*

「鉄旅日記」2018年師走 2日目(津-松阪-伊勢奥津-鳥羽-神島)その2-多気、伊勢神宮外宮、伊勢市、鳥羽、鳥羽マリンターミナル(参宮線/鳥羽市営定期船) 【伊勢のいくつもの終着駅に降りまして、神島で2018年最後の満月を眺めたのでございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/10 旅話, 旅話 2018年

鉄旅日記2018年12月23日・・・多気駅、伊勢神宮外宮、伊勢市駅、鳥羽駅、鳥羽マリンターミナル(参宮線/鳥羽市営定期船)

11:27 多気(たき)駅(紀勢本線/参宮線 三重県)
名松線の暖かな車内では長いこと眠ってしまった。

一志駅に近づき、あの近鉄の電化設備が見える頃には、ずいぶん開けた場所に下りてきたと思う。

行きには鄙びた印象しか持てなかった土地も、見方が変わればそう見える。

松阪での乗り継ぎは3分。
参宮線へと乗り入れる鳥羽行が待っている。

その鳥羽行は紀勢本線との分岐駅、多気で19分の停車。

駅前でビールが買えるヤマザキのお店。
おかみさんにお変わりはなく、ご商売を続けておられた。
ありがたいことだ。

多気に降りるのは3度目だが、いつもお世話になっている。

12:17 伊勢神宮外宮にて



12:47 伊勢市(いせし)駅(参宮線/近鉄山田線 三重県)
駅前はとてもきれいになっていた。

以前からそうだったのかもしれない。
古くて狭い商店街の記憶は宇治山田でのことだったのかもしれない。

当時その場所で笑い転げていた少女たちも30歳を越しているだろう。
街も人も変わっていく。
良き方向にいきたいと思う。

手を浄め、口を浄め、伊勢神宮外宮に参拝。
3度目の参拝になるが、天照大神とは浅からぬ縁を結んでいる。

余計な祈りはいらない。
今年の無事を感謝して、来年の幸福を祈った。

京都とはすべてにおいて比較できないが、伊勢にもこの国が誇る国際的観光都市があった。
伊勢うどんは、やがて必ずや二人で食べにくる。

何という種族だか知らないが、オレの側を離れないかわいい顔をした鳥がいる。
米粒を与えたら全部腹に収めた。

この聖なる地での不思議な縁。
そんなことをしたのは結婚式を挙げたハワイについで人生でたった2度のことだ。

ワイキキビーチを見下ろすホテルのテラスでビールを飲んでいたら、鳩が舞い上がってきてオレの膝に止まったんだ。
手にしていたつまみを与えると、何をどうかぎつけたのか次から次に舞い上がってくる。

東京で見る汚い鳩などではなく、毛並みは美しく、中には幸福を予感させる白鳩もいる。
そのうち鳩に取り巻かれてテラスは糞だらけ。

あれは8年前。
そんなことを思い返す。

この小鳥とは前世のどこかで出会っているのだろう。
そう考えると現世は貴重。
そんなことを考える必然の一年だった。

そろそろ立つ。
あれから少し離れた場所まで移動していた小鳥は戻ってきて、なかなか気づかずにいたポテトチップスに近寄りついばむ。

おわかれだよ。

13:34 鳥羽(とば)駅(参宮線/近鉄鳥羽線/近鉄志摩線 三重県)


13:46 鳥羽マリンターミナル(鳥羽市営定期船/鳥羽湾めぐり 三重県)
JR参宮線終点の鳥羽まで。

鳥羽には去年の近鉄旅でも降りている。

降りるとすぐに伊勢の海が広がっていて、気持ちが弾む。


でも列車で下りた過去は突堤で海を写して、時間に追われるように引き返していた。

埠頭まで歩いてきたのは初めてだ。
そしてオレの旅に船が登場するのも初めてになる。

海辺のホテルは社会の変化に動じることなく、地位を保っている。

ただどんな名門ホテルがこの地にあるのか、不幸にして知らない。

神島行の定期船。
船客は多くない。



にぎやかな団体客がいる。
その脇に幼子を連れた島の若い奥さん。

島のことを尋ねた一団が奥さんに冗談を言う。
「奥さんも火を飛び越していったのですか?」

三島由紀夫「潮騒」に描かれた最も有名な一場面。
神島は歌島として登場する。

オレの席からは見えないが、奥さんは「はい」と口調に笑みをにじませて答えた。
一団からは歓声。

神島へは約30分の船旅。

【Facebookへの投稿より】
台風被害で一部区間がしばらく不通になっておりましたJR名松線に乗りました。

この沿線から、山間の県立高校が甲子園初出場!と話題になり、今年の夏に現れた白山高校がございます。
終着駅は伊勢本街道奥津宿、伊勢奥津駅でございます。

現代的な視点から見れば何もない場所ですが、小生には名残惜しゅうございました。

その後、お伊勢さんに詣りました。

3度目の参拝になりますが、毎回神域に足を踏み入れたとたんに身が引き締まるのを感じるのでございます。

関連記事

「鉄旅日記」2020年文月 3日目(萩-三次)その4‐宍道、加茂中、出雲横田、出雲坂根(木次線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

鉄旅日記2020年7月25日・・・宍道駅、加茂中駅、出雲横田駅、出雲坂根駅(木次線) 13:

