*

「鉄旅日記」2017年夏【私鉄王国で過ごす夏】3日目(姫路-十三)その1-山陽姫路、山陽網干、飾磨、大塩、高砂、山陽垂水、垂水、滝の茶屋、山陽塩屋、塩屋、山陽須磨(山陽電車本線/山陽電車網干線)

公開日: : 最終更新日:2024/05/25 旅話, 旅話 2017年

鉄旅日記2017年8月13日・・・山陽姫路駅、山陽網干駅、飾磨駅、大塩駅、高砂駅、山陽垂水駅、垂水駅、滝の茶屋駅、山陽塩屋駅、塩屋駅、山陽須磨駅(山陽電車本線/山陽電車網干線)

5:03 山陽姫路(さんようひめじ)駅(山陽電車本線 兵庫県)
ライトアップされた姫路城は随分大きく見えた。

工事中だった駅前広場も完成して、市民が夏の夜を憩い、平和な風景が展開されていた。

路上歌手が竹原ピストルさんの「よー、そこの若いの」を歌っていた。

姫路プラザホテルは新幹線口にあり、駅からも近く、周辺に集まっている他のホテルに見劣りすることはない。

そして今朝、駅が親切に設けた長椅子で寝てるオッサンがいる。

姫路城はやっぱり大きい。

山陽姫路に到着した朝イチ列車には驚くほどの人々が乗っていた。
その列車で折り返す。

発車と共に目の前の坊主頭のオッサンがロングシートに横になった。

5:41 山陽網干(さんようあぼし)駅(山陽電車網干線 兵庫県)
有志の皆さんが駅前を掃除している。
コンビニ前の丸椅子に座ったオッサンがその光景を眺めている。

終着駅を降りて左にいくと50メートルほどで250号国道に出て、そこで駅と共に生きていく町の風景は終わる。

車窓からの播州の風情に惹かれている。

暖かい国が作った、穏やかな風情。

いくつか渡った川と家並にそれを感じた。

6:07 飾磨(しかま)駅(山陽電車本線/山陽電車網干線 兵庫県)
姫路と網干に分かれるターミナル駅。

構内の商店街の営業にはまだ早く、喫茶店と時計店の他の顔ぶれは不明だ。

駅前通りは狭く、その分歴史を感じる。
名鉄の富貴駅なんか、よく似てる。

駅横の古い大衆酒場との組み合わせは、昭和で通じる。

6:24 大塩(おおしお)駅(山陽電車本線 兵庫県)
特急停車駅。
その特急待ちで5分の停車。

海辺に出れば的形海水浴場があり、そこは兵庫県花「のじぎく」自生地だという。

「のじぎく」と聞いてもぴんとこないが、その郡生地が見つかったことは大発見だったらしい。

大塩天満宮が近い。

駅を横切る通りが広く、開放的な気分になる。

6:42 高砂(たかさご)駅(山陽電車本線 兵庫県)
ブライダル都市を謳う街。

めでたいな。
ド派手な結婚式場でもあれば格好もつくが。

大きな駅前ロータリーには何があるわけじゃないが、駅旅を重ねるオレを、ここにいることで何事かをなした気分にさせる。

かつて加古川駅から高砂線が延びていた。
そんな街ではそんな痕跡を探そうと駅前地図を見る。

たいてい何も残っていない。
ここ高砂も同じ。

発車して大河を渡る。

加古川だった。

7:16 山陽垂水(さんようたるみ)駅(山陽電車本線 兵庫県)
JR垂水駅と接している。
JRを横切ると2号国道でまた駅前風景は途切れる。

山陽電車を降りた先に町がある。

朝まだ涼しいアーケード街を歩く。

そこかしこで8月13日が始まりだした音を聞き、人の列が規則正しく駅へ向かう。

垂水(たるみ)駅(山陽本線 兵庫県)にて

垂水駅前風景

