「鉄旅日記」2020年卯月 初日(東京-新津)その1‐松戸、土浦、友部(常磐線) 【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】
鉄旅日記2020年4月4日・・・松戸駅、土浦駅、友部駅(常磐線)
2020・4・4 5:29 松戸(まつど)駅(常磐線快速/常磐線/新京成電鉄線 千葉県)
コロナ騒動は加速した。
北陸富山を目指してから2週間。
世界は悲愴と混迷。
闘病中だった志村けんさんは亡くなり、ニューヨークは絶望している。
東京には先週から外出自粛要請が出ている。
そんな中。
都心に出るわけじゃないんだ。
常磐線で人気のない地域を目指している。
罪悪感がないわけじゃないが、オレなりのモラルを持ってクールな旅行者としてこの2日を過ごす。
それにしても朝、靴紐が切れた時は茫然となった。
金町を出るとすぐに江戸川を渡る。
毎朝その景色を楽しみにしている。



今は菜の花の季節。
自然の豊かさを想う黄色い群生は目を楽しませ、自らが暮らす地域を誇りに思う。
かつて車寅次郎が歩き、今は菜の花が咲き誇る。
そんな街を5:24に出て、5:27松戸着。
5:30発快速勝田行に乗り換える。
青春18きっぷ使用期間最後の週末。
その切符を握りしめた聞き分けのない大きな子供たちが、オレと同じように世相に逆らうようにこの列車に乗っている。
痛快ではある。
6:37 土浦(つちうら)駅(常磐線 茨城県)
利根川渡河の際に4月4日のお日様に気づいた。
遠く銚子へと流れていく先に一本の工場煙突を見た。
白煙が上がる。
かつて気づくことのなかった沿線風景を愛している。
3月14日のダイヤ改正から佐貫駅は龍ヶ崎市駅へと駅名が変更になった。
どんな事情があったのか知らないが、オレはこの変化を歓迎しない。
コロナ騒ぎで、すっかり桜の存在が霞んでしまった春。
でも人間界の事情など我関せずとばかりに咲き誇り、牛久沼に霧がたつ。
明治維新まで生き残った土浦藩。
改札を出ると駅ビルに心地よさげな喫茶スペースが設けられている。
霞城口ではなく、霞ヶ浦口へ。
群れからはぐれた鳩が一羽丸まり、しゃがみこんだ若い女性が話しかけ、連れの若いのが先を急ぎたがっていた。

西浦の端にお日様がかぶさっていた。
堤に沿って、桜木がさらに目を楽しませる。



関東じゃ、この週末で桜も終わりだろう。
土浦の桜祭りは明日までとなっていた。
邪悪なウイルスに揺さぶられて落ち着きをなくした世界で、オレがこうして2020年の春を讃えることに意味を感じている。
7:16 友部(ともべ)駅(常磐線/水戸線 茨城県)
土浦を出ると霧に包まれた。
さらに高浜あたりで霧は深くなる。
西浦の端は高浜に及ぶ。
霞ヶ浦は常磐線車窓からほんのわずかしか見えないが、この国で2番目の面積を誇る湖は様々な影響を沿線に与えている。
6分の停車。
水戸線と交わるこの駅には旅情があり、東京一極集中の現在となっては哀愁を漂わせる存在となったターミナル駅。
そのリアルな姿を知っていたいと思う。


古くからの旅館はまだ看板を下ろしていない。
関連記事
-
-
「車旅日記」1996年秋【夏をあきらめきれず、秋。再び夏のルートへと向かったのでございます。】最終日(鳴子温泉‐米沢‐東京) 鳴子サンハイツ、鳴子温泉駅、芦沢駅、赤湯駅、米沢郊外、磐梯、猪苗代湖、新白河駅、氏家、春日部、三軒茶屋、東京町田
車旅日記1996年11月3日 1996・11・3 9:09 鳴子サンハイツ 拝啓 その後、元気です
-
-
「鉄旅日記」2018年エイプリルフール その3-谷田川、磐城石川、磐城塙、常陸大子、玉川村、常陸大宮、上菅谷、水戸(水郡線) 【8年振りに金町に帰ってまいりました。青春18きっぷはまだ3日分残っております。呼んでくれたのは会津でございました。】
鉄旅日記2018年4月1日・・・谷田川駅、磐城石川駅、磐城塙駅、常陸大子駅、玉川村駅、常陸大宮駅、上
-
-
「鉄旅日記」2021年春 初日(東京-米内沢)その1‐金町、上野、古川、陸前谷地(常磐線/東北新幹線/陸羽東線) 【大人の休日倶楽部パスで東北へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。続くコロナ禍ではございますが、約半年の辛抱の時を過ぎて、天候にも苛まれながら秋田内陸縦貫鉄道に乗りに行きました。】
鉄旅日記2021年4月17日・・・金町駅、上野駅、古川駅、陸前谷地駅(常磐線/東北新幹線/陸羽東線
-
-
「車旅日記」2004年春 4日目(旭川-稚内)走行距離428㎞その3-稚内サンホテル 【旭川に下りて、思う存分に北の大地を走った旅の記録でございます】
車旅日記2004年5月4日・・・稚内サンホテルにて 21:39 稚内サンホテル325号 素敵な部屋
-
-
「鉄旅日記」2020年文月 3日目(萩-三次)その4‐宍道、加茂中、出雲横田、出雲坂根(木次線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】
鉄旅日記2020年7月25日・・・宍道駅、加茂中駅、出雲横田駅、出雲坂根駅(木次線) 13:
-
-
「鉄旅日記」2019年霜月 初日(東京-五所川原)その3‐小牛田、一ノ関、盛岡、八戸、野辺地(東北本線/IGRいわて銀河鉄道/青い森鉄道) 【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】
鉄旅日記2019年11月2日・・・小牛田駅、一ノ関駅、盛岡駅、八戸駅、野辺地駅(東北本線/IGRいわ
-
-
「鉄旅日記」2020年如月 初日(東京-大船渡)その2‐新白河、郡山、福島、仙台(東北本線) 【東日本大震災で被害を受けた大船渡に泊まりにまいりました。山田線完全乗車も目指しておりましたが・・。】
鉄旅日記2020年2月22日・・・新白河駅、郡山駅、福島駅、仙台駅(東北本線) 8:20 新白河(
-
-
「鉄旅日記」2019年師走 最終日(酒田-東京)その3‐押切、帯織、長岡(信越本線) 【由利高原鉄道鳥海山ろく線に乗りにいきました。初冬の日本海は荒々しく、美しゅうございました。】
鉄旅日記2019年12月8日・・・押切駅、帯織駅、長岡駅(信越本線) 15:35 押切(おしきり)
-
-
「車旅日記」2004年夏 初日(佐賀空港-別府)走行距離254㎞その2-田川後藤寺駅、豊前川崎駅、宝珠山駅、日田駅、豊前中村駅、鳥栖駅、別府・ホテル清風屋上ビヤガーデン【九州を一周してみよう。そう思いたった、真夏の日々でございます。】
車旅日記2004年8月11日・・・田川後藤寺駅、豊前川崎駅、宝珠山駅、日田駅、豊前中村駅、鳥栖駅、別
-
-
「鉄旅日記」2020年盛夏 3日目(肥前鹿島-門司港)その5‐肥前山口、久保田、西唐津、博多、門司港(佐世保線/唐津線/筑肥線/福岡市地下鉄空港線/鹿児島本線) 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】
鉄旅日記2020年8月15日・・・肥前山口駅、久保田駅、西唐津駅、博多駅、門司港駅(佐世保線/唐津
