「鉄旅日記」2019年師走 最終日(酒田-東京)その3‐押切、帯織、長岡(信越本線) 【由利高原鉄道鳥海山ろく線に乗りにいきました。初冬の日本海は荒々しく、美しゅうございました。】
鉄旅日記2019年12月8日・・・押切駅、帯織駅、長岡駅(信越本線)
15:35 押切(おしきり)駅(信越本線 新潟県)
新潟着14:05。
乗り継ぎの信越本線の発車は14:07。
高架ホームから降りると、面前には広大な越後平野が広がっていた。
田園、住宅街、田園、住宅街。
繰り返しの風景に代わり映えはなく、新津で羽越本線と合流。
さらに磐越西線と分かれると、越後平野で見てきた田園、住宅街・・・の車窓風景が繰り返される。
平野の奥にぽっかりと突き出ているのは弥彦山。
眠たくなるが、睡眠は「いなほ」号で散々とっている。
三条の街並を愛でる。
分かれていった弥彦線の曲線を目で追う。
かつて強い印象を残した三条駅前のサカエボウルはまだ営業を続けているようだ。
長岡市に入ると雪が目につくようになった。
押切駅で降りて、ホームに残った雪を踏みしめる。
子供の頃から好きな行為だ。
雪をかぶった山々を写す。
ここら辺りじゃ何気ない山間から雲が湧く景色も、東京からきたオレには旅の大切な記憶。
東京にいたんじゃ、この冬は雪を見ることすらないかもしれない。



戊辰北越戦争の記念館が近くにあるという。
激戦が展開された朝日山はあの雪をかぶった内のひとつなのだろう。
その時の戦闘では、会津藩白虎隊士で当時16歳だった新国英之助の悲劇や、長州藩参謀代理だった時山直八の戦死等が記録されている。
新政府軍に奪われた長岡城を、長岡藩家老河井継之助率いる藩軍が夜襲の末に奪還した八丁沖古戦場は、この駅から直線距離で約3kmほど。
押切駅開業記念の古い石碑が駅前にある。
駅の回りを歩き、田園に立ち、あの山々を眺めて天に祈る。
そうせずにはいられない。
16:01 帯織(おびおり)駅(信越本線 新潟県)
長岡から先の連絡事情により、押切で降りて、さらに2駅戻って帯織駅に降りる。
この2駅を選んだ理由は特にない。
強いて挙げれば、何となく駅名に引かれたから。
2駅の間にある見附駅には1月の旅で降りている。
辺りの山に雪はなく、駅にもない。
帯織と押切の間で、雪雲は割れたようだ。
田園に出て弥彦山を眺め、また天に祈る。




いい旅だった。
海山川。
かつての民が神を見た存在に畏敬の念を持つ。
次に日本海ルートをたどる際には、いくつか再会すべき存在が増えた。
16:29 長岡(ながおか)駅(上越新幹線/信越本線/上越線 新潟県)
空いているとは思っていなかったが、上越線水上行は混んでいる。
オレのようにこの中の何名が関東に入るのか不明だが、人々のそんな動向も楽しみにしつつ、のんびりと金町に帰る。
越後湯沢までに空くようなら、雪見酒ができるだろう。

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