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「鉄旅日記」2017年夏【私鉄王国で過ごす夏】3日目(姫路-十三)その1-山陽姫路、山陽網干、飾磨、大塩、高砂、山陽垂水、垂水、滝の茶屋、山陽塩屋、塩屋、山陽須磨(山陽電車本線/山陽電車網干線)

公開日: : 最終更新日:2023/04/26 旅話, 旅話 2017年

鉄旅日記2017年8月13日
5:03 山陽姫路(さんようひめじ)駅(山陽電車本線 兵庫県)
ライトアップされた姫路城は随分大きく見えた。

工事中だった駅前広場も完成して、市民が夏の夜を憩い、平和な風景が展開されていた。

路上歌手が竹原ピストルさんの「よー、そこの若いの」を歌っていた。

姫路プラザホテルは新幹線口にあり、駅からも近く、周辺に集まっている他のホテルに見劣りすることはない。

そして今朝、駅が親切に設けた長椅子で寝てるオッサンがいる。

姫路城はやっぱり大きい。

山陽姫路に到着した朝イチ列車には驚くほどの人々が乗っていた。
その列車で折り返す。

発車と共に目の前の坊主頭のオッサンがロングシートに横になった。

5:41 山陽網干(さんようあぼし)駅(山陽電車網干線 兵庫県)
有志の皆さんが駅前を掃除している。
コンビニ前の丸椅子に座ったオッサンがその光景を眺めている。

終着駅を降りて左にいくと50メートルほどで250号国道に出て、そこで駅と共に生きていく町の風景は終わる。

車窓からの播州の風情に惹かれている。

暖かい国が作った、穏やかな風情。

いくつか渡った川と家並にそれを感じた。

6:07 飾磨(しかま)駅(山陽電車本線/山陽電車網干線 兵庫県)
姫路と網干に分かれるターミナル駅。

構内の商店街の営業にはまだ早く、喫茶店と時計店の他の顔ぶれは不明だ。

駅前通りは狭く、その分歴史を感じる。
名鉄の富貴駅なんか、よく似てる。

駅横の古い大衆酒場との組み合わせは、昭和で通じる。

6:24 大塩(おおしお)駅(山陽電車本線 兵庫県)
特急停車駅。
その特急待ちで5分の停車。

海辺に出れば的形海水浴場があり、そこは兵庫県花「のじぎく」自生地だという。

「のじぎく」と聞いてもぴんとこないが、その郡生地が見つかったことは大発見だったらしい。

大塩天満宮が近い。

駅を横切る通りが広く、開放的な気分になる。

6:42 高砂(たかさご)駅(山陽電車本線 兵庫県)
ブライダル都市を謳う街。

めでたいな。
ド派手な結婚式場でもあれば格好もつくが。

大きな駅前ロータリーには何があるわけじゃないが、駅旅を重ねるオレを、ここにいることで何事かをなした気分にさせる。

かつて加古川駅から高砂線が延びていた。
そんな街ではそんな痕跡を探そうと駅前地図を見る。

たいてい何も残っていない。
ここ高砂も同じ。

発車して大河を渡る。

加古川だった。

7:16 山陽垂水(さんようたるみ)駅(山陽電車本線 兵庫県)
JR垂水駅と接している。
JRを横切ると2号国道でまた駅前風景は途切れる。

山陽電車を降りた先に町がある。

朝まだ涼しいアーケード街を歩く。

そこかしこで8月13日が始まりだした音を聞き、人の列が規則正しく駅へ向かう。

垂水(たるみ)駅(山陽本線 兵庫県)にて

垂水駅前風景

7:29 滝の茶屋(たきのちゃや)駅(山陽電車本線 兵庫県)
ここも特急停車駅。
高架改札に上がって播磨灘が見えることに驚いた。

高台の住宅街にある駅。

明石と淡路島に架かる明石海峡大橋は地域の誇りで、商店街にもその名が入っている。

商店街に参加しているのは床屋とあと1軒。
何を売る店だか分からなかったが、きれいな店だった。


7:44 山陽塩屋(さんようしおや)駅(山陽電車本線 兵庫県)
ここもJR駅と2号国道に接している。

海辺に続く曲がりくねった細い道。

仲間たちと伊豆に海水浴に行っていた20年前を思い出す。
あれから、オレの中で海辺の概念が確立された。

塩屋の道もまた味わい深い。

毘沙門天を示す石塔が立っていた。

塩屋(しおや)駅(山陽本線 兵庫県)にて

塩屋駅前風景

7:53 山陽須磨(さんようすま)駅(山陽電車本線 兵庫県)
この町を、暮らすのに理想的な町だと思い、あれから生きてきた。

海辺から住宅地へと上がる涼しげな道。
蝉が鳴いてる。
蜩が鳴いてる。

2号国道を全国からの車が走ってる。

JR駅は浜辺にある。

この駅から見えるいくつかの坂道に、生きてきた48年を想った。
ホントにいろんな場所にオレはいた。

隣のオバチャンが大きな声で立て続けにくしゃみをする。

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