「鉄旅日記」2013年如月【休日おでかけパスで、上総下総途中下車旅&習志野シンフォニックブラス(NSB)演奏会】その1-我孫子、東我孫子、新木、湖北、布佐、小林、木下、安食、下総松崎、成田空港、酒々井、物井、東千葉、本千葉、西千葉、新検見川、幕張、東船橋、津田沼(成田線、総武本線)
鉄旅日記2013年2月17日その1・・・我孫子駅、東我孫子駅、新木駅、湖北駅、布佐駅、小林駅、木下駅、安食駅、下総松崎駅、成田空港駅、酒々井駅、物井駅、東千葉駅、本千葉駅、西千葉駅、新検見川駅、幕張駅、東船橋駅、津田沼駅(成田線、総武本線)
2013・2・17 6:01 我孫子(あびこ)駅(常磐線/成田線 千葉県)
昨日の強風の名残が関東平野に吹き荒れている。
藍色に変わりつつある空。
相変わらずぱっとしない手賀沼観光の街、我孫子。
誰もが寒さに震え、あたたかな夜明けを待ち望んでいる。
6:15 東我孫子(ひがしあびこ)駅(成田線 千葉県)
駅舎のない簡素な駅を出て新聞屋の灯に目をやる。
他にやることは思いつかない。
寒くてたまらないよ。
脇のバプテスト教会に駆け込みたくなる。
ままならず我孫子に引き返す。
6:46 新木(あらき)駅(成田線 千葉県)
見事なまでに何もない駅に朝の日差しが映える。
ホームに券売機と窓口があり、奥で駅員が震えていた。
7:11 湖北(こほく)駅(成田線 千葉県)
ひと駅戻る。
風が止んだ。
日差しは潤いに満ちて、ここには小さいながらもいくつかの商店が並ぶ町があった。
悪くない通りだったよ。
7:25 布佐(ふさ)駅(成田線 千葉県)
行き違い待ちで数分の停車。
日差しにありがたみが増し、成田線は利根川に近づく。
集合団地が並び彩りのある駅舎を持つ町だったが、他に目につくものは見当たらなかった。
7:41 小林(こばやし)駅(成田線 千葉県)
青空跨線橋に日本家屋風の駅舎。
郊外と田舎が同居した駅に集まってくる者の装いは若く、年齢構成も若い。
旅館の看板を見た。
もっとも旅館という文字に×が貼り付いてはいたが。
8:05 木下(きおろし)駅(成田線 千葉県)
ひと駅戻る。
水の駅に降りる。
街道を渡れば水辺。
利根川堤防も見える。
でも橋が架かっていないんだ。
二番目の大河との再会は叶わなかった。
江戸時代には大層賑わったそうだ。
特に用があるわけじゃないが、我孫子からコンビニを見ていない。
8:48 安食(あじき)駅(成田線 千葉県)
栄町役場までを往復。
利根川はやはり遠くて行き着かない。
役場付近にはマルエツを中心とした町があり、駅へと続く道は心細い。
同僚Aはこの駅から日暮里まで毎日通っている。
それもまた遠いと言わざるを得ない。
印旛沼周辺の散策を目的としているのか、リュックを背負った者を2、3人見かけた。
9:08 下総松崎(しもうさまんざき)駅(成田線 千葉県)
印旛沼のムコウに富士山が見える。
そんな天気になったよ。
だだっ広い土地に風が吹き抜ける。
30分を過ごすにはおそろしく退屈な駅だ。
もっと余計に時間があれば甚兵衛渡しまでの道を試みるだろう。
9:55 成田空港(なりたくうこう)駅(成田空港線/京成本線 千葉県)
改札を抜けると人相改めがある。
空港には用がない。
だから出発ロビーにはいかなかったよ。
「ハッピーエンドでふられたい」を口ずさむのも、ホノルル行きを懐かしむのも次回でいい。
次回がなければそれはそれで構わない。
京成酒々井(けいせいしすい)駅(京成本線 千葉県)にて
10:40 酒々井(しすい)駅(成田線 千葉県)
千葉方面へ。
地名の由来となる酒の井伝説みたいなのがあったのだな。
養老伝説と似たような話だ。
京成駅往復の歩道にその様子が描かれていた。
宗吾霊廟はとても立派らしい。
それは駅前の観光写真で知った。
それにしてもこのあたりは何度見ても気怠い風景だ。
もっともオレも似たような景色の中で暮らしているけれど。
10:58 物井(ものい)駅(総武本線 千葉県)
佐倉から総武本線に入る。
見事なまでに何もない駅だ。
退屈以外の何物でもない。
ただ風に吹かれている以外どうすることもできない。
そして日のぬくもりも消えつつある。
11:23 東千葉(ひがしちば)駅(総武本線 千葉県)
大都市千葉の東の外れ。
東税務署への看板以外に道順は示されておらず、人の姿もまばらだ。
街から町へ。
境目の場所だが、大都市千葉はすぐそこに見えている。
テレビで見るアジアのどこかの風景、スラム街から大都会を見る風景に似ている。
11:46 本千葉(ほんちば)駅(外房線/内房線 千葉県)
千葉駅で乗り換え。
房総方面にひと駅。
繁華街を外れ、着いた先は千葉県庁前。
千葉都市モノレールの終着駅だった。
通りの先にお城が見える。
郷土博物館だという。
レトロで物静かな風景だった。
そして余韻が残った。
12:11 西千葉(にしちば)駅(総武本線 千葉県)
千葉駅に引き返し、東京方面へ。
いつぞやの夜に魔法をかけられたようだ。
