*

「鉄旅日記」2015年春 最終日その3(岩倉-東京)-津島、須ヶ口、神宮前、豊明、岡崎公園前、中岡崎、東岡崎、国府、豊川稲荷、豊川(名鉄津島線/名鉄本線/名鉄豊川線) 【名鉄電車2DAYフリーきっぷで行く、中京旅】

公開日: : 最終更新日:2025/06/12 旅話, 旅話 2015年

鉄旅日記2015年3月8日その3・・・津島駅、須ヶ口駅、神宮前駅、豊明駅、岡崎公園前駅、中岡崎駅、東岡崎駅、国府駅、豊川稲荷駅、豊川駅(名鉄津島線/名鉄本線/名鉄豊川線)

13:12 津島(つしま)駅(名鉄尾西線/名鉄津島線 愛知県)
弥富から津島に戻る。

今回、一宮で宿泊先を見つけられなくて第二候補としてこの街が浮上した。
でもここでも見当たらない。
三番目の犬山でも結果は空しかった。
つまり岩倉は第四候補だったわけだ。

昨日の3月7日、名古屋近郊でどんな催しが持ち上がっていて宿泊地の選定で悩むことになったのか、原因として推測できる事柄に思い当たることはここまでのところなかった。

高架ホームを下りていくと構内にコンビニが入っていて、ビールが飲めることをまず喜ぶ。
次に改札を出て喫煙所があるか見渡してみて、やけに広い奥行きを持つことに感心して、ふと振り向いてみたら駅の巨大さに圧倒された。
名鉄文化の最高峰に接したような感慨を持ち、旅の成果に満足する。
ペンキの剥がれ具合から、いくつの時代を眺めてきた駅なのだろうとの思いにふける。

駅前から伸びる天王通りは商店街だ。
嬉しくなってしばらく歩いた。
到着した街がどんな街なのか、駅を見ればたいてい解る。

以前は軽喫茶が入っていて、今じゃ照明の消えた空間が駅構内にあり、その前で鎮魂に似た思いが湧き、しばし立ち止まった。

13:34 須ヶ口(すかぐち)駅(名鉄津島線/名鉄本線 愛知県)
ここは名古屋本線と津島線とのターミナル駅にあたる。
ホームには昨夜の名古屋市内を思わせる列が豊橋行を待っている。

ここは清須市内。
名古屋近郊の清須や岩倉は、名古屋市という政令指定都市に組み込まれることを拒んだのか、そもそも名古屋市の人口が条件に合致していたため、元々誘われることはなかったのかは知らないが、独立した市政を敷いていることに感慨を覚える。

駅を見上げるとここでも上に集合住宅が乗っかっている。
新安城、犬山、新木曽川と駅と住居が一体になった駅舎を見てきたが、きっと他にもあるのだろう。
これもまた名鉄文化と表現すべきものだ。

この先に中京競馬場駅というのがあり、今日は競馬開催日につき急行が停車するとアナウンスが告げている。

13:58 神宮前(じんぐうまえ)駅(名鉄本線/名鉄河和線 愛知県)
名鉄ターミナル口に降りると熱田の森が通りのムコウに広がっている。
歩道から振り返れば名鉄百貨店が聳えている。
首が痛くなるような角度で見上げなきゃならない。
ここは想像以上に名鉄の街だった。

用意していた9分じゃ全然見足りない広大な駅で、途中走りもして隈なく見てきて、神宮食堂がある一画で足を止めた。
まるで新橋地下の飲み屋横丁みたいで味があるじゃないかと覗くと、ドンツキのスペースは閉鎖中でしばらく店が埋まっていない様子だった。

名古屋の悩みは結構深い。

14:24 豊明(とよあけ)駅(名鉄本線 愛知県)
がらんとしている。
待つ者も少ない。
ひとつ手前に「前後」という駅があって、そこでの乗降は多かった。
豊明市の中心はそっちなのだろう。
ここには駅前に飲み屋が一軒あるだけだった。

角のタバコ屋で一服する。
近くに桶狭間古戦場があって、駅前地図の表記は古戦場伝説地となっている。
オレの推測だが、伝わっている合戦当時の地形を現在にあてはめてみたら、あまりにも謎が多かったのではないか。