記事を読む

鉄旅日記」2012年初冬 最終日(長野-東京)その2-小諸、岩村田、佐久平、中込、臼田、小海、野辺山、清里、大月(小海線、中央本線) 【週末パスで、甲信越途中下車旅】

鉄旅日記2012年12月9日その2・・・小諸駅、岩村田駅、佐久平駅、中込駅、臼田駅、小海駅、野辺山駅

記事を読む

「鉄旅日記」2017年夏 初日(東京-大垣)その1-保谷、品川、三島、静岡、浜松、鷲津、豊橋、岐阜、蘇原、美濃太田(東海道本線/高山本線)【私鉄王国で過ごす夏】

鉄旅日記2017年8月11日・・・保谷駅、品川駅、三島駅、静岡駅、浜松駅、鷲津駅、豊橋駅、岐阜駅、蘇

記事を読む

「鉄旅日記」2021年師走 初日(東京-古川)その1 ‐金町、東京、くりこま高原(常磐線/東北新幹線) 【特急乗り放題の大人の休日倶楽部パスで冬の国へ。山田線完全乗車と鳴子温泉郷を始めとした陸羽東線沿線を歩くことが目的でございました。】

鉄旅日記2021年12月4日・・・金町駅、東京駅、くりこま高原駅(常磐線/東北新幹線) 20

記事を読む

「鉄旅日記」2015年春 最終日その1(宇治-東京)-宇治、山城多賀、玉水、上狛、木津、加茂、貴生川(奈良線/関西本線/草津線) 【朝に宇治を出て、近江鉄道に乗る一日】

鉄旅日記2015年3月22日その1・・・宇治駅、山城多賀駅、玉水駅、上狛駅、木津駅、加茂駅、貴生川駅

記事を読む

「鉄旅日記」2020年睦月 2日目(湯沢-鷹ノ巣)その4‐五所川原、川部、弘前、大館、鷹ノ巣(五能線/奥羽本線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】2日目(湯沢-鷹ノ巣)

鉄旅日記2020年1月12日・・・五所川原駅、川部駅、弘前駅、大館駅、鷹ノ巣駅(五能線/奥羽本線)

記事を読む

「鉄旅日記」2005年初冬 その2-外川、犬吠、本銚子、観音、仲ノ町、銚子、千葉(銚子電鉄/総武本線) 【鉄旅に目覚め、銚子へと向かったのでございます。】

鉄旅日記2005年12月10日・・・外川駅、犬吠駅、本銚子駅、観音駅、仲ノ町駅、銚子駅、千葉駅(銚子

記事を読む

「車旅日記」2005年冬 最終日(人吉-熊本空港)走行距離240㎞ その1-人吉駅、一勝地駅、球泉洞駅、佐敷駅、上田浦駅、千丁駅、有佐駅、道の駅不知火 【どこへ行こうか。まっさきに浮かんだのが、昨夏に旅した南九州でございました。】

車旅日記2005年2月13日・・・人吉駅、一勝地駅、球泉洞駅、佐敷駅、上田浦駅、千丁駅、有佐駅、道の

記事を読む

「鉄旅日記」2016年夏 2日目(弘前-小樽)その1-弘前、蟹田、津軽二股、奥津軽いまべつ、木古内、札苅、桔梗、新函館北斗、大中山(奥羽本線/津軽線/北海道新幹線/道南いさりび鉄道/函館本線) 【じきに廃線を迎える留萌~増毛に用がありました】

鉄旅日記2016年8月11日・・・弘前駅、蟹田駅、津軽二股駅、奥津軽いまべつ駅、木古内駅、札苅駅、桔

記事を読む

「車旅日記」2006年皐月 3日目(仙台-大曲)その2-羽前豊里駅、真室川駅、及位駅、院内駅、湯沢駅、横手駅、後三年駅、大曲グランドホテル 【東京から出かける最後の車旅。関東、東北を2,265㎞走った記録でございます。】

車旅日記2006年5月4日・・・羽前豊里駅、真室川駅、及位駅、院内駅、湯沢駅、横手駅、後三年駅、大曲

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年水無月 最終日(中山平温泉-東京)その3 ‐勝田、水戸、友部、宍戸(常磐線/水戸線)【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

鉄旅日記2022年6月12日・・・勝田駅、水戸駅、友部駅、宍戸駅(常

「鉄旅日記」2022年水無月 最終日(中山平温泉-東京)その2 ‐小牛田、松島、高城町、陸前浜田、榴ヶ岡、仙台(東北本線/仙石線)【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

鉄旅日記2022年6月12日・・・小牛田駅、松島駅、高城町駅、陸前浜

「鉄旅日記」2022年水無月 最終日(中山平温泉-東京)その1 ‐中山平温泉、鳴子温泉(陸羽東線)/旅館三之丞湯【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

鉄旅日記2022年6月12日・・・中山平温泉駅、鳴子温泉駅(陸羽東線

「鉄旅日記」2022年水無月 初日(東京-中山平温泉)その3 ‐小牛田、古川、上野目、池月、鳴子温泉、中山平温泉(陸羽東線)【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

2022年6月11日・・・小牛田駅、古川駅、上野目駅、池月駅、鳴子温

「鉄旅日記」2022年水無月 初日(東京-中山平温泉)その2 ‐いわき、竜田、原ノ町、鹿島、新地、仙台(常磐線)【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

鉄旅日記2022年6月11日・・・いわき駅、竜田駅、原ノ町駅、鹿島駅

→もっと見る

    PAGE TOP ↑