7:29 滝の茶屋(たきのちゃや)駅(山陽電車本線 兵庫県)
ここも特急停車駅。
高架改札に上がって播磨灘が見えることに驚いた。

高台の住宅街にある駅。

明石と淡路島に架かる明石海峡大橋は地域の誇りで、商店街にもその名が入っている。

商店街に参加しているのは床屋とあと1軒。
何を売る店だか分からなかったが、きれいな店だった。


7:44 山陽塩屋(さんようしおや)駅(山陽電車本線 兵庫県)
ここもJR駅と2号国道に接している。

海辺に続く曲がりくねった細い道。

仲間たちと伊豆に海水浴に行っていた20年前を思い出す。
あれから、オレの中で海辺の概念が確立された。

塩屋の道もまた味わい深い。

毘沙門天を示す石塔が立っていた。

塩屋(しおや)駅(山陽本線 兵庫県)にて

塩屋駅前風景

7:53 山陽須磨(さんようすま)駅(山陽電車本線 兵庫県)
この町を、暮らすのに理想的な町だと思い、あれから生きてきた。

海辺から住宅地へと上がる涼しげな道。
蝉が鳴いてる。
蜩が鳴いてる。

2号国道を全国からの車が走ってる。

JR駅は浜辺にある。

この駅から見えるいくつかの坂道に、生きてきた48年を想った。
ホントにいろんな場所にオレはいた。

隣のオバチャンが大きな声で立て続けにくしゃみをする。

関連記事

「車旅日記」2000年夏Part.2【友を訪ねて備後福山へ。長門宇部へ。2000㎞に及ぶ長大な旅路でございました。】初日(東京-琵琶湖志賀)デニーズ青砥店、方南町、日野駅、道の駅信州蔦木宿、峠の茶屋

車旅日記200年8月11~12日・・・デニーズ青砥店、方南町、日野駅、道の駅信州蔦木宿、峠の茶屋 2

記事を読む

「鉄旅日記」2017年春【近鉄に乗る日々】最終日(JR難波-東京)その1-JR難波、八尾、奈良、笠置、伊賀上野、上野市、伊賀神戸、伊勢中川、近鉄長島、長島(関西本線/伊賀鉄道/近鉄大阪線/近鉄名古屋線)

鉄旅日記2017年3月20日・・・JR難波駅、八尾駅、奈良駅、笠置駅、伊賀上野駅、上野市駅、伊賀神戸

記事を読む

「鉄旅日記」2020年文月【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】初日(東京-香住)その2‐静岡、浜松、豊橋、名古屋、大垣(東海道本線)

鉄旅日記2020年7月23日・・・静岡駅、浜松駅、豊橋駅、名古屋駅、大垣駅(東海道本線) 8

記事を読む

「鉄旅日記」2019年年始【雪が見たくて北へ向かいました。そして初めて仙台空港線に乗ったのでございます。】最終日(一ノ関-東京)その3-名取、岩沼、福島、郡山、新白河、上野(東北本線)

鉄旅日記2019年1月6日・・・名取駅、岩沼駅、福島駅、郡山駅、新白河駅、上野駅(東北本線) 15:

記事を読む

「鉄旅日記」2018年卯月【ときわ路パスでめぐる常陸旅でございます。】その3-佐和、友部、下館、騰波ノ江、下妻、石下(常磐線/水戸線/関東鉄道常総線)

鉄旅日記2018年4月25日・・・佐和駅、友部駅、下館駅、騰波ノ江駅、下妻駅、石下駅(常磐線/水戸線

記事を読む

「鉄旅日記」2019年弥生Part.1【和歌山電鐵に乗るために、青春18きっぷで紀伊半島一周を思い立ったのでございます。】最終日(紀伊田辺-東京)その1-紀伊田辺、箕島、和歌山、伊太祈曽、貴志(紀勢本線/和歌山電鐵貴志川線)

