄四日市、湯の山温泉、伊勢若松、平田町、鈴鹿市、鳥羽、賢島(名古屋線/湯の山線/鈴鹿線/山田線/鳥羽線/志摩線)

鉄旅日記2017年3月18日 2017・3・18 12:06 近鉄富田(きんてつとみだ)駅

記事を読む

「鉄旅日記」2017年夏【私鉄王国で過ごす夏】3日目(姫路-十三)その3-高速神戸、湊川神社、神戸三宮、甲陽園、夙川、西宮北口、宝塚、箕面、石橋、北千里、十三(阪急電鉄神戸高速線/阪急電鉄神戸本線/阪急電鉄甲陽線/阪急電鉄今津線/阪急電鉄宝塚本線/阪急電鉄箕面線/阪急電鉄千里線)

鉄旅日記2017年8月12日 15:54 高速神戸(こうそくこうべ)駅(阪神電鉄神戸高速線

記事を読む

「鉄旅日記」2017年春【近鉄に乗る日々】最終日(JR難波-東京)その2-大曽根、勝川、春日井、中津川、上松、原野、広丘、みどり湖、相模湖、豊田(中央本線/篠ノ井線)

鉄旅日記2017年3月20日 12:42 大曽根(おおぞね)駅(中央本線/名鉄瀬戸線/名古

記事を読む

「鉄旅日記」2017年夏【私鉄王国で過ごす夏】最終日(十三-東京)その2-野洲、米原、神領、定光寺、中津川、塩尻、岡谷、日野(東海道本線/中央本線)

鉄旅日記2017年8月14日 9:44 野洲(やす)駅(東海道本線 滋賀) 車窓から好き

記事を読む

「鉄旅日記」2017年夏【私鉄王国で過ごす夏】最終日(十三-東京)その1-十三、大阪梅田、大阪、東淀川、茨木、島本、桜井の繹跡、桂川、京都(阪急電鉄宝塚本線/東海道本線)

鉄旅日記2017年8月14日 6:50 十三(じゅうそう)駅(阪急電鉄神戸本線/阪急電鉄宝

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2008年初秋【秋になると北陸に行きたくなるものでございます。能登半島をはじめ、いくつもの終着駅へと行き着いたのでございます。】2日目(羽咋-穴水-金沢-内灘一三国港-福井)その2-松任、小松、あわら湯のまち、三国港、福大前西福井、田原町、福井(北陸本線/えちぜん鉄道三国芦原線/福井鉄道福武線)

鉄旅日記2008年9月14日 13:03 松任(まっとう)駅

「鉄旅日記」2008年初秋【秋になると北陸に行きたくなるものでございます。能登半島をはじめ、いくつもの終着駅へと行き着いたのでございます。】2日目(羽咋-穴水-金沢-内灘一三国港-福井)その1-羽咋、七尾、穴水、和倉温泉、北鉄金沢、内灘、粟ヶ崎、金沢(七尾線/のと鉄道/北陸鉄道浅野川線)

鉄旅日記2008年9月14日 2008・9・14 6:40 

「鉄旅日記」2008年初秋【秋になると北陸に行きたくなるものでございます。能登半島をはじめ、いくつもの終着駅へと行き着いたのでございます。】初日(東京-米原-野町-加賀一の宮-羽咋)その2-新西金沢、野町、加賀一の宮、西金沢、羽咋(北陸本線/北陸鉄道石川線/七尾線)

鉄旅日記2008年9月13日 15:19 新西金沢(しんにし

「鉄旅日記」2008年初秋【秋になると北陸に行きたくなるものでございます。能登半島をはじめ、いくつもの終着駅へと行き着いたのでございます。】初日(東京-米原-野町-加賀一の宮-羽咋)その1-東京、大垣、米原、長浜、敦賀、鯖江、西鯖江、大聖寺、加賀温泉(東海道本線/北陸本線)

鉄旅日記2008年9月13日 2008・9・12 23:09

「鉄旅日記」2008年初夏【まほろばの路から紀州へ。紀伊半島で過ごした短い夏の記憶でございます。】最終日(松阪-鳥羽-伊勢-東京)-松阪、鳥羽、伊勢市、宇治山田、亀山、名古屋、名古屋、豊橋、浜松、熱海(近鉄山田線/参宮線/紀勢本線/関西本線/東海道本線)

鉄旅日記2008年7月21日 2008・7・21 8:11 

→もっと見る

    PAGE TOP ↑