*

「鉄旅日記」2019年長月【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】2日目(盛岡-宮古)その3-陸中野田、久慈、陸中八木、八戸(三陸鉄道リアス線/八戸線)

公開日: : 最終更新日:2024/04/13 旅話, 旅話 2019年

鉄旅日記2019年9月22日・・・陸中野田駅、久慈駅、陸中八木駅、八戸駅(三陸鉄道リアス線/八戸線)
12:21 陸中野田(りくちゅうのだ)駅(三陸鉄道リアス線 岩手県)
堀内での停車時間を終えた列車。
車窓にはまた巨大な高架橋道路が現れる。

三陸沿岸道路。
車で旅をしていた頃にはなかった道だ。
復興道路として位置づけられているとのこと。

普段暮らす東京でさえ高速道路事情には疎くなった。
廃線や廃線を危ぶむニュースは聞かれるが、高速道路は延伸を続けている。

それでも日本海側を貫く高速道路網はまだ実現していない。
新潟で青森ナンバーの車に後ろから追突されたのはもう20年の昔。

善良なオジサンだったよ。
彼は出稼ぎ期間を終えて、長野から帰る途中だった。

彼の生活があの後も続いたのであれば、現在に至るまで大変なご苦労をされている。

陸中野田で行き違い3分の停車。

事前にアナウンスが流れた。
ここは塩の産地として栄えた土地柄で、駅には名産の塩が売られている。

ホームに掘られた階段を下りて外に出ると、駅前ロータリーにやってくる車は引きを切らず、そして止めていく。

物産館を兼ねた駅はとても賑わっていた。

これほどの人波を久慈で見るとは思っていなかった。

12:52 久慈(くじ)駅(八戸線/三陸鉄道リアス線 岩手県)
懐かしい久慈駅前。



あの日、なぜオレは地下通路をくぐって寂しい一帯を歩いたのか。

あるいは駐車場事情だったのかもしれない。

祭囃子が聞こえていた。
でも駅に酒が売っていたらそっちにはいかなかっただろう。

必然はオレを山車が通る街中へ連れていった。

「ヨースヨイサ、ヨースーヨイサ」の掛け声とともに子供たちに引かれた山車が進んでいく。

うまく聞きとれなかった掛け声だが、酒屋のおかみさんが教えてくれた。

「あまちゃん」の街、久慈。
親友の嫁さんの実家でもある。

あの5月から久慈を最適な形でアップデートできた。
とてもウレシく思っている。

これより念願の八戸線。

八戸へ。

13:31 陸中八木(りくちゅうやぎ)駅(八戸線 岩手県)
列車は海辺を走っている。

穏やかな海を眺めていた。
素晴らしい景観だよ。

行き違い4分の停車。

かつて車でこの駅に寄ったことがある。
そうした駅に、列車で再訪することにたまらない喜びを感じている。
4分しかないけれど。

こんな感じでもあり、違ったようにも感じる。

どっちでもいい。
変わらずここに駅があるんだ。

何かを確かめたくなったら、また来ればいい。

八戸に泊まる計画がそのうち持ち上がるだろう。

15:14 八戸(はちのへ)駅(八戸線/青い森鉄道 青森県)
3年前に食べた駅そばの味を思い出していた。

そして暖簾をくぐる。
変わらず美味い。

雨が降りだした八戸。
街も駅もとても静かだった。

でも、とりあえず一軒しか見当たらない土産物屋は賑わっていた。

滞在時間30分はそれで尽きた。

これから八戸線で来た道を戻り、陸奥湊から海辺を歩く。

【Facebookへの投稿より】
今朝、盛岡を出て花巻、釜石、宮古、久慈と乗り継いでまいりました。

鉄の街、釜石にはラグビーワールドカップでじきに世界が訪ねてまいりますね。
復興スタジアムの脇には巨大な防波堤が築かれておりました。

JRが復旧を手放した山田線の釜石~宮古間が三陸鉄道の手で蘇ったのが3月。

名所に差し掛かると列車を止めるサービスがあり、車内の「あまちゃん」ファンと思わしき人々をはじめ皆席を立ったものでございます。

久慈では秋祭りの最中。
「よ~すよいさ」の掛け声とともに山車が練り歩きます。

お祭り、いいものでございますね🎵

関連記事

「車旅日記」2000年夏Part.2【友を訪ねて備後福山へ。長門宇部へ。2000㎞に及ぶ長大な旅路でございました。】初日(東京-琵琶湖志賀)デニーズ青砥店、方南町、日野駅、道の駅信州蔦木宿、峠の茶屋

車旅日記200年8月11~12日・・・デニーズ青砥店、方南町、日野駅、道の駅信州蔦木宿、峠の茶屋 2

記事を読む

「鉄旅日記」2018年秋【「JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ」でめぐる東海旅】初日(東京-岳南江尾-豊橋-三河田原-岡崎-尾張瀬戸-勝川-枇杷島-桑名)その2-吉原、岳南江尾、本吉原、吉原本町、吉原、富士川、新蒲原、西焼津、新豊橋、三河田原(岳南電車岳南線/東海道本線/豊橋鉄道渥美線)

