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「鉄旅日記」2015年春【名鉄電車2DAYフリーきっぷで行く、中京旅】最終日その3(岩倉-東京)-津島、須ヶ口、神宮前、豊明、岡崎公園前、中岡崎、東岡崎、国府、豊川稲荷、豊川(名鉄津島線/名鉄本線/名鉄豊川線)

公開日: : 最終更新日:2020/09/01 旅話 2015年

鉄旅日記2015年3月8日その3
13:12 津島(つしま)駅(名鉄尾西線/名鉄津島線 愛知県)
弥富から津島に戻る。

今回、一宮で宿泊先を見つけられなくて第二候補としてこの街が浮上した。
でもここでも見当たらない。
三番目の犬山でも結果は空しかった。
つまり岩倉は第四候補だったわけだ。

昨日の3月7日、名古屋近郊でどんな催しが持ち上がっていて宿泊地の選定で悩むことになったのか、原因として推測できる事柄に思い当たることはここまでのところなかった。

高架ホームを下りていくと構内にコンビニが入っていて、ビールが飲めることをまず喜ぶ。
次に改札を出て喫煙所があるか見渡してみて、やけに広い奥行きを持つことに感心して、ふと振り向いてみたら駅の巨大さに圧倒された。
名鉄文化の最高峰に接したような感慨を持ち、旅の成果に満足する。
ペンキの剥がれ具合から、いくつの時代を眺めてきた駅なのだろうとの思いにふける。

駅前から伸びる天王通りは商店街だ。
嬉しくなってしばらく歩いた。
到着した街がどんな街なのか、駅を見ればたいてい解る。

以前は軽喫茶が入っていて、今じゃ照明の消えた空間が駅構内にあり、その前で鎮魂に似た思いが湧き、しばし立ち止まった。

13:34 須ヶ口(すかぐち)駅(名鉄津島線/名鉄本線 愛知県)
ここは名古屋本線と津島線とのターミナル駅にあたる。
ホームには昨夜の名古屋市内を思わせる列が豊橋行を待っている。

ここは清須市内。
名古屋近郊の清須や岩倉は、名古屋市という政令指定都市に組み込まれることを拒んだのか、そもそも名古屋市の人口が条件に合致していたため、元々誘われることはなかったのかは知らないが、独立した市政を敷いていることに感慨を覚える。

駅を見上げるとここでも上に集合住宅が乗っかっている。
新安城、犬山、新木曽川と駅と住居が一体になった駅舎を見てきたが、きっと他にもあるのだろう。
これもまた名鉄文化と表現すべきものだ。

この先に中京競馬場駅というのがあり、今日は競馬開催日につき急行が停車するとアナウンスが告げている。

13:58 神宮前(じんぐうまえ)駅(名鉄本線/名鉄河和線 愛知県)
名鉄ターミナル口に降りると熱田の森が通りのムコウに広がっている。
歩道から振り返れば名鉄百貨店が聳えている。
首が痛くなるような角度で見上げなきゃならない。
ここは想像以上に名鉄の街だった。

用意していた9分じゃ全然見足りない広大な駅で、途中走りもして隈なく見てきて、神宮食堂がある一郭で足を止めた。
まるで新橋地下の飲み屋横丁みたいで味があるじゃないかと覗くと、ドンツキのスペースは閉鎖中でしばらく店が埋まっていない様子だった。

名古屋の悩みは結構深い。

14:24 豊明(とよあけ)駅(名鉄本線 愛知県)
がらんとしている。
待つ者も少ない。
ひとつ手前に「前後」という駅があって、そこでの乗降は多かった。
豊明市の中心はそっちなのだろう。
ここには駅前に飲み屋が一軒あるだけだった。

角のタバコ屋で一服する。
近くに桶狭間古戦場があって、駅前地図の表記は古戦場伝説地となっている。
オレの推測だが、伝わっている合戦当時の地形を現在にあてはめてみたら、あまりにも謎が多かったのではないか。

15:08 岡崎公園前(おかざきこうえんまえ)駅(名鉄本線 愛知県)
岡崎城天守閣が見えて、矢作川を渡るとすぐにこの駅がある。
川辺に出たかったが、堤に上がる道が見当たらない。
引き返して八丁味噌蔵の脇を通り、交差している中岡崎駅のあたりでなんだか疲れてしまった。

ドラマの舞台になった過去を持ち、徳川家康400年祭を迎えることを知ったが、駅前はとても静かで時折車がロータリーを訪れ、見かけた人の姿は10人に満たない。
祭りの盛り上がりはいつの季節になるのだろうと思いながら、次の列車を待っている。

中岡崎(なかおかざき)駅(愛知環状鉄道 愛知県)にて

15:22 東岡崎(ひがしおかざき)駅(名鉄本線 愛知県)
車窓から岡崎公園が見えて、ようやく岡崎を理解できた。
お城を中心としたとても美しい公園で並びにグランドホテルが聳えていた。

ここ東駅に降りるとジャズが流れている。
岡崎はジャズの街だとか。
いつから名乗っているのか知らないが、駅ビル百貨店はどことなく大阪的で雑踏もありジャズやブルースが確かに似合う。
駅前通りも歩いてみたかった。そこに行けば、この旅で見かけることはなかった繁華街を見ることができた筈だ。

この駅前には車で大阪から帰る途中に立ち寄ったことがある。
便所を借りたが、あまりにも交通量が多く、さぞ迷惑だろうと感じてすぐに車を出したため記録は残っていない。

名鉄本線は、東海道本線から眺めていた山並を越えた先でほぼ平行するように走っている。
1号国道も海側ではなく、こっち側に敷かれていたのか。
あれから長いこと経つが、ずっと知らずにいたよ。

15:42 国府(こう)駅(名鉄本線/名鉄豊川線 愛知県)
本線と豊川線とのターミナル駅。
駅を眺めるために駆け下りる。
長い階段だった。
次の豊川行は4分後に来る。
それに乗り遅れるとすべてが狂う。
そんな焦りからくる感覚的なものではなく、物理的になかなかこたえる階段だった。

岡崎からずっとあの山並を眺め、越えた先の景色を思い浮かべていた。
他に車窓で目につくものはなかった。
線路はここから高架になる。

豊川稲荷(とよかわいなり)駅(名鉄豊川線 愛知県)にて

16:16 豊川(とよかわ)駅(飯田線 愛知県)
豊川稲荷駅が名鉄旅の終着駅。
改札を出ると駅前のコンビニに向かった。
ビールと煙草もここでおしまいだ。

日本三大稲荷に数えられているお稲荷さんの街を人々が行き交うが、神への敬意がそうさせるのか街全体は静謐な空気に包まれている。
駅前通りの先に荘厳な神域が見えた。
そこに至るいくつかの参道が案内板に記されている。

歩いてみたい。
実際のところ今日もそこを歩くだけの時間はあったんだが、次回の旅への思いとビールの誘惑に負けた。

だからまだ旅が続けられるのであれば、また来る。
実際この街に宿泊する旅の計画がひとつ仕上がっている。
さて、これで帰る。

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