「鉄旅日記」2019年霜月 初日(東京-五所川原)その5‐撫牛子、川部、五所川原、津軽五所川原(五能線) 【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】
鉄旅日記2019年11月2日・・・撫牛子駅、川部駅、五所川原駅、津軽五所川原駅(五能線)
19:59 撫牛子(ないじょうし)駅(奥羽本線/五能線 青森県)
五所川原に行くのなら乗換駅はひとつ手前の川部だが、五能線の始発駅はひとつ先の弘前。
撫牛子で次の五能線を待つ時間があることは確認していた。
難読な駅名として鉄道好きには知られた駅で、ぜひ降りてみたかった。
撫牛子の語源はアイヌ語であることが伺われるが、不明らしい。
上りホームに降りて真っ暗な津軽平野を写す。
しばし茫茫。


駅舎を出ると狭い道。
途方に暮れるところで下り青森行が入ってきた。
滞在時間3分。
20:15 川部(かわべ)駅(奥羽本線/五能線 青森県)
2軒の駅前旅館に明かりはなく、思い出したかのようにたまに車が通りすぎる。
乾いた夜の駅前。
灯をともしている酒場の前に行くと歌声とも笑い声ともとれる声が漏れている。
深い闇が下りていた。

撫牛子で次の五能線を待ってもよかったが、かつて降りたことのある川部にも再び降りてみたかった。
五能線鰺ヶ沢行は5両編成でやってきた。


吉幾三さんが歌う「津軽」にも触発されて計画した津軽行。
今夜はこのまま五所川原へ。
21:01 五所川原(ごしょがわら)駅(五能線 青森県)にて

21:03 津軽五所川原(つがるごしょがわら)駅(津軽鉄道 青森県)にて

22:53 ホテルサンルート五所川原323
閑散とした駅前に降りた。

街に明かりはなく、夕食の心配まで頭をもたげる。
街一番の高さを誇るホテルは遠くからも見えた。
そこに今いる。
やがて寿司屋を発見して、さらに通りの先にスナックのネオンが見えた。
出歩く人の数は多くないが、充実した繁華街があり、スナックの数がやけに多く、たいていの店は古く、どこか退廃的で、荒くれた男たちが住まう街を想像した。



五所川原名物の立佞武多は喧嘩佞武多とも呼ばれ、掛け声は「ヤッテマレ」。
寿司屋の大将の話では歴史は新しく、ここ20年ほどだという。
川上健一さんの「祭り囃子が聞こえる」冒頭の作品に、その様子が表現されている。
最初に見かけた寿司屋に入った。
とてもきれいなお店で、他に客はいなかった。
そうした店ではなるべくお金を使うようにしている。
そうは言っても財布にふんだんに金が入っているわけじゃない。
だからなるべく。
大将には繁華街を誉めて、地元の英雄ともいえる吉幾三さんのことなどあれこれ話して、珍しい鯨の刺身などをいただいて店を出た。
ホテルに向かう途中の路地裏にレトロな灯をともしたスタンドバーがあって心惹かれたが、疲れていた。
五所川原は街角から何から、昭和世界にトリップしたかのような違和感と郷愁を与える街だった。
関連記事
-
-
「鉄旅日記」2019年年始 最終日(一ノ関-東京)その2-本吉、柳津、前谷地、石巻、宮城野原、仙台空港(気仙沼線/石巻線/仙石線/仙台空港鉄道仙台空港線) 【雪が見たくて北へ向かいました。そして初めて仙台空港線に乗ったのでございます。】
鉄旅日記2019年1月6日・・・本吉駅、柳津駅、前谷地駅、石巻駅、宮城野原駅、仙台空港駅(気仙沼線/
-
-
「鉄旅日記」2019年如月 初日(東京-安中)その3-高麗川、丹荘、児玉、高崎、安中(八高線/信越本線) 【週末パスで東京から伊豆。そして上州、信州へ。友人は言ったものでございます。何気に大層な移動距離だと。】
鉄旅日記2019年2月9日・・・高麗川駅、丹荘駅、児玉駅、高崎駅、安中駅(八高線/信越本線) 18
-
-
「鉄旅日記」2022年水無月 初日(東京-中山平温泉)その1 ‐金町、石岡、友部、水戸(常磐線)【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】
鉄旅日記2022年6月11日・・・金町駅、石岡駅、友部駅、水戸駅(常磐線) 2022・6・1
-
-
「鉄旅日記」2020年睦月 初日(東京-湯沢)その4‐ゆだ錦秋湖、ほっとゆだ、横手、湯沢(北上線/奥羽本線)/慶 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】
鉄旅日記2020年1月11日・・・ゆだ錦秋湖駅、ほっとゆだ駅、横手駅、湯沢駅(北上線/奥羽本線)/慶
-
-
「鉄旅日記」2020年盛夏 3日目(肥前鹿島-門司港)その1‐肥前鹿島、肥前大浦、長里、湯江(長崎本線)/鹿島城跡 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】
鉄旅日記2020年8月15日・・・肥前鹿島駅、肥前大浦駅、長里駅、湯江駅(長崎本線)/鹿島城跡
-
-
「鉄旅日記」2020年晩秋 2日目(砺波-武生)その3‐羽咋、能登部、徳田、七尾、和倉温泉(七尾線) 【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】
鉄旅日記2020年11月22日・・・羽咋駅、能登部駅、徳田駅、七尾駅、和倉温泉駅(七尾線)
-
-
「鉄旅日記」2022年如月 初日(東京-常陸大子)その4 ‐鹿島神宮その2、大洗、水戸(鹿島臨海鉄道)/塚原卜伝生誕地 【十二橋駅~潮来駅、鹿島神宮西の一之鳥居~鹿島神宮、棚倉を歩く旅。】
鉄旅日記2022年2月5日・・・鹿島神宮駅、大洗駅、水戸駅(鹿島臨海鉄道)/塚原卜伝生誕地
-
-
「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 最終日(熱海-東京)その2 ‐茅ヶ崎、南橋本、上溝、橋本(相模線) 【金沢シーサイドライン、根岸線、湘南モノレール、横須賀線、大雄山線、鶴見線、南武線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】
鉄旅日記2022年3月6日・・・茅ヶ崎駅、南橋本駅、上溝駅、橋本駅(相模線) 11:03&n
-
-
「車旅日記」2000年夏Part.1 最終日(小千谷-桐生-下妻-東京)道の駅おぢや、塩沢らーめんショップ、月夜野情報サービスセンター、旅の駅桐生、道の駅しもつま、柏市あけぼの2丁目、葛飾金町 【信濃、飛騨、そして能登島。帰りは北陸路。この国の美しさをあらためて感じました夏旅でございます。】
車旅日記2000年7月23日 2000・7・23 2:09 17号国道‐おぢや(道の駅) 都合3時
-
-
「鉄旅日記」2019年長月 初日(東京-盛岡)その3-盛岡、上米内、区界(東北本線/山田線)/大正館 【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】
鉄旅日記2019年9月21日・・・盛岡駅、上米内駅、区界駅(東北本線/山田線)/大正館 17:39