鉄旅日記2018年9月15日・・・吉原駅、岳南江尾駅、本吉原駅、吉原本町駅、富士川駅、新蒲原駅、西焼

記事を読む

「鉄旅日記」2016年夏【じきに廃線を迎える留萌~増毛に用がありました】3日目(小樽-富良野)その1-小樽、発寒中央、琴似、石狩当別、石狩月形、新十津川、滝川、茶志内、美唄(函館本線/学園都市線)

鉄旅日記2016年8月12日・・・小樽駅、発寒中央駅、琴似駅、石狩当別駅、石狩月形駅、新十津川駅、滝

記事を読む

「車旅日記」1996年黄金週間【友を訪ねて大阪へ。そして約束の地、金沢へ。夢を見ながら国道を走った日々でございます。】初日(東京-大阪茨木 R246→R1→名神高速)その1-町田、御殿場、道の駅富士川、静岡駅、掛川

車旅日記1996年5月3日 1996・5・3 0:36 東京町田 旅が始まる。 今はそれ以外の

記事を読む

「車旅日記」2004年秋【瀬戸内から山陰へ。そんな旅がしたかったのでございます。】番外編(京都で過ごす日)-四条大宮駅、嵯峨駅前駅、嵯峨嵐山駅、京福嵐山駅、阪急嵐山駅、京都駅

車旅日記番外編2004年11月23日・・・四条大宮駅、嵯峨駅前駅、嵯峨嵐山駅、京福嵐山駅、阪急嵐山駅

記事を読む

「車旅日記」1998年夏【20代最後の旅でございます。青森港から北海道上陸を目指して北へ向かったのでございますが・・・。】4日目(遠野-釜石-気仙沼-鳴子温泉)-遠野徳田屋旅館、遠野駅、釜石駅、釜石大観音、道の駅高田松原、気仙沼港、南気仙沼駅、小梨駅、一ノ関駅、鳴子サンハイツ

車旅日記1998年8月15日 1998・8・15 8:00 遠野 徳田屋旅館 4日目。 宿で知

記事を読む

「鉄旅日記」2009年晩秋【陰陽を行き来した3日間。この国の秋は美しゅうございました。】最終日(和田山-東京)その2-大阪、桜島、西九条、阪神西九条、久宝寺、放出、京橋、京阪京橋、近江舞子、近江今津、近江塩津、東京葛飾(大阪環状線/桜島線/関西本線/おおさか東線/学研都市線/湖西線)

鉄旅日記2009年11月23日・・・大阪駅、桜島駅、西九条駅、阪神西九条駅、久宝寺駅、放出駅、京橋駅

記事を読む

「鉄旅日記」2008年初秋【秋になると北陸に行きたくなるものでございます。能登半島をはじめ、いくつもの終着駅へと行き着いたのでございます。】初日(東京-羽咋)その2-新西金沢、野町、加賀一の宮、西金沢、羽咋(北陸本線/北陸鉄道石川線/七尾線)

鉄旅日記2008年9月13日・・・新西金沢駅、野町駅、加賀一の宮駅、西金沢駅、羽咋駅(北陸本線/北陸

記事を読む

「鉄旅日記」2000年晩秋【京都の女性に恋をしていた頃がございました。その京都時代のはじまりでございます。】-京都タワーホテル

鉄旅日記2000年11月23日~24日 2000・11・23 0:03 京都タワーホテル924号室

記事を読む

「車旅日記」2004年夏【九州を一周してみよう。そう思いたった、真夏の日々でございます。】2日目(別府-阿蘇-宮崎)走行距離337㎞その1-別府日名子、大分駅、菅尾駅、三重町駅、豊後竹田駅、阿蘇駅

車旅日記2004年8月12日・・・別府日名子、大分駅、菅尾駅、三重町駅、豊後竹田駅、阿蘇駅 200

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2020年文月【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】最終日(三次-東京)その1‐三次、上下、府中(福塩線)

鉄旅日記2020年7月26日・・・三次駅、上下駅、府中駅(福塩線)

「鉄旅日記」2020年文月【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】3日目(萩-三次)その5‐備後落合、備後庄原、三次(芸備線)

鉄旅日記2020年7月25日・・・備後落合駅、備後庄原駅、三次駅(芸

「鉄旅日記」2020年文月【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】3日目(萩-三次)その4‐宍道、加茂中、出雲横田、出雲坂根(木次線)

鉄旅日記2020年7月25日・・・宍道駅、加茂中駅、出雲横田駅、出雲

「鉄旅日記」2020年文月【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】3日目(萩-三次)その3‐黒松、仁万、出雲市、荘原(山陰本線)

鉄旅日記2020年7月25日・・・黒松駅、仁万駅、出雲市駅、荘原駅(

「鉄旅日記」2020年文月【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】3日目(萩-三次)その2‐益田、三保三隅、浜田、波子(山陰本線)

鉄旅日記2020年7月25日・・・益田駅、三保三隅駅、浜田駅、波子駅

→もっと見る

    PAGE TOP ↑