鉄旅日記2019年3月3日・・・紀伊田辺駅、箕島駅、和歌山駅、伊太祈曽駅、貴志駅(紀勢本線/和歌山電

記事を読む

「鉄旅日記」2017年秋【湘南へ向かう休日。江ノ電に乗りに行ったのでございます。】その3-腰越、龍ノ口寺、江ノ島、湘南江の島、片瀬江ノ島、新宿(江ノ島電鉄/小田急電鉄江ノ島線)

鉄旅日記2017年11月12日・・・腰越駅、江ノ島駅、湘南江の島駅、片瀬江ノ島駅、新宿駅(江ノ島電鉄

記事を読む

「車旅日記」2004年夏【九州を一周してみよう。そう思いたった、真夏の日々でございます。】最終日(長崎-島原-唐津-福岡空港)走行距離291㎞その1-長崎ニューポート、島原駅、沖田畷古戦場(龍造寺隆信戦死の地)、大村駅、千綿駅、高橋駅

車旅日記2004年8月15日・・・長崎ニューポート、島原駅、沖田畷古戦場(龍造寺隆信戦死の地)、大村

記事を読む

「鉄旅日記」2017年春【近鉄に乗る日々】最終日(JR難波-東京)その2-大曽根、勝川、春日井、中津川、上松、原野、広丘、みどり湖、相模湖、豊田(中央本線/篠ノ井線)

鉄旅日記2017年3月20日・・・大曽根駅、勝川駅、春日井駅、中津川駅、上松駅、原野駅、広丘駅、みど

記事を読む

「鉄旅日記」2014年春【青春18きっぷで、丹後若狭から北陸、信州へ】最終日(魚津-東京)その1-魚津、生地、黒部、電鉄黒部、泊、親不知、越中宮崎、糸魚川、能生、梶屋敷、浦本(北陸本線)

鉄旅日記2014年3月23日その1・・・魚津駅、生地駅、黒部駅、電鉄黒部駅、泊駅、親不知駅、越中宮崎

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2020年晩秋【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】初日(東京-砺波)その1 ‐金町、東京、黒部宇奈月温泉、新黒部(常磐線/北陸新幹線/富山地方鉄道本線)

鉄旅日記2020年11月21日・・・金町駅、東京駅、黒部宇奈月温泉駅

「鉄旅日記」2020年神無月【ツレと筑波山を訪ねたのでございます。関東に暮らす身にとりまして、高所に上がりますと平野の果てに浮かぶ筑波山はいつか登るべき山でございました。】-北千住駅、つつじヶ丘駅、女体山、男体山、筑波山頂駅、宮脇駅、筑波山神社、沼田バス停、つくば駅(つくばエクスプレス/筑波山シャトル/筑波山ロープウェイ/筑波山ケーブルカー)

鉄旅日記2020年10月4日・・・北千住駅、つつじヶ丘駅、女体山、男

「鉄旅日記」2020年初秋【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】最終日(高松-東京)その2 ‐茶屋町、岡山、倉敷、倉敷市、水島、常盤、栄、三菱自工前(宇野線/伯備線/水島臨海鉄道)/倉敷センター街、阿智神社、倉敷美観地区

鉄旅日記2020年9月22日・・・茶屋町駅、岡山駅、倉敷駅、倉敷市駅

「鉄旅日記」2020年初秋【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】最終日(高松-東京)その1 ‐高松港3番乗場、直島宮浦海の駅、宇野港、宇野駅(高松→直島宮浦フェリー/直島宮浦→宇野フェリー)

鉄旅日記2020年9月22日・・・高松港3番乗場、直島宮浦海の駅、宇

「鉄旅日記」2020年初秋【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】3日目(高松)その2 ‐金刀比羅宮、善通寺駅、高松港公園、八十場駅、白峰宮、天皇寺、磯禅師墓

車旅日記2020年9月21日・・・金刀比羅宮、善通寺駅、高松港公園、

→もっと見る

    PAGE TOP ↑