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「鉄旅日記」2019年弥生Part.1【和歌山電鐵に乗るために、青春18きっぷで紀伊半島一周を思い立ったのでございます。】最終日(紀伊田辺-和歌山-貴志-高田-奈良-亀山-東京)その3-奈良、加茂、伊賀上野、亀山、静岡、沼津(関西本線/東海道本線)

公開日: : 最終更新日:2023/05/31 旅話, 旅話 2019年

鉄旅日記2019年3月3日・・・奈良駅、加茂駅、伊賀上野駅、亀山駅、静岡駅、沼津駅(関西本線/東海道本線)
12:22 奈良(なら)駅(関西本線/奈良線/桜井線 奈良県)
静かなる古都。

おそらく京都では、今日もいたるところに雑踏が生じていることと思うが、奈良には外国人の姿も少なく、閑散としている。

京都は世界の「Kyoto」になったが、「そうなれるよ」と奈良に持ち掛けても、おそらく手を上げなかったのだろう。

崇高なる田舎への道を選んだ奈良に、今日をはじまりとしてひかれ始めている。

滞在22分。
駅前を写してビールと昼食。

12:42 加茂(かも)駅(関西本線 京都府)
難波を出た大和路快速の終点は常にこの駅になる。

関西本線はこのまま名古屋まで通じているが、加茂~亀山間は電化されておらず、大阪奈良名古屋を結ぶ最短路線に特急の運行はない。

おそらく今後実現する見通しはなく、計画すらされていないだろう。

駅員の姿はなく、酒屋の自販機でウイスキーハイボールを購入して戻る。

学者然とした二人の紳士が姿勢を正して本を広げている。

見習いたいが、ハイボールを開ける。

13:19 伊賀上野(いがうえの)駅(関西本線/伊賀鉄道伊賀線 三重県)
行き違い4分の停車。

加茂を出て笠置、大河原、月ヶ瀬口、島ヶ原。
第一級の田舎風景が続く区間をいくぶん酔眼で眺めていた。

数日前に、伊賀鉄道の上野市駅の愛称として忍者市駅が公認され、駅舎に大書された報道を見た。
是非は言わない。

その上野城が見えた。
あの城に上がったのは2年前。

あれからまったく別の人生を歩んでいる。

測り知れない悲しみを経験したが、希望の大きさは現在が勝る。

14:17 亀山(かめやま)駅(関西本線/紀勢本線 三重県)
この駅に降りるのは何度目になるのだろうと思う。

駅を写した記憶は過去に2度ある。
つまり3度目なのだろうか。
もう少しありそうな気がする。

何もない巨大ターミナル駅だと断定した初回。

いやそんなことはない。
何もない中にもこれがあるじゃないかと感じた2回目。

いやいや、地図を見れば、ほんの少し歩けば城跡があるじゃないか。
キオスクもある。


駅前の大鳥居は能褒野神社の一の鳥居。
能褒野神社の御祭神は日本武尊とのこと。
駅からは相当離れている。

ここは東海道の宿場町。
今もこうして鉄道も走れば国道に流れはある。

次もいい旅ができる。

18:49 静岡(しずおか)駅(東海道新幹線/東海道本線 静岡県)
浜松でトイレ事情のため一本遅らせると、見送った一本に比べて格段に空いていた。

先を急ぐばかりが人生じゃない。

そもそもオレはそんな生き方をしている。

最終的に得るものは何も変わらない。

事情は知らないが9分の停車。
駅そばがあるホームを写す。

旅も終わりに差し掛かり、スマホの充電事情に悩んでいる。
オレの日常も実はこうして中毒化している。

ただひとつだけ言いたいのは、オレは単なる時間潰しとしてはスマホを使っていない。

どうせなら、今じゃ政令指定都市となった静岡の夜景でも収めておきたかったと思う。

19:49 沼津(ぬまづ)駅(東海道本線/御殿場線 静岡県)
ガランとしたホームを写す。

上屋を支える武骨な鉄組を目にするたびに、沼津駅がたどってきた歴史を想う。

この街でも、車寅次郎は恋をした。

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