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「鉄旅日記」2018年師走【伊勢のいくつもの終着駅に降りまして、神島で2018年最後の満月を眺めたのでございます。】初日(東京-桑名-阿下喜-西藤原-四日市-内部-西日野-津)その2-西藤原、あすなろう四日市、内部、日永、西日野、泊、南四日市(三岐鉄道三岐線/四日市あすなろう鉄道内部線/四日市あすなろう鉄道八王子線)

公開日: : 旅話, 旅話 2018年

鉄旅日記2018年12月22日
15:08 西藤原(にしふじわら)駅(三岐鉄道三岐線 三重県)
阿下喜からも見えていた段々に削られた山は、鈴鹿7峰のひとつに数えられる藤原岳。

その麓に太平洋セメントを冠した貨物列車の積載駅がある。
この終着駅のふたつ手前にあたる東藤原駅。

長大な貨物列車の先頭が建屋に隠れる様は、龍の食事を思わせた。

行きに丹生川から乗った時は3両の列車に乗客は4名。
じきに近鉄名古屋本線との接続駅で終点の近鉄富田に向かい発車するが、オレの他に乗客が現れる気配はないが、おもむろにひとりの若者がやってきた。


駅前は小さな鉄道公園になっている。

以前訪ねた際は、子供連れの家族でそこそこの賑わいがあったその場所も今は冬。
冷たくなった風に、しまっていたマフラーを首に巻く。

16:27 あすなろう四日市(あすなろうよっかいち)駅(四日市あすなろう鉄道内部線/四日市あすなろう鉄道八王子線 三重県)
三岐線の車窓風景は終点の近鉄富田に近づくまでさしたる変化を見せず、時に眠りに落ち、目を覚ますと乗客が増えていたが、最後まで座席が埋まることはなく、終点へ。
約45分の乗車。

近鉄富田で四日市方面のホームに行くと、すぐに津新町行がやってきて、4駅で近鉄四日市へ。
通りを渡るとあすなろう鉄道の乗場がある。

その存在を知った時には近鉄だった内部線、西日野線は四日市あすなろう鉄道として再生されている。
北勢線のように狭い軌道を往く客車は後ろ向きに走り出して、夕日を浴びている。

その輝きに目を向けると、そこは川辺で、とても素朴な夕景を目にすることができた。

16:59 内部(うつべ)駅(四日市あすなろう鉄道内部線 三重県)
国道バイパスの手前で線路は途切れた。

終着駅を降りるとそこは狭い路地で、ここに一体何があるのかと思う。
住宅街を形成するにあたり、ここが限界地でもあったのか。

確かにあの国道はすべてを遮っている。

歩道橋から眺めた夕景はことのほか美しく記録されている。

四日市に貼ってあった内部周辺の地図は見所にあふれていたが、18分後に四日市へと引き返す列車に乗っている。

17:18 日永(ひなが)駅(四日市あすなろう鉄道内部線/四日市あすなろう鉄道八王子線 三重県)
小さなターミナル駅で乗り換える。

八王子線の終点、西日野はここからひと駅。
1976年までは西日野からひと駅先の伊勢八王子が終着駅だったが、その2年前に起きた水害により八王子線全線が運行困難に陥り、廃線が検討された結果、日永-西日野間は生き残り、西日野-伊勢八王子間は廃線になったとのこと。
伊勢八王子は線名に残った。

三角形のホームの先に夕焼けが見える。

四日市は関西語圏のようだ。

17:25 西日野(にしひの)駅(四日市あすなろう鉄道八王子線 三重県)
小さなという表現しか使っていないが、小さな終着駅。

四郷地区と言って、文化を謳う地図をここでも見かけたが、先に挙げた事情で鉄路は絶え、道路に遮られて夕闇が下りた駅前に行き先は見えず、9分後に四日市に戻る列車に乗っている。

運動少女たちが多く乗り込んだ車内は、列車が動き出すまで彼女たちの楽しそうな声に満ちていた。

日永駅に戻り、再び内部行に乗り泊駅まで。
そこから関西本線の南四日市駅が近い。

17:41 泊(とまり)駅(四日市あすなろう鉄道内部線 三重県)にて

17:55 南四日市(みなみよっかいち)駅(関西本線 三重県)
泊駅で降りて、徒歩で南四日市駅へ。
約10分。

国道に出ると広大な土地が囲われ、四日市泊イオンタウンができると記されている。

またこの国は狭くなる。
そんなことを思う。

さらにまた広大な土地が広がり、たくさんの車が止まり、都会的な明かりが灯っている。
外車の販売店かと思えばパチンコ&スロット。
あたりを睥睨している。
あの文化はオレには分からない。

南四日市駅は、工場夜景と月明かりをまぶした雲を背景にして厳かに沈黙していた。



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