*

「鉄旅日記」2019年長月【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】2日目(盛岡-宮古)その2-釜石、津軽石、宮古、田野畑、堀内(三陸鉄道リアス線)

公開日: : 最終更新日:2024/04/13 旅話, 旅話 2019年

鉄旅日記2019年9月22日・・・釜石駅、津軽石駅、宮古駅、田野畑駅、堀内駅(三陸鉄道リアス線)
9:12 釜石(かまいし)駅(釜石線/三陸鉄道リアス線 岩手県)
もちろん盛岡を引き合いに出すつもりはないが、ホームも駅も賑わい、NEWDAYSのおじさんはにわかに発生した列に焦りをにじませ、レジ業務に追われていた。

だから酒は諦めたよ。
乗り換え時間は11分。
駅前を写して時は過ぎた。




ラグビーワールドカップの開催で、世界が鉄の街にやってくる。
鵜住居駅前に復興スタジアムが建ち、脇には巨大な防波堤が海への視界を妨げる。

あのスタジアムの姿を見ることができて、釜石にもラグビーワールドカップにも無関心ではいられなくなった。

そういえば今日千秋楽を迎える大相撲秋場所はどうなった。

9:02発久慈行は満載の乗客を乗せている。

三陸鉄道リアス線として3月に復旧した旧JR山田線。
オレにもそれなりの思いがあるが、満員の乗客たちにもあるのだろうか。

あの大震災の記憶・・・。
三陸はしばらくそんな土地として生きる。

10:13 津軽石(つがるいし)駅(三陸鉄道リアス線 岩手県)
途中の陸中山田は復興途中。
車内アナウンスに穏やかな山田湾とあったが、悪魔が乗り移った津波は町も駅もさらった。

行き違い3分の停車。


津軽石は鮭の町。
あの津波が運んできた流木が鮭の姿に彫刻されてホームに置かれていた。

復興だのと口にすることなく、ごく自然に三陸と向き合える日々は何年後だろう。

ただ不幸にして、震災前のこの地域の姿をオレは知らない。

10:41 宮古(みやこ)駅(山田線/三陸鉄道リアス線 岩手県)
おそらく駅は無事だったのだろう。
かつて食した駅そばは健在で、スタンドは取り巻く客で立錐の余地もない。

駅前は以前より大きく賑わっているように感じたよ。

ここ宮古には、約9時間後に宿泊のために戻ってくる。

そういえば雨に濡れた。
今は上がっている。

三陸鉄道は混みあい、100%の乗車率を保ちながら久慈に向かっている。
釜石からずっと立ちっぱなしだが、こうして三陸に人がたくさんくるといい。

心からそう思うよ。

11:32 田野畑(たのはた)駅(三陸鉄道リアス線 岩手県)
行き違い3分の停車。

つまらなそうなツアー客の集団が席を立つ様子はなく、また席を立って降りていきそうな町もなく、たんたんと寒村に停車しては進んでいく。

あの人々を見ていれば、こうして鉄道が観光資源として活かせることが分かる。
偉大とも言える歴史も持つ。

でももはや続けるのは愚かだと感じた者が、次々と鉄路を剥がしていったのだろう。

まずいな。
これは立ちっぱなしからくる愚痴だな。

それにしてもつまらなそうな表情ばかりが並んでいる。
きっと自らの意思でこの線区に乗ることを選んだ者は少ないのだろう。

駅がある丘から海が覗く。
どこもかしこも復興途中。

あれは8年前。
果てしない気持ちになる。

11:59 堀内(ほりない)駅(三陸鉄道リアス線 岩手県)
手前の大沢橋梁でしばしの停車。
高い位置に架けられた橋の左手に国道の赤い橋が架かり、右手には閑散とした海がある。

高い場所からの景観という理由以外にたいして価値のあるものではないが、車内はざわめき、人々の表情に喜色が戻った。

堀内駅も高所にあり、景観見物のために5分の停車。



意志的な人々に対して、たいした興味も持たずにぞろぞろと降りてきた集団は滑稽でもあり、物悲しくも見える。

人間理解のためには役に立つ現象と言えるだろう。

平泉で実は死なずに、奥州藤原勢の中を脱出した源義経が、大陸に渡る前に祈願に立ち寄った神社があるという。
伝承や伝説をどう理解すべきか悩むが、案外真実が隠されているとオレは思っている。

大陸に渡った彼が、チンギスハーンなどではなく、何者にもならずに生涯を終えたとしたら、それはあり得る。

関連記事

「鉄旅日記」2020年卯月【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】初日(東京-新津)その4‐置賜、高畠、米沢(奥羽本線)

鉄旅日記2020年4月4日・・・置賜駅、高畠駅、米沢駅(奥羽本線)15:32 置賜(おいたま

記事を読む

「鉄旅日記」2019年長月【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】2日目(盛岡-宮古)その4-陸奥湊、白銀、鮫、久慈、宮古(八戸線/三陸鉄道リアス線)

