「鉄旅日記」2015年春 最終日その3(岩倉-東京)-津島、須ヶ口、神宮前、豊明、岡崎公園前、中岡崎、東岡崎、国府、豊川稲荷、豊川(名鉄津島線/名鉄本線/名鉄豊川線) 【名鉄電車2DAYフリーきっぷで行く、中京旅】
鉄旅日記2015年3月8日その3・・・津島駅、須ヶ口駅、神宮前駅、豊明駅、岡崎公園前駅、中岡崎駅、東岡崎駅、国府駅、豊川稲荷駅、豊川駅(名鉄津島線/名鉄本線/名鉄豊川線)
13:12 津島(つしま)駅(名鉄尾西線/名鉄津島線 愛知県)
弥富から津島に戻る。
今回、一宮で宿泊先を見つけられなくて第二候補としてこの街が浮上した。
でもここでも見当たらない。
三番目の犬山でも結果は空しかった。
つまり岩倉は第四候補だったわけだ。
昨日の3月7日、名古屋近郊でどんな催しが持ち上がっていて宿泊地の選定で悩むことになったのか、原因として推測できる事柄に思い当たることはここまでのところなかった。
高架ホームを下りていくと構内にコンビニが入っていて、ビールが飲めることをまず喜ぶ。
次に改札を出て喫煙所があるか見渡してみて、やけに広い奥行きを持つことに感心して、ふと振り向いてみたら駅の巨大さに圧倒された。
名鉄文化の最高峰に接したような感慨を持ち、旅の成果に満足する。
ペンキの剥がれ具合から、いくつの時代を眺めてきた駅なのだろうとの思いにふける。
駅前から伸びる天王通りは商店街だ。
嬉しくなってしばらく歩いた。
到着した街がどんな街なのか、駅を見ればたいてい解る。
以前は軽喫茶が入っていて、今じゃ照明の消えた空間が駅構内にあり、その前で鎮魂に似た思いが湧き、しばし立ち止まった。

13:34 須ヶ口(すかぐち)駅(名鉄津島線/名鉄本線 愛知県)
ここは名古屋本線と津島線とのターミナル駅にあたる。
ホームには昨夜の名古屋市内を思わせる列が豊橋行を待っている。
ここは清須市内。
名古屋近郊の清須や岩倉は、名古屋市という政令指定都市に組み込まれることを拒んだのか、そもそも名古屋市の人口が条件に合致していたため、元々誘われることはなかったのかは知らないが、独立した市政を敷いていることに感慨を覚える。
駅を見上げるとここでも上に集合住宅が乗っかっている。
新安城、犬山、新木曽川と駅と住居が一体になった駅舎を見てきたが、きっと他にもあるのだろう。
これもまた名鉄文化と表現すべきものだ。
この先に中京競馬場駅というのがあり、今日は競馬開催日につき急行が停車するとアナウンスが告げている。

13:58 神宮前(じんぐうまえ)駅(名鉄本線/名鉄河和線 愛知県)
名鉄ターミナル口に降りると熱田の森が通りのムコウに広がっている。
歩道から振り返れば名鉄百貨店が聳えている。
首が痛くなるような角度で見上げなきゃならない。
ここは想像以上に名鉄の街だった。
用意していた9分じゃ全然見足りない広大な駅で、途中走りもして隈なく見てきて、神宮食堂がある一画で足を止めた。
まるで新橋地下の飲み屋横丁みたいで味があるじゃないかと覗くと、ドンツキのスペースは閉鎖中でしばらく店が埋まっていない様子だった。
名古屋の悩みは結構深い。

14:24 豊明(とよあけ)駅(名鉄本線 愛知県)
がらんとしている。
待つ者も少ない。
ひとつ手前に「前後」という駅があって、そこでの乗降は多かった。
豊明市の中心はそっちなのだろう。
ここには駅前に飲み屋が一軒あるだけだった。
角のタバコ屋で一服する。
近くに桶狭間古戦場があって、駅前地図の表記は古戦場伝説地となっている。
オレの推測だが、伝わっている合戦当時の地形を現在にあてはめてみたら、あまりにも謎が多かったのではないか。

15:08 岡崎公園前(おかざきこうえんまえ)駅(名鉄本線 愛知県)
岡崎城天守閣が見えて、矢作川を渡るとすぐにこの駅がある。
川辺に出たかったが、堤に上がる道が見当たらない。
引き返して八丁味噌蔵の脇を通り、交差している中岡崎駅のあたりでなんだか疲れてしまった。
ドラマの舞台になった過去を持ち、徳川家康400年祭を迎えることを知ったが、駅前はとても静かで時折車がロータリーを訪れ、見かけた人の姿は10人に満たない。
祭りの盛り上がりはいつの季節になるのだろうと思いながら、次の列車を待っている。

中岡崎(なかおかざき)駅(愛知環状鉄道 愛知県)にて

15:22 東岡崎(ひがしおかざき)駅(名鉄本線 愛知県)
車窓から岡崎公園が見えて、ようやく岡崎を理解できた。
お城を中心としたとても美しい公園で並びにグランドホテルが聳えていた。
ここ東駅に降りるとジャズが流れている。
岡崎はジャズの街だとか。
いつから名乗っているのか知らないが、駅ビル百貨店はどことなく大阪的で雑踏もありジャズやブルースが確かに似合う。
駅前通りも歩いてみたかった。そこに行けば、この旅で見かけることはなかった繁華街を見ることができた筈だ。
この駅前には車で大阪から帰る途中に立ち寄ったことがある。
便所を借りたが、あまりにも交通量が多く、さぞ迷惑だろうと感じてすぐに車を出したため記録は残っていない。
名鉄本線は、東海道本線から眺めていた山並を越えた先でほぼ平行するように走っている。
1号国道も海側ではなく、こっち側に敷かれていたのか。
あれから長いこと経つが、ずっと知らずにいたよ。

