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「鉄旅日記」2020年盛夏【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】最終日(門司港-東京)その4‐周防高森、徳山、下松、光(岩徳線/山陽本線)

公開日: : 旅話, 旅話 2020年

鉄旅日記2020年8月16日・・・周防高森駅、徳山駅、下松駅、光駅(岩徳線/山陽本線)

12:00  周防高森(すおうたかもり)駅(岩徳線 山口県)
徳山着11:10。岩徳線に乗り換え。11:13発。

周防という旧国名がつく駅に降りたくて、この駅に寄ることは何度も計画に上がった。それがようやく実現した。それに周防高森は岩徳線の中核駅でもある。

これまでも無理があり、今回も滞在時間8分で徳山に引き返すという一見アホらしい計画となったが、遠く東京から山口まで、本当にやりたいと思えることをやるということは、そもそもアホらしい。

これでいい。やっと願いが叶った。旧国名で言えば丹後、因幡の名のつく駅にはまだ降りていない。

川辺へと続く駅前通り。ロータリーの中央に植え込みが置かれた見慣れた駅前風景。駅舎はちょっと洒落た日本家屋。

今回降りた山口県の駅はどれも見所があった。

12:57  徳山(とくやま)駅(東海道・山陽・九州新幹線/山陽本線/岩徳線 山口県)

3日前、その後ろ姿から駅が変貌したことは知っていた。

港口はかつてからあったのだろうが、気には留めていなかった。駅のすぐ近くに海辺があるとは不覚にも知らなかった。

変貌した駅舎の2階は図書館になっていて、テラスはフリースペース。涼しげな待ち合わせ場所だった。

1階では底の浅い噴水にはまって靴の中を濡らした。この暑さ。気分を害するより、気持ちがよかった。

徳山に宿泊したのは何年前になるのか。駅前に出て、右手すぐに始まるアーケード街を見て、すでにその頃は相当な過去で、現在のオレは徳山の街を描写できずにいることを知った。

昭和の頃にはこの街でプロレスのテレビマッチが組まれてる。アントニオ猪木はアブドーラ・ザ・ブッチャーを破り、長州力はPWF王座をかけてAWA世界王者やミスター・パーフェクトになる前のカート・ヘニングを下している。徳山という街を知ったのはその中継で。

ともあれ現在の徳山駅を気に入った。

櫛ケ浜を出ると、さっき乗った岩徳線はすぐに大きくカーブを切って離れていった。

13:26  下松(くだまつ)駅(山陽本線 山口県)

予定変更。広島から新幹線に乗るが、その前に気になっていた駅に降りていく。

下松では多くの若者たちが降りていった。下松に限った話じゃないが、外は炎熱。子供たちがはしゃぎ回る姿はいついかなる時も救いだが、この暑さ。少し心配になる。

階段を下りると正面に行列ができるラーメン屋と、角に洒落た店がある。港口にはビジネスホテル。

小さいが、なかなかいい街だ。

あまりの暑さにロータリーを一周してコンビニで水とビールを購入。

日本全国暑い。こんな夏空の下で外出自粛など馬鹿げている。オレは人気のない駅で降りてビールを飲むことを選ぶ。

14:07  光(ひかり)駅(山陽本線 山口県)

ここでも多くの若者たちが降りる。大声を出しているのはフィリピン人か。あるいはブラジル人か。

マクドナルドがあることを喜ぶ声も聞こえる。山口県内ではよく見かけた。

下松からの上り、途中で海辺に出た。

光とはそんな街か。予備知識を持たずにいると、より事態を明るく見られることがある。

駅を出るとすでに防風林が見えている。虹ヶ浜へ。

若者も外国人集団も向かう。そう、虹ヶ浜へと。

防風林の手前角に品のいいホテルがある。防風林では、女子高生の仲良し組をはじめ木陰に座り込む集団がそこかしこにある。

風が心地いい。素敵な夏の過ごし方を周防人に教わる。

浜辺は焼かれ、繰り出した人々が波と戯れる。ずい分と遠浅のようだ。口に塩気を感じて虹ヶ浜を後にする。

爽やかな余韻が残った光での途中下車。ビールが少ししょっぱい。

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