*

「鉄旅日記」2019年長月 2日目(盛岡-宮古)その3-陸中野田、久慈、陸中八木、八戸(三陸鉄道リアス線/八戸線) 【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/07 旅話, 旅話 2019年

鉄旅日記2019年9月22日・・・陸中野田駅、久慈駅、陸中八木駅、八戸駅(三陸鉄道リアス線/八戸線)

12:21 陸中野田(りくちゅうのだ)駅(三陸鉄道リアス線 岩手県)
堀内での停車時間を終えた列車。
車窓にはまた巨大な高架橋道路が現れる。

三陸沿岸道路。
車で旅をしていた頃にはなかった道だ。
復興道路として位置づけられているとのこと。

普段暮らす東京でさえ高速道路事情には疎くなった。
廃線や廃線を危ぶむニュースは聞かれるが、高速道路は延伸を続けている。

それでも日本海側を貫く高速道路網はまだ実現していない。
新潟で青森ナンバーの車に後ろから追突されたのはもう20年の昔。

善良なオジサンだったよ。
彼は出稼ぎ期間を終えて、長野から帰る途中だった。

彼の生活があの後も続いたのであれば、現在に至るまで大変なご苦労をされている。

陸中野田で行き違い3分の停車。

事前にアナウンスが流れた。
ここは塩の産地として栄えた土地柄で、駅には名産の塩が売られている。

ホームに掘られた階段を下りて外に出ると、駅前ロータリーにやってくる車は引きを切らず、そして止めていく。

物産館を兼ねた駅はとても賑わっていた。

これほどの人波を久慈で見るとは思っていなかった。

12:52 久慈(くじ)駅(八戸線/三陸鉄道リアス線 岩手県)
懐かしい久慈駅前。



あの日、なぜオレは地下通路をくぐって寂しい一帯を歩いたのか。

あるいは駐車場事情だったのかもしれない。

祭囃子が聞こえていた。
でも駅に酒が売っていたらそっちにはいかなかっただろう。

必然はオレを山車が通る街中へ連れていった。

「ヨースヨイサ、ヨースーヨイサ」の掛け声とともに子供たちに引かれた山車が進んでいく。

うまく聞きとれなかった掛け声だが、酒屋のおかみさんが教えてくれた。

「あまちゃん」の街、久慈。
親友の嫁さんの実家でもある。

あの5月から久慈を最適な形でアップデートできた。
とてもウレシく思っている。

これより念願の八戸線。

八戸へ。

13:31 陸中八木(りくちゅうやぎ)駅(八戸線 岩手県)
列車は海辺を走っている。

穏やかな海を眺めていた。
素晴らしい景観だよ。

行き違い4分の停車。

かつて車でこの駅に寄ったことがある。
そうした駅に、列車で再訪することにたまらない喜びを感じている。
4分しかないけれど。

こんな感じでもあり、違ったようにも感じる。

どっちでもいい。
変わらずここに駅があるんだ。

何かを確かめたくなったら、また来ればいい。

八戸に泊まる計画がそのうち持ち上がるだろう。

15:14 八戸(はちのへ)駅(八戸線/青い森鉄道 青森県)
3年前に食べた駅そばの味を思い出していた。

そして暖簾をくぐる。
変わらず美味い。

雨が降りだした八戸。
街も駅もとても静かだった。

でも、とりあえず一軒しか見当たらない土産物屋は賑わっていた。

滞在時間30分はそれで尽きた。

これから八戸線で来た道を戻り、陸奥湊から海辺を歩く。

【Facebookへの投稿より】
今朝、盛岡を出て花巻、釜石、宮古、久慈と乗り継いでまいりました。

鉄の街、釜石にはラグビーワールドカップでじきに世界が訪ねてまいりますね。
復興スタジアムの脇には巨大な防波堤が築かれておりました。

JRが復旧を手放した山田線の釜石~宮古間が三陸鉄道の手で蘇ったのが3月。

名所に差し掛かると列車を止めるサービスがあり、車内の「あまちゃん」ファンと思わしき人々をはじめ皆席を立ったものでございます。

久慈では秋祭りの最中。
「よ~すよいさ」の掛け声とともに山車が練り歩きます。

お祭り、いいものでございますね🎵

関連記事

「鉄旅日記」2016年春 最終日(水沢-東京)その1-水沢、花巻、遠野、陸中大橋、小佐野、釜石、恋し浜、盛(東北本線、釜石線、三陸鉄道南リアス線) 【東日本大震災被災地へ】