鉄旅日記2019年9月22日・・・陸奥湊駅、白銀駅、鮫駅、久慈駅、宮古駅(八戸線/三陸鉄道リアス線)

記事を読む

「車旅日記」2004年春【旭川に下りて、思う存分に北の大地を走った旅の記録でございます】3日目(釧路-旭川)走行距離533㎞-釧路パシフィックホテル、阿寒丹頂の里、阿寒湖、足寄駅、池田駅、十勝清水駅、樹海ロード日高、夕張駅、熊追橋付近、藤田観光ワシントンホテル旭川

車旅日記2004年5月3日・・・釧路パシフィックホテル、阿寒丹頂の里、阿寒湖、足寄駅、池田駅、十勝清

記事を読む

「鉄旅日記」2020年弥生【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】2日目(高山-速星)その4‐富山大学前、丸ノ内、南富山駅前、南富山、電鉄富山駅前、富山(富山地方鉄道市内線)

鉄旅日記2020年3月21日・・・富山大学前電停、丸ノ内電停、南富山駅前電停、南富山駅、電鉄富山駅前

記事を読む

「鉄旅日記」2018年如月【冬の町を見たくて、週末パスを買いました。】最終日(直江津-六日町-大前-東京)その2-八色、浦佐、五日町、水上、後閑、上牧、八木原(上越線)

鉄旅日記2018年2月11日・・・八色駅、浦佐駅、五日町駅、水上駅、後閑駅、上牧駅、八木原駅(上越線

記事を読む

「鉄旅日記」2019年弥生Part.3【明知鉄道、名鉄築港線。その2線に乗るために、東海道を下っていったのでございます。】最終日(多治見-東京)その2-中津川、坂下、落合川、南木曽、十二兼、洗馬、塩尻(中央本線)

鉄旅日記2019年3月24日・・・中津川駅、坂下駅、落合川駅、南木曽駅、十二兼駅、洗馬駅、塩尻駅(中

記事を読む

「車旅日記」2006年皐月【東京から出かける最後の車旅。関東、東北を2,265㎞走った記録でございます。】3日目(仙台-山形-大曲)その1-ホテルイーストワン仙台、陸前落合駅、愛子駅、作並駅、山寺駅、高瀬駅、蔵王駅、北大石田駅、舟形駅

車旅日記2006年5月4日・・・ホテルイーストワン仙台、陸前落合駅、愛子駅、作並駅、山寺駅、高瀬駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2018年卯月【ときわ路パスでめぐる常陸旅でございます。】その1-取手、竜ケ崎、佐貫、岩間、赤塚、大洗、鹿島神宮(常磐線/関東鉄道竜ヶ崎線/鹿島臨海鉄道)

鉄旅日記2018年4月25日・・・取手駅、竜ケ崎駅、佐貫駅、岩間駅、赤塚駅、大洗駅、鹿島神宮駅(常磐

記事を読む

「鉄旅日記」2013年夏【青春18きっぷで、鹿児島県志布志へ】2日目(徳山-南宮崎)その1-徳山、長府、西小倉、城野、行橋、新田原、中津、中山香、高城、佐志生、熊崎、上臼杵、臼杵(山陽本線、日豊本線)

鉄旅日記2013年8月11日その1・・・徳山駅、長府駅、西小倉駅、城野駅、行橋駅、新田原駅、中津駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2003年冬【ご縁と別れがあり、34歳の誕生日を北九州で迎えた日の記憶でございます。】初日(宇部-飯塚-博多)その2-博多の夜

鉄旅日記2003年2月15日 2003・2・15 サンシティ博多フレックス21 507号 とうと

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2020年文月【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】最終日(三次-東京)その1‐三次、上下、府中(福塩線)

鉄旅日記2020年7月26日・・・三次駅、上下駅、府中駅(福塩線)

「鉄旅日記」2020年文月【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】3日目(萩-三次)その5‐備後落合、備後庄原、三次(芸備線)

鉄旅日記2020年7月25日・・・備後落合駅、備後庄原駅、三次駅(芸

「鉄旅日記」2020年文月【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】3日目(萩-三次)その4‐宍道、加茂中、出雲横田、出雲坂根(木次線)

鉄旅日記2020年7月25日・・・宍道駅、加茂中駅、出雲横田駅、出雲

「鉄旅日記」2020年文月【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】3日目(萩-三次)その3‐黒松、仁万、出雲市、荘原(山陰本線)

鉄旅日記2020年7月25日・・・黒松駅、仁万駅、出雲市駅、荘原駅(

「鉄旅日記」2020年文月【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】3日目(萩-三次)その2‐益田、三保三隅、浜田、波子(山陰本線)

鉄旅日記2020年7月25日・・・益田駅、三保三隅駅、浜田駅、波子駅

→もっと見る

    PAGE TOP ↑