光にあふれて見えた駅前通りに奥行はなく、千葉大学が駅の存在理由の最右翼であろうことが想像できた。
がっかりしたが、ドーナツのとてもいい匂いがする駅だった。
12:24 新検見川(しんけみがわ)駅(総武本線 千葉県)
京成駅の方へ行けば少しは繁華街らしきものに出会えたのかもしれない。
商店もあり人もいるが廃墟もあって寂しい気持ちにさせる街だ。
オレが暮らす保谷駅前あたりにも同じようなことが言える。
12:37 幕張(まくはり)駅(総武本線 千葉県)
街並みは変わらない。
京成駅もまた少し離れている。
線路の先に寂れたホームが見えた。
駅には雛壇が飾られ、いま目の前をメッセの高層ビル群が通り過ぎる。
12:53 東船橋(ひがしふなばし)駅(総武本線 千葉県)
船橋の繁栄はここまでは及ばず、東千葉のようなタイクツな町だった。
たぶんオレはもう夜の魔法にはかからない。
15:44 津田沼(つだぬま)駅(総武本線 千葉県)
ひと駅戻る。
今日は親戚が参加する習志野シンフォニックブラス(NSB)の演奏会。
去年は大勢で見守ったけど、今年は親父、姉貴、姉貴のご夫妻のみ。
最後にばっちり大きな音で締めて無事大役全う。
こうしてオレを誘いだしてくれて感謝してるよ。
ああいった場所に人がましく出かけていけるようになれたことが、とてもうれしい。
関連記事
-
-
「鉄旅日記」2020年盛夏【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】最終日(門司港-東京)その3‐宇部、富海、福川、戸田(山陽本線)
鉄旅日記2020年8月16日・・・宇部駅、富海駅、福川駅、戸田駅(山陽本線) 8:57&nb
-
-
「鉄旅日記」2020年文月【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】2日目(香住-東萩)その2‐浜坂、東浜、福部、鳥取(山陰本線)
鉄旅日記2020年7月24日・・・浜坂駅、東浜駅、福部駅、鳥取駅(山陰本線) 8:55&nb
-
-
「鉄旅日記」2014年夏【青春18きっぷで、中国ぶらぶら旅】4日目(米子-呉)その1-米子、安来、来待、西出雲、弘南、温泉津、波子、浜田、石見川本(山陰本線/三江線)
鉄旅日記2014年8月16日その1・・・米子駅、安来駅、来待駅、西出雲駅、弘南駅、温泉津駅、波子駅、
-
-
「鉄旅日記」2020年晩秋【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】最終日(武生-東京)その2‐敦賀、北鉄金沢、内灘、金沢、野々市(北陸本線/北陸鉄道浅野川線)
鉄旅日記2020年11月23日・・・敦賀駅、北鉄金沢駅、内灘駅、金沢駅、野々市駅(北陸本線/北陸鉄
-
-
「鉄旅日記」2005年初冬【鉄旅に目覚め、銚子へと向かったのでございます。】その1-松戸、我孫子、成田、銚子(常磐線/成田線/銚子電鉄)
鉄旅日記2005年12月10日・・・松戸駅、我孫子駅、成田駅、銚子駅(常磐線/成田線/銚子電鉄) 小
-
-
「鉄旅日記」2007年如月【初日天王寺、2日目奈良。宿泊地だけを決めて、心のままに移動した記録でございます。】2日目(天王寺-奈良)その1-南霞町、浜寺駅前、浜寺公園、羽衣、春木、和泉大宮、岸和田、和歌山市、和歌山港、堺(阪堺電気軌道/南海電鉄南海線)
鉄旅日記2007年2月11日・・・南霞町駅、浜寺駅前駅、浜寺公園駅、羽衣駅、春木駅、和泉大宮駅、岸和
-
-
「車旅日記」2004年夏【九州を一周してみよう。そう思いたった、真夏の日々でございます。】3日目(宮崎-志布志-枕崎-鹿児島)走行距離382㎞その2-隼人駅、枕崎駅、開聞駅、指宿、鹿児島東急イン
車旅日記2004年8月13日・・・隼人駅、枕崎駅、開聞駅、指宿、鹿児島東急イン 2004・8・13
-
-
「鉄旅日記」2017年春【近鉄に乗る日々】2日目(新大宮-大阪難波)その4-柏原、道明寺、河内長野、古市、畝傍御陵前、田原本、西田原本、新王寺、近鉄王寺(道明寺線/長野線/南大阪線/橿原線/田原本線/生駒線)
鉄旅日記2017年3月18日・・・柏原駅、道明寺駅、河内長野駅、古市駅、畝傍御陵前駅、田原本駅、西田
-
-
「JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ」でめぐる東海旅】最終日(桑名-揖斐-樽見-金城ふ頭-東京)その2-大垣、名古屋、金城ふ頭、豊橋、磐田、焼津(東海道本線/名古屋臨海高速鉄道あおなみ線)
鉄旅日記2018年9月16日・・・大垣駅、名古屋駅、金城ふ頭駅、豊橋駅、磐田駅、焼津駅(東海道本線/
-
-
「鉄旅日記」2021年春【週末パスで信濃へ。妙高高原駅で引き返し、松本の友人を訪ね、大糸線を旅して思い出の白馬へ。先の旅から一週間後のことでございました。】最終日(松本-東京)その1 ‐松本、一日市場、信濃大町、信濃木崎(大糸線)
鉄旅日記2020年4月25日・・・松本駅、一日市場駅、信濃大町駅、信濃木崎駅(大糸線) 20