鉄旅日記2016年3月6日その1・・・水沢駅、花巻駅、遠野駅、陸中大橋駅、小佐野駅、釜石駅、恋し浜駅

記事を読む

「鉄旅日記」2014年秋 その1-日進、宮原、加茂宮、北大宮、大宮公園、土呂、東鷲宮、鷲宮、栗橋、古河、新古河、野木、間々田、岩舟(川越線/東北本線/両毛線) 【休日おでかけパスで、関東ローカル旅】

鉄旅日記2014年11月3日その1・・・日進駅、宮原駅、加茂宮駅、北大宮駅、大宮公園駅、土呂駅、東鷲

記事を読む

「鉄旅日記」2012年春 その1-新子安、石川町、山手、磯子、根岸、大磯、二宮、鴨宮、早川、根府川、伊東、熱海、函南、東田子の浦(京浜東北線、根岸線、東海道本線、伊東線) 【青春18きっぷで、相模・駿河・甲斐途中下車旅】

鉄旅日記2012年3月20日その1・・・新子安駅、石川町駅、山手駅、磯子駅、根岸駅、大磯駅、二宮駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2007年皐月 初日(東京-米子)-静岡、豊橋、本竜野、播磨新宮、佐用、東津山、米子(東海道本線/姫新線/因美線/山陰本線)【夜汽車で東京を離れ、山陰山陽へ。鉄旅最初の長旅でございました。】

鉄旅日記2007年5月3日・・・静岡駅、豊橋駅、本竜野駅、播磨新宮駅、佐用駅、東津山駅、米子駅(東海

記事を読む

「鉄旅日記」2020年晩秋 最終日(武生-東京)その1‐越前武生、武生、三方、美浜(北陸本線/小浜線) 【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】

鉄旅日記2020年11月23日・・・越前武生駅、武生駅、三方駅、美浜駅(北陸本線/小浜線)

記事を読む

「車旅日記」2005年冬 最終日(人吉-熊本空港)走行距離240㎞ その1-人吉駅、一勝地駅、球泉洞駅、佐敷駅、上田浦駅、千丁駅、有佐駅、道の駅不知火 【どこへ行こうか。まっさきに浮かんだのが、昨夏に旅した南九州でございました。】

車旅日記2005年2月13日・・・人吉駅、一勝地駅、球泉洞駅、佐敷駅、上田浦駅、千丁駅、有佐駅、道の

記事を読む

「鉄旅日記」2020年文月 2日目(香住-東萩)その4‐出雲市、直江、五十猛、馬路(山陰本線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

鉄旅日記2024年7月24日・・・出雲市駅、直江駅、五十猛駅、馬路駅(山陰本線) 15:19

記事を読む

「鉄旅日記」2020年初秋 初日(東京-高松)その4 ‐姫路、相生、有年、三石(山陽本線) 【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】

鉄旅日記2020年9月19日・・・姫路駅、相生駅、有年駅、三石駅(山陽本線) 14:31&n

記事を読む

「鉄旅日記」2020年盛夏 最終日(門司港-東京)その5‐岩国、五日市、広電五日市、広島(山陽本線/東海道・山陽新幹線) 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】

鉄旅日記2020年8月16日・・・岩国駅、五日市駅、広電五日市駅、広島駅(山陽本線/東海道・山陽新

記事を読む

「鉄旅日記」2019年霜月 2日目(五所川原-北上)その1‐五所川原、津軽五所川原、津軽中里、鯵ヶ沢、東能代(津軽鉄道/五能線) 【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】

鉄旅日記2019年11月3日・・・五所川原駅、津軽五所川原駅、津軽中里駅、鯵ヶ沢駅、東能代駅(津軽鉄

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年新春 2日目(湯瀬温泉-三沢)その5 ‐青森、三沢(青い森鉄道)/ホテル天水 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月9日・・・青森駅、三沢駅(青い森鉄道)/ホテル

「鉄旅日記」2022年新春 2日目(湯瀬温泉-三沢)その4 ‐板柳、川部、撫牛子、大釈迦、鶴ヶ坂(五能線/奥羽本線) 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月9日・・・板柳駅、川部駅、撫牛子駅、大釈迦駅、

「鉄旅日記」2022年新春 2日目(湯瀬温泉-三沢)その3 ‐川部、五所川原、木造(五能線)/神武食堂 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月9日・・・川部駅、五所川原駅、木造駅(五能線)

「鉄旅日記」2022年新春 2日目(湯瀬温泉-三沢)その2 ‐東大館、大館、弘前(花輪線/奥羽本線) 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月9日・・・東大館駅、大館駅、弘前駅(花輪線/奥

「鉄旅日記」2022年新春 2日目(湯瀬温泉-三沢)その1 ‐湯瀬温泉、鹿角花輪、十和田南(花輪線)/和心の宿姫の湯 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月9日・・・湯瀬温泉駅、鹿角花輪駅、十和田南駅(

→もっと見る

    PAGE TOP ↑