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「鉄旅日記」2019年師走 最終日(酒田-東京)その2‐小波渡、五十川、府屋、あつみ温泉(羽越本線) 【由利高原鉄道鳥海山ろく線に乗りにいきました。初冬の日本海は荒々しく、美しゅうございました。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/06 旅話, 旅話 2019年

鉄旅日記2019年12月8日・・・小波渡駅、五十川駅、府屋駅、あつみ温泉駅(羽越本線)

8:59 小波渡(こばと)駅(羽越本線 山形県)にて

10:10 五十川(いらがわ)駅(羽越本線 山形県)
8:56小波渡駅で降りる。
ホームから荒々しい日本海が見渡せる素敵な場所だ。

そこからひと駅の徒歩行。

この区間はほぼトンネル。
車窓からは見ることのない景色の中を歩いた。

芭蕉が歩いた「鬼かけ橋」、打ち寄せる波、群れ飛ぶカモメ、厳つい面相の岩、沖に浮かぶ灯台、廃墟となった海辺のホテル。









五十川駅に着いて古四王神社に寄り、酒屋に寄り、清流五十川を写し、旅館を見て何事かを思い、駅ではご婦人と会話を交わす。


地元民もこぼす。
今日は風が冷たく寒いと。

折よく下り列車がくる。
たった今歩いてきた道を車窓からおさらいするのもいい。

そしてまた小波渡駅へ。
このあたりとは縁があるようだ。

10:16 小波渡(こばと)駅(羽越本線 山形県)にて


本来は五十川駅で待つつもりでいた上り列車に乗っている。
すでに鼠ヶ関を過ぎて、右手に粟島が見えてきた。

ビールがことのほか美味く感じる。

11:03 府屋(ふや)駅(羽越本線 新潟県)
ここからは新潟県。

最初は佐渡島かと思っていたよ。
あの島は粟島。
駅長さんによると、佐渡島が見える日もあるという。

特急停車駅で、どんな駅かと興味が湧き、降りることを思い立った。
酒屋に寄って、大音量の波音を聞く。




駅は7号国道を挟んで日本海に接している。
それにしても波音とは、これほどまでに大きい。

12:21 あつみ温泉(あつみおんせん)駅(羽越本線 山形県)
描いていた旅の計画を変更している。
府屋駅に寄るつもりはなかった。

昨日も乗った「いなほ」に帰りも乗ることにして数駅戻る。
あつみ温泉駅には特急が停車する。



駅前に食堂でもあればと思っていたが、看板は掲げられているものの営業はしていなかった。
食堂、酒屋、スーパー。。
洋菓子屋だけは開いていたな。

温泉旅館からの送迎バスが着いて温泉客が降りてくる。
温泉街はそれなりに賑わっているようだ。

温海川に下りて日本海と交わる様を見ていた。

海原を支配する神「スサノオ」に祈ったよ。
たいそうなことじゃない。
祈るというよりも、むしろ感謝に近い。

海辺の岩場には神が祀られていて、是非ともお詣りをしたかったが、通行が禁止されていた。
7号国道から頭を下げる。
古人のようにオレもあの場所に神を感じている。


「海里」という酒田行の豪華列車が入ってきて、しばらく止まった。
何でも今年の10月からの運行で、新潟~酒田間を走る。

動くレストランを謳う客車内は席毎に仕切られ、ホテル並の品を持っていた。
特急「いなほ」が止まらない桑川駅に停車するばかりか、「笹川流れ」観光にあてるため長時間停車するようだ。

日本海側もなかなかやる。

7号国道に置かれた道の駅「あつみ」を行き帰りとも目にした。
あの場所にも20代の頃に思い出がある。

これもやはり縁。

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