*

「鉄旅日記」2016年春【下北半島から東日本大震災被災地へ】最終日(石巻-東京)その2-久田野、新白河、豊原、白坂、黒磯、西那須野、那須塩原、矢板(東北本線)

公開日: : 最終更新日:2020/09/11 旅話 2016年

鉄旅日記2016年3月21日その2
12:12 久田野(くたの)駅(東北本線 福島県)
白河から1駅戻る。

街道を外れた集落にぽつんと駅がある。
便所がとてもきれいで感心した。

しかし何もないから空でも眺めているしかないな。
とてもきれいな青だ。

白いキャップを被った美しく若い女性と乗り合わせた。

彼女のためにもずっときれいな駅であってほしい。

よく見るとお腹が大きい。
立ち姿が愛らしい。
どうぞご無事に安産を!

12:34 新白河(しんしらかわ)駅(東北新幹線/東北本線 福島県)
開業当初は磐城西郷駅といったという。

新幹線開業に伴ってできた駅だとばかり思っていた。

友人Eさんとの思い出が残る駅でもある。

ここは当時彼が暮らしていた石川からとても遠いのに何度か送ってくれたんだ。
彼はずっとそういう人だった。
あまりの人の好さに戸惑ったこともある。
オレなどとてもとても及びもつかない。

駅前のファミレスで食事もした筈だ。
あの頃からどうやら何も変わっていない。
あのレンタカー屋はあったかな。

ひとりで旅をするようになる前からあった思い出の街。
思えばそんな街は郡山と大阪、神戸、宇部しかない。

どれも友人のTさん、Eさん所縁の街だ。
彼らは大切な友人なんだ。

白河だるまラーメンが土産物リストに加わった。

12:48 豊原(とよはら)駅(東北本線 栃木県)
とても残念だが、ここには降りたことがあるという記録だけを残して、2分後に入線する下り列車に乗ることになる。

ピンクに縁どられた木造駅舎が好ましい。

ここから1駅戻る白坂にかけての国境の景観はとても見事だ。

13:14 白坂(しらさか)駅(東北本線 福島県)
皮篭溜池を前にして中華料理の来来軒がある。

昼時だ。
駐車場には客のものと思われる車が数台止まっている。

ここにアウシュビッツ平和博物館なるものがある不思議。

置かれた貨物車は強制収容所への道を示すオマージュか。

朽ちそうな豪農屋敷に赤レンガ倉庫。
脇には原発災害情報センターがある。
さらにソーラーパネル。

人の気配はごく微量だ。
こんな上天気の下でかつて世界で起きた悲惨な出来事を想像することになるとは。

誰が意図してこういったものが置かれるようになったのか知らないが、あまりにも不自然な一画だった。

白坂は奥州道中の宿場。
コンビニに行くには約2キロの道を歩かなければならない。

白坂駅周辺風景


栃木福島県境車窓風景

13:59 黒磯(くろいそ)駅(東北本線 栃木県)
駅前通りを眺めながらビールを飲んでいる。

関東に帰ってきた。
吹く風も柔らかく日差しに満ちている。

いい気分だ。

黒磯とはこんな街だったかと、思いをあらためてもいる。
宿場町の風情を残した奥州関門手前の街だ。

白河を境にした戦乱の歴史はあまり伝わっていないが、多くの人々や軍隊の往来があったことを偲ばせる。

「駅そば」の記憶はなかったが、去年閉店したという紙が貼られたスペースが店構えをそのままに残り、整然としていて、箸置きにはたくさんの箸が当時の姿のまま置かれていた。

14:28 西那須野(にしなすの)駅(東北本線 栃木県)
日光山塊に向けてメインストリートが真っ直ぐに伸びる様が美しい。

繁華街なんてものはない町に、ビジネスホテルと2、3の飲食店。

冒頭の通りはもちろん商店街だ。
歩いて行けば何かあるだろう。

乗客の装いが田舎じみてきて、栃木を感じている。

14:53 那須塩原(なすしおばら)駅(東北新幹線/東北本線 栃木県)
ひと駅戻る。

黒滝連山、那須連山の眺望が素晴らしい。
大倉山に積もった雪は当分消えそうにない。

降りてみないと分からない魅力が駅にはある。

国会移転が法律で決まってから随分時が流れた。
新幹線が停車するこの地が有力だと聞いたことがあり、それを匂わす横断幕だかを見かけたけど、霞が関は気乗り薄だ。

でもここはいい。
多くの旅行者で賑わってもいる。

雑踏に子どもの泣き声が交じるのはお馴染みだが、その声に反応する人生になったことを喜んでいる。

またここにも降りて、あの山々を一緒に眺めよう。


15:35 矢板(やいた)駅(東北本線 栃木県)
宇都宮から先は深い山の中。
東北道を走っているとそんな感覚になる。

矢板で降りても日光山塊から続く山並みを見渡すことができる。
その山並みはだいぶ低くなり、もはや山頂に雪は見られない。

ここ矢板は那須地域よりも街の体裁は整い、いくつか時代を過ぎてきた痕跡が見て取れる。

駅前の「SHARP」の看板を掲げたビルは元はホテルだったのだろう。
地図の同じ場所には「京」という名が記されていて、今は1階にタクシー会社が収まっている。

古い結婚式場に新しいシティ・ホテル、路地を覗けばスナックが連なり、商店街は日光山塊に向かって途切れることを知らないかのように真っ直ぐに伸びている。

田舎じみて古びているがステキな街だ。
ここが最後でよかった。

そしてまた旅に出たくなる。
でも今日はもう帰るよ。

矢板の町並

関連記事

「鉄旅日記」2016年春【下北半島から東日本大震災被災地へ】2日目(下北-石巻)その2-金田一温泉、斗米、二戸、好摩、いわて沼宮内、厨川、矢幅、日詰、小牛田、涌谷、石巻(IGRいわて銀河鉄道、東北本線、石巻線)

