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「鉄旅日記」2022年盛夏 4日目(高松-大津)その5 ‐立木、船岡、園部、京都、大津(山陰本線/東海道本線)【讃州高松に時空の友を訪ねて。小海線、津山線、播但線、山陰本線の駅旅も印象深い旅でございます。】

公開日: : 旅話, 旅話 2022年

鉄旅日記2022年8月14日・・・立木駅、船岡駅、園部駅、京都駅、大津駅(山陰本線/東海道本線)

17:23 立木(たちき)駅(山陰本線 京都府)

由良川に沿う山陰本線。このあたりの素朴な里山風景に引かれるからこそ、多くの場合この道を選ぶのかもしれない。

由良川は遥か下の谷を流れ、緑が濃い。でも高速道路はあんなにも高いところに架かる。人の偉大さをたまには誉めてもいい。

石原を出てから高津、綾部、山家。ここで行き違い5分の停車。降りるのは今回が初めてになる。

駅を写すのが目的で降りるが、ヒグラシの声を聞きたい。

列車の中で漫然と発車を待つ人々は、この夏の声に気づいていない。あるいは関心を持たない。

18:05 船岡(ふなおか)駅(山陰本線 京都府)

山間から抜け出てきたかのような山陰本線。園部までは単線区間になる。急激に下り川面が近くなった。

立木から7駅。ここで列車行き違い4分の停車。この駅に降りることにより京都、下関、分岐駅の幡生を含めて山陰本線で降りた駅は95を数える。特に島根、山口にまだまだ多くの駅が残されているが、よくぞここまできたとも思う。

外に出ればヒグラシの大合唱。東京でも奥多摩にでも行けばこんなふうに聞こえるのだろうか。練馬にいた頃はジョギングついでによく石神井公園に行ったものだ。あそこじゃまだ聞こえた。

ホームに穴が開いたような階段を下りると、外界に続く狭い田舎道。そこが駅の入口。光を放つ駅は、まるで異界の入口。

列車に乗ることとはそんなにだいそれたことじゃない。ほらそこに止まるし、あんなに待っててくれるじゃないか。

「山陰本線に乗ろう」との横断幕が各駅に見られる。もっと身近にと願う。

18:20 園部(そのべ)駅(山陰本線 京都府)

さらにひと駅。列車増結など7分の停車。

駅ビルともいえる「ホテルリーズナブル」は健在で、屋上ではビヤガーデンを開いているとのこと。

以前の記憶は2009年。翌年に結婚することになることも知らずに、あの年もよく旅に出た。

京都盆地へ向けて、園部から先も列車は下り続けている。

19:13 京都(きょうと)駅(東海道・山陽・九州新幹線/東海道本線/山陰本線/奈良線/湖西線/近鉄奈良線/京都市営地下鉄烏丸線 京都府)

園部から先は嵯峨野線の愛称を持つ山陰本線。車窓を飽かずに眺めていたよ。満員になることはなく、整々と京都駅へ。

2年振りか。かつての京都の恋よりも、3年続いている現在の恋人を想う。

京都タワーはかつて愛を交わした場所。祇園で夜桜を愛でて二人酔っぱらって、明け方のことだった。もう20年も前のこと。当時24歳と若かった彼女も、そうか今じゃ四十路か。幸せに暮らしていることを願う。

烏丸口の改札をはさんで唇を重ねたあの頃。

八条口にはそんな京都への望郷の思いが詰まっている。新幹線で京都駅に着いて、ホームからその景色を眺めると「帰ってきた」との思いがあふれた3年余り。

その夜景を写して離れる。滞在時間は12分。

駅前の混雑はコロナ明けを思わせる。聞きなれない言語も聞こえた。

19:28 大津(おおつ)駅(東海道本線 滋賀県)にて

【Facebookへの投稿より】

讃州高松を出て再びの瀬戸大橋。

何度通りましても胸が踊ります。

作州、播州、但馬、丹後。

途中雨にも降られながら、緑濃い地域をディーゼル車に揺られておりました。

やがて京都。

駅前の混雑はコロナ前に戻ったかのよう。

聞きなれない言語がいくつか耳を掠めていきました。

近江の大津におります。

宿は琵琶湖の畔ではございませんが、歩いて10分ほどの距離でございます。

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