*

「鉄旅日記」2019年師走【由利高原鉄道鳥海山ろく線に乗りにいきました。初冬の日本海は荒々しく、美しゅうございました。】最終日(酒田-東京)その2‐小波渡、五十川、府屋、あつみ温泉(羽越本線)

公開日: : 最終更新日:2024/04/13 旅話, 旅話 2019年

鉄旅日記2019年12月8日・・・小波渡駅、五十川駅、府屋駅、あつみ温泉駅(羽越本線)
8:59 小波渡(こばと)駅(羽越本線 山形県)にて

10:10 五十川(いらがわ)駅(羽越本線 山形県)
8:56小波渡駅で降りる。
ホームから荒々しい日本海が見渡せる素敵な場所だ。

そこからひと駅の徒歩行。

この区間はほぼトンネル。
車窓からは見ることのない景色の中を歩いた。

芭蕉が歩いた「鬼かけ橋」、打ち寄せる波、群れ飛ぶカモメ、厳つい面相の岩、沖に浮かぶ灯台、廃墟となった海辺のホテル。









五十川駅に着いて古四王神社に寄り、酒屋に寄り、清流五十川を写し、旅館を見て何事かを思い、駅ではご婦人と会話を交わす。


地元民もこぼす。
今日は風が冷たく寒いと。

折よく下り列車がくる。
たった今歩いてきた道を車窓からおさらいするのもいい。

そしてまた小波渡駅へ。
このあたりとは縁があるようだ。

10:16 小波渡(こばと)駅(羽越本線 山形県)にて


本来は五十川駅で待つつもりでいた上り列車に乗っている。
すでに鼠ヶ関を過ぎて、右手に粟島が見えてきた。

ビールがことのほか美味く感じる。

11:03 府屋(ふや)駅(羽越本線 新潟県)
ここからは新潟県。

最初は佐渡島かと思っていたよ。
あの島は粟島。
駅長さんによると、佐渡島が見える日もあるという。

特急停車駅で、どんな駅かと興味が湧き、降りることを思い立った。
酒屋に寄って、大音量の波音を聞く。




駅は7号国道を挟んで日本海に接している。
それにしても波音とは、これほどまでに大きい。

12:21 あつみ温泉(あつみおんせん)駅(羽越本線 山形県)
描いていた旅の計画を変更している。
府屋駅に寄るつもりはなかった。

昨日も乗った「いなほ」に帰りも乗ることにして数駅戻る。
あつみ温泉駅には特急が停車する。



駅前に食堂でもあればと思っていたが、看板は掲げられているものの営業はしていなかった。
食堂、酒屋、スーパー。。
洋菓子屋だけは開いていたな。

温泉旅館からの送迎バスが着いて温泉客が降りてくる。
温泉街はそれなりに賑わっているようだ。

温海川に下りて日本海と交わる様を見ていた。

海原を支配する神「スサノオ」に祈ったよ。
たいそうなことじゃない。
祈るというよりも、むしろ感謝に近い。

海辺の岩場には神が祀られていて、是非ともお詣りをしたかったが、通行が禁止されていた。
7号国道から頭を下げる。
古人のようにオレもあの場所に神を感じている。


「海里」という酒田行の豪華列車が入ってきて、しばらく止まった。
何でも今年の10月からの運行で、新潟~酒田間を走る。

動くレストランを謳う客車内は席毎に仕切られ、ホテル並の品を持っていた。
特急「いなほ」が止まらない桑川駅に停車するばかりか、「笹川流れ」観光にあてるため長時間停車するようだ。

日本海側もなかなかやる。

7号国道に置かれた道の駅「あつみ」を行き帰りとも目にした。
あの場所にも20代の頃に思い出がある。

これもやはり縁。

関連記事

「車旅日記」1996年秋【夏をあきらめきれず、秋。再び夏のルートへと向かったのでございます。】2日目(新潟‐象潟‐鳴子温泉) 道の駅豊栄、道の駅朝日、道の駅温海、象潟駅-茶房くにまつ、蚶満寺、九十九島、矢島、鳴子サンハイツ

車旅日記1996年11月2日 1996・11・2 8:17 7号国道‐豊栄(道の駅) よく眠れた

記事を読む

「鉄旅日記」2019年霜月【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】初日(東京-五所川原)その5‐撫牛子、川部、五所川原、津軽五所川原(五能線)

鉄旅日記2019年11月2日・・・撫牛子駅、川部駅、五所川原駅、津軽五所川原駅(五能線) 19:59

記事を読む

「鉄旅日記」2008年皐月【旅は京都から始まり、山陰から下関へ。そして四国へと渡ったのでございます。】2日目(出雲-柳井)-出雲市、大田市、益田、長門市、仙崎、阿川、小串、幡生、防府、柳井(山陰本線/仙崎支線/山陽本線)