15:42 国府(こう)駅(名鉄本線/名鉄豊川線 愛知県)
本線と豊川線とのターミナル駅。
駅を眺めるために駆け下りる。
長い階段だった。
次の豊川行は4分後に来る。
それに乗り遅れるとすべてが狂う。
そんな焦りからくる感覚的なものではなく、物理的になかなかこたえる階段だった。
岡崎からずっとあの山並を眺め、越えた先の景色を思い浮かべていた。
他に車窓で目につくものはなかった。
線路はここから高架になる。

豊川稲荷(とよかわいなり)駅(名鉄豊川線 愛知県)にて

16:16 豊川(とよかわ)駅(飯田線 愛知県)
豊川稲荷駅が名鉄旅の終着駅。
改札を出ると駅前のコンビニに向かった。
ビールと煙草もここでおしまいだ。
日本三大稲荷に数えられているお稲荷さんの街を人々が行き交うが、神への敬意がそうさせるのか街全体は静謐な空気に包まれている。
駅前通りの先に荘厳な神域が見えた。
そこに至るいくつかの参道が案内板に記されている。
歩いてみたい。
実際のところ今日もそこを歩くだけの時間はあったのだが、次回の旅への思いとビールの誘惑に負けた。
だからまだ旅が続けられるのであれば、また来る。
実際この街に宿泊する旅の計画がひとつ仕上がっている。
さて、これで帰る。

関連記事
-
-
「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 2日目(焼津-静岡)その3 ‐尾盛、千頭、金谷、静岡(大井川鐡道井川線/大井川鐡道本線/東海道本線)/くれたけインプレミアム静岡駅前 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】
2022年3月20日・・・尾盛駅、千頭駅、金谷駅、静岡駅(大井川鐡道井川線/大井川鐡道本線/東海道
-
-
「鉄旅日記」2022年如月 初日(東京-常陸大子)その5 ‐常陸鴻巣、下小川、矢祭山、常陸大子(水郡線)/矢祭山鮎の里公園 【十二橋駅~潮来駅、鹿島神宮西の一之鳥居~鹿島神宮、棚倉を歩く旅。】
鉄旅日記2022年2月5日・・・常陸鴻巣駅、下小川駅、矢祭山駅、常陸大子駅(水郡線)/矢祭山鮎の里
-
-
「鉄旅日記」2017年春【近鉄に乗る日々】初日(東京-新大宮)その2-宇治山田、東青山、青山町、名張、大和八木、大和西大寺、新大宮(山田線/大阪線/橿原線/奈良線)
鉄旅日記2017年3月18日・・・宇治山田駅、東青山駅、青山町駅、名張駅、大和八木駅、大和西大寺駅、
-
-
「鉄旅日記」2020年文月 最終日(三次-東京)その5‐京福嵐山、阪急嵐山、嵐電嵯峨、トロッコ嵯峨、嵯峨嵐山、京都(京福電鉄嵐山本線/東海道新幹線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】
鉄旅日記2020年7月26日・・・京福嵐山駅、阪急嵐山駅、嵐電嵯峨駅、トロッコ嵯峨駅、嵯峨嵐山駅、
-
-
「鉄旅日記」2020年如月 初日(東京-大船渡)その2‐新白河、郡山、福島、仙台(東北本線) 【東日本大震災で被害を受けた大船渡に泊まりにまいりました。山田線完全乗車も目指しておりましたが・・。】
鉄旅日記2020年2月22日・・・新白河駅、郡山駅、福島駅、仙台駅(東北本線) 8:20 新白河(
-
-
「鉄旅日記」2018年卯月 その3-佐和、友部、下館、騰波ノ江、下妻、石下(常磐線/水戸線/関東鉄道常総線) 【ときわ路パスでめぐる常陸旅でございます。】
鉄旅日記2018年4月25日・・・佐和駅、友部駅、下館駅、騰波ノ江駅、下妻駅、石下駅(常磐線/水戸線
-
-
「鉄旅日記」2020年如月 2日目(大船渡-釜石)その1‐大船渡、盛、綾里、唐丹(大船渡線/三陸鉄道リアス線) 【東日本大震災で被害を受けた大船渡に泊まりにまいりました。山田線完全乗車も目指しておりましたが・・。】
鉄旅日記2020年2月23日・・・大船渡駅、盛駅、綾里駅、唐丹駅(大船渡線/三陸鉄道リアス線) 2
-
-
「鉄旅日記」2007年皐月 初日(東京-米子)-静岡、豊橋、本竜野、播磨新宮、佐用、東津山、米子(東海道本線/姫新線/因美線/山陰本線)【夜汽車で東京を離れ、山陰山陽へ。鉄旅最初の長旅でございました。】
鉄旅日記2007年5月3日・・・静岡駅、豊橋駅、本竜野駅、播磨新宮駅、佐用駅、東津山駅、米子駅(東海
-
-
「鉄旅日記」2020年卯月 最終日(新津-東京)その1‐新津、馬下、津川、喜多方(磐越西線) 【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】
鉄旅日記2020年4月5日・・・新津駅、馬下駅、津川駅、喜多方駅(磐越西線) 2020・4・5 5
-
-
「鉄旅日記」2015年春 初日その3(東京-宇治)-中書島、伏見桃山、桃山御陵前、桃山、JR藤森、木幡、黄檗、京阪黄檗、京阪宇治(京阪本線/奈良線/京阪宇治線) 【ひらパーGo!Go!チケットで行く、京阪旅】
鉄旅日記2015年3月21日その2・・・中書島駅、伏見桃山駅、桃山御陵前駅、桃山駅、JR藤森駅、木幡