鉄旅日記2016年3月20日その2 13:13 金田一温泉(きんだいちおんせん)駅(IGR

記事を読む

「鉄旅日記」2016年春【東日本大震災被災地へ】最終日(水沢-東京)その1-水沢、花巻、遠野、陸中大橋、小佐野、釜石、恋し浜、盛(東北本線、釜石線、三陸鉄道南リアス線)

鉄旅日記2016年3月6日その1 2016・3・6 6:03 水沢(みずさわ)駅(東北本線

記事を読む

「鉄旅日記」2016年夏【じきに廃線を迎える留萌~増毛に用がありました】4日目(富良野-大館)その1-富良野、滝川、岩見沢、白石、新札幌、北広島、恵庭、千歳、新千歳空港(根室本線/函館本線/千歳線/石勝線)

鉄旅日記2016年8月13日 2016・8・13 6:12 富良野(ふらの)駅(根室本線/

記事を読む

「鉄旅日記」2016年春【下北半島から東日本大震災被災地へ】最終日(石巻-東京)その1-石巻、西塩釜、下馬、塩釜、岩切、利府、伊達、郡山、白河(仙石線、東北本線、利府支線)

鉄旅日記2016年3月21日その1 2016・3・21 5:21 石巻(いしのまき)駅(石

記事を読む

「鉄旅日記」2016年夏【じきに廃線を迎える留萌~増毛に用がありました】3日目(小樽-富良野)その1-小樽、発寒中央、琴似、石狩当別、石狩月形、新十津川、滝川、茶志内、美唄(函館本線/学園都市線)

鉄旅日記2016年8月12日 2016・8・12 5:32 小樽(おたる)駅(函館本線 

記事を読む

「鉄旅日記」2016年春【下北半島から東日本大震災被災地へ】初日(東京-下北)その1-郡山、安達、苦竹、東仙台、花泉、石越(東北本線、仙石線)

鉄旅日記2016年3月19日その1 2016・3・19 9:16 郡山(こおりやま)駅(東

記事を読む

「鉄旅日記」2016年春【東日本大震災被災地へ】初日(東京-水沢)その2-前谷地、柳津、気仙沼、一ノ関、水沢(石巻線、気仙沼線、大船渡線、東北本線)

鉄旅日記2016年3月5日その2 15:55 前谷地(まえやち)駅(石巻線/気仙沼線 宮城

記事を読む

「鉄旅日記」2016年夏【じきに廃線を迎える留萌~増毛に用がありました】2日目(弘前-小樽)その2-赤井川、姫川、東森、渡島砂原、森、野田生、山越、八雲、長万部、ニセコ、小樽(函館本線/渡島砂原支線)

鉄旅日記2016年8月11日 13:21 赤井川(あかいがわ)駅(函館本線 北海道) 思

記事を読む

「鉄旅日記」2016年春【東日本大震災被災地へ】初日(東京-水沢)その1-郡山、杉田、五百川、高城町、矢本、野蒜、陸前赤井、石巻、女川(東北本線、仙石線、石巻線)

鉄旅日記2016年3月5日その1 2016・3・5 9:22 郡山(こおりやま)駅(東北新

記事を読む

「鉄旅日記」2016年夏【じきに廃線を迎える留萌~増毛に用がありました】2日目(弘前-小樽)その1-弘前、蟹田、津軽二股、奥津軽いまべつ、木古内、札苅、桔梗、新函館北斗、大中山(奥羽本線/津軽線/北海道新幹線/道南いさりび鉄道/函館本線)

鉄旅日記2016年8月11日 2016・8・11 5:13 弘前(ひろさき)駅(奥羽本線/

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

「車旅日記」1996年黄金週間【友を訪ねて大阪へ。そして約束の地、金沢へ。夢を見ながら国道を走った日々でございます。】最終日 北陸より東京へ‐その3(R20)諏訪湖、韮崎、道の駅甲斐大和

鉄旅日記1996年5月6日 16:28 諏訪湖 松本市内を

「車旅日記」1996年黄金週間【友を訪ねて大阪へ。そして約束の地、金沢へ。夢を見ながら国道を走った日々でございます。】最終日 北陸より東京へ‐その2(R8→R18→R19)直江津駅、新井、豊野町、長野駅、道の駅信州新町、道の駅大岡村

鉄旅日記1996年5月6日 6:58 直江津駅 恋する女よ

「車旅日記」1996年黄金週間【友を訪ねて大阪へ。そして約束の地、金沢へ。夢を見ながら国道を走った日々でございます。】最終日 北陸より東京へ‐その1(北陸道→R8)有磯海SA、玉ノ木パーキング、親不知ピアパーク、能生

鉄旅日記1996年5月6日 3:40 北陸自動車道-有磯海S

「車旅日記」1996年黄金週間【友を訪ねて大阪へ。そして約束の地、金沢へ。夢を見ながら国道を走った日々でございます。】3日目 金沢を後にして‐その3(R8→北陸道)小矢部、富山駅、有磯海SA

鉄旅日記1996年5月5日 22:15 8号国道‐小矢部

「車旅日記」1996年黄金週間【友を訪ねて大阪へ。そして約束の地、金沢へ。夢を見ながら国道を走った日々でございます。】3日目 いよいよ金沢へ‐その2(R8→北陸道)敦賀、尼御前SA、金沢駅

鉄旅日記1996年5月5日 18:11 8号国道‐敦賀 琵

→もっと見る

    PAGE TOP ↑