鉄旅日記2008年5月3日・・・出雲市駅、大田市駅、益田駅、長門市駅、仙崎駅、阿川駅、小串駅、幡生駅

記事を読む

「鉄旅日記」2019年年始【雪が見たくて北へ向かいました。そして初めて仙台空港線に乗ったのでございます。】初日(東京-一ノ関)その1-金町、上野、高崎、六日町、長岡、見附(常磐線/高崎線/上越線/信越本線)

鉄旅日記2019年1月5日・・・金町駅、上野駅、高崎駅、六日町駅、長岡駅、見附駅(常磐線/高崎線/上

記事を読む

「鉄旅日記」2009年晩秋【陰陽を行き来した3日間。この国の秋は美しゅうございました。】最終日(和田山-東京)その2-大阪、桜島、西九条、阪神西九条、久宝寺、放出、京橋、京阪京橋、近江舞子、近江今津、近江塩津、東京葛飾(大阪環状線/桜島線/関西本線/おおさか東線/学研都市線/湖西線)

鉄旅日記2009年11月23日・・・大阪駅、桜島駅、西九条駅、阪神西九条駅、久宝寺駅、放出駅、京橋駅

記事を読む

「車旅日記」1998年春【下北半島を目指した春。男の旅は北を目指すものと思っていた20代後半。高倉健さんの影響でございましょうか。】最終日(鳴子温泉-郡山-東京)-鳴子サンハイツ、川渡温泉駅、槻木駅、道の駅安達、郡山文化センター前、那須公営パーキング、黒磯PA、佐野SA、大井PA、東京町田

車旅日記1998年5月4日 1998・5・4 8:47 鳴子サンハイツ 連休中初めての日差しだ。

記事を読む

「車旅日記」1998年夏【20代最後の旅でございます。青森港から北海道上陸を目指して北へ向かったのでございますが・・・。】4日目(遠野-釜石-気仙沼-鳴子温泉)-遠野徳田屋旅館、遠野駅、釜石駅、釜石大観音、道の駅高田松原、気仙沼港、南気仙沼駅、小梨駅、一ノ関駅、鳴子サンハイツ

車旅日記1998年8月15日 1998・8・15 8:00 遠野 徳田屋旅館 4日目。 宿で知

記事を読む

「車旅日記」2000年夏Part.1【信濃、飛騨、そして能登島。帰りは北陸路。この国の美しさをあらためて感じました夏旅でございます。】最終日(小千谷-桐生-下妻-東京)道の駅おぢや、塩沢らーめんショップ、月夜野情報サービスセンター、旅の駅桐生、道の駅しもつま、柏市あけぼの2丁目、葛飾金町

車旅日記2000年7月23日 2000・7・23 2:09 17号国道‐おぢや(道の駅) 都合3

記事を読む

「車旅日記」2006年皐月【東京から出かける最後の車旅。関東、東北を2,265㎞走った記録でございます。】4日目(大曲-阿仁合-弘前-三厩-青森)その1-大曲グランドホテル、角館駅、羽後中里駅、阿仁合駅、鷹ノ巣駅、大館駅、碇ヶ関駅、大鰐温泉駅、黒石駅

車旅日記2006年5月5日 2006・5・5 7:00 大曲グランドホテル610号室 山々は見え

記事を読む

「車旅日記」2005年初夏【長岡、会津、庄内。戊辰戦争ゆかりの地を巡りたかったのだと記憶しております。】初日(長岡-会津-福島-山形)走行距離388㎞ その2-福島駅、峠駅、今泉駅、荒砥駅、アパホテル山形駅前大通

車旅日記2005年7月16日 17:00 福島駅(7月16日の長岡駅より255㎞) あれから10

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2020年卯月【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】初日(東京-新津)その1‐松戸、土浦、友部(常磐線)

鉄旅日記2020年4月4日・・・松戸駅、土浦駅、友部駅(常磐線) 20

「鉄旅日記」2020年弥生【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】最終日(速星-東京)その4‐藤枝、静岡、熱海、上野、北千住(東海道本線/常磐線)

鉄旅日記2020年3月22日・・・藤枝駅、静岡駅、熱海駅、上野駅、北千

「鉄旅日記」2020年弥生【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】最終日(速星-東京)その3‐多治見、金山、豊橋、御厨(太多線/中央本線/東海道本線)

鉄旅日記2020年3月22日・・・多治見駅、金山駅、豊橋駅、御厨駅(太

「鉄旅日記」2020年弥生【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】最終日(速星-東京)その2‐猪谷、高山、久々野、古井、美濃川合(高山本線/太多線)

鉄旅日記2020年3月22日・・・猪谷駅、高山駅、久々野駅、古井駅、美

「鉄旅日記」2020年弥生【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】最終日(速星-東京)その1‐速星、越中八尾、楡原(高山本線)

鉄旅日記2020年3月22日・・・速星駅、越中八尾駅、楡原駅(高山本線

→もっと見る

    PAGE TOP ↑