15:08 岡崎公園前(おかざきこうえんまえ)駅(名鉄本線 愛知県)
岡崎城天守閣が見えて、矢作川を渡るとすぐにこの駅がある。
川辺に出たかったが、堤に上がる道が見当たらない。
引き返して八丁味噌蔵の脇を通り、交差している中岡崎駅のあたりでなんだか疲れてしまった。

ドラマの舞台になった過去を持ち、徳川家康400年祭を迎えることを知ったが、駅前はとても静かで時折車がロータリーを訪れ、見かけた人の姿は10人に満たない。
祭りの盛り上がりはいつの季節になるのだろうと思いながら、次の列車を待っている。

中岡崎(なかおかざき)駅(愛知環状鉄道 愛知県)にて

15:22 東岡崎(ひがしおかざき)駅(名鉄本線 愛知県)
車窓から岡崎公園が見えて、ようやく岡崎を理解できた。
お城を中心としたとても美しい公園で並びにグランドホテルが聳えていた。

ここ東駅に降りるとジャズが流れている。
岡崎はジャズの街だとか。
いつから名乗っているのか知らないが、駅ビル百貨店はどことなく大阪的で雑踏もありジャズやブルースが確かに似合う。
駅前通りも歩いてみたかった。そこに行けば、この旅で見かけることはなかった繁華街を見ることができた筈だ。

この駅前には車で大阪から帰る途中に立ち寄ったことがある。
便所を借りたが、あまりにも交通量が多く、さぞ迷惑だろうと感じてすぐに車を出したため記録は残っていない。

名鉄本線は、東海道本線から眺めていた山並を越えた先でほぼ平行するように走っている。
1号国道も海側ではなく、こっち側に敷かれていたのか。
あれから長いこと経つが、ずっと知らずにいたよ。

15:42 国府(こう)駅(名鉄本線/名鉄豊川線 愛知県)
本線と豊川線とのターミナル駅。
駅を眺めるために駆け下りる。
長い階段だった。
次の豊川行は4分後に来る。
それに乗り遅れるとすべてが狂う。
そんな焦りからくる感覚的なものではなく、物理的になかなかこたえる階段だった。

岡崎からずっとあの山並を眺め、越えた先の景色を思い浮かべていた。
他に車窓で目につくものはなかった。
線路はここから高架になる。

豊川稲荷(とよかわいなり)駅(名鉄豊川線 愛知県)にて

16:16 豊川(とよかわ)駅(飯田線 愛知県)
豊川稲荷駅が名鉄旅の終着駅。
改札を出ると駅前のコンビニに向かった。
ビールと煙草もここでおしまいだ。

日本三大稲荷に数えられているお稲荷さんの街を人々が行き交うが、神への敬意がそうさせるのか街全体は静謐な空気に包まれている。
駅前通りの先に荘厳な神域が見えた。
そこに至るいくつかの参道が案内板に記されている。

歩いてみたい。
実際のところ今日もそこを歩くだけの時間はあったのだが、次回の旅への思いとビールの誘惑に負けた。

だからまだ旅が続けられるのであれば、また来る。
実際この街に宿泊する旅の計画がひとつ仕上がっている。
さて、これで帰る。

関連記事

「鉄旅日記」2020年文月 初日(東京-香住)その1‐東京、国府津、小田原、三島(東海道本線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

鉄旅日記2020年7月23日・・・東京駅、国府津駅、小田原駅、三島駅(東海道本線) 2020

記事を読む

「車旅日記」1998年夏 初日(東京-伊那-木曽)-東京町田、相模湖駅、鳥沢駅、道の駅甲斐大和、勝沼、長坂、伊那市駅、道の駅日義 木曽駒高原 【伊那、木曽から志賀高原へ。気乗りのしない旅で選んだ行き先は、初夏の信濃路でございました。】

車旅日記1998年7月18日 1998・7・18 12:48 東京町田 久しぶりに空がよく晴れてい

記事を読む

「鉄旅日記」2015年夏 2日目(新南陽-鹿児島中央)その1-新南陽、新山口、阿知須、宇部新川、小野田港、下関、八幡、陣原(山陽本線/宇部線/小野田線/鹿児島本線) 【日本最南端の終着駅、枕崎までの往復旅】

鉄旅日記2015年8月13日その1・・・新南陽駅、新山口駅、阿知須駅、宇部新川駅、小野田港駅、下関駅

記事を読む

「鉄旅日記」2022年皐月 初日(東京-磐梯熱海)その2 ‐文挟、鹿沼、鶴田、宇都宮(日光線) 【日光線全駅乗降を果たし、猪苗代湖畔に遊び、磐梯熱海の湯につかり、国定忠治を訪ねた旅でございます。】

鉄旅日記2022年5月7日・・・文挟駅、鹿沼駅、鶴田駅、宇都宮駅(日光線) 7:32&nbs

記事を読む

「鉄旅日記」2019年霜月 初日(東京-五所川原)その4‐青森、新青森、津軽新城、鶴ヶ坂、浪岡(奥羽本線) 【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】

鉄旅日記2019年11月2日・・・青森駅、新青森駅、津軽新城駅、鶴ヶ坂駅、浪岡駅(奥羽本線) 19

記事を読む

「車旅日記」2004年春 4日目(旭川-稚内)走行距離428㎞その2-雄武町日の出岬、マリーンアイランド岡島、千畳岩、神威岬、クッチャロ湖、さるふつ公園、宗谷岬、稚内駅 【旭川に下りて、思う存分に北の大地を走った旅の記録でございます】

車旅日記2004年5月4日・・・雄武町日の出岬、マリーンアイランド岡島、千畳岩、神威岬、クッチャロ湖

記事を読む

「鉄旅日記」2020年晩秋 2日目(砺波-武生)その6‐三国港、田原町、福井駅(えちぜん鉄道三国芦原線/福井鉄道) 【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】

鉄旅日記2020年11月22日・・・三国港駅、田原町駅、福井駅電停(えちぜん鉄道三国芦原線/福井鉄

記事を読む

「鉄旅日記」2021年春 最終日(松本-東京)その2 ‐神城、千国、南小谷、小滝(大糸線)【週末パスで信濃へ。妙高高原駅で引き返し、松本の友人を訪ね、大糸線を旅して思い出の白馬へ。先の旅から一週間後のことでございました。】

鉄旅日記2021年4月25日・・・神城駅、千国駅、南小谷駅、小滝駅(大糸線) 7:53 神城

記事を読む

「車旅日記」2001年黄金週間 2日目その1(京都-志賀-京都)-祇園まで彼女をさらいに行ったのでございますが・・・【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月4日 彼女は右手を投げ出してオレの体に置く。そうしたかったのか寝ぼけて

記事を読む

「鉄旅日記」2017年冬 初日(東京-会津若松)その2-会津荒海、会津田島、会津下郷、塔のへつり、湯野上温泉、西若松(会津鉄道) 【会津へ。会津へ行きたかったのでございます。】

鉄旅日記2017年12月2日・・・会津荒海駅、会津田島駅、会津下郷駅、塔のへつり駅、湯野上温泉駅、西

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「車旅日記」2001年黄金週間 2日目その1(京都-志賀-京都)-祇園まで彼女をさらいに行ったのでございますが・・・【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月4日 彼女は右手を投げ出してオレの体に置

「車旅日記」2001年黄金週間 初日その4(東京-京都)-四条烏丸~祇園~桂川PAラブストーリー。【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月3日・・・四条烏丸~祇園~桂川PA 26

「車旅日記」2001年黄金週間 初日その3(東京-京都)-桂川PAから四条烏丸へ。恋焦がれた女性に会いにいく男の話でございます。【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月3日・・・桂川PA 24:58 名神自動

「車旅日記」2001年黄金週間 初日その2(東京-京都)-初狩PA、諏訪湖SA、恵那峡SA、養老SA、多賀SA【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月3日・・・初狩PA、諏訪湖SA、恵那峡SA、養

「車旅日記」2001年黄金週間 初日その1(東京-京都)-金町、高円寺駅、調布駅、日野駅、弁天島温泉天下茶屋 【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月3日・・・金町、高円寺駅、調布駅、日野駅、弁天

→もっと見る

    PAGE